ホリデイ ★★★★

キャメロン・ディアスがやり手のキャリアウーマンのアマンダで、LAという大都会で予告映画の監督としてスタイリッシュに暮らしていて、ケイト・ウィンスレット演じるアイリスがロンドンの新聞記者。
その二人がなぜか、唐突に同じ頃失恋をし、唐突に同じように「家を交換して休暇をすごす」ことを思いつくのです。まるで映画のような話でしょう?(笑)
家を交換する、なんていいアイデアなんでしょう!!とか、思えませんので、この映画はその設定自体に疑問を持ってしまうと、楽しめません。なので、このアイデアに迎合するのもありかな?ぐらいの軽い気持ちで見るがよろしいかと。
(このホームエクスチェンジというシステムは実際に存在するそうなんだけど、どうも不思議だ)

しかし、それ以外は結構楽しめました。
ジャケット写真の通り、この二組のカップルが出来るんだけど、それまでの「いろいろ」が予想外に面白かったです。

一番よかったのはもちろん、ジュード・ロウです。フェロモン抑え気味で、でもやっぱりいい男で、そんな彼がちょっと恥ずかしそうにしていたり、モジモジしていたりすると、、、もーかわいくてかわいくて。落ちない女はいないでしょう。たしかに「子持ち、って言うのは問題の一部かもしれないけど、あの子達がまた可愛くって。家に訪れた時の喜びようとか。男手ひとつで育ててて、あんな風に小奇麗に育ってるはずがないと思うけど、それも深く考えない事にする。←我が家に照らし合わせて僻みが入ってるかもしれませんが。」すんなり行くかどうかはともかく、幸せな関係をみんなで築いてほしいなと思わずにはいられなかった。しかし、「奥さん死んで2年で週末ごとに」あんな生活って、ちょっと早すぎるような気がするのは気のせい?それとも、ああいう週末遊びは始めたばかりだったのかも。

あと、アイリスの出会った老人がよかったじゃないの。ああ言う設定がただのラブコメとはちょっと一線引いてる感じがしてよかったかも。
ジャック・ブラックが演じているのもやっぱり映画音楽制作者で、アイリスと二人でレンタルビデオ店に行って、映画音楽の解説をするのも面白かった。「ドライビング・ミス・デイジーはハンス・ジマー。いい曲」とかなんとか誉めるんです。実はこの「ホリデイ」もハンス・ジマーなのでにやっと笑えるわけです。「卒業」のDVDをとりだせば、そこにはあの人がさりげなく立ってたり。

そんなこんなで予想通りにはなるにしても、その間がなかなか面白い展開でラブストーリーだけに留まらず楽しめた作品。
やっぱり繰り返すけど、ジュード・ロウがよかった。いい男が出てるだけでも見る価値アリですわ♪(決してそれだけじゃないけど)

もうひとつ、印象に残ってるのは、キャメロン・ディアスのブラジャー姿。あの人はなにか?ナニのときに、ブラをしたまま、ってことですか?ハダカになるのが嫌だったのだろうケド、なんかもっと他になかったのかな?実はコレが一番印象に残ってたりする。。(笑)

ジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレットの兄妹に関する考察。ケイトはジュードという稀なる美形を兄に持ち、自身も美形なので、却って美形神話を信じておらず、だからこそジャック・ブラックのようなどっちかと言うと「中身勝負」「ユーモア勝負」みたいな男に引かれたのかもしれませんね。
Always 続・3丁目の夕日 ★★★
この映画の魅力は、やっぱりこのCGっていうかVFX技術(って言うらしいね)なんですよね。すっごくリアルな昭和30年代の東京の風景。日本映画の技術も結構イケるじゃないか!と、嬉しくなってしまう。冒頭の混乱の東京、あれはオチはわかってても、なかなかの迫力だった。

