the EYE (アイ) ★★☆
監督 オキサイド・パン 、ダニー・パン
出演: アンジェリカ・リー (マン・ウォン)
ローレンス・チョウ (ワ・ロー)
キャンディ・ロー (マンの姉)
チャッチャー・ルチナーノン (リン)
エドマンド・チャン (ロー医師)
解説:  幼い頃に失明したマンは、20歳になってようやく角膜手術を受け視力を回復させた。彼女は退院後も心理療法士ワ・ローのもとに通い、徐々に視界の開けた生活に慣れていく。だが、マンはその頃から不可解な出来事や人物に遭遇すようになる。ある時、ちょうどその時間手術中のはずの少女が、マンの前に現われる。マンは直感的に彼女の死を察知する。そしてマンは、自分が他の人には見えない死者の姿も見てしまうことを確信し、恐怖で苦悩するようになる。やがてマンはワの助けを借りながら少しずつ落ち着きを取り戻していくのだったが…。(allcinema ONLINE)

最初は怖かったけど・・・意味が分かってくると怖くなくなってくるなぁ。最初のほうの病院でのあれやこれやは怖かったけどね〜〜〜。怖いと言うよりも悲しい系の映画かな。段々と拍子抜けして最後だれだれでしたね。もっと怖いのプリーズ。
ジュリー&ジュリア ★★★★
監督 ノーラ・エフロン
メリル・ストリープ (ジュリア・チャイルド)
エイミー・アダムス (ジュリー・パウエル)
スタンリー・トゥッチ (ポール・チャイルド)
クリス・メッシーナ (エリック・パウエル
あらすじ: 1949年、ジュリア(メリル・ストリープ)は外交官の夫の転勤でパリにやって来る。そこで食に目覚めた彼女は名門料理学校ル・コルドン・ブルーのプロ養成コースに通い、やがて料理本を執筆するまでになる。その50年後、ジュリー(エイミー・アダムス)はジュリアの524のレシピを1年で制覇し、ブログに載せるという無謀な計画を実行する。 シネマトゥデイ

時代を超えて二人の女性のいき方を描いてあるから、比較対象になるし、共感もしやすくて面白かった。実話って言うのがまた良いですね。事実は小説よりも奇なり・・・。どっちのだんなさんもよかったなぁ
HACHI 約束の犬 ★★★☆
監督 ラッセ・ハルストレム
リチャード・ギア (パーカー教授)
ジョーン・アレン (ケイト)
サラ・ローマー (アンディ)
ケイリー=ヒロユキ・タガワ (ケン)
ジェイソン・アレクサンダー (カール)
あらすじ: アメリカ、郊外のベッドリッジ駅。寒い冬の夜に、迷い犬になった秋田犬の子犬を保護したパーカー・ウィルソン教授(リチャード・ギア)は、妻ケイト(ジョーン・アレン)の反対を押し切って子犬を飼うことに。首輪のタグに刻まれていた漢字から、ハチと名づけられた子犬は、パーカーの愛情を受けてすくすくと成長していく。 シネマトゥデイ

テレビにて。もうもう、号泣〜〜〜!最初はラッセ監督にしてはつまらないなぁ・・なんて思っていたんだけど、とんでもない。もうハチの健気さにやられました〜。うぅぅ・・・。ラスト、絶対にああなる!と予測できた。予測した時点で涙がまたあふれ、予測が当たった時点でもうひとつ泣けて。。久しぶりの号泣映画でした。
ところで、子犬のときのハチを見ててっきり柴犬だと思っていた。成長したハチを見て、やっぱり柴犬だと思い込んでいたので、本来の柴犬はこんなに大きいのだ!と、ビックリした。いつも見ている柴犬は、「まめしば」ってやつで、プードルにも大きいのとトイとあるように、柴にもこんなに違いがあると思ってびっくりしたのでした。(子犬時代のハチは本当に柴の子犬だったようです)
ワカラナイ ★★★
監督 小林政広
小林優斗 (川井亮)
柄本時生 (木澤)
田中隆三 (−)
渡辺真起子 (川井伸子)
江口千夏 (−)
詳しい説明は一切なくて、どうやら高校生の男子がどうやら独り暮らしをしているらしい。
どうやら、コンビニでバイトをして得ている収入だけが唯一の糧のようです。
そのうちに、母親が入院しているとか、父親には捨てられたようだとか、色々と分かってくるんです。
ともかく、この男子の生活が悲惨極まりないんですよ。
ガス、水道、電気など、ライフラインが全て止められているらしいです。ケータイも持ってない、当然。
ガスはかろうじてカセットコンロ。
水道は公園の水をペットボトルに詰めて。
電気はなんとこの時代にランプを使ってる!(どこで手に入れたんだろう?)
自転車もなくて、いつも歩いているか走ってる。
生活保護は?福祉は?分かりません・・。
そのうちに、コンビニをくびになります。商品をちょろまかして、おにぎりやサンドウィッチをくすねてるのが店長にばれてしまうから。。。
わずかな給料の残りをもらって、途方にくれている男子にとどめの一撃、母親の死。
病院側は滞納している入院費を払えと言う・・40万円。
葬儀社は最低料金でも用意しておかねば母親を動かすこともできないと言う・・20万円。
自分の食費さえもない少年にむごい請求です。
だれも、少年を助けないのですね。
少年は困りながらも、最後の所持金を葬儀会社の男に払おうとする。
でも、葬儀社の男はそれを「ち、しょーがないなぁ、こんな子からこの金は受け取れねーよ」と言う感じで、突き返すんですが・・・それが、唯一、この映画の中で私が見た、少年に対して「大人」が施す「優しさ」だったように思います。
どうすればよかったんですか・・と、問う少年にマトモな答えは返ってこない。
無責任で、冷たくて、親身のかけらもない大人の対応に、見ているこっちは気分が悪くなるというか、そりゃないでしょうよ!腹立たしいとしか言えません。
が、もしも自分がこの少年と関わりを持ったら、親切に出来るのかなぁ・・・。
麒麟田村さんの「ホームレス中学生」を思い出します。
あれは著者の苦労も同情を誘ったけど、著者を無言で引き受けることが出来た、著者の友達の親御さんの太っ腹というか、大きさというか・・・そこに感動を覚える人が多かったはず。
だけど、自分に出来るのか?と言われたら・・・・きっとそれは出来ないこと。
要するに、「ワカラナイ」の少年を生み出しているのは、我らだ(というか、私のような)っていうことか。
父親も登場しますが、それはもう、ご興味をもたれたらご自分でごらん下さい。


ちょっと「誰も知らない」を思い出しましたね。。。
かなり落ち込む映画でしたが、印象に残る映画といえましょう。

ソルト ★★★☆
監督: フィリップ・ノイス

出演:
アンジェリーナ・ジョリー
リーヴ・シュレイバー
キウェテル・イジョフォー
ダニエル・オルブリフスキー
アンドレ・ブラウアー
イヴリン・ソルトは、相手のどんな嘘でも見破る優秀なCIA分析官。ところがある日、CIA本部でロシアから逃亡してきた謎の密告者を尋問していた彼女は、突如、窮地に陥ることに。密告者が、大統領暗殺の命を受けたロシアのスパイがニューヨークに潜伏中であること、そしてその名前はイヴリン・ソルトであると告白したのだ。何かの罠だと必死に訴えるものの、同僚たちは誰も耳を貸そうとしない。追いつめられたソルトは、ついに決死の逃亡を企てるのだったが…。

ちょっと「ジェイソン・ボーン」を思い出したけど、あれの女版っていう部分もあったのでは。 ともかく、最初から凄い迫力で、その迫力の波に乗り一気にラストまで! 結局「やっぱり、そんなことだと思った」みたいな感じだけど、それでも満足満足。 面白かったんだもん、なんか文句ある?・・・みたいな・・・。 有無を言わさぬ・・とは、アンジェリーナ・ジョリーのことでしょう(笑)。
インセプション ★★★★
監督: クリストファー・ノーラン

