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***・・・・・・・・・・・スキードタバタ記

2002年の年末、思い立った。
「スキーに行こう!去年は行ってないし、毎年まともにスキーしてないから」と。
夫が高山市の出身なので、正月に実家に行くとき、ルートその2で行くと途中に「明宝スキー場」とか「モンデウススキー場」とかある。
なので、実家からの帰りは早めに家を出てスキー場に寄る。
すると、朝から滑っている人たちはもう帰るころだ。そういう人がご親切にリフト券を下さったり、格安で売ってくれたりする。
それで4〜5本滑るかな〜・・で家路につく。
と言うパターンがここ数年のわれらのスキースタイルだ。
たまにはまともに滑りたい!と言うので、泊りがけでスキーに行くことにしたのだった。

当日は年末のうちではその年一番の寒波がきた日で、朝から家でも雪がちらついていた。
うう・・寒い・・・寒いのが嫌いなのに、なぜスキーに行く気になるんだろう。
ともかく、出かけた。
スキー場に到着したのは9時半。
平地で雪がちらついていたわりには、山は結構天気が良くて、なかなか快適。

しかし、寒い!やはり!
滑っているときはいいんだけど、問題はリフトに乗っている間やね。
雪もちゃんとあるような気がするのに、スキー場では雪降らせマシーンで、ごぉぉぉ〜〜!!っと、雪を降らせている。
それが風にあおられて、リフトに乗っている私たちの顔をもろに直撃するのだ。
それがまず辛かった。
それから、言いたいのはスノーボーダーのマナーの悪さだね。
なぜに彼らはゲレンデの真中で、ど真ん中で座り込んでいるんだろう?
しかも、うまい具合にバラバラと満遍なく散らばってくれている。
邪魔で邪魔で仕方ないよ。
スキーヤーはたとえ初心者でも、そーんなゲレンデの真中で座り込むなんて・・。しないよ。
これは果たして私たちが行ったスキー場の特徴なのか?全国的な特徴なのか?
ご存知の方ご一報を。(笑)

さて、スキーはいちごはお父さんに任せて私ともんぶらんはどんどんリフトに乗って滑った。
滑った滑った。
ここ近年になく何本も滑った。寒かったけど、気持ちいい〜〜〜♪
午後にはいちごもリフトに乗って、上から滑り降りられるようになり、家族でにこにこスキーの日だ。(笑)楽しいな〜〜♪

そして、午後も3時になったころ、そろそろもうやめたくなってきた。
もういいわ、これだけ滑ったら十分、堪能しました。と思ったりして。
そして、重大なことに気づいた。
「今から帰ったら、家に6時に着く。晩御飯にも間に合う。泊まらんでもええやーん!!?」と。
なにせ私たちが行ったスキー場は、慣れた明宝スキー場。一番近いと言っても過言ではなく、家から2時間ちょっとで行けるところだったのだ!!!

スキーに泊りがけで行く、と言う頭がまずあり、次にどこのスキー場に行くか考えたとき夫が「遠い所は運転がしんどいからいやだ」などと言うので、近場にしたんだけど、そのとき「それなら日帰りにしようか」という訂正プランは一切浮かんでこなかったのだ。
友達知り合いでスキーに泊りがけで行った家族は「斑尾」「白馬」など。
なので、「ショートの所はどこに行ったの?」と訊かれたとき「明宝」と言ったけど「泊りがけで」などとはとても恥ずかしくて言えなかったよ・・・(苦笑)

案の定、ペンションについても時間が有り余り、お風呂を済ませてもまだ7時とか7時半とか。
もんぶらんなどは「今から帰っても大丈夫やん。帰ろうよ」などといい私を困らせるのだった。

さて、そのもんぶらん、夜も早々眠りについた(寝るしか他にすることもなし)私を起こしたのは11時ころ(家でなら宵の口、ネットにかじりついてるよ)
「おかあさ〜〜ん、気持ち悪い〜〜〜」
そしてまもなく「げろげろげろ〜〜!!!」(ごめんなさい皆さん)と、胃の内容物をすべて見せてくれた。
吐き気はそれ一度だったが・・・。

問題は翌日。
昨日の雪も全然なくて快晴〜♪
いちごなどは朝から張り切る張り切る。やる気満々だ。
その横でもんぶらんは体調悪くグロッキー。
「もスキーなんて止めて帰りたい」とのたまう。
それを聞いていちごが「いやだ〜」と泣き出す。
一時騒然の我が家である。あ、騒然はいつもだけど・・。
もんぶらんをなだめていちごと夫はゲレンデへ。二人は心行くまでスキーを楽しんだ。ええ、そりゃもう、ハネムーン状態だし、さぞや楽しかったでしょう。
「もう一晩泊まろうよ」と言うくらいだから。(苦笑)
私はもんぶらんに付き合ってラウンジで4時間。じっとしていました。辛かった。旅のお供に持ってきた文庫本を読んでいた私と、不機嫌なもんぶらんの上にはきっと黒い雲がかかっていたのが見えたに違いない。
なぜにこんな所でスキーウェアまで着ているのに、一度も外にも出ず「羊たちの沈黙」を読まねばならないのか?
そう、読んでいたのは「羊たちの沈黙」余計に暗くなるっちゅうの(苦笑)