逆に、物語についての魅力と言うか、見せ場、見せたいところっていうのは、決して分からなくはないんだけど、ちょっと付いてゆけない感じが多かったです。泣かせどころは分かるけど、泣けないなぁわたしは。
笑えるところも、泣ける所もわたしにもちゃんとあって、笑って泣いて、と、ちゃんと映画を見た!感じはしたけど。
(たとえば、一平の前作のセリフの「高円寺か〜…、高円寺は…、そうだな〜…」と言うのが、なーんかツボにはまったんだけど、今回はそれが別の言葉で登場して、ウレシおかしかった。やっぱあのセリフはみなさんツボだったんですね。あと、泣けたのはみかちゃんとの別れのシーン。あの子の母のない寂しさとか、見知らぬ土地に行かねばならぬ不安とか、すごく胸に迫ってきます。憎たらしいミカにちゃんとやさしく出来る鈴木おかあさんとか、六子とかは素直にすごくいいなぁと思う。)


そもそも、続編を作って失敗じゃない?と思うのは、子どもの成長かな。淳之介が大きくなってしまい声変わりしてたんじゃない?漫画原作の雰囲気を大きく損ねています。
淳之介はかたくなに茶川と暮らすことを望むんだけど、駄々っ子のように茶川を選ぶには(もともと老成している子どもだけど)ちょっと大人びすぎてます。
クローサー ★★
世の中には、3人よく似た人がいるというけれど、この映画に登場する医師役のひとが、ルー大柴に見えて仕方がなかった。
明るい場面では「ちょっと違うかも」と思ったけど、暗がりでのシーンなどはルー大柴にしか見えなかった。
またこの男が、医師でありながら(って言うか聖職者ほど…と言いますけども)とんでもない助平男で、破廉恥でいちいち面白男で、たとえばチャットでの会話や、ナタリー・ポートマン演ずるストリップダンサーと個室に入ったときやらその他の挙動が、笑える笑える。
なので、ルー大柴が演じていると言う感じでも違和感が全然なかった。(ごめん、ルーさん!昔は大嫌いだったけど、今は好きですよ<ルー大柴)

物語は、偶然出会った4人の男女(最初は二組のカップル)が、あっちとくっついたり離れたり、こっちによろめいたりあっちにもよろめいたり、という、何だか何がいいたいのかよく分からないラブストーリーで、ルー大柴が出てなかったらまったくつまらない、というヘンテコな映画でした。
ジュードが見たくて借りたんだけど、このジュードの演じている男もやたらサカリの付いた男で自分勝手極まりなく、ジュード…、うーん、ジュード、ヘイ、ジュード!って言う感じでしたわ。
ナタリー・ポートマン、ジュリア・ロバーツという絶世の美女二人そばにいれば、どっちにしようか迷うところなのは分かるけどねぇ。

まぁ登場人物たちを眺めているだけでも、目の保養になるのは間違いない作品です。
ママの遺したラヴソング ★★★☆
恋人とふたり、トレーラーハウスで怠惰に暮らす孤独な少女が、長年会っていなかった母親の訃報に帰郷してみると、母親の同居人の中年男性二人が家に居座っていて、やむなく始まった3人での生活。
最初はお互い相容れず、毛嫌いしているのだけど、一緒に暮らすうちに段々と気持ちが寄り添ってゆくのですが…。

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ニューオリンズの景色が綺麗な作品です。
明るい空、濃い緑、空気が澄んでいるのが伝わってきそう。
でもストーリーは、つまらないって言うほどでもないけど、それほどでも…。
第一に、「ママ」であるロレインが一体どんな人なのか、友人たちとどんな付き合い方をしていたのか、どんな人生をすごして、どうやって主人公を手放したのか…そういったことがよく分からなかったので、消化不良に感じる。
ジョントラボルタの演じるボビーは、パーシーを最初に徹底的に拒否するのだけど、ロレインが大事な人であれば、その娘も大事に思うのが普通じゃないかと思う。それは、ボビーがアル中だとか没落した生活を送っているとか性格が歪んでしまったとかに関係なく。
なのに最初のうちのボビーのパーシーに対する態度っていうのが、解せない。
なので、その後ふたりの関係が改善されていく過程も、何だか唐突な感じがして。
ボビーとローソンの関係も、あの説明だけじゃちょっと説得力がなかったように思った。
二人の関係はなかなか良いなと思うんだけど。

