2000年の読書記録


2000年の「私の3冊」
2000年は私にとって記念すべきIT元年。
読書量もかなり落ちました。
今、じっくり省みて
年間で心に残る3冊といえば。。。。。
○妻よ!我が愛と希望と戦いの日々
○神戸の少年Aの犯罪に関する3冊
○脳男
こんな感じかな。。。。。。。
と思います。(3冊以上になってるけど。)
あと、心のアイドル吸血鬼のモデル、 ドラキュラ侯の本も、自分的にはかなりいけましたね。


もう一度BOOKのページへ!!




「脳男」首藤瓜於

感情のない人間は、どうやって人間としての基本的人格を身につけるのか? 欲求がすべての人格の根本だとすれば、その欲求すらない人間には 人格さえないことになる。そんな不思議な男の物語。 導入部が長く、入り込むのに時間がかかったがいったんはいってしまえば 「目隠ししてジェットコースターに乗っているよう」な感じだった。 前回の乱歩賞「8月のマルクス」よりおもしろいと思うけど。





「ヒガシくんのタタカイ」群ようこ

気軽に読める群さんの本はやっぱり楽しいっすね〜〜♪ 今度の主人公は中学生の男の子。両親が離婚したので、父親と二人暮しで 満足(?)してたはずなのに、そこに再婚相手が年頃の義姉を連れてやってきて ヒガシくんの生活のペースがみだれて。。??? でも、男の子を主人公にするとなんだか元気がないのね、気の強い 頑張る女の人の本を読んで、スカッとしたいときは、この本じゃ物足りないね。





「影の肖像」北川歩美

ひとりの女性に関係する男性が何人も死んでいく。偶然か? その中で浮かび上がるのはクローン技術を題材に扱った小説 「クローン人間が生まれた日」だった。 余命があまりない慢性骨髄性白血病は、骨髄移植しか助かる道はない。 ドナーが見つからない時、ひとはクローンと言う存在に治癒の夢を見る。 果たしてクローンは存在しうるのか?殺人事件とのかかわりは? 人間のモラルのラインはどこで引かれるべきなのか?





「透明な一日」北川歩美

この人の話しは、医学分野を下敷きにしたものが多い。 今回読んだのも記憶に関する脳の研究にからむ事件が題材になっている。 「猿の証言」ほどのインパクトはないけど、人間の記憶のシステムって すごいな、不思議だな、と思いました。





「密室・殺人」小林泰三

語り口にトリックがあり、あっと驚く結末になっている。 ミステリー作家というより、ホラーの人なので この本もどちらかと言えばホラーだ。サイコとも言えるかも。





「手のひらの闇」 藤原伊織

テロリストのパラソルいらいの久々の、藤原さんの本。 今回企業ものと言うことであんまりよく分からなかった と言うのが正直な感想。