チョコレート会社としては空前絶後のヒット商品を生み出していたウォンカチョコレート会社。あるとき、ヒットの秘密を探ろうとしてスパイが潜入した。そこで、ウォンカ氏は従業員一同すべてをくびにして工場を閉鎖した。
しかし、それから15年後、とある張り紙が世界を騒然とさせた。チョコレートの中にゴールデンチケットが入っている、それを引き当てた子供をウォンカチョコレート工場に招待します。ただし、ゴールデンチケットは5枚だけ…。
チャーリーはカードを引き当てることができるのか?チョコレート工場の中はどうなっているのか??
まず、冒頭のチョコレート工場の作業の様子がなんとなく「ナイトメア」ッぽくて、この時点でわくわくするのを抑えられません!
そして、この主人公の少年はすっごく貧乏なんです。冬なので寒さが余計に沁みる!!
家なんてもう、ぼろすぎて笑っちゃうぐらい。あんなに「住んでみたいかも!」と思うあばら家って早々無いのでは?
でも、そのあばら家の中の住人たちの心の豊かなこと。これが映画のカギですね。ドでかい工場の持ち主だけど、家族の暖かさを知らないウォンカ氏との対比から、人生に大切なものは何かと問い掛けてる。
工場の中の風景が愉快で楽しいし、働いてる人たちも可笑しければ、そこで起こる数々のできごとも、なんと言ってもジョニーデップのファンキーでキレてる演技も面白い!
が、ちょっと飽きたかな(笑)。私はナイトメアのほうが好き。
最後にネタばれ
ラスト、ウォンカがチャーリーの家族に…。はーとうぉーみんぐ〜〜♪
しかも、あのぼろ家をそっくりそのまま、工場の中に持ってくなんて、その発想が素敵!あの家は捨てがたいよね、やはり!
うちは子供といったので、吹き替え版を見ました。ジョニデの声は、野原ヒロシの藤原啓治さん。永井一郎氏も出ていたし、吹き替えも面白かったですよ。クリストファー・リーの渋い声が聞けなかったのは残念だったけど…。
土曜日に見に行ったんだけど、吹き替えだったから、お母さんが二人ぐらいの小さな子供を連れて来てるパターンが圧倒的に多かった!!映画会社も、これを狙うべきか(笑)
- クライシス・オブ・アメリカ★★★☆
2004年 アメリカ
監督: ジョナサン・デミ
原作: リチャード・コンドン
出演: デンゼル・ワシントン
メリル・ストリープ
リーブ・シュレイバー
ジェフェリー・ライト
キンバリー・エルス
ジョン・ボイト
他
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湾岸戦争で、いっしょに戦い大活躍の末に勲章も受けた部下のレイモンド・ショーが政界に出馬するのを
複雑な思いで見守るマルコ少佐。彼は悪夢にうなされていた。
その夢の中では、ショーは決して英雄ではなく…。
最初に「戦争もの?」と思って、次に「政界もの?」と思ってそして「SF?」と思い最後は
「洗脳もの?」と思うぐらい、くるくるとジャンルが変わったような感じ。
いまひとつのめりこめなかったのは、本当にこんな事があったらすごく怖いな〜と、思う部分では見応えがあるんだけど、あまりにもやり方が仰々しい。
それとも、もうこんなことは現実にあり得るのだろうか。
マルコ少佐の「正義」が、本当なのか、それとも嘘なのか、見ているほうは
分からない。
そこにハラハラ感があるとは思うけど、分からないからこそ、ほんとにこの人を
応援していていいのか?と言うところで戸惑ってしまって、素直に
マルコに感情移入できなかった。
でもね、最後にFBIが、映像を操作するところがあるんだよ。これが
結構本当っぽくて怖かったなー。
それと、メリル・ストリープの政治家ぶりが迫力があった。親ばかぶりというか、息子への異常に近い愛情を見せるところも、ぞぞーっとした。さすがです。
- セルラー★★★★★
2004年 アメリカ
監督: デヴィッド・R・エリス
出演: キム・ベイシンガー
クリス・エヴァンス
ウィリアム・H・メイシー
他
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面白かった!!
そしてそして!!
カッコよかった〜〜〜〜!!クリス・エヴァンス!!!
この人、なんと「ファンタスティック・フォー」に出てるのだ。
知っていたら劇場まで見に行ったのに〜!
(まだ公開中だが今は時間帯が合わない…残念!)
セルラーというのはケータイのことだけど
突然誘拐されてしまった主婦キムベイシンガー演じるところのジェシカが、とあるケータイだけを頼りにその窮状からの脱出を試みる…という話(でいいかな?)。
全編スリリングで、ごく最初からのめりこんで見入ってしまった。
「電話」一本でつながってるジェシカとクリス・エヴァンス演じるライアン。この関係がまた良いのですよ。
それに、「ジェシカの職業」とか「青いスポーツカーの弁護士」とか、設定がうまーい♪
何よりも「セルラー」なのだ。 最初から最後まで「セルラー」なのだ!!
全編ドキドキハラハラ、そして段々とカッコよさを増すライアンに悶絶。
最後はもうあまりのカッコよさに、カッコよさに!涙が出てきた。
とってもとってもオススメです!!
興奮した!!いろんな意味で。★★★★★
イイ男度=クリス・エヴァンスに100%♪♪
- 普通の人々★★★★
1980年 アメリカ
監督: ロバート・レッドフォード
出演: ドナルド・サザーランド
メアリー・タイラー・ムーア
ティモシー・ハットン
ジャド・ハーシュ
他
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冒頭、主人公一家の朝が映し出される。表面的にはごく普通か、それ以上に「出来た」家庭の朝食風景なんだけど、どこか空々しい違和感がある。
決定的なのは、食欲がなくて食べたくないと言う息子のフレンチトーストを、母親が言葉すくなく、でもヒステリックにシンクに捨ててディスポーザー?排水口に押し込む。何度見てもこのシーンは印象的で、母親の息子に対する気持ちを分かりやすく物語ってると思うのだ。
その後、この一家に何かがあったのだな、そのためにこの息子がイライラしているのだな、情緒不安定になってるのだなということがわかる。
次第に明らかになるこの一家の事情。
どうやら、長男が死んでしまったらしい。
しかし、弟であるコンラッドの抱える苦しみは、ただ「兄の死」というだけのものではなかった。
もう25年も前の作品なんだなぁ。ちょっとびっくり。
レッドフォードの初監督作品。
BGMもほとんどなく、大きな盛り上がりもなく淡々と時間が流れていく、地味で静かな映画なのだけど、心打たれる作品で私はかなり好きなのです。
でも、とっても重いけど。今思うと「グッド・ウィル・ハンティング」に通じるものがある。
コンラッド、その父親、そして母親…派手ではないが、そのリアルな演技によってこの3人の心理状態が本当にうまく伝わってきて、圧倒される。
特にコンラッドを見ていると、わけもわからない切なさが押し寄せてきて、涙が出てくるのだ。
地味ながらも飽きさせずに釣り込まれるのはひとえにこの、役者たちの演技力、そしてレッドフォード監督の力量の賜物でしょうか。
子どもの苦しみに、親はどこまで迫れるのか…。愛情をどこまで示すことが出来るのか。「もっと怒鳴ってもいいよ」というコンラッドのセリフが胸を打つ。やっと本心を語り合えるコンラッド親子二人に静かな感動のラストが印象的だった。
★★★★
- タイトル