役者達はすごく良かったんですけどね。
トラボルタの熱演には唸らされました。
ローソン役のガブリエル・マクトって言うのがまた、渋くていい男です。
デジャブ ★★★★
あるとき、豪華客船を襲ったテロ行為。何百人もの死者が出る。
が、そのテロの被害者だと思われるある女性の死体は、実はテロの直前に殺されたものだと分かる。
主人公の捜査官は、彼女について調べていくうちに、政府の秘密機関に関わってゆく。
その秘密機関とは、時間をさかのぼってあらゆる現場の映像を見られる装置を持っているのだった。

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マジメーに作ってあるけど、ありえない!と思うようなSFです。
SFと思わずに見たので、途中で「えええ〜???」と、かなり驚いた。
宇宙へ行くとか、地下深く掘り進めて行くとか、深海で神秘的な現象に出会うとか…っていうよりも、さらに「ありえない」って言う感じ。
でも、それがなんか、全然違和感なく「へー!そんなのがあるんだ!」って、映画を見ているときは受け入れられるし、また、その装置がもたらす現実界への影響は、などと一生懸命に考えさせられてしまったりもする。
なんたって、過去を「見られる」わけですから。
全体にエンタメとしてかなり面白かったです。
タイムスリップモノは、考えていると頭がこんがらがってくるので、深く考えない事にしている。
それを思うとき、時々「ドラえもん」はよく出来ているなぁと思ったりもする。(タイムパラドックスの事を無視しすぎなのか?とも思うけど。「のび太と龍の騎士」なんか、面白いじゃ有りませんか。逆に「西遊記」は、タイムマシンで過去に戻って魔物たちをやっつけるなら、あの場合、魔物たちが「出てくる前に蓋」をしに行けばよかったのに、と思うのですが。余談長くってすみません)
最後のほうでは、やっぱりちょっと混乱するんだけど、まぁあのラストなのでよかった!
好きなラストです。
幸せのポートレート ★★
うーん、つまらなかったです!(きっぱり)

クリスマス、恋人の実家に恋人と一緒に行く事になった主人公。
しかし、家族はしょっぱなから主人公を受け入れず、イジワルな態度で迎える。そんな中で主人公は自分の妹をその家に呼び、なんとか状況打開を図ろうとするも、上手くいかないどころか、最悪のコメントをして家族に総すかんを食らう。そして挙句の果てに、プロポーズしようとしていた恋人ともトラブルに。はたして、主人公と恋人の未来は?

って言う感じの話ですが。
まず、しょっぱなからのイジワルぷんぷんにおう家族の雰囲気が嫌だ。わたしなら、さっさと帰る。なぜずっとそこに留まろうとするのか。恋人の顔を立ててるとは思うけど、恋人自身も家族の態度に腹立ててるんだから、二人して帰ればいいのに。
(しかし、どの家族も末っ子は甘やかされているんだね。胸糞が悪くなるほどの我侭な末っ子に、自分の末っ子の心配をしてしまいましたよ。)


で、助っ人としてやってきた妹、クレア・デインズ。彼女の存在が謎。姉と違って人好きする妹は、家族にスッと溶け込むんだけど、だから何?って言う感じです。主人公と妹がそんなに仲のよい姉妹にも見えないし。劇中妹が姉に言う「なぜわたしを呼んだの?」と、わたしもそれ聞きたいです。

イジワルな家族の中で孤軍奮闘する主人公の空回りするようすが面白いコメディなのかもしれないけど、面白くない。痛いですよ。しかも主人公自体、全然好感が持てる感じではないので。ドジだけど、失敗しちゃうけど一生懸命やってる、本当は根は良い人なの、みたいな所もなく。全然応援する気持ちが起きない。

また、恋人の方もダメダメ。恋人のためにもっと最初から家族に毅然とした態度を取れればいいけど、ずいぶんたってから「僕の恋人に失礼なふるまいをするな」と怒ってみた所で、遅いっちゅうの。
最後まで見てもらえば分かるけど、この彼氏に好感持つ女はいませんよね。(結局クレア・デインズ扮する妹に一目惚れして、彼女にプロポーズするんですよ。妹も妹だよ。)

まーとにかく、こんなに気分の悪くなるラブコメも滅多にないって言うぐらい。若干、ほろりとさせられそうになる場面があったんだけど、「意地でもほろりとなんか、してやるもんか!」と言う気持ちが起きてしまいましたよ。
アポカリプト ★★★★☆
面白かったんですよ〜。期待しないで見ただけに意外!
「300」とか「墨攻」とかがそんなに面白く感じなかったので、「歴史」「スペクタクル」「乱暴モノ」はもういいやー、と思っていたので、コレもどうかなーという感じだったけど、いやはや、一体何が気に入るのか自分でも不思議!

