1991年 アメリカ映画
監督:ナンシー・ザヴォカ
出演:リバー・フェニックス
リリ・テイラー
リチャード・パネビアンコ
アンソニー・クラーク
ミッチェル・ホイットフィールド
ホリー・ニア
他
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亡きリバー・フェニックスの青春映画です。
時は60年代初頭、アメリカはベトナム戦争に突入。
リバー演じるバードレースは沖縄への出兵の直前夜、あるパーティーに出席する。そのパーティーとは、連れてきた女の子の「不細工度」が高いほど優秀で賞金をもらえるという「ドッグファイト」だったのだ。
このドッグファイトというゲーム、女の子にしたらメチャクチャ失礼で頭にくるよね。最初からそうと知ってて参加するのならまだしも(そう言う人はまずいないだろうけど)ここに連れられてくる女の子たちのほとんどが、知らされずに連れてこられるんだもん。
で、このローズも、バードレースに声をかけられて(またこれが、うまいことナンパするのよ)声をかけられた時点でそれはもう、あんまり可愛くないんだけど、本人もわかってるんだよね。男の子に声をかけられるような女じゃないということが…。だからこそ、ほんとに嬉しそうについて行くの…。ところがいざ行って見れば…。それを知ったときのローズの怒り!私にだって想像できるわいね。私も怒れた。
だけど、この物語は主人公がリバーだからか、憎めないのだよね。
以下はネタばれ含みます。↓
最初はブスなローズが、バードレースに声をかけられその嬉しさだけで、綺麗に、チャーミングになっていく、その女心が泣かせるし、また、ちょっとやけになってしまってる、出征前夜のバードレースの切ない心境がコチラにもひしひしと伝わり、二人の関係が段々と親密になっていく過程がじわじわと温かい。ちょっと「アメリカン・グラフィティ」みたいな感じがした。でも、男としては「アメ・グラ」のほうが一途で好感が持てるよね。
意地悪な見方をすれば、あの破って捨てた連絡先のことを思っても、彼にとっては「一夜の遊び」。ラスト、ベトナムから帰ったバードレースは、今まで連絡もしなかったローズの所へ行くんだけど、それは足を負傷してしまったからかもしれない。あるいは、ベトナムで仲間を失い、心身ともにぼろぼろになって、ローズの温かさを必要としたのかも知れない。そしてローズの気持ちは?待った時期もアリ、半分は諦めながら、でも、待っていたのかもしれない。「どうして連絡してくれなかったの」なんていう責める言葉はなく、温かく彼を迎える。
この後二人が幸せに暮らしてくれたらいいなと思うけど、それは叶うのだろうか?ほんのり心配が頭をよぎるのは私だけかな?
あと、すっごいチョイ役でブレンダン・フレイザーが出てる!
昔の映画はこう言う楽しみがあって面白いね。
- シャレード
この映画はずっと前に見て、犯人もオチも分かっていたんだけど、おなじみGyaOで無料放映されてるので見てみたら、やはり面白かった。
ロマンティック・コメディ・ミステリーと言うところですよね。
あんまり、ハラハラ感はないんだけど、オードリーがキュートで綺麗でお洒落なので見てるだけでも楽しい♪
しかし、この作品のオードリーはなんとも「オヤジ萌え」なんだよね…(笑)
彼女の代表作と言うともちろん「ローマの休日」だろうけど、その他に彼女の作品で私が好きなのは「暗くなるまで待って」です。
よく出来た映画で、まだの方がいらっしゃったらぜひとも一度ご覧あれ♪
- テイキング・ライブス
この映画はもちろん、オリヴィエ・マルチネスくん目当てに見ました。
この映画の中の彼の役どころは、事件を担当する刑事。
そして、FBIから派遣されたのが、主人公のアンジェリーナ・ジョリー。
ん、このシチュエーションはちょっと前に見た、「セマナ 血の七日間」とよく似ているぞ。と思ったらほんとに結構似ていました。
今回はオリヴィエ君は物語の中では、残念ながら脇役なんだけど、私としてはやっぱりカッコいい彼を堪能できて満足の一遍です!!
髪形が違うのも一興だね。でもやはり、長髪のほうが似合う気はする。
んー。冷たい視線がたまらんですな♪
ストーリーは、ラストの衝撃が中々見応えのある作品であった。
事件の発端となる序章の部分である男が殺人を犯すのだけど、その後その男が殺した男の人生を乗っ取って生きていくと言うことが分かる。これがタイトルの「テイキング・ライブス」と言うわけです。
それから数年後の現在、この流れの殺人事件に目撃者が現れた。その目撃者がイーサン・ホーク。ここでこんなビッグネームが出てきたら、もうそれは犯人としか思えないでしょ。しかし、彼はホントに犯人なのか?見てるものに分からない展開になっていくところがこの作品の一番の見せ場なんだと思うけど…。
アンジェリーナ・ジョリーはカッコよい女捜査官。私情に流されず…のはずが…。と言う部分も見ものなんだろうね。後半の彼女の表情の変化にご注目と行きたい。
面白い作品だったんだけど、ヤドカリ的な犯人の生き方と、その動機や目的がイマイチきちんと描かれてなかったように思いそこが残念なところ。
面白い設定なのにね。