レンタル ドラキュラ・イン・ブラッド〜血塗られた運命〜
DARK PRINCE:THE TRUE STORY OF DRACULA
2000年 アメリカ
出演者など 監督:ジョー・チャッペル
出演者:ルドルフ・マーティン 、ジェーン・マーチ 、ピーター・ウェラー 、ロジャー・ダルトリー
あらすじ 吸血鬼として名高い、ルーマニアの小国ワラキアの王ドラクキュラの波乱に満ちた人生を、史実に基づき描く。
感想 これは、決してホラーではない。
実在のドラキュラ伯爵(って言うか、本当は王様なのね)の、あまりに悲しくはかなく、不幸な一生を描いてある。
最近では「史実掘り起こし系」のバラエティ番組でご存知の方も多いと思うが、 どうして、ドラキュラが「串刺し公」と呼ばれるようになったのか。どうして、十字架が弱点なのか。
父親を殺され、弟を人質にとられ、自分も貴族たちからの裏切りにより幽閉に継ぐ幽閉。
そんな中で、ルーマニア統一という目的を果たし、父王を殺された復讐をするには「恐怖による支配」しかないと判断するのだ。
しかし、ドラキュラには愛する妻がいて、腹心の部下がいて可愛く聡明そうな子供もいて、ちゃんと幸せな家庭があるのだ。(意外でしょ)
復讐心や征服欲を捨てて、安穏な人生を選べばよかったのでは・・・いや、選ぶ余地もない時代の流れがある。
しかし、代償は大きすぎた。
家庭人として幸せそうなだけに、かけがえのないものを失った喪失感と、残酷さの中に見える悲しさが際立つ。
人の命を奪い、恐怖で人を支配していく、たとえ君主として有望でもそれは支持できない。絶対に。
でも、どうしようもなくあこがれてしまうのは、サガかしら・・・。
かっこよいです。
ラストシーンの美しさ切なさには涙を流さずにはいられないのである。
ひとこと こんなかっこいいドラキュラ初めて!
お薦め指数 ★★★★★
いい男指数 ブラド〜200%!!



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