実はこの映画、「ソウ」みたいな一種の「シチュエイション・スリラー」ッぽい怖さと、スプラッター・ホラーのようにえぐい怖さがあって、そこがよかったのです。めっちゃドキドキハラハラさせられたもん。

物語は、どこかの原住民たち(最初はどこの国かも時代も分からない。中盤から次第に分かる)が、理不尽に村や家族ともども、酷い目に合う。そして自分たちも、理由も分からずに拉致されてどこかに運ばれてゆく。目にするのは圧倒的に残酷な暴力や陵辱。次は自分の順番?と言う恐怖のなかで、生を求めて必死に逃れようとする主人公と、追う者たちとの息をもつかせぬノンストップの壮絶なバトル!!!迫力ありました!

とは言え、主人公が神がかり的にカッコよくも強くもない、結構普通の若者なのがミソ。
でも、普通だけど、この若者(主人公)がカッコよかったの〜。若くて可愛くて、ワイルドな魅力があってそれだけでも目の保養。ひたむきに家族を思う気持ちにも胸打たれたし、なかなかの拾いもんと言ってもいいかも。
墨攻のアンディも渋かったけど、この映画の主人公の若さの方が、わたしはよかったかな!(笑)

フリーダム・ライターズ ★★★★★
うわーん!感動感動!すごくよかったー!オススメオススメ!!

ヒラリー・スワンク演じるエリン(Ms.G)という新人教師が、とんでもなく社会からはみ出た落ちこぼれの生徒たちの心をつかみ、生徒たちに「学ぶ楽しさ」を教えるまでを描く物語で、実話を元に作られた映画だそう。

もちろん、子どもたちと気持ちを通わせあうまでには、道のりは険しく困難。エリンが受け持った生徒たち203教室の生徒たちの殆どは、黒人、メキシコ系、アジア系の有色人種たちで、白人生徒は一人きり。教室の殆どの子供が、町の中でまさに命を危険にさらされながら生きていると言う苛酷な環境に育ってきています。
そんな中でエリンは「白人である」と言うだけでもすでに、信用もされず憎まれる対象。めげずにどうしたら子どもたちに勉強を教えられるかと、考えたりするエリンに誰も協力も理解もしてくれず、まさに孤軍奮闘の毎日。

タイトルの「フリーダム・ライターズ」と言うのは、後に出版された本のタイトルで、その本はこの教室の子どもたちが、自分の胸のうちを綴った日記を本にしたものだそう。
その「ノート」こそが、子どもたちとエリンを近づける役目を果たしたのです。
もちろん、ノートに自分のことをつづるまでになるには、それまたエリンの、身を粉にするような努力や、子どもの事を思う気持ちの熱さがあるのです。いろんなことを犠牲にして、自身の生活もなげうって子どもたちのために「闘う」エリンのすがたに、涙涙、何度も胸が熱くなり泣けてきました。

教室の中も、反目こそあれ信頼も友情も何もないのです。でも、エリンがとあるゲームをするのですが、そのゲームにより、みんなが「思いやる」気持ちを覗かせる。そのあたりの描写が圧巻でした。

そして、なんと言う偶然か。
このエリンが子どもたちに「読ませたい」と思った本の一冊が「アンネの日記」だったのです。それを、つい先日あるきっかけで取り出して、今何度目かの再読の最中。アンネの生活や言葉に、胸を打たれる子どもたちの様子に、またまた涙。
それが、生徒たちを「ある行動」へと導くのですが、それがもう、本当に感動。すみません、同じことばかり言ってて。でもこれは見てのお楽しみ。アンネ読み中のわたしも、映画とは無関係にしても涙が止まらず・・・。

