- ウォンテッド★★★
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監督: ティムール・ベクマンベトフ
出演:アンジェリーナ・ジョリー
ジェームズ・マカヴォイ
モーガン・フリーマン
誰しも自分が、実は全然思っても見なかった素性や能力の持ち主で、あるとき突然に才能が開花したり、遺産が転がり込んだりして、それまでの自分はまったくの「偽り」で、本当の自分はもっともっと素晴らしい人間なのだった・・・・なーんて、夢想する事があるんじゃないだろうか?
この映画はまさにそんな作品でした。まるで冴えないダメ男が、あるとき突然世紀の美女からスカウトされて、実はとても優秀な殺し屋の子供なのだと打ち明けられる。ダメダメ男が鍛えに鍛えられて、どんどんと逞しくなっていく主人公。自分に嫌気が差していた主人公にしてみれば願ったり叶ったりの大変身、と言うわけです。
そして、古代から続く暗殺組織「フラニティ」の王位継承者として、彼に課せられた使命は、あるスナイパーを暗殺する事。それは、自分の父親を殺した暗殺者なのですが。しかし・・・。
・・・・ともかく斬新な映像が見応えある作品。これでもか!と、繰り広げられる激しいアクションシーンの連続。すごい迫力です。
が、私には斬新過ぎてついてゆけず、途中で意識を失ってしまいました。あまりにも目まぐるしく動く画面に、振り落とされてしまいました。内容的にも、組織の存在意義がイマイチ理解できなかったし・・。
ともかく、ヒトをヒトと思わず、クルマやビルの一部のように破壊して殺してもなんの呵責もない内容には、正直引いてしまいました。
一緒に見た夫はとても面白かったと言っていたので、見る人間によってかなりの差があるのでは。
- パトリオット★★★★☆
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監督:ローランド・エメリヒ
出演:メル・ギブソン
ヒース・レジャー
アメリカの独立戦争を舞台にしたアクション大作です。面白かった!!!
かつては名を馳せた名将だったという主人公のベンジャミン(メル・ギブソン)は、今ではなぜか穏健派。戦争には反対の立場です。息子の従軍にも良い顔をしないし、ひたすら身を縮めての生活。
ところが、ある事件がきっかけで、本性を出す・・・本来の勇猛なベンジャミンに戻り、家族のため息子のために立ち上がるのです。それはとりもなおさず祖国のためでもあるのでした。
上手い事に、イギリス軍が徹底的に悪く描かれている。この手の映画では勧善懲悪的に「善」か「悪」かがはっきりとしていると、大変感情移入しやすくなり、ぐっと面白くなります。
最初は平和主義者の主人公ベンジャミン、家の近くで交戦し怪我をした兵士を敵味方の区別なく家に迎えて丁寧に介抱するのです。なのにそんなベンジャミンの気持ちを踏みにじるように、イギリス軍は包帯を巻いたばかりのアメリカ兵を、ベンジャミンたちの目の前で撃ち殺し、挙句の果てにベンジャミンの二男さえも目の前で惨殺します。追い討ちをかけるように、長男ガブリエル(ヒース・レジャー)も捕虜として拘束、連れ去られてしまったベンジャミンは、怒りに身を任せて行動を起こします。まだ幼い三男・四男に銃を握らせ、ガブリエルの奪還に向かうのです。
このシーンがまずは最初の見所でしょうか。後にゆうれいにやられたと、イギリス兵の生き残りが言うのですが、姿の見えないとても強い何者かが、たった一人で部隊一つを殲滅させてしまうのです。実際には、ベンジャミンの二人の息子たちの見事な射撃も強い味方なのですが。幼いながらも的確に的を撃つ子ども達と、あくまでも非情に徹し、息子を奪い返す・・・そして失われた息子のあだを討つ父親の執念がすごく逞しく力強く、カッコイイ場面です。全身血塗れになりながら何度もチェロキーの斧を振り下ろすその姿は、鬼気迫り、実際には「残酷」なのだけど、この場合まったく恐ろしさを感じませんでした。ひたすらイギリス兵に対する恨みが勝つのです。
そしてその後、どうしても戦場に行くというガブリエルを守るため、そして、家族を守るために自分が戦わねばならないと決意します。