出演: レオナルド・ディカプリオ コブ
渡辺謙 サイトー
ジョセフ・ゴードン=レヴィット アーサー
マリオン・コティヤール モル
エレン・ペイジ アリアドネ
トム・ハーディ イームス
ディリープ・ラオ ユスフ
キリアン・マーフィ ロバート・フィッシャー
トム・ベレンジャー ブラウニング
マイケル・ケイン マイルズ
ともかく映像が面白かった。
人の「思考」に入り込み、アイディアを盗むと言う設定は、下手したら最初から「夢オチ」みたいになるのでは・・と思ってました。現に私は「マトリックス」みたいなのは面白く感じなくて・・。
でも、この「インセプション」は面白かったなぁ。
最近、映画を見てて睡魔に襲われることが以前よりも頻繁になってきてて、今回はわけがわからなそうだから余計に寝ちゃうかも・・・と、必死で予防したのが良かったのか・・。
ちゃんと寝ずに全編見ました。
人の意識に、夢を通して入り込むって言うのが、イマイチ良く分からないんですが・・あんまり真剣に考えてもアレなので、その辺はスルー。
意識の中ではどんな映像も可能だと言うことを、映画館で思い切り楽しみました。
と言っても、夢であることを標的に悟られてはいけないので、常の世界とはほとんど同じなので、そんなには異常な世界観ではないのですが・・。
ラストの、現実世界と夢世界のリンクがとてもスリルがあって、はらはらさせられて面白かったな。
繰り返し妻の「夢」を見ている主人公のコブ(レオ)の切なさが良かったです。
でも、渡辺謙演じるサイトーは、それほどの財力があれば、こんなことをしなくても別の簡単な方法で思っていることを達成できそうな気がしたけど・・。

トム・ベレンジャー・・・最近見なかったのか・・変貌振りにビックリした。
でも、すぐに分かった。「新・明日に向かって撃て」良かったです。
THE WAVE ウェイヴ ★★★☆
監督 デニス・ガンゼル
ユルゲン・フォーゲル (ライナー・ベンガー)
フレデリック・ラウ (ティム)
マックス・リーメルト (マルコ)
ジェニファー・ウルリッヒ (カロ)
ヤコブ・マッチェンツ (デニス)
ドイツ映画。
実際にあった事件をもとにして作られた映画らしいです。
どこまでが事実かはちょっとわからないんだけど・・・
高校で、1週間「独裁」と言うテーマの授業を行うことになった。
体育教師で、水球部のコーチをつとめるのベンガーは、「独裁」のシミュレーションを実験する。
生徒たちは次第にハマっていき、ベンガーも授業がうまくいくことに陶酔を覚えていくが、生徒たちの行動がエスカレートしていくのだった。

と言う感じで・・。
服装を統一してみたり、ロゴを作ってみたり・・・たかだか一週間の授業とは思えない白熱振りが描かれていますね。でも、その中でどうしても意に沿わない生徒も出てくるんです。「白は着たくない」とか・・。
すると、そう言う生徒を「異端」扱いして「排除」していく生徒たち。
この授業の始まるとき、「独裁」についてクラスで話し合ったとき、ドイツのことなのでやっぱりナチズムということがみんなの頭に浮かぶのです。
でも、みんなそれを否定する。そして「独裁」はもう、今ではありえないのだ・・・というのです。
そう言っていた生徒たちが、自分たちでも知らない間に、ベンガーのカリスマ性に惹かれて従うようになり、常軌を逸していく・・・ああ、こうやって人々は洗脳されていくんだなと実感しました。
集団の狂気って言うのも垣間見えるし、なかなかシビアで怖い作品です。

しかし、もうひとつ印象深いことがありまして。
この授業の中の高校生たちの発言です。
独裁とは・・・というディスカッションのなかで
「独裁は(もう今後は)ありえない」
「歴史的責任問題があり、全国民が責任を感じている」
「ドイツ人は自国に誇りを持たなければ、世界中からたたかれる」
と言ってるのです。
これはもちろん、第二次世界大戦のナチズムにたいする批判、そして責任を感じているからこその発言。
日本もドイツと同盟を結んだファシズム国家だったのに、高校生たちがそれを【責任】と感じているか?
高校生に限らず・・・ですが。
戦後教育の違いが現れているのでしょうね。
そのあたりもかなり印象に残りました。
イテウォン殺人事件 ★★★☆
監督 ホン・ギソン
チョン・ジニョン
チャン・グンソク
シン・スンファン
コ・チャンソク
オ・グァンノク
ソン・ヨンチャン
実際にあった事件を基にした映画です。
その事件は、あるハンバーガーショップのトイレで、男子大学生がナイフで滅多刺しにされて殺されたという猟奇事件。早々に容疑者が逮捕されます。在米韓国人のアメリカ兵のピアソン。しかし、後にその場に一緒にいたアレックスこそが犯人では・・・と、逮捕される。二人はお互いに自分の犯行を否認、相手こそが犯人と言い張る。検察側、弁護側真っ向からの勝負はいかに決着するのか?

最初に逮捕されたピアソンはいかにも不遜なふてぶてしい態度で、いかにも怪しいんですけど、後に逮捕される友達のアレックスも、いかにも怪しい。どっちが本当に犯人なのか?
見てる側もそれがどっちかのか分からず、あちこちに揺れながら見てました。揺れすぎて疲れた・・(笑)
結局、ピアソンを犯人だと訴える、アレックス側の弁護士と、アレックスこそ犯人だとする検察側との対決になっていくのですが、双方自分の主張が正しいと、100%の確信はないって感じで、でも、この主張を貫き通すしかないのだ・・という、心の動きが見事に出ていて見ごたえがありました。

実は、本当は、どっちだったんだろう。
実際の事件っていうけど、亡くなった大学生が気の毒すぎるし、その家族もなんとも痛ましくて気の毒な事件です。真の犯人は今頃ほくそ笑んでいるんだろうか・・と思うと、ぞっとしますね。
ちょっと役者の表情なんかでミスリードを誘おうと言う魂胆が見えすぎて、そのあたりはやりすぎじゃないかとも思いましたけどね。

ところで、ピアソン役のチャン・グンソク、かなりのイケメンです!
アレックスは、インパルスの堤下みたいだったし、検事さんが「王の男」に出ているチョン・ジニョン、なんとなくこちらはインパルスの板倉をトシ取らせた感じ、弁護士役の俳優さんが寛平ちゃんに似ていました。
映画がシリアスなので、こんな風に思うのはどうかな!と思ったけどね・・(^^ゞ

シュリ ★★★

監督 カン・ジェギュ
ハン・ソッキュ (ユ・ジュンウォン)
キム・ユンジン (イ・ミョンヒョン)
チェ・ミンシク (パク・ムヨン)
ソン・ガンホ (イ・ジャンギル)
韓国の情報部員ジュンウォンは最近多発する暗殺事件の裏に、以前から追っている謎の女スナイパーの影を感じていた。そして遂に自分の命が狙われ、恋人の身を案じた彼は、彼女をホテルにかくまう。いつもと様子が違う恋人に、何が彼女を苦しめているのか分からず戸惑うジョイウォン。そんな中、驚異的な破壊力を誇る液体爆弾CTXが強奪。同じ頃ソウルでは、韓国と北朝鮮両首脳が列席するサッカー南北交流試合の華やかな舞台の準備が進んでいた……。(allcinema ONLINE)

