5月の田んぼ






5月の田んぼがとっても、好きだ。

農家ではなくて、田んぼを作った事も無い私が、知った風な事を言うのはおこがましいとは思うけど、本当に好きなのだ。

満面にたたえられた水は、豊かな自然の象徴。
程よい照りと、十分な雨が無ければ、稲は育たない。
そして、農家の人の行き届いた手入れは、作物に対する愛情と慈しみの気持ちを感じさせる。

田んぼは、自然の恵みと勤勉な人の手が作り出す、美しい景色。




お米は八十八の手が加えられているという。
日本人の「食」の基本、とも言える「お米」。
そのお米を作るための田んぼが、こうして水をたたえ「さぁ!これからだよ!!」と、言っているようで・・・。




そんな田んぼに
「お前もがんばれよ!私たちもこうして、ちゃんと、米を作っていくからね!」と励まされているような、そんな気分になる。
そして、内側から自然と「生きる力」が湧いてくる・・。
というより、「生きる力」を与えられているのだ、と気づかされるような・・・。
さわやかで力強い、 そんな5月の田んぼなのだ。

一生懸命お米を育ててくれる、農家の人たちに、こころからの「ご苦労様です」・・・。




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