民兵のリーダーとしてプライドの高いイギリス軍を翻弄し、各地の戦いで次々と戦果を挙げるベンジャミンの快進撃はまったく胸がすくよう。彼の根底にあるのは、愛するものたちを守りたいという思いだけ。その大きな強い包容力は、理想の父親像と映りました。
戦争なので、勝つときもあれば負けるときもあり、死ぬ人間もいてそのたびに悲しい気持ちも味わいますが、全編ドキドキハラハラさせられ、ときには家族の結びつきに涙し、兵士同士の友情にホロリとさせられ、飽きることなくハマりました。
- ブラックサイト★★★★☆
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ダイアン・レイン, ビリー・バーク, コリン・ハンクス, グレゴリー・ホブリット
サイバー捜査官のジェニファー(ダイアン・レイン)は、フィッシングサイトなどをいとも容易く摘発する。相棒は頼りになるグリフィン(コリン・ハンクス)。あるとき、ライブ映像でネコの虐待を見せるサイト「キル・ウィズ・ミー・ドットコム」を見つける。IPアドレスもサーバーも特定できず焦れる間に、ネコではなく人間が標的にされていた。
久しぶりに面白いミステリーでした。
ネットのサイトで人間が死ぬのをライブで流している、アクセス数が増えるほどにアップされている人物の死は近付くと言う、その設定がすごく恐ろしい。観るなと言われれば観たくなるという、人間のサガを見せ付けています。猟奇連続殺人事件に発展するその事件は、グロさも申し分なし。登場人物たちも、犯人に近付く有能さ、誠意や熱意も伝わり捜査側の人間には好感が持て、逆に犯人はどこまでも憎くなるのも、観ていて楽な部分。素直に「怖い!」「でも、面白い!」と思って、真剣に見入ってしまった。好みといえばタイヘン好みの作品です。
- ラスト、コーション★★★
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トニー・レオン, タン・ウェイ, ワン・リーホン, アン・リー
話題の映画で期待しすぎたのか、自分的には可もなく不可もなく。
戦時下の中国と言うものが、見事に再現されている(ように感じられる)雰囲気や、アジア独特の湿っぽい映像美など見所はたくさんあり、全編飽きずに見られるのですが・・・。
大胆な性描写は却ってエロティシズムから遠のいていて、どっちかというと戦いに近い「肉体のぶつかり合い」と言う感じに見えました。それよりも、そこに至るまでの二人の目配せや、きわどい会話に艶かしく淫靡なものを感じました。ヒロインの可愛さと妖艶さと併せ持つ雰囲気は、男のサディズムを喚起させるかもしれません。
抗日運動の大学生グループが近付いた、親日派の大物。彼らは当初、その大物であるイー(トニー・レオン)暗殺の目的で、チアチーをスパイにしたて近付きます。彼らの了見と覚悟が甘いものだと言う事が次第にわかってくる前半、グループの甘さの中でひとりだけ「体を張って」真剣にその立場を全うしようとするチアチーの覚悟が痛々しかったです。結局抗日と言いながら、前半後半あわせて、彼らが何を成し遂げたのか?それがイマイチ不明でした。
敵対する立場を超えて肉欲と純愛の狭間で揺れる二人の男女、と言う恋愛ものとすれば面白いと思うけど、スパイモノを期待して見たらちょっと違うものかもしれません。
(よく似た感じだけど圧倒的に好きなのは「ブラックブック」面白かったです)
- ゴーン・ベイビー・ゴーン★★★★
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ケイシー・アフレック, ミシェル・モナハン, モーガン・フリーマン, エド・ハリス, ベン・アフレック
ベン・アフレックが監督、弟のケイシー・アフレックが主演のサスペンス映画。
幼児誘拐の事件で依頼を受けた町のしがない探偵業の二人、パトリックとアンジー。それまでテレビで見ていた事件は、実際にその母親に会ってみると、母親はドラッグ中毒で遊び好き、子どもが誘拐された時間帯にも、バーでコカインを使っていたと言うことが分かる。母親にはBFがおり、その線で探っていくと意外な事実が見えてくるのだった。
サスペンスとしては面白い作品でした。子どもを捜す探偵でありながら、なんとなく冷めてて熱い気持ちが感じられないクールなパトリックを、ケイシー・アフレックは好演。脇を固めるエド・ハリスやモーガン・フリーマンという豪華キャストも見応えあり。ボストンの下町で、荒廃感のあるロケ地での撮影が映画の雰囲気をよりいっそう引き立ててます。事件と場所との雰囲気がピッタリでした。