期待したほどは面白くないなぁと思ったけど、ラストはやっぱり泣けてしまった。オチは見えていたのだけど。日本人には理解できないよね、こういう国家の抱える重い問題。日本がフォッサマグナあたりで分断されたら・・とか、想像してみるんだけど・・・。
ソン・ガンホが若くてカッコイイですよ!!
ハゲタカ★★★
監督 大友啓史
大森南朋 (鷲津政彦)
玉山鉄二 (劉一華)
栗山千明 (三島由香)
高良健吾 (守山翔)
遠藤憲一 (古谷隆史)
松田龍平 (西野治)
中尾彬 (飯島亮介)
柴田恭兵 (芝野健夫)
あらすじ: 投資家から募ったファンドで徹底した合理主義を貫き、企業を買いたたいく“ハゲタカ”の異名を取っていた鷲津政彦(大森南朋)は、閉鎖的な日本のマーケットに絶望して海外生活を送っていた。そんな鷲津のもとへ盟友・芝野健夫(柴田恭兵)が現われ、日本有数の大手自動車会社を巨大ファンドによる買収の危機から救ってほしいと頼む。 シネマトゥデイ

テレビで見たので、カットが多かったらしく、イマイチ人々の心の動きや心情が伝わらず・・・。とくに玉鉄のリューイーファなんかは、なぜそこまでする?と言うのがわからないし、また松田龍平とかうーん、どこにもそれほど感情移入が出来ずにしまった。テレビドラマも見てないし、原作も未読。仕方がないかな。
ハロウィン アンレイテッド★★★
監督 ロブ・ゾンビ
マルコム・マクダウェル (ルーミス医師)
シェリ・ムーン・ゾンビ (デボラ・マイヤーズ)
タイラー・メイン (マイケル・マイヤーズ)
スカウト・テイラー=コンプトン (ローリー・ストロード)
ブラッド・ドゥーリフ (ブラケット保安官)
あらすじ: ハロウィンの夜、白いマスクをかぶった少年マイケル・マイヤーズ(ダエグ・フェアーク)は、姉のほか3人を惨殺。精神病院でルーミス医師(マルコム・マクダウェル)の治療を受けることになる。しかし、17年後のハロウィンの日、病院を脱出したマイケルは再び白いマスクを手に取り、恐怖の殺人鬼と化す。 シネマトゥデイ

リメイク版のほうですね。
最初のほうのマッタリ感がこらえきれず、早送りした。
殺戮場面はやっぱりいまどきの映像のほうが、グロイし迫力があるんじゃないかと思う。
オリジナルは見たのか、見てないのか・・・思い出せなかった。
オリジナルと比べてみたいと思っています。
ジョシュ・ハートネット見たさに「ハロウィンH20」は見た。
11:46 ★★
監督: モーリス・デヴェロー
イロナ・エルキン
ニコラス・ライト
ティム・ロゾン
あんまり覚えてないけども、地下鉄に乗った人々が、11:46分を境に狂気の人と、その狂気によって片っ端から惨殺されていくと言う話。ゾンビものに似ていて、ゾンビのように人々が襲って来るのが怖いと言えば怖い。が、その狂気の源になっているのが、ある種の宗教なのです。
まぁ描き方によっては怖いかもしれないけど、リアリティがあるようなないような・・私には中途半端になってしまったと思われた。キワモノか、マジメにホラーか・・・どっちかにして欲しかった。
でも、まったくこれをキワモノ的に受け取れるのなら、案外楽しめるようにも思う。そうと知っていたら最初からその方向で臨み、ひょとしたら楽しめたのかもしれない。変に期待したばかりに残念だ。
その上ラストにまた別の怖さが用意されているんだけど、それも私的にはハズレ。
正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 ★★★★
監督 ウェイン・クラマー
ハリソン・フォード (マックス・ブローガン)
レイ・リオッタ (コール・フランケル)
アシュレイ・ジャッド (デニス・フランケル)
ジム・スタージェス (ギャヴィン・コセフ)
クリフ・カーティス (ハミード・バラエリ)
あらすじ: 多様な人種、さまざまな事情を抱えた移民が集まってくるロサンゼルス。移民局I.C.E.のベテラン捜査官マックス(ハリソン・フォード)は不法就労者の取り締まりが任務だが、彼らの立場に同情的なため、つい彼らの事情を気遣ってしまう。そんなある日、同僚の妹が殺され遺品の中から偽造グリーンカードを見つけた彼は、独自の捜査に乗り出す。シネマトゥデイ

「移民」に関わる人たちの群像劇。
アメリカにどうしても永住したい、グリーンカードが欲しい!!!と言う切実な願いを持っている人たちの話なので、アメリカに対して好感を持たない人が映画を見ると、ちょっと白けるかもしれませんが、私は面白く(興味深く)見ることが出来た。
それぞれの立場で、移民に対する取り扱い方や気持ちが違っていて、いろんな方面から見ることが出来ていると思う。
ハリソン・フォードが実直で誠実な捜査官を熱演していた。どこまでも正義漢であり、キレイすぎてどうなの・・と思わないでもないが、こういう人物がいないと困る。
イスラエルの少女の家族の物語には驚いた。
学校で、心のうちを正直に綴った作文を読んだだけで、危険人物扱い。自爆テロの危険ありと判断されて取調べまで受けて家族がバラバラにされてしまう。こういうこと、本当にあるのかどうかわからないけど、リアルだった。
調べに来た女性捜査官が、少女の部屋を見て、その殺風景さすらも「テロリズム」の判断材料にしているのは、無性に怒れてきた。
なかなかに見ごたえあり!
インディジョーンズが、私が見た最近のハリソンフォードだけど、ハリソンはこういう役柄もとても似合っていると思うな。。!!
バイオハザード IV アフターライフ
監督:ポール・W・S・アンダーソン
ミラ・ジョヴォヴィッチ (アリス)
アリ・ラーター (クレア・レッドフィールド)
キム・コーツ (ベネット)
ショーン・ロバーツ (アルバート・ウェスカー)
セルヒオ・ペリス=メンチェータ (エンジェル・オーティス)
長女が見たいって言うので、付き合ってみてきました。
バイオハザードシリーズについて言えば
1:面白かった・・・でも、内容は覚えてない
2:面白くなかった・・・内容は覚えてない
3:見ていない
と言う流れで、今回4を見たわけですが、当然最初のほうは何が何か良く分からず。
東京が舞台のシーンがあると聞いていたんだけど、冒頭から東京で、アンブレラ社東京支社?の従業員の背中に書かれている会社のロゴが、カタカナで「アンブレラ」って書いてあったのは笑った。ないよね〜。
東京崩壊のシーンは迫力があったけど、それがストーリーとどう絡んでいるのか、イマイチ分からず・・・その辺から睡魔に襲われて意識を失いました。うん、たしかとてもうるさい映画だったと思うけど、うるさければうるさいほど私の睡魔は張り切るようで、いつもうるさい映画ほど眠いと言う・・・いや、まったりした映画も眠くなるけど・・・。
いかんいかん、せっかくお金払って観てるんだし・・!と、覚醒してからは、眠気も吹っ飛び(単に良く寝たあとの爽快すっきり感かも知れないが)ぐぐっとスクリーンに集中できました。
われらは3Dはやめて、2Dで見たんだけど、充分迫力ありました。
どんな内容?って聞かれても・・ちょっと答えられないのが惜しい(笑)。
まぁゾンビやアンブレラ社のやつらと戦う感じの映画です。いかんせん3を見てないから、胸に着けているクモみたいな機械がイマイチはっきり何なのかわからなくて。
こりゃ3をDVDレンタルで見ないといかんな・・と思ってるところ。
5に続く感じのラストでしたが、いつまで続けるんだろう。
ミラは相変わらず美しい・・・・もう最初の作品からは10年ほども経ってますが・・・10年たってもこの美貌スタイルアクション・・・すごいですね。まだまだやれるだろうか。女優さんてすごいね。
特攻野郎Aチーム THE MOVIE★★★★
監督 ジョー・カーナハン
リーアム・ニーソン (ハンニバル(ジョン・スミス大佐))
ブラッドリー・クーパー (フェイス(テンプルトン・ペック))
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン (B.A.(B・A・バラカス))
ジェシカ・ビール (ソーサ)
シャールト・コプリー (マードック(H・M・マードック))
パトリック・ウィルソン (リンチ)
あらすじ: 1年前、スミス大佐(リーアム・ニーソン)率いる元特殊部隊員で編成されたAチームの精鋭たちが、ある陰謀に巻き込まれて逮捕される。だが、スミス大佐をはじめ、部下のテンプルトン・ペック(ブラッドリー・クーパー)や、H・M・マードック(シャールト・コプリー)らは刑務所から脱獄。彼らは再集結し、おのれの身の潔白を証明しようとする。シネマトゥデイ