ともかく、みなさん、見ていただきたい映画。
マギーがトラウマのわたしもこれで払拭できそう(笑)。ヒラリー・スワンク最高でした。
ステイ ★★★
なんとなく、ユアンがチャーリー・シーンに似ているなぁと思いましたが。 ものすごく変な話で、ちょっと理解するのに面倒だったかな。理解出来てないかもしれないけど。 あの映画を彷彿とさせる雰囲気なんですが、どの映画かというとネタバレになるので書けないけど。 不思議な雰囲気でちょっと幻想的で、何が本当で何が夢なのか、そもそも夢なのか、幻なのか、現なのか・・・。それすらわからないのです。 でもなんだか、最後は胸を締め付けられる哀しさが残りました。
ザ・シューター ★★★
うーん。まぁまぁ面白かったかな?
・主人公が人を殺しすぎる
・スナイパーと言うよりはジェイソン・ボーンのように殺人マシーンだけど、そんな訓練を受けてきた背景があまり見えない。(つまり、『出来すぎ』)
・どの映画もそうだけど、主人公たちに狙撃の弾があたらない、主人公たちだけが無事なのはあまりにも都合の良すぎる展開。
・あの女の人が最後にした「復讐」は余分。
・800メートルの距離を撃てる凄腕が魅力なのに、最後の至近距離はなんだ?
などなど、突っ込みたいところを突っ込まず、気軽に見れば面白いと思います。
しかし、気軽に見るにはあまりにも「殺しすぎる」んですよね。
なんといっても最近のマーク・ウォールバーグの躍進振りに注目したい所ですけど。

ラブソングができるまで ★★★
80年代アイドルの落ち目のポップシンガー、アレックス(ヒュー・グラント)が、超人気のアイドルに作曲を頼まれて、その手助けをすることになった植木の世話係の女の子ソフィー(ドリュー・バリモア)と、ラブソングを作り上げてゆく話。
モチロンすんなり出来なくて、紆余曲折。しかも、作詞の才能があるように見えるソフィーが、なぜか必要以上に作詞に対して消極的なのだけど、それにはやっぱりある事情がありまして。。。

感想はと言うと、まぁ予想範囲内の気持ちのよいラブコメでした。
ヒュー・グラントは落ち目のポップシンガーがよく似合ってたし、傷ついた女性をドリューも好演しているし、ラブコメが普通に好きな人なら満足できる映画と思います。
しかし、パターンとしていつも絶対どこかで男が女を傷つけるよね。そしてそれを克服して、めでたしめでたし。こないだ見た「2番目のキス」もそうだったし、過去のラブコメを見ていると大体このパターン。起承転結の「転」ってやつ?
そうとはわかっていても、最後の「仲直り」の部分は感動してしまった。アイドル歌手の「歌」もよかった。

でもいつも思うんだけど、ラブストーリーは映画が終わってからを想像してしまうのがダメですね。
人生もそのハッピーエンドで締めくくれれば言う事ないんでしょうが。

ヒュー・グラントならわたしは「ノッティング・ヒルの恋人」が好きなのです。変な友人たちの気持ちが好きだった。
私は「うつ依存症」の女 ★★★
もっと「うつ」の伝染するような映画かと思って敬遠していたんだけど、それほどでもなかったな。 うつが移りそうって言うなら「めぐりあう時間たち」のほうがよっぽどそんな感じ。 クリスティーナ・リッチは熱演でしたが、思春期の少女なら誰でも一度は通る道・・・という気がしなくもない。 かと言ってつまらない映画ではありません。 たしかに重いし暗い。 でも、見応えのある映画でした。
グッド・シェパード ★★★★
CIAの成り立ちを描き、組織に翻弄される一人の男の生涯を描く物語で、雰囲気としてはとってもよかったと思うし好きな感じの映画なんだけど・・・。
作品の背景はキューバ危機の頃の1961年、その中でCIAの内部からの情報漏れでカストロ政権転覆を狙った上陸作戦が失敗して、情報を流したらしい人物の映像が収められたビデオテープが主人公の下に届くところから始まる。映像を解析して誰が内通者なのかを探りつつ、主人公の学生時代からそれまでの半生が交互に展開されていく。
++++
いかんせん長いのと、二つの時代を行きつ戻りつしてややこしいのと、登場人物の多さと所属する組織が混乱してだれがどこのなに者なのか、よく分からなくなったりして。。。こう言うのは家でDVDなんかで巻き戻したりもう一度見たりしてよく理解しながら進まないといけないのかもしれません、わたしの場合(^^ゞ