意外なラストは、もやもやが残るのだけど、それが却って良かったです。
何が正義で何が正しいのか、考えさせられてしまう。。すごく印象に残るラストでした。原作タイトルが胸に迫る作品。
- フィクサー★★★★
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シドニー・ポラック, ジョージ・クルーニー, トム・ウィルキンソン, ティルダ・スウィントン, トニー・ギルロイ
辣腕の「フィクサー(揉み消し屋)」が活躍する映画と思って見たら、全然違いました。主人公のマイケル・クレイトンは、辣腕ぶりなんて全然見せない、最初から顧客に信用されなかったり、借金の返済に四苦八苦したりと、情けない姿丸出し。
同じ法律事務所で働く同僚が、ある巨大企業の訴訟問題を抱えていて、裁判で裸になったとか事務所や企業の意向に従わずに、原告団に寄り添ってみたりと、話がちょっと混乱しました。
しかし、見所は後半に待っていました。フラッシュバックの終わるシーンになり、やっと「そういうことか」と納得します。それからが見もの。
ジョージ・クルーニーの熱演が光ります。対する企業側の秘書、ティルダ・スウィントンとの対決シーンは見応え充分。前半のモヤモヤを一気に晴らしてくれました。
- NEXT★★★
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ニコラス・ケイジ, ジュリアン・ムーア, ジェシカ・ビール, トーマス・クレッチマン, リー・タマホリ
2分先の予測が出来る特殊能力を持つ男、それが主人公のクリス・ジョンソン。人に自分の能力を知られる事のないように、しかし、その能力を利用して、マジックショーをしたりカジノで小さく稼いだりして日常をやり過ごす毎日。そんな彼の元にあるときFBIがやってくる(のが見える)。核爆弾がアメリカに持ち込まれたらしいので、探せと言う依頼を受ける(のが見える)。面倒には関わりたくないし、自分の能力以上のことを要求されるので、とりあえず逃げる。しかし、結局おいつめられ、協力することになるのだった。
どこまでが、クリスの見た未来なのか、本当の出来事なのか分からない。それが面白いのだけどいろんな矛盾もあって(見えているのが2分よりも先じゃないかとか)、FBIがクリスに目をつけるのもどうかと思うし、ツッコミどころが満載なんだけど、あんまり深く考えずに目の前に差し出された映像を追うと、案外楽しめます。私は結構好き。面白かった。そもそも、2分先が見えるという、良いのか悪いのか良く分からない特殊能力なのに、主人公はそれを上手く使っているし、カジノでの追いかけっこなんかは充分面白いです。懐かしいピーター・フォークが登場するのも嬉しい。
ネットの評判が悪く、期待しないで見たから、って言うのもあるかもしれません。そこそこ楽しめてラッキーでした。
- シューテムアップ★★★★
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クライヴ・オーウェン, モニカ・ベルッチ, ポール・ジアマッティ, マイケル・デイヴィス
辣腕のスナイパーがすごい大仕事をする話、だと勝手に思い込んでいたので、蓋を開けたらビックリでした。いっそギャグかコメディか、と言う内容の凄まじい物語。だれがこんな話を考えたんだろう?無駄にたくさんの人が殺されますが、それがもう、不快感はなくただ割り切って楽しめる作品。
主役のクライヴ・オーエンはアクの強い俳優だけどこの役はカッコよかったなぁ。次から次へわらわらと沸いてくる追っ手を、撃っては殺し撃っては殺し・・・・・ありえな〜〜〜い!!ことの連続でひたすら口をあんぐり開けて見入ってしまいましたよ。
生まれたての赤ちゃんをあんな風に振り回したら死んじゃう、とか、あのオシメはないだろうとか、そりゃもうツッコミどころ満載。
なにも深く考えず、気軽に楽しみたい作品。
- 紀元前一万年★★★