これは劇場で観たいなーと思っていたのですが、大正解。 迫力満点、スリリングでパワフルでとても面白かったです。 無実の罪を晴らすとか、汚名を返上するとか、そう言うのがとても嫌味じゃなくて面白く見入ってしまいました。 今回は、リーアム・ニーソンが主演でしょうが、私はチーム内のブラッドリー・クーパーに釘付け。 この俳優さん、見たことがなかったんですけど、スケコマシな役をとても自然に(笑)うまく演じてて、いや〜久しぶりにトキメキを感じましたよ。こんな人に明るくナンパされてみたいもんだわ(笑)。 いかにも続編がありそう。 面白そうだったらまた見に行きましょう。 ただ、何がナンやらわからないほどのカメラワークが、個人的にNGでしたけどね。 ただでさえ、手振れ映像が苦手なのに・・。 まぁ今日ほどひどいと、手振れ映像って言う感じを越えてたけどね。
エクソシスト ディレクターズカット版 ★★★
監督 ウィリアム・フリードキン
エレン・バースティン (クリス・マクニール)
マックス・フォン・シドー (メリン神父)
リー・J・コッブ (キンダーマン警部)
ジェイソン・ミラー (ダミアン・カラス神父)
リンダ・ブレア (リーガン・マクニール)
解説:  12才の少女リーガンに取り付いた悪魔パズズと二人の神父の戦いを描いたウィリアム・ピーター・ブラッティ(オスカーを受賞した脚色も担当)の同名小説を映画化したセンセーショナルな恐怖大作で一大オカルト・ブームを巻き起こした。(allcinema ONLINE)

うーん、確かに昔見たときは怖かったような気がするけど、ホラーもかなり見てきた今となっては・・。映画としては面白いと思う。最初のうちはわけが解らないがための恐怖があるし、少女が変貌していく様とか、音楽もいいし。だけど悪魔つきとか、ちょっと理解できないので戸惑ってしまうなぁ・・オカルトは。エミリーローズを思い出すけど、悪魔憑きを信じるのなら、どこかの宗教の輸血拒否とか治療拒否とかも理解できてしまうんじゃないか?別物なの?私には理解できないので、オカルトはやっぱりパスするべきと思った。
海猿★★★
監督 羽住英一郎
伊藤英明 (仙崎大輔)
加藤あい (伊沢環菜)
海東健 (三島優二)
香里奈 (松原エリカ)
伊藤淳史 (工藤始)
あらすじ: 仙崎(伊藤英明)は50日間に及ぶ潜水士の研修で、工藤(伊藤淳史)とペアを組まされる。誰よりも能力が劣る工藤を励まし支える仙崎。しかし、リーダー格の三島(海藤健)は彼らに理解を示さず、やがて仙崎と対立する。 シネマトゥデイ

ドラマは見ていませんで初めてテレビにて鑑賞。萌えポイントがいくつか。伊藤英明が加藤あいに冷たくされて傷ついている顔と、加藤あいを待ち伏せる伊藤英明。待ち伏せって個人的に萌えるのです!NGなのは、まだまだ恋人でもないのに「お前」呼ばわり。。。。って、そんなところばかり見てしまった。劇場版、どうするかなぁ。ぜひとも見に行くぞ!っていう気持ちには、ならなかったなぁ。
バイオハザードIII ★★★
監督 ラッセル・マルケイ
ミラ・ジョヴォヴィッチ (アリス)
オデッド・フェール (カルロス・オリヴェイラ)
アリ・ラーター (クレア・レッドフィールド)
イアン・グレン (アイザックス博士)
アシャンティ (ベティ)
あらすじ: 前作の惨劇から8年。感染は全世界へ広がり地上が砂漠と化す中、ラクーンシティの生存者たちは、アラスカを目指してネバダ州の砂漠を横断していた。そこですべての元凶であるアンブレラ社の巨大な陰謀を阻止するため闘い続けるアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、離ればなれになっていたカルロス(オデッド・フェール)と生存者一団に遭遇する。シネマトゥデイ

うーん、そうして4のアフターライフに繋がるわけか。まぁそれほど「3を見ないと4が解らない」って程のこともなかったような。4の冒頭のわらわらアリスの意味が分かったぐらいかな。でも、アリスは1〜4どれも一様にカッコイイ。ミラは他の役があんまり印象になくて、ミラ=アリスって感じで、それはどうなの。でも、本当に綺麗で強くてカッコイイ。 ナイス!
ナイト&デイ★★★☆
監督 ジェームズ・マンゴールド
トム・クルーズ
キャメロン・ディアス
ピーター・サースガード
オリヴィエ・マルティネス
ポール・ダノ
試写会が当たったので(久しぶりー!)長女と見に行ってきました。
トム・クルーズとキャメロン・ディアス主演です。
ごく普通の自動車修理工の女性(クルマオタクというか・・)が、画期的なある新製品をめぐって、スパイたちの命を掛けた攻防に巻き込まれると言うアクション映画。
・・と言っても、結構ラブコメっぽい部分も多かったです。
主演二人の掛け合いというか、息もぴったりでかなり楽しませてくれました。
キャメロン演じるジューンは、自分の置かれた状況が何がナンやらわからなくて、ともかくトム・クルーズ演じるエージェントから逃げようとするんだけど、どこに逃げてもしつこくしつこく、しつこーく追ってくるのです。
それがもう、面白くって。嫌がるジューンとひょうひょうとしつこいトムの対比で笑いました。
その合間合間にど派手なアクション、カーチェイス・・これがまたすごい。
最初から最後までクライマックスって言う感じで、面白かったです。(中盤はちょっとだれてしまう?)
まぁご想像のとおり二人の間にラブが芽生えかけるんですが、そのあたりもそれほどゲンナリするような展開にはならなくてよかったです。あれなら、トムの苦手な私もよろめくと思うよ(笑)。
特に感動などはありませんが(^_^;)あんまり深く考えず、期待しすぎずに観たら、娯楽映画として充分楽しめると思います。
(途中、「そこはちゃんと見せてよ」と思うシーンもあったけど、はしょり方としては考えたね・・って感じ)
トム・クルーズですが、私はそんな好きじゃないんだけど、でもいくつになってもヤングガイ(笑)。
屋根の上でのアクションとか、ジェイソン・ボーンですか?みたいな。オジサンなのに頑張ってますよ。
ピーター・サーズガードはトムよりも10歳近く年下のはずなんですが、どうみても、トムのほうが若々しいです。
ラストはちょっと納得できかねる部分もあるんですが、まぁ深く考えずに・・(笑)。

★★★☆

あ、オリヴィエ・マルティネスが出てるとは、帰ってきて映画の情報ページを見て初めて知りました。
ノーチェックだったから全然気付かなかった。
あのあたりのひとだったんだろうなぁ・・・と思うのはあるけど・・・DVD出たら見てみなくては!!
ひさしぶりのオリヴィエマルティエンスだったのに、見逃してちょっとショックです。

インビクタス / 負けざる者たち★★★★
監督 クリント・イーストウッド
モーガン・フリーマン (ネルソン・マンデラ)
マット・デイモン (フランソワ・ピナール)
トニー・キゴロギ
パトリック・モフォケン
マット・スターン
いまさら、説明の必要もない作品です。
公開当時、劇場で鑑賞したかったけど、なぜか行けずに終ってしまいました。
そして、遅ればせながらやっとレンタルで鑑賞しました。