でも、マット・デイモンがはまり役でよかった。無口でマジメで面白みがなく、冗談も通じないような感じでピッタリだった。
主人公は本当は好きな女の人がいて多分なにもなければ、彼女と結婚したただろうと思うのだけど、彼女との出会いが図書館なんですよ。図書館での雰囲気って言うのは見ていてトキメキを感じる。大きな声でしゃべられずコソコソと小声で密やかにしゃべるっていうのがなんとなくときめくのかな。それとも「耳をすませば」を思い出したり。
彼女との後の再会なんかも、すごく切ないものがありあの部分がぐっと来たかな、と。
それと、主人公と息子との親子のあり方も作品中大きなウェイトがあり、息子を愛しているのにうまく伝えられない不器用な父親と、愛されたい認められたいのに父親の愛情を実感できない息子、そのうえ両親の不和に辛い思いをしている息子の姿が切なかった。

またいつか、DVDでも絶対にもう一度見て見たいと思います。
アイランド ★★★★
「ミス・ポター」からこっちちょっぴりユアン・マクレガーフェア実施中です。「アイランド」は評判がそれほどよくないのでスルーしていたけどフェアなので見ることに。
近未来の物語で、冒頭、ものすごく徹底的に管理統制された組織と言うかビルと言うか世界の中で生きている主人公たち。外の世界は「汚染」されているのでその建物の中で生きている。時々その外の世界から助けられて新しく仲間に加わる新人たちがいる。日に2回ほど「抽選」があり、当選すると夢の楽園「アイランド」にゆくことが出来る。誰もがその日を夢見てその中で暮らしているのです。
主人公リンカーン(ユアン・マクレガー)は体験もしていない不思議な夢を見る。それに加えてあるとき「虫」が入り込んだのを見た彼は「外の世界は汚染されていないのかも」と思い始める。
+++++++++
最初は一体どう言う話なのか全然分からなかったし、彼らのいる世界の様子がものめずらしく、かなり面白く感じた。
途中から「荒唐無稽」な部分が目立ってきたのだけど、それでも彼らの逃亡劇の迫力やアクションやカーチェイスなど充分楽しめて、わたしとしては面白く見ることが出来た。
主人公ふたりが「愛に目覚める」ところもイイ感じでした。ユアンって結構ラブシーンが似合うと思う!
でも、本当に科学の点から見たらきっと専門的な勉強をしている人や、そうでなくても物知りな人たちから見たらツッコミどころが満載って言うレベルじゃないのじゃない?と思ったけどどうなんでしょう。
そういうことを考えず気楽に見る映画かなと思うけど、テーマだけは重いですね。ただ、いま臓器移植なんかは当然になっている、でもドナーは少ない、となればこの話のような展開もきっと将来起こりうることだと思う。それが「医療の範囲を超えている」かどうか、重い問題提起の部分に考え込まされた。ひとは後戻りの出来ない生き物だと思うから。
スローター 死霊の生贄 ・・・
ホラーもスプラッターも好きです。血ドバ!好きなんですよ。どんなにつまらないと思うような内容でも、ホラーだったらある程度見られるものですが、この作品はひどい、ひどすぎる。こんな作品は今まで見たことがないです。
ホラーって映画の中ではドバドバ人が殺されたりするけど、登場人物がそれを「恐れて」なんぼのもんです。でもこの作品では登場人物たちが死んだり殺される事に全然恐れているように見えない。見えないって言う所がいかにも見ているものをバカにしてるように感じたので。
ふざけるのも大概にしろ、と言いたくなるような映画でしたわ。とほほ。
ステップ・アップ ★★★☆
面白かった!
とにかくダンスが上手いし見応えがあって全編楽しめました。

貧しい環境に育ち、車を盗んだり不良たちとけんかをして騒ぎを起こしたり、そんな風に暮らしている主人公のタイラー。あるときふざけて学校に忍び込み、その学校の備品を壊しまくる。その結果その学校での200時間の奉仕作業を義務付けられるのです。が、そこは「芸術学校」でダンサーを目指すノーラと出会う。ノーラは学校の発表会のパートナーが怪我をしたため、その間の練習相手を探していた。その相手にタイラーが選ばれた。ノーラのダンスはモダンバレエで、ストリートダンスのタイラーには慣れないためぎこちない二人だけど、段々息があって行きそして特別な感情が生まれ、タイラーもダンスを続けたいと言う「夢」を持ち始めるのだが。