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さすがエメリッヒとしか言いようがない見事な映像。CGはここまで進化しているのかと思います。まさに本物のようなマンモス、サーベルタイガー、トリの恐竜、生き生きと動くそれらのすごさにしばし見とれてしまいました。
ストーリーはまぁ大したことはなく、部族でそれほど勇敢でもない主人公が、部族や彼女のために頑張って男らしく成長する物語。なんか、時代考証も無視しているようだし、真面目に見るのはやめたほうが良いという評判ですが、映像は見る価値ありました。
充分楽しめました。
- ミスト
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突然、濃い霧が町を襲い、人々がワケの分からないうちに死んでしまう。その中から生還できるのかと言う話で、あるコンビニに立てこもった町の人たちが次第に追い詰められていく様が見応えがあるといえばある。でも、どうも、やっぱり西洋人は「タコ系」が嫌いなんだなぁと、最初の化け物が出た時に白けてしまうし、その後登場するモンスターたちもチャチなカンジで迫力不足に思えた。
ラストは・・・・・・・
- ペネロピ★★★★
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先祖の悪行で豚の鼻と耳を持って生まれた少女が、幸せになるまで。
魔女ののろいを解くためには、「愛」が必要と言う、最初はごくありふれた設定ですが、主人公ペネロピがとてもかわいらしく(普段のクリスティーナ・リッチよりも断然可愛い!)是非とも、彼女を幸せにしてやって欲しいと言う思いで映画を見ておりました。
どちらかと言うと、ペネロピが家を出て自立してからは断然幸せそうで、そのままでもいいじゃないかと思ってしまうのです。むしろそのままで幸せになってほしいと。
映像の一つ一つ、シーンの一つ一つが楽しくて、飽きることなく全編楽しく見られました。
マカヴォイは今まで見た中では一番キュートでした。
- つぐない★★★★★
- イギリスの上流家庭の娘セシーリアは、使用人の息子ロビーと密かに心を通わせあっています。しかし身分の違いから一線を踏み越えることが出来ません。その一線を踏み越えたまさにその瞬間、セシーリアの妹のブライオニーに目撃されてしまいます。
その夜の晩餐会にて、その家が預かる親戚の子どもたちが家を出て迷子になってしまう。手分けして探すみんな。ところがそこで、ブライオニーはとある現場を目撃してしまいます。疾走した双子の兄弟の姉が、誰かに犯されていたのです。
ブライオニーは迷うことなく、襲っていたのはロビーだと証言する。そしてロビーは連行されていくのでした。
なんとも胸に残る物語で、余韻がとても大きいです。
お城のような屋敷の中でたおやかな少女たちがうごめく様には、絵画のような芸術性を感じ、その美しさに魅了されましたが、それだけじゃなく、戦争の生々しい場面では戦闘シーンがないにもかかわらずその迫力とともに、戦争のなかでやつれ、疲弊しきった兵士の虚無感が伝わり息苦しくなるようでした。
でも、やっぱり物語の内容がすごく心に残ります。
「つぐない」と言うタイトルの意味、それは映画の終わりごろにようやく、わかります。その意味が分かった時、彼女の気持ちにとても切なくさせられてしまい、いたたまれなくなりました。
引裂かれた二人の恋人は本当に気の毒だったけど、13歳の少女にどこまで「罪」があったのか・・と、思いました。自分の好きな男が、自分にとっては「安全パイ」だったはずの姉とあんなことをしていて、それを目の当たりにしたショックは、やっぱり大きいと思うし。そのあとで見た「事件現場」も、重ねてその日のうちに二度も、そんな場面に遭遇したことが、気の毒でしかない。
それなのに、周囲の大人たちはそんな彼女のショックを思いやりもせず。
看護士になってから姉の所に行く予定が、結局行けなかった。
多分姉は許しただろうと思うんです。ロビーもきっとあんな風に罵ったりしなかったと思う。でも、そこで二人に許されて「終わり」に出来ることじゃなかったからこそ、あえて姉に会いに行かなかったんじゃないのかな・・・。