はい、とても感動的な物語でした。

が、映画が感動的というよりも、実際にあったこの物語が「史実」として感動的なのです。
もちろん映画の描き方で台無しになることもあるので、これをストレートに感動が伝わる映画に仕上げた、脚本家や監督、俳優たちのそれぞれの仕事っぷりが良かったんでしょうが・・・。音楽の使い方もうまくて、ドラマティックでしたね。
でも、なんか・・・・「普通に感動した」感じがしてしまった。
もっともっと大きな感動があるのかと思ってたけど、映画としての感動よりも 私はやっぱり、脚本家よりも監督よりも俳優よりも、ネルソン・マンデラ(みんなにマディバと呼ばれ親しまれている)という人の素晴らしさに感動しました。27年間も収監されて、子どもだってその間に死なせているし、あまりにも辛い半生を強いられながらも、その相手を赦すことが出来る人。
大統領に就任したとき、身の回りを警護するSPたちに、いきなり白人が登場します。イギリスの公安です。
警護担当の責任者のジェイソンはとても納得できず、マディバに直訴します。
「ついこの前まで自分たちを狙い、仲間を殺したやつ等」だから、信用も出来ないし一緒に仕事もしたくないと・・・。そんなジェイソンにマディバが言うのです。
「公の場で私を警護する君たちは、私を象徴する存在だ。民族の融和(和解)のありかたを見せるのだ。民族融和は、君たちから始まるのだ。赦しは魂を自由にし、恐れを取り除く。赦しは最高の武器なのだ」と・・・。
こういう人物を前にしたら誰でもうなだれてしまいますね。たとえ映画でも。
マンデラ大統領は、ラグビーのW杯が自国で開催されるのを利用して、10億人のラグビーファンが南アフリカを見ると知り、その勝利を自国再生の契機にしようと考えます。
実際、南アフリカのラグビーチーム、スプリング・ボクスは弱小だったみたい。
自国のチームを応援するのは白人たちで、黒人たちは相手チームを応援するという、南アフリカを象徴する応援のありようを根底から変えようと決意。
スプリングボクスの名前とカラー(これはアパルトヘイトの象徴だから)を変えようという意見が、黒人たちに満場一致で支持されたときも、マンデラ大統領は「名前もカラーも残そう。アフリカーナーはもはや敵ではなく、仲間である。スプリングボクスは彼らの宝だから、取り上げてはいけない。われわれは思いやりと自制心、寛大な心で彼らに接しよう。それがなかった彼らに・・。復讐を考えるよりも国を築くことが大事。」と訴えたときも、視野の広さや長期的に物事を捉える慧眼に感動しました。
また、そのチームのキャプテンであるフランソワ・ピナールがまた素晴らしい。
チームのメンバーは一人の黒人選手チェスターを除いて全員が白人です。その選手たちから差別心を取り除き、一丸となって南アフリカのために戦う気持ちにさせたリーダーシップと人間的な大きさ。
このフランソワ・ピナールというひとは、他にはまれなほど何年間もずっとキャプテンを続けた選手だそうですね。偉大なキャプテンだったことがそれからも伺えます。
(映画でも、もうちょっと、チームの選手が「変化」していく様が良く見えたらよかったなあ。あんなに簡単には実際には行かなかったんじゃないだろうか?しかし、黒人地域に選手が遠征して子どもたちを教える場面は良かった。)
二人の偉大な人物の物語として、ともかくいい物語でした。
まぁ正直、試合の結果がどうこうというよりも(それはそれで劇的で、いや、劇的過ぎて却ってうそ臭い(笑)事実は小説よりも時には陳腐なのかもしれません。いや、陳腐なんて語弊があるけど、これが作られた物語だったらこのラストはあまりにも陳腐だと言われてしまうのではと思うのです)二人の人物の偉大さに胸を打たれた映画でした。

「マンデラの名もなき看守」という映画を見たけど、それは収監されている間に看守と友情を重ね、やがて開放されるまでを描いたものですが、そのラストでは夫人にも歓迎され幸せそうだったマンデラさんですが、やっぱり大統領になるまでに、家族とは色々あったようです。
自分がマンデラの家族なら、やっぱり、白人と手を取り合おうとするマンデラは赦しがたいのかも知れません。求めて止まない家族に背かれた姿には、なんともいえない悲しさがありました。

スポーツを政治的に利用すべきではない・・という意見もあるようですが、平和のための利用なら歓迎されるべきだと思うし、日本だって「ピンポン外交」とかあったようですしね。
でも、その後の現在の南アフリカ共和国が、マンデラ大統領が望んだように再建されているのか・・と思うと、先日開催されたサッカーのW杯のときの報道などを見ても切ないものがありますね。

牛の鈴音 ★★★☆
上映開始の頃、テレビなどでとても評判になった作品。
あの時結構内容をテレビで見てしまい、見たときは涙が止まらないぐらい泣けたけど、そのときに感動の大部分をつかってしまったか?いざ本編を見てみると、そこまでは感動というか、泣くほどのことはなかったです。
そして、この作品は何?「ドキュメンタリー」なの?いわゆる普通の「映画」なの?
淡々と日々の暮らしが写されるだけだけど、それが意外にもドラマティックだったので、そこに「ドキュメンタリー」ではない違和感が感じられてしまいました。

実は「ザ・コーヴ」の影響があると思う。「ザ・コーヴ」は見てないんだけど、都合よく編集されたり脚色してある作品で、地元の漁師さんたちにはとても不幸な騒ぎになってしまっていますね。
では、私が今まで見たことがあるノンフィクションだと思ってきた「ドキュメンタリー作品」に、そう言うことはなかったのか?今見ている「牛の鈴音」はどうなんだろう?と、頭のどこかにあって、思ったよりも感情移入できなかったかも・・・と言うのが正直な感想です。

とはいえ、それでも、老いさらばえて痩せた牛が、一歩一歩ヨロヨロと田んぼに向かう姿や、牛を大事にしながらも酷使せざるを得ないおじいさんの姿に、やっぱり感動はあります。
牛よりも粗末にされていると怒り心頭のおばあさんにも、すごく共感。おばあさんは気が強く機関銃のごとくよくしゃべり(おばあさんのおしゃべりがナレーターの代わりになるほど)牛にも意地悪なことを言うし、おじいさんにもとてもきつく当たるんですが、でも、自分がこのおばあさんだったらやっぱり同じように思っただろうと、私はおばあさんの立場に立って同情してしまいました。
だけど、こんなに働きづめに働くおじいさんを見ては、やっぱり私には何も言えません。
ただ頭が下がるだけ。
子どもたちだって、「牛のおかげで学校に行けた」と言うのですが、親への恩は感じないのか?とちょっと腹が立った。
新しい若い牛を買って、飼う事になるんだけど、またこの若い牛が意地悪で!!
牛の世界にもやっぱり優劣、上下関係があるのね、、、と思ってしまいました。
最後に、牛が集めた(集めたのはおじいさんとおばあさんだけど)柴の束を見て、その数の多さに感極まりました。

この映画を見ている間中、高村光太郎の「牛」の詩が頭の中をぐるぐるしていました。
暗記しているわけではないのですが・・・・(^_^;)

牛はのろのろと歩く
海でも山でもどこへでも歩く・・・みたいな感じ。
牛の目は優しい
とか
牛のよだれ・・とか
断片のしかも本の少ししか覚えてないけど(覚えているとは言いがたい)
それでも、その詩がずっと背後にある気がしていました。

こんなページがあったのでリンクさせていただきます。
「牛の鈴音」の牛は「のろのろ」と言うよりも「よたよた」なんですけどね・・・(^_^;)

高村光太郎 「牛」 朗読
http://t-koutarou.net/Entry/18/

マーターズ ★★★
監督 パスカル・ロジェ
モルジャーナ・アラウィ (アンナ)
ミレーヌ・ジャンパノイ (リュシー)
カトリーヌ・ベジャン
イザベル・シャス
エミリー・ミスクジャン
ホラー映画です。フランス。
グロかったです〜。