そして、やっと2時になり、帰りたくないいちごを説得して帰路についたのだった。
無念!
人生いろいろあるよね。たまにはこういうことも・・。諦めが肝心だ。うんうん。


***・・・・・・・・・・・おまけの記

まず、スキーに行くためにお金を下ろそうと思った。
ら、なんと判子がない〜〜!!!
どこに行ったのか、下ろすのはキャッシュカードでもいいけれど、判子がないなんて気になって仕方ない。
それを探して半日つぶしてしまった。
見つかったかって?・・・いいえ・・・(汗)
ちなみに、私は自分の持ち物をすぐに見失う。
「めがねどこかで見た?」
「ケータイどこか知らん?」
と言って探しているので家族の顰蹙ものだ。
でも子供たちが同じように「お母さん、○○がないよ」と言おうものなら「自分の始末ぐらいちゃんとしなさい!!」と叱り飛ばす。
理不尽なやつである。
今回は判子はあきらめてカードでおろしたけど、どこかで私の判子見た人教えてください(苦笑)

当日車に乗り込んでから気づいたこと。
ペンションの地図と電話番号の載っているプリントアウトした紙を、またしても忘れた!^^;
それで、ケータイで家に電話して母に見てもらおうと思ったら!!
ケータイが使えない。なぜ?
深く考えず、夫のケータイで家には連絡。
しかしその後母からきた連絡によると、ケータイは料金未納により今朝から使用をとめられているとのこと。
そう言えば銀行に入金するのが遅れたために、ケータイの使用料の引き落としに間に合わず、会社から振込用紙が送られてきていたっけ・・・(汗)
すっかり忘れていた。
そのあと母が料金を振り込んでくれて、すぐにまた使えるようになったけど。
まったく、つくづく私には秘書が必要だと思う。
「お金を振り込んでおいて」「はい、奥様」
「判子はどこかしら」「ここです、奥様」
「プリントアウトしたのはどこ?」「ここです」
などと、誰かが管理してくれないかなー・・私を(苦笑)

***・・・・・・・・・・・おまけの記その2

もんぶらんも順調だった一日目のこと。
がんがん滑って昼過ぎたころ。
もんぶらんが「手が冷たい」と言い出した。
手袋が安物だから冷たくなると思ったので、ぼろだけど一応はゴアッテクス素材の私の手袋と変えてあげようとした。
すると、いったん私の手袋をはめようとしたもんぶらんが
「おかあさん・・・・
 これ、右と左と違う手袋やん・・・」
私「え?まさか・・・あ。ほんとや・・。」
私ってば、左右違う手袋をまったく気づかず午前中ずっと使っていたのだった。
あ、お断りしておくけど色目は良く似ていたんですよ。
本当に!
白と赤と紺、一昔前に(ふた昔前とも言う)よくあったデザインね。
でも、明らかに違う。色のおき方とか、ファスナーの場所とか。もっと言うなら、片方は私ので、もう片方は夫の昔の手袋。大きさが違うのだった。
呆れたもんぶらんは、たとえ手が冷たくても、自分の手袋を使うわ・・・と、冷たい視線を私に送るのだった。


***・・・・・・・・・・・せせらぎ街道

今回とおった道には「せせらぎ街道」と言う美しい名前がついている。
実は、この美しい名の道には、強烈な思い出がある。
これは勇気のある人だけに読んでいただきたい。
もしも読まれてから「こんなことを書くな!」とお怒りになるのなら最初から読まないでいただきたい。それを承知で読みたいと思われる方はドラッグして読んでくだされ〜。

そもそも、せせらぎ街道とはその名のとおり、渓流に沿って道がついている。
渓流のせせらぎが道の名前になったと言うわけだろう。
それはまだいちごが2歳か3歳のころ。
季節は冬。高山からの帰りだ。
その年もスキーをしたと思う。
その美しい名前のせせらぎ街道を車で走っているとき、急にいちごがもよおしたのだ。
「うんこしたい・・・」
でも、この道にはドライブインなどというものもなくまた、子供のこうした欲求は止められるものではない。
そこで、どうしたか。
そう、お察しのとおり野○そである。
と言っても路肩には雪がいっぱい積もっている。道路から出られないのだ。
仕方がないので(?)道のなるべく端っこの積もった雪の中に、させていただいた。
(あ。決して想像しなくても良いですよ。白い雪の中にほかほか湯気のたつ・・なんて!)
なんてことを!と思われるだろうが仕方がなかったのだ。
許していただきたい。
本当にスミマセン。
そして、それからこの道は私たち家族にとって「せせらぎ街道」ではなく「うんこ道(みち)」と、極めて不名誉な、道に意識があったらきっと「そんな名前で呼ばないで!!」と怒るに違いない名前で呼ばれている。

ちなみにいまだに家族の中では「あの時のいちごのうんこ、どうなったんやろうねぇ」と、感慨深く話題に上るのであった。

こんな話でごめんなさい^^;
だから隠し文字にしたでしょ〜〜!許して〜〜!!
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