ニキータ ★★★★
監督:リュック・ベッソン
収録時間:117分
出演:アンヌ・パリロー
ジャン・ユーグ・アングラード
チェッキー・カリョ
ジャンヌ・モロー
ジャン・レノ

無期懲役と引き換えに、政府のため訓練を受けた後に、秘密工作員として働かされることになったニキータの孤独と哀しさと、愛を描いた物語。

チンピラでヤク中で、まるで野良猫のように手のつけられない少女だったニキータが、殺しのテクニックを獲得していくのと比例して人間らしく女性らしく成長してゆくのが印象的です。人を愛すれば愛するほど、仕事が辛くなっていく。優しくされるほどに辛さも増す…。ニキータの孤独と哀しさが胸を打つ名作です。

ともかく、マルコがいい!
優しいんです。
こんなにも優しい男がいるだろうか??
最後の仕事に失敗して逃亡を決意するニキータ。 そのニキータに「すべて知っている」と打ち明けながら「かわいそうに。利用されて…辛い仕事をさせられて」と、心から労わってくれるマルコ。 ニキータは自分の仕事を知られまいとして暮らしてきたのに、マルコはちゃんと知っていたんですね。知っていてもニキータを愛してきた。 そして今、ニキータが自分の前から姿を消すと言う段になっても、聞き分けよく理解してくれる。 「わたしが出会ったただ一つの愛」 というニキータのつぶやきに、泣けて泣けてしょうがないのです。
マルコ、優男だしケンカも弱そう、だけど!! こんなにも男らしい男が他にいるだろうか? というか、「愛すること」で女を守ることもできると示してくれたような。 彼こそは男の中の男です。
リュック・ベッソンは「レオン」のほうが人気があると思うけど、わたしは断然この「ニキータ」が好き。一番です。
ナショナル・トレジャー ★★★
製作 : ジェリー・ブラッカイマー
監督 : ジョン・タートルトーブ
出演 : ニコラス・ケイジ
ハーヴェイ・カイテル
ジョン・ボイト
ダイアン・クルーガー
ショーン・ビーン


うそか本とか分からない代々一家に伝わる宝の地図伝説を、執念で本当だと立証して宝捜しをする男の話です。 やっとのことで仲間たち、イアン(ショーン・ビーン)やライリー(ジャスティン・バーサ←ちょっと背が低かったけどナイスガイだったわ。★★★★)たちと、地図の手がかりはアメリカ独立宣言書にあることを突き止める。 が、その直後仲間だったイアンが裏切る。 独立宣言書を手に入れることができるのか?そして、宝は本当にあるのか? 結構面白かった。追う者追われる者の緊迫感がドキドキさせてくれて楽しかった! でも、地図に至るまでのヒントが長ったらしすぎる。しかもあんなヒントじゃ辿り着かないのが普通ですよ。それに、もんのすごく苦労して見つけたヒントを、あとから敵方のイアンたちが何の苦労もなく見つけてほぼ同時にその場に登場って。それに、なんで二人は恋人になるんだ〜〜。いつそんな意気投合があった?古物に惹かれるもの同士波長が合ったと言う事? ま、面白かったからいいけど。
ニューオーリンズ・トライアル ★★★★☆
監督 ゲイリー・フレダー
製作総指揮 ジェフリー・ダウナー
原作 ジョン・グリシャム
収録時間: 128分
出演 ジョン・キューザック
ジーン・ハックマン
ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ


これは面白かった!! 法廷ものというか裁判もの、陪審員ものです。 発端はある銃の乱射事件。16人が死に、犯人も自殺。 その遺族が、その犯人に違法に銃を売った銃の製造メーカーにたいして損害賠償請求の裁判を起こす。 遺族側が雇った弁護士は、正義漢らしき弁護士のローア(ダスティン・ホフマン)。対する銃の製造メーカー側は、陪審コンサルタントのフィッチ(ジーン・ハックマン)を雇う。 陪審コンサルタントは、陪審員の候補たちの各背景を綿密にリサーチし、その裁判に有利な陪審員を導き出すと言うものらしい。 そして、その陪審員には、候補に上がり嫌がっていたニック(ジョン・キューザック)も含まれていた。 やがて、双方の弁護士に「評決売ります」と言うメッセージが届く。 差し出したのは謎の女、マーニーだったが、彼女はニックの恋人だった!! 二人の狙いは何なのか…。そして裁判の行方は…。

+++++++++++

まず、銃を乱射した「本人」ではなく「銃の製造メーカー」相手に訴訟を起こすということと、陪審員制度という日本にはない二つを取り上げた映画。当然「陪審員コンサルタント」なんて言うのも知りません。 そんなアメリカならではの裁判が、非常に興味深い。日本でも裁判員制度が始まることだしね。陪審員制度とどう違うのかも知らないけど、なんか参考になるかも?(笑) ローアとフィッチとマーニーたちの三つ巴。一体誰を応援すればよいのか?誰が正義なのか?少なくともフィッチではないことだけは確かなのだけど、マーニーたちの狙いは一体何かということが分かるまでの緊迫感がすごい。 すべてが分かってから、思い返せば確かに色々と符丁が合うことに気付かされる。 テーマも映画としての作り方もかなり上質で面白かった。オススメ!

そう言えば昔デミ・ムーアの「陪審員」って言うのもあったけど、あれは面白くなかった。でも、こっちは期待を裏切りますまい。 ジョン・グリシャム原作の裁判ものというと「ペリカン文書」「レインメーカー」や「依頼人」も面白かったですね。
タイトル
感想
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