冒頭、ある虐待者から少女が逃げ出します。でも、その少女が詳しくを話さなかったために事件自体はうやむやに・・・。リュシーという少女は保護施設に入れられ育てられます。アンリという友達もでき、成長したリュシーは、ある幸せな一家を訪れ、いきなりショットガンで・・・・。

個人的に、その虐待の背景と、リュシーがどういう行動に出るのかが興味のある点でした。
リュシーが彼らに復讐するのか、それともトラウマかなんかの影響でとんでもない人物に育ってしまうとか・・・発想が貧困なので、こうやって書くとますますつまらないけど(^_^;)

が、話が非常に思わぬ方向に進んでしまいました。
あまりにも荒唐無稽な、それは絶対にない!!って言う感じの・・・。(スプラッタは大体が荒唐無稽ですが)
それが中盤からラストのラストまで意外性の連続で・・・・グロい描写は多々あるんですよ。血もドバドバです。かなりのグロさです(自分的には許容範囲内)気が弱い長女がそばにいて、部屋に逃げ帰りました。
が、その恐怖感よりも、物語の意外性のほうが勝ってしまったと言うのが本音。

なんだったんだろう?これは・・・・・。
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 ★★★☆
監督 ニールス・アルデン・オプレヴ
ミカエル・ニクヴィスト (ミカエル・ブルムクヴィスト)
ノオミ・ラパス (リスベット・サランデル
スヴェン=ベルティル・タウベ (ヘンリック・ヴァンゲル)
イングヴァル・ヒルドヴァル (ディルク・フルーデ弁護士)
レナ・エンドレ (エリカ・ベルジェ)
「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」の映画版。

結論から言うと、意外にも結構楽しめました!!

ただやっぱりね、リスベットやミカエルの心理や情緒の面では、かなり物足りないです。
たとえば、ミカエルがリスベットに対して抱く気持ちの変化とか、その逆とか・・。
リスベットと脳卒中で倒れた後見人との結びつきとか、探偵会社の社長との間に漂う情とか、そう言うのが見えなくて、どうしてリスベットを描けていると言えようか?と思うのです。
ワプスとしてのリスベットの活躍は、私が一番好きな部分でして、それが「スーパーマン」みたいに、原作を読んだときはすごく爽快だったんだけど、それもイマイチだったなぁ。。。。。。
だいたい、リスベットのあの「ちから」があったら百万馬力、怖いものがないのではないでしょうか。
まさにスーパーマン並のちからだと思うんです。
そんな超能力を使いこなすリスベットの活躍は胸がすくようだったんですが、映画ではさらーっとした感じで、そこまでの超人的なものは感じられませんでしたね。
ミカエルにしても、のべつまくなしにモテているのが、あの人のアイデンティティのひとつでもあるのに、それもイマイチ。きっとモテるだけのフェロモンがハンパないだろうし、魅力ももっと全面に出てるはずなんですよ。
後見人の悪徳弁護士との絡みなんかも、原作読んでないとちょっと分かりづらいかもね。


などなど、色々不満は数々あったけど、 足りないところは脳内補足で、結構面白く観ることができました!
だから、映画だけじゃなく、原作も読むことをおススメします。
映像には映像の利もあるんだし、両方を一緒にして楽しみが倍化するという、人気作品映画化の成功例になるのではないでしょうか?
本では、とても映像化できないでしょ?というアレなシーンもたくさんあったので心配したけど、思ったよりもあっさりと、それでいて核心は突いていたので、感心しました。
ミソはですね、ちょっと忘れてるってことね(^_^;)
あ〜そうだったそうだった・・・で?次はどうだったっけ?
みたいな・・・そんな鑑賞だったから、余計に楽しめたのかもね(笑)。
健忘に万歳・・って言うのは冗談だけど、まぁともかく個人的には面白かったです!
キャストとして、リスベットはもうちょっと可愛くて、ミカエルはもうちょっとカッコよくてもよかったかもね〜〜
ハリウッドでも製作するのかな?
http://news.ameba.jp/hottrash/2010/07/75293.html
ミカエルにダニエル・グレイク・・・ちょっとイメージ違うのでは。
もっとソフトな感じの人が良い様な・・・。
リスベットはこの中ではクリステン・スチュワートがイメージに近い気がします。
まぁ面白いもの見せてください、って感じですね。
渇き ★★★☆
監督 パク・チャヌク
ソン・ガンホ (サンヒョン)
キム・オクビン (テジュ)
シン・ハギュン (ガンウ)
キム・ヘスク (ラ夫人)
オ・ダルス (ヨンドゥ)
大好きなソン・ガンホがバンパイヤに〜!
これは見なくてはと、レンタルリリースを楽しみにしていました。
「オールドボーイ」など復讐三部作のパク・ヌチャクの監督作品っていうのも、楽しみのひとつでした。
バンパイヤものと言っても、元来謎の病気の治療法の発見のために、自ら身をさしだした神父が、その病気によっていったん死ぬが蘇り、その後はお決まりの「血が欲しい」と言う話です。普通の「吸血鬼」とちょっと設定が違います。
普通の吸血鬼は、美女ののど元にガブっと食らい付き血をすすり・・・ですが、このバンパイヤってば。
コメディ?と一瞬思いました。(^^ゞ

それに、元来吸血鬼って、青白い顔の繊細な美青少年っていうイメージでしょ。たとえば「ポーの一族」「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」「トワイライト」などなど・・・。
しかし、韓国を代表するソン・ガンホ、決して「美青年」とも「美中年」とも違います。
ところが、ビジュアル的にいけてるんですよ。
まず、神父の衣装・・・キャソックって言うらしいんですけど、これがカッコいいんです。
これをはためかせながら、原題が「こうもり」らしいのですが、こうもりさながらに宙を舞う、ソン・ガンホがみょーにカッコイイ!
そして、このドラマは「不倫」ドラマでもあります。
相手の女優さんとはかなり濃厚なシーンがありまして、今まで無きにしも非ずですが、あんまりその手のソン・ガンホを見たことがなかったので、そのエロさにくらくらしました(←変?)。
ただ、病気発生時にボツボツができるんですけど、私はこの手の症状が苦手。
でも、ハウルの変身シーン(羽が顔や手から生えてくるとき、収まっていくときのブツブツ苦手!)ほどは、気持ち悪くなかったな。。

神父の心理も見応えがあったけど、よりすごかったのは、不倫相手のテジュの変貌ですね。
神父と付き合うことでどんどん変わって行く、その姿に唖然としてしまった。
バンパイヤになったからと言うよりも、この女と出会い、ハマっていくことが神父の不幸だったかも。
バンパイヤ退治のヘルシングみたいなのが出てきて杭を打つとかの、お定まりの展開じゃなくて。
テジュに振り回される神父の姿に哀れみをおぼえる内容でした。

(500)日のサマー ★★★★
監督 マーク・ウェブ
ジョセフ・ゴードン=レヴィット (トム・ハンセン)
ゾーイ・デシャネル (サマー・フィン)
ジェフリー・エアンド (マッケンジー)
マシュー・グレイ・ガブラー (ポール)
クロエ・グレース・モレッツ (レイチェル・ハンセン
運命の出会いを信じる男性と、そう言うのはまるで信じていない女性との「ボーイミーツガール」を描いたラブストーリー。とても良い映画でした。普通のベタベタな恋愛映画は好きじゃない人も、きっと楽しめると思う。
でも、何も情報や予備知識は入れずに、まずは観てもらいたいです。
感想は下に・・。↓