ふたりに憎まれていると言う枷のなかに自ら入って、あえてその中で一生、自分の「罪」に向き合いながら生きることを選んだのでは?と思いました。いくら謝っても、もしも二人が許してくれたとしても、時間はもどらない。「なかったこと」には出来ないから。誰が許してくれるといっても、自分で自分を許せないから。
その後の彼女の一生は、映画では描かれてないけど、そこを思ってみるとあまりにも切なく悲しい。長い長いその時間を、彼女がどんな気持ちで過ごしたのか。
3人の誰もが悲しく辛く、さめざめと泣けてしまいました。
- トロピック・サンダー/史上最低の作戦★★★★
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ベン・ステイラー監督による、おばか映画の決定版、とでも言いましょうか。
出演は、ベン・ステイラー、ジャック・ブラック、ロバート・ダウニー・jr、マシュー・マコノヒー、ニック・ノルティなどそうそうたるメンバー。そのほかにもあっと驚くような俳優さんたちが出ています。
「ズーランダー」でも、ビックリするようなカメオ出演がありましたが、ベン・ステイラーの人徳なのか、人脈の広さを感じます。
私は残念ながら諸事情により、最初の数分を見逃したんですが、劇場内に入ったとき「予告編」をやっていたんです。この「予告編」がまた凄い・・・。全部見られなかったのが惜しまれます。
物語は、とあるベトナム帰還兵の手記をモデルに映画を作ると言うもの。落ち目だけどもプライドが高く、自己主張の強い役者立ちなので、撮影はなかなか上手くいかない。
業を煮やした投資家がはっぱをかけたため、監督はついに本場ジャングルでのゲリラ撮影に踏み切る。しかし、そのジャングルには思いもかけない危険が潜んでいた。。
と言う感じでしょうか。
まず、冒頭から本当かどうか分からないような、エグくてグロいシーンが続きます。結構グロは見慣れている私も思わずゲーッとなるような場面。でもそれはこの物語の中で、役者たちが撮っている映画のシーンなんですね。そのときから「なんちゅう、バカな映画だ」と思いました。
ジャングルでのゲリラ撮影は、なんとも言えない迫力満点です。その撮影の最初に、事件(事故)が起きるのですが、それも相当えぐいシーンで、何度も言うけど慣れているはずの私なのに「見続けられるだろうか?出ようか?」と思ってしまう。なんだろう、あれは。自分がスプラッターに弱くなりつつあるのか、それとも、ギャグとスプラッターの見事な融合に当たってしまったのか?って感じです。
ところが、見続けるうちに物語の内容に引っ張られてグイグイと釣り込まれてしまうんです。
ジャングルには麻薬の密売組織があり、そっちから見たら完全武装した役者たちが「麻薬捜査官」に見えてしまい、両者の戦いが始まる。わけの分からない役者たちと、勘違いした麻薬組織たちの攻防に、思わず身を乗り出してしまう。でも、そこにもともかく「笑い」があるのです。
勘違いもおかしいし、妙にマジメになっている役者たちもおかしいし。。
ベン・ステイラーって元々、すっごくバカな役をマジメ〜〜な顔をして演じて、それが妙ーに面白いんだけど、今回ベンの十八番を取ってしまう感じで熱演したのが、ロバート・ダウニー・jrですね。
この二人の演技対決だけでも見応え充分。
あと、麻薬組織の「親分」が最高でした。
ラストのほうになると、ばかばかしい、と言う気持ちをどこかに抱えつつも、それを忘れてドキドキハラハラするわ、感動するにはなんかちょっと違うような?と思うんだけど、どうしても感動的だわ、そして全てに笑えるわ・・何が何やら分からない興奮に包まれます。
見終えた後、なんとも清々しいのは何故??(笑)
最後のジョン・ボイトの名演技にも拍手を送りたいです。
- レッドクリフ part1★★★★
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巷でうわさの「レッドクリフ」を見てきました。
三国志って言うものを全然知らない私ですが、映画の冒頭、大変分かりやすい解説があり「三国志ってこんなハナシだったんだ」と、大いに納得。
スケールは壮大、迫力満点、物語も起伏に富み飽きさせず、とても面白い2時間半でした。
元々を知らないので、俳優たちがその役に合ってるかどうかって言うのは、全然考えられず。そのまま全て受け入れて楽しみました。
part2も楽しみです。それまでしっかり覚えておかなくては!!