++++

ストーリーとしてはありきたりで目新しいものはないです。
不良とお嬢様の格差恋愛、夢を見たり挫折したり、ケンカしたりくっついたり、、、練習して上手くなってついに栄光を勝ち取る。恋愛もゲット。と言う捻りもないストレートな内容だけど、気持ちよい物語でした。
まず主人公のタイラー役のチャニング・テイタム、「コーチ・カーター」にも出てた(あんまり記憶に無いですが(^^ゞ)彼が結構好みなのでした!かわいいね。うふふ。
女の子の方は美人とは言いがたい?けど、ダンスが上手い。(「レッスン!」と言う映画でアントニオ・バンデラスと共演しているそうで、今度借りてみようと思う。)
あと、タイラーの義理の妹や弟、タイラーの友だちのマックスと弟のスキニー、芸術学校で友達になったマイルズたちなど、そして理解深い校長先生などの人物同士のかかわりの感じも好きです。
ボーン・アルティメイタム ★★★★★
「ボーンのテーマ」とも言うべきサウンドが聞こえてくると、勝手に目がらんらんと見開いてきて、アドレナリンが出てくる感じで、眠気も吹っ飛び、そのまま最後まで!!
はい、面白かった!!
パンフレット買いました。
ジェイソン・ボーン、カッコよかったー。
最初は苦手な「手振れ画像」に嫌気がさしたし、しかも「アイアムサム」のときみたいに、急に寄ったり引いたりが多用されてて、こりゃわたしには無理だ!と、思ったんですよ。
でも、そう思ったのは最初だけだった。

アクションもメチャクチャ、ハデで敵との闘いも強くて強くてカッコいい!前作よりも格段にスケールと迫力が増していて、是非とも映画館で見てほしい!!
しかし、それよりも。
なんつうてもわたしはあのボーンのスマートさって言うか、機転の利く頭のよさが好き。ただ逃げるんじゃなく、逃げるときに自分が逃げやすいようになんらかの作業をさっとやってのける。それが、その場その場でひらめくみたいで「なんて頭良いの〜!」とひとつひとつの「技」に惚れ惚れ。ハリソン・フォードの「逃亡者」なんかもそうだけど、強い人もいいけどああ言う「賢い人」に弱いなぁ。
ボーンの面白みは、強さと賢さを兼ね備えた所にもありますね。
まぁあんなふうにわたしも守ってもらいたいです。間一髪で助けに来る!分かっていてもトキメキましたよ!
それでいて、自分が誰と知れないことへの不安を必死になんとかしようとするあたりは、母性本能をくすぐられるような頼りなさもあるので、マット・デイモンの顔はともかく(ファンのひと、ゴメンなさい)魅力を感じる人ですねぇ。

で、ボーンと同じように「頭いい〜〜!!」と惚れるのがCIAのパメラ。前作に続いての登場。彼女はクリスチャン・スレーターの「ザ・コンテンダー」で主役をやっていて、あの時のイメージが強いんですが、どちらにしろ好感度の高い女優さんでして。「ザ・コンテンダー」では次期大統領選に出馬する女性議員を演じています。政治モノで地味だけど面白かったので、興味のある人は是非どうぞ。どっちにしろ、頭がよく中身もよく「デキる女」で女性はああ言う人に憧れるんじゃないのかな?