500日と言うタイトルが示すとおり、その500日間を描いてあるんですが、その手法が斬新。
500日のあちこちがランダムに登場して、ちょっと出来事の経過や時間が混乱してしまうんですが、それがとても印象に残る感じなのです。
恋人になってるかと思えば、まだ出会ってまもなくの頃だったり、ケンカしていたかと思えば、夢中になり始めの頃だったり・・と。
恋愛の最初の高揚感のようなものや恋愛最中の気持ちが、主人公の姿からすごくよく伝わります。
作品を撮ったマーク・ウェブ監督は、ミュージック・ビデオ出身だということ。
すごく納得です。音楽クリップを見てるようで、映像がとても楽しくておしゃれでした。
主人公のトムは、どこかで見たなーと思ったら「インセプション」の人。
あの時もヒースレジャーに似ているなーと思ったんだけど、エドワード・ノートンにも雰囲気が似てるように感じました。なで肩のところとか?(^^ゞ
サマーはゾーイ・デシャネル。彼女は「テラビシアにかける橋」で印象的。「ハプニング」よりもずっと良いと思います。
美男美女の、そして、繊細な男性と、現実的な女性の恋愛物語です。

実は全然、こういうラストを想像してなくて。
この500日のあとのこのラストが、ものすごく心に残ると言うか、すごくハッとさせられると言うか。

もうちょっとネタバレ↓















こんなほろ苦い結末になると思ってなくて、いつかサマーはトムのもとに戻るのでは・・・
と、ごく普通のハッピーエンドを期待していた私。
「ああ、そう来るのか!」と、意外性にコロッとやられてしまいました。

ハート・ロッカー ★★★★
監督 キャスリン・ビグロー
ジェレミー・レナー (ウィリアム・ジェームズ二等軍曹)
アンソニー・マッキー (J・T・サンポーン軍曹)
ブライアン・ジェラティ (オーウェン・エルドリッジ技術兵)
レイフ・ファインズ (請負チームリーダー)
ガイ・ピアース (マット・トンプソン軍曹)
デヴィッド・モース (リード大佐)
イラク駐留のアメリカ軍。のなかの、爆弾処理班に所属する兵士の物語。
戦争の大義名分だとか、正義か悪かとか、そう言う小難しいことを一切排除して(いるように私は感じた)ただ、爆弾処理班の兵隊たちの「日常」を淡々と描いてあります。
淡々と・・と言っても、やっぱりそこは戦場なので、死がいつもすぐそばに。
仲間が死ぬこともあれば、市民が巻き添えになって死ぬこともあり、常に命は脅かされている。
そんな危うさが自分の生と死を紙一重で隔てている・・・それが戦地での日常なんですね。
普通の市民として平和な街で暮らしていたら、一生に何度も味わうことのない緊張が、そこでは【日常】で、常に間近なのです。
そして、極限の緊張を強いられるその生活の果てに、兵士たちは自分でも気付かないうちに、戦争に蝕まれているのです。

冒頭に登場するテロップの言葉
「戦争は麻薬と同じである」(だったっけな??)
が、作品のラストで大きな存在となって、見ているものに虚無感を植えつけます。
なかなか印象的な映画でした。
(あんまり小難しくなくて、頭を使わないでいいのもありがたかったな・・)

30デイズナイト ★★★☆
監督 デヴィッド・スレイド
ジョシュ・ハートネット (エバン)
メリッサ・ジョージ (ステラ)
ダニー・ヒューストン (マーロー)
ベン・フォスター (謎の男)
マーク・ブーン・ジュニア (ボウ)
マーク・レンドール (ジェイク)
ジョシュ・ハートネットのヴァンパイヤもの・・・と聞いたら「見なくては!!」です。
舞台はアラスカの北のはての町。
極夜に跋扈するヴァンパイヤたちと、ジョシュ演じる保安官との戦いの物語です。
戦いって言うよりも、やっぱりひたすら逃げるしかないですけどね。
極夜・・・というのが、ミソですね。
ご存知、ヴァンパイヤは太陽の光が苦手。だから朝が来れば棺おけのベッドに戻り・・・その間は人間はとりあえず安全・・というのが定石ですが、今回30日間、夜ばかりが続くんです。
で、極夜の前には、街の人口が3分の1以下になるみたいで、みんな逃げるように飛行機でどこかに旅立ちます。
それから、極夜の間は、ダイナーでは飲酒禁止らしいです。
お酒は夜飲むものだとすれば、極夜では、いったいいつ飲むのをやめるのかわからないからなのかな?などと、その生活ぶりにも興味を惹かれました。
そんな中で、保安官エバン(ジョシュ)の妻ステラは、ジョシュと夫婦としての決別を決意、街を出て行こうとしましたが、アクシデントで街にとどまることになります。
これも、飛行機の最終便が出てしまったら、もう1ヶ月飛行機が来ないようで・・ステラは出て行きたくても出て行けないんです。
つまり、この街は極夜に閉じ込められた密室状態なのですね。
そこに、バンパイヤの一行がやってきて殺戮(捕食)を思うがままに繰り広げる。
北のはてと言う地の利を利用して、なんとか逃げ切ろうと言うエバンたち。
ともかく、エバン(ジョシュ)が頼もしくカッコイイ!
そして、いつ食われちゃうかと言うハラハラのし通しで、あっという間の2時間弱でした。
(冒頭、ヴァンパイヤが登場するまでがちょっと長いのだけど・・)
人間の本質が見せられる極限状態のなかで、人がお互いを思いあったり、かばいあったり、勇気を見せたり・・・もちろんその逆もあるんだけど、人間は捨てたものじゃないと、思わせられたり、だからこそ、切なくさせられたり・・・なかなか見応えのあるバンパイヤものでした。
正直に言えば「渇き」よりも、こっちのほうが好きだなぁ〜。
ジョシュはカッコよかった〜♪

ウェブの評判で「サムライミなのに〜」みたいな、期待はずれという感じの評判も結構見たので、あんまり期待しないで見たのですが、私は充分楽しめました。
ヴァンパイヤものというよりは、「ドーンオブザデッド」みたいなゾンビものに近いと思いましたよ。
PUSH 光と闇の能力者★★★
監督 ポール・マクギガン
出演:クリス・エヴァンス(ニック・ガント)
ダコタ・ファニング (キャシー・ホームズ)
カミーラ・ベル(キラ・ハドソン)
クリフ・カーティス(フック・ウォーターズ)
あらすじ: ムーバー(念動力)の能力を持つニック(クリス・エヴァンス)のもとに、ウォッチャー(未来予知力)の能力を持つキャシー(ダコタ・ファニング)が現われる。キャシーはキラ(カミーラ・ベル)という女性を探し出すことを手伝ってほしいと頼むが、彼らは謎の政府機関“ディビジョン”が放った特殊能力者に命を狙われ始める。シネマトゥデイ


超能力って憧れるけど、多分能力者たちは幸せではないだろう。この映画に登場する能力者も政府にそのちからを利用されるために追われてしまう。もうちょっと彼らの能力の強さが伝われば面白かったかもしれないけれど、不満の残る出来の映画だったなぁ・・・・クリスエヴァンスはカッコよかったしダコタちゃんも可愛かったんだけどね・・・
スペル★★★☆
監督 サム・ライミ
出演アリソン・ローマン(クリスティン・ブラウン)
ジャスティン・ロング(クレイ・ダルトン)
ローナ・レイヴァー(ガーナッシュ夫人)
ディリープ・ラオ(ラム・ジャス)
デヴィッド・ペイマー(ジャックス氏)
あらすじ: ライバルに勝ち、銀行で昇進したいクリスティン・ブラウン(アリソン・ローマン)は、上司に仕事ができることをアピールする必要に迫られていた。そこへ、ジプシー風の老人(ローナ・レイヴァー)が不動産ローンの延長願いを申し出る。クリスティンが拒否すると、老人は態度を豹変。敵意をあらわにし、クリスティンに飛びかかる。シネマトゥデイ