- アメリカを売った男★★★
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タイトルが「でかい」でしょうが、話はそこまで「大きさ」を感じさせず。スパイとそのスパイを逆スパイする男二人の話ですが、「アメリカを売った男」と言う触れ込みのクリス・クーパーが全然その「偉業」と関連が分からず「ほんとうにこの男がそこまで大胆な事をやったのか?」と始終疑問が。。
実話らしいけど、殆ど盛り上がらず、す〜〜〜っと終わって言った感じで、それを楽しむ作品と言われたらそこまでですが、私は楽しめませんでした。
- ラスベガスをぶっつぶせ★★★
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天才的な頭脳で、数字を予想してブラックジャックで儲けようとする集団に抜擢された主人公。学費を稼ぐために始めたその「ゲーム」に次第にのめりこみ・・。
地味で勉強一辺倒の人生を歩いてきた主人公が、ラスベガスで「楽しみ」を見つけて段々派手な生活に溺れていく様子がリアルで面白いです。でも、彼らのやっていることがそんなに凄い事には思えない。訓練風景なんかも、二桁の足し算と、21までの数字にそれぞれ言葉を関連付けて覚えるんだけど、そんなの「MIT」とか「ハーバード」じゃなくても可能な事のように思えます。私はムリだけど。日本人にはソロバンもあるので、この程度の暗算の達人ぐらいゴマンとおりましょう。「レインマン」でのダスティン・ホフマンなんて、この人たちがグループでやっていることを一人でやってたわけでしょう。それを思うと全然凄くない。極めつけはラストです。「大団円、みんな儲けてハッピーはエンディングとしてとてもスカッと気持ちがいいけど、それだったらそれまでのグループの訓練や連携はなんだったの」?
でもまぁ、飽きずに見られるし話は面白いので、見てもソンはないと思える作品でした。
しかし、ケビン・スペイシーが嫌な役。悪徳ですね。
- 最高の人生の見つけ方
★★★
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病気でわずかになった余命を「好きなことをして楽しく過ごす」と言う感じ。。主人公の二人がビッグスター同士の共演でそれだけでも見応えがあります。ともかくお金持ちなんで、ハデに「楽しみ」ます。スカイダイビングや、海外旅行、高級スポーツカーをポンコツにしたり・・。
人生の終焉と言うことは、感慨深く思うけど、なんとなくそれほど心に残るものはないかな。
「ノッキンオン ヘブンズドア」と言うドイツ映画がありまして、設定はそっくりです。先に「ノッキンオン」を見ているので二番煎じと映ってしまいました。スマヌ・・。
- クローズZERO ★★★
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ヤクザの二代目を継ぎたい組長の息子が、その父親(組長)の卒業した高校に転入し、そこでトップになったら二代目を襲名させると言う約束を得て、鈴蘭高校という類稀な荒れ方をしている高校で、仲間を作り仲間とともに、その学校の現在ナンバーワンの男と最終決戦に持ち込む。
このヤクザの息子が小栗旬、現役ナンバーワンが山田孝行。
迫力あるケンカのシーンと、そんな中で友情を得ていく主人公たちの姿になぜか爽やかな感動を覚える物語。とくに、ヤクザの舎弟の拳と言う男がいい。
男くさい映画ですが、ヤクザ任侠ものと違いどこかやっぱり「キレイ」な映画。小栗旬って好みじゃないけど、きれいな顔立ちですよね。女の子みたい。
ま、、、ケンカばっかりだったな。でも、拳さんとか、仲間とのつながりは良かったな・・というくらいの感想ですね。スミマセン
- ワールド・オブ・ライズ★★★★★
- ともかく、レオナルド・ディカプリオに尽きる作品。これを他の人がやっていたら、きっとこんなに面白く感じなかっただろうし、逆にツッコミどころが満載だったかも。
最近、富に男くさく渋みを増してきて一時のメタボ感がかなりなくなって来たとは言え、やっぱりちょっと油断すると太ってしまう体質のようで、ファンとしてはいつもハラハラしながら見守ってるんですが、今回のこの映画、予告編とか見ると決して「カッコイイ」カンジには見えず、どっちかと言うと「むさくるしい」やっぱりちょっと「でぶい?」とか(ゴメンなさい〜)思ってたんだけど、いざふたを開けてみたらもう、カッコよいことこの上ないの!!