「ボーン」シリーズでは、ボーンとこのパメラの遠いながらも気持ちの通い合う関係、って言うのがいいよね。

ともかく、とっても満足の一本!
アクション映画の中ではかなり、お気に入り度の高い作品になりそう。もう一回見たいぐらい!
アメリカン・ビューティー ★★★☆
うーん、不思議な余韻が残る映画。
正直言って最初は「これが、オスカー?」って思いました。最初はまるでテンションのヘンテコなコメディだったもん。
妻にも娘にも見向きされない、仕事も危うい→結局失業してしまう父親が、娘の友だちに恋をして妄想を抱く。妻はやたらテンションが高いし娘は逆にやたらテンションが低い、隣にはゲイのカップルが住み、逆どなりにはゲイを嫌う軍人、(息子はドラッグの売人)の一家が越してくる。
そして主人公のナレーション・・・「わたしは一ヶ月経たずに死ぬ」と。
この物語はその「一ヶ月足らず」の物語。
飽きなかったので、面白かったんだろうと思うけど、どうにも何が言いたいのか難解だなぁ・・と思っていたんだけど、ラストで妙に感動させられた。
人生が終わるときは誰のどんな「死」であっても、人に大きなインパクトを与えるのだと思う。

余談ですが2年後にラッセル・クロウの「ビューティフル・マインド」がアカデミー作品賞を取りました。この作品とはちょっと混同してしまってたけど、作品の雰囲気は全然違う。わたしは分かりやすい「ビューティフル・マインド」の方が断然好き。主役の区別は相変わらず付きにくいけど。
似ているといえば、ゾーラ・バーチってクリスティーナ・リッチに似ている。雰囲気が。
ゾディアック ★★★
実際に起きた未解決事件を基にしたサスペンス映画ですが、やっぱり未解決事件の映画化というと、韓国の「殺人の追憶」と言う傑作があるので、比べてしまい見劣りする。
主人公がなぜか、この事件にのめりこみ、家族をもないがしろにして謎解きに没頭してゆくのが印象的であり、演じたジェイク・ギレンホールのオタクっぽいところなんかは良かったと思うけど、事件自体もそれほどに強烈な印象もなく、ただ「暗号」の存在が大きいと言うイメージになってしまった。正直、期待するほどでもないかな?
ドメスティック・フィアー ★★★☆
「ママが遺したラブソング」に続き、ジョン・トラボルタを・・・。
結構好きです。この手のオーソドックスなサスペンス。

離婚した母親と暮らしている息子は、何かにつけて嘘をついたり警察沙汰を起こしたりする問題児。でも、その内心は離婚した両親を元のさやに戻したい一心。 そんな息子の気持ちにお構いなく、母親は町の名士と再婚へ。 しかし、その結婚式に現れた再婚相手の昔の友達は、なにか不穏な雰囲気を持つ。 二人の関係に疑念を抱いた主人公だが・・・。

「ドメスティック」って言うから、母親の再婚相手に虐待される子どもの話?それを、元父親が救う話?と思ったんだけど、ちょっと違いました。
母親の再婚相手が、思いがけなく暗い過去を持ち、それを少年が偶然知ってしまったことから少年の身に危険が迫ると言う話なんだけど、話自体はそれほど良く出来たサスペンスでもなかった。と言うのは、少年が危険にさらされていると言う危機感があんまり迫ってこないのが一番ダメ。もうちょっとドキドキハラハラとした感じが欲しい。
とは言え、なんと言ってもジョン・トラボルタの演じる「父親」の息子への愛情がすごくいい!! なぜこの親子が離婚により離れ離れにならないといけないのか、、仕方がないこととは言えかわいそうだった。両親の仲を戻そうと、虚しい苦労をする息子の健気さも印象的。
サスペンスと言うよりも、親子愛の話として大変楽しめました。
恋愛睡眠のすすめ ★★★
正直に言うと、「ん?なにこれは??」って言う感じの映画でした。だって、主人公ステファン(ガエル・ガルシア・ベルナル君はとってもキュートなハンサムでしたが)が、現実では上手くいかないことを「夢」で次々に実現させていく、、、って言う映画なんだもん。 たしかに、映像としては面白いんですよ!夢の中で手が異様に大きかったり、ぬいぐるみが動き出したり、水道から出てくる水がセロファンだったり(コレは夢なのか?現実なのか?)ダンボールの車、ダンボールのビル、自分が解説者になって自分の夢を解説している、なんかシュールなんだけどいかにも夢って言う感じがよく出てたしその点は確かに面白かったです。 多分こう言う映画は「合う」「合わない」の非常に分かれる映画なんだという気がします。 印象には残る、この映画をわたしは忘れないと思う、でも、そんなに好きじゃない。 って言う感じ。 でも、すっごく不思議なのです。良かったら見てみて!