劇場 ジョンQ -最後の決断-
JOHN Q 2002年 アメリカ
出演者など 監督:ニック・カサベテス
出演者:デンゼル・ワシントン 、アン・ヘッチ 、レイ・リオッタ 、ロバート・デュバル 、ジェームズ・ウッズ
あらすじ 貧乏だけど仲良く幸せに暮らしていたジョンの一家に突然の不幸が。野球の試合中に、息子が倒れた。心臓に重大な欠陥が見つかった息子の命は、心臓移植でしか救えない。だけど、保険が利かず、病院側は「医療はボランティアではない」と、治療を拒否する。父親ジョンの取った行動は?
感想 子供が、病気になったら、こんなふうに取り乱すものなのだろうと思った。
迫真の演技で、見るものの心を打つデンゼルワシントン。
息子を思うあまりの、常軌を逸した行動も、愛情ゆえだと思うとすんなりと受け入れられた。
犯罪だけど、応援したくなる。
医療とはなにか。お金がなければ人はただ死を待つしか許されないのか?
お金に執着しなかった主人公が、最後のほうで息子に「お金をためろ」と言うのが印象的で、悲しかった。
以下ネタばれと辛口です。ドラッグしてどうぞ。ひねくれものでごめんなさい↓
前半はすごくよかったのだ。
我が子が、余命幾ばくもないと宣告され、自分には何にもできないと言う焦燥感や絶望感。
頼りにしていた保険は詐欺同然、肝心なところで役に立たないし、病院側はあまりにビジネスライクで営利優先だし。
前半はこのように、怒りの矛先が明確で、それらに対してジョンと一緒に怒ることができる。
しかし、後半になると視点はもっぱら「心臓移植」に向けられる。
それに固執するジョンの気持ちもわかるんだけど、やはり・・・。
しかも、病院のっとりと言うわりに、スキだらけのジョン。簡単に向けられる背中に対して、何にもせずにただボーっとしている人質たち。(ジョンに味方して、自ら人質になっているとしか考えられない)この辺の設定はどうなの?甘くない?
あまりにもよい人過ぎて、人質たちに緊迫感がなさ過ぎると思うのだけど。
最後の「決断」も、本当に子供のためになるのか?それが、本当に成功したとして、子供はその後をどう生きたらよいのか?
ジョンがあまりの悲しさから正常な判断力を失っていたと思えば納得できるけど。
ひとこと デンゼル・・お腹・・
お薦め指数 ★★★★
いい男指数 デンゼルワシントン、確かにかっこいいけど・・60%



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