最初は、ラフな私服でカッコよさを隠してて、そのうちスーツやジャケット姿でピシッと決めて、あれれれ??カッコよいじゃん??と、思わせてくれるその意外性にやられましたね。リドリー監督、ひょっとしてそこまで計算して?女心を分かってるねと思います。
今回の映画ではまず、「ディパーテッド」「ブラッドダイヤモンド」の時に「おお、エエ男になってきたのう♪」と思わせてくれた「男臭さ」がすっかり板につきました。
そして、今回、イスラム女性とのラブロマンスがあります。これ、これが今回の私の一番の戦利品。レオじゃなかったらきっと「おいおい、ナンパなんてやってる場合か!」と激しくツッコミを入れたところ。(笑)
イスラム女性って男性とお付き合いするまでに絶対に保護者の同意を得ないといけないんですね。この辺は「君のためなら千回でも」なんかにも登場しました。
レオくんが、アメリカ式に彼女にフレンドリーに接しようとしても、それはイスラムの中ではタブーらしく、二人の仲はプラトニックもプラトニック、ストイックですらあります。なので、なおのこと彼女を見つめるまなざしがものを言うわけ。で、レオくんの目にもう、胸キュン!!となりました。手も握らないんですよね。これって、昭和50年代の少女マンガで育った世代には、ストレート剛速球ど真ん中!!です。実際二人に濃厚なラブシーンでもあったら、ちょっと妬いてしまうかもしれませんが、今回のような恋愛は親になった気分で応援しながら見守ってしまいます。
また、日々の殺伐として命スレスレの仕事の合間に感じる彼女とのひと時に、癒されて素に戻るレオくんの笑顔がまたもうたまらん、萌え〜〜!!です。彼女のタメに真剣に走るレオの姿の愛しい事よ。好きな女のために一生懸命になる男の姿。思わずにやけてしまいました。あの緊迫の場面でね(笑)。私のためにも走って!と思ってしまいました(笑)。
「ディパーテッド」や「ブラッドダイヤモンド」のような、渋くて男っぽいだけの映画ももちろんいいです。でも、今回それにプラスされたのはレオくん本来の魅力である「キュート」さ。母性本能を刺激する可愛さなんですね。
あとねー、ぶっちゃけた話・・拷問に苦しむレオくんも・・いいわぁ♪私は特にその傾向はないんだけど、本や映画の中でなら拷問を受ける男には、なんと言うか、惹かれるものがありますね・・。
と言うわけで、オバサン、本当に堪能しました。
レオくんをこんなにも素敵に撮ってくれて、リドリー監督ありがとうと言いたい。
- ブレイブハート★★★★☆
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イギリス人って、ほんと酷いな・・と思わず思ってしまう。
主人公、メルギブが演じるのは伝説の勇者ウィリアム・ウォレス。13世紀のイングランドで実在した人物です。時の治世者エドワード1世は、ウェールズ地方とスコットランドを平定しようとしていて、スコットランドに圧政を強いていたのです。そこで立ち上がったのがウォレス。彼がスコットランド軍を率いてイングランドに反旗を翻したと言う物語。
印象的なのは、スコットランドの貴族たちの姿です。ウォレスのように体を張って人民のために闘う人物がいるるというのに、肝心の貴族たちは自分の身さえ安全ならそれで良いとばかりに、イングランド王の手玉に取られて良いように利用され、ウォレスを裏切ります。そんな中で唯一ウォレスが心を許したブルースとの間にさえ、信頼は得られず。あまりにも孤独な戦いを強いられたウォレスの姿には悲壮感が漂います。
結局、ウォレスは捕らえられ(エドワード1世もまた、恐ろしいまでの統治者であったけど、その頭の切れや決断力など、覇権者としての風格は格段でした)拷問の上の死刑でした。
拷問に苦しむ男と言うのは、いつ見ても女心を刺激します。拷問の最中に愛する元妻の幻を見、妻とともに天国に行こうとするウォレスの姿に、涙があふれて止まらない。
物語は冒頭からものすごい吸引力で長丁場を感じさせずにグイグイと引っ張る。ウォレスの快進撃や貴族たちの裏切り、イングランド女王とのロマンスなど、見所が随所にちりばめられていて飽きない。
アイルランドへとの問題や、大航海時代の植民地など、いろいろと酷い事をやってるように感じるイギリス。こう言う映画を見ると歴史の勉強をしたくなってきます。
- プレステージ★★★☆
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二人の手品師の長年にわたる確執。やられたら仕返しを。仕返しの仕返しを・・・。どちらがおしまいには勝つのか。冒頭、一人の手品師がマジックの最中に失敗して死んでしまうのだけど、それが殺人だとして、残ったほうが逮捕されるシーンから始まり、物語は過去に。二人の確執を延々と描いていき、目が離せない。見応え有りました。
でも、最後のSFのようなマシンはちょっと意外。マジックではなくSFだとすれば「何でもあり」になってしまい、ちょっと受け入れがたいラストでした。
- タイトル
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感想
- タイトル
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感想
- タイトル
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感想
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感想
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