なんのことない、オカルトじゃないか・・・オカルト、好きじゃないんですよ。ちっとも怖いと思えないんだもん。 と、ガッカリしたんだけど、見てれば結構面白い。 ホラーと言うよりも、ダークファンタジーと言う感じ。マジメにやってるんだろうけど笑える。「ファイナルデッドコースター」みたいな感じですね。 まぁ楽しめたので、オカルトでもOK!
人生に乾杯!★★★★
監督 ガーボル・ロホニ
出演:エミル・ケレシュ(エミル)
テリ・フェルディ(ヘディ)
ユーディト・シェル(アギ)
ゾルターン・シュミエド(アンドル)
あらすじ: 運命的な出会いを経て結婚し、今や81歳となったエミル(エミル・ケレシュ)と70歳のヘディ(テリ・フェルディ)の老夫婦。恋に落ちていた頃のことなどすっかり忘れた二人は、年金だけでは暮らしていけず、借金取りに追われる毎日の中、出会いのきっかけだった思い出のダイヤのイヤリングも借金のカタに取られてしまう。シネマトゥデイ


よぼよぼとした手つきで強盗をしながら逃避行する老夫婦の物語かと思いきや、それを追う警察のカップル(夫婦なのか恋人なのか)の恋愛事情も平行して語られていきます。
最初はだんなさんが一人で強盗をして、テレビで指名手配されます。でも、アパートのとなりに住む住民の反応を含め、妻も特に危機感がなく・・・警察がドジなのか偶然なのか老夫婦が思いの外したたかなのか、あっさり警察の手を逃れ逃げてしまう。それがおかしくて!
逃避行はひたすらコミカル。古いものを大事に手入れしながら長持ちさせる・・ピストルもクルマも。そんなひとつひとつの描写もおかしい。
かたや刑事のカップル。破局寸前です。 そして、結局女性刑事に追いつかれてしまうけど、彼女がこの老夫婦に合流(?)することで、気持ちに変化が現れてくる。台詞はないんだけど、行間に漂う気持ちが良く現れててくすくす笑いながらもジーンとしてしんみりとして、最後に・・・・・意外な結末が待っています。面白かったな(*^_^*)
シャーロックホームズ★★★★
監督:ガイ・リッチー
ロバート・ダウニー・Jr(シャーロック・ホームズ)
ジュード・ロウ(ジョン・ワトソン)
レイチェル・マクアダムス(アイリーン・アドラー)
マーク・ストロング(ブラックウッド卿)
ケリー・ライリー(メアリー)
あまりにも有名なイギリスの探偵の物語。
期待しないで見たんだけど面白かったです!

私も子どものころに2〜3冊読んだけど、ほとんど覚えてないですね。
あちこちパロディっぽく、ホームズ張りの推理を働かせる場面は見るけれど・・・。
(どっちかと言うとルパンのほうが好きだった)
大体のイメージは持っていましたが、ちょっとイメージと違う感じ。
予告で見たとき、そんな風に思いましたが、イメージなんて関係なく面白かったです。



街を恐怖のどん底に陥れた連続殺人の犯人が絞首刑に・・・しかし、死んだはずの犯人ブラックウッド卿が復活して、再び街は恐怖に陥る。はたしてホームズ&ワトソンは、犯人ブラックウッド卿の操る黒魔術に勝てるのか?

まず、ホームズの活躍もさることながら、ワトソンの強さスマートさにも惚れ惚れしてしまいます。
どっちかって言うと、ホームズよりもワトソンのほうがクール。彼女が出来て結婚しようとしているのに、ホームズはやきもちを焼いて邪魔をしたり、ワトソンを困らせてばかり。駄々っ子みたいです。
これって、結構BL要素が入っていて、ホームズの報われない恋心?に、胸キュンする場面も多々あり(笑)。
不思議と気持ち悪くない(笑)。

かといって、ホームズがゲイというわけじゃなく、ちゃんと女性が好きで、元恋人が登場して、それはそれで結構振り回されたり裏をかいたりの駆け引きが面白い。

メインのブラックウッド卿との戦いも見応えがあって、ぜひとも黒魔術なんてものをホームズの推理力で科学的にやっつけてもらいたいと言う気持ちで見ておりましたが・・・・・。

どこを取ってもなかなかに面白くって、楽しめました。
続編があるとか・・・ぜひとも今度は劇場に見に行きたいな!(*^_^*)
ハングオーバー!
消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
★★★★
監督トッド・フィリップス
ブラッドリー・クーパー(フィル)
エド・ヘルムズ(ステュ)
ザック・ガリフィナーキス(アラン)
ヘザー・グレアム(ジェイド)
ジャスティン・バーサ(ダグ)
とても面白い映画でした!

言葉遣いにシモネタが多く、ちょっと下品だと思う部分はありましたが、映画の内容自体は決して下品じゃなくて、ユーモアセンスのいい快作だと思います。

タイトルのとおり、「花婿が消えた」話です。
独身最後の夜を、友人たちと馬鹿騒ぎするアメリカの?風習、バチェラーパーティーにて、主人公たちがラスベガスに遠征。羽目をはずしすぎたか、その後の顛末を描く物語。


メンバーは、花婿、友人ふたりと、花嫁の弟の4人。
高級ホテルに着いて屋上で素晴らしい夜景を見ながら乾杯・・・・・・したと思ったら朝、ホテルの部屋で目覚めると、身に覚えのないことばかりの状態で、そのうえ前夜の記憶が全く無い!そして花婿の姿も無い!!
最初は楽観しつつも、次第に焦りを帯びてきた残りのメンバーは、残された手がかりを元に昨夜の行状と、花婿を探しに出かけます。

見ているほうも「いったいなぜ記憶が無いのか?花婿はどこに行ったのか?昨夜は何があったのか?」が気になって仕方がない。それが段々と明らかになるにつれ、花婿の所在安否も近づいてくるわけですが、これがなかなかミステリアスでサスペンチック。

そこで、映画の主役のブラッドリー・クーパーのカッコいいことといったら。
彼の魅力が無くても映画自体は面白かったと思うけど、ともかく私は彼のカッコよさに痺れてしまい、じーーーっと見つめてしまいました(*^_^*)。
花婿以外の3人が、そのブラッドリー・クーパーを含めてとても個性的で面白い。個性的過ぎて(クーパーさん以外の二人は)最初はなんだこいつ・・・とか思って見ているのですが、段々と見ているほうも応援する気持ちに・・・。

話の設定自体が面白くって、どんどん引き込まれていきました。

年末大掃除で疲れた夜に、こういう映画で笑ってリラックス。おススメです(*^_^*)
ハリー・ポッターと死の秘宝★★★★☆
監督: デヴィッド・イェーツ
製作: デヴィッド・ハイマン
出演: ダニエル・ラドクリフ ハリー・ポッター
ルパート・グリント ロン・ウィーズリー
エマ・ワトソン ハーマイオニー・グレンジャー
ヘレナ・ボナム=カーター べラトリックス・レストレンジ
ロビー・コルトレーン ルビウス・ハグリッド
トム・フェルトン ドラコ・マルフォイ
レイフ・ファインズ ヴォルデモート
ブレンダン・グリーソン アラスター・“マッド-アイ”・ムーディ
リチャード・グリフィス バーノン・ダーズリー
ジョン・ハート オリバンダー老人
ジェイソン・アイザックス ルシウス・マルフォイ
ヘレン・マックロリー ナルシッサ・マルフォイ
ビル・ナイ ルーファス・スクリムジョール
ミランダ・リチャードソン リータ・スキーター
アラン・リックマン セブルス・スネイプ
マギー・スミス ミネルバ・マクゴナガル
ティモシー・スポール ピーター・ペティグリュー
イメルダ・スタウントン ドローレス・アンブリッジ
デヴィッド・シューリス リーマス・ルーピン
ジュリー・ウォルターズ ウィーズリー夫人
ハリーポッターも、いよいよ最終章に入りましたね。
「賢者の石」は、私もHPで映画の感想を書き始めてまもなくの頃、上映になりました。
それがこんなに続くなんて。こんなに世界的な大人気になるなんて。当時は想像しませんでした。
とんでもない危機に直面しながらも、恋だとか愛だとか、クディッチの試合だとかちょっと間の抜けたエピソードが細切れに入ってきて、どうにも緊張感を削ぐな〜〜と思っていた、今までのハリー・ポッター。(それがまた魅力でもあるんだろうけれど)
ところが今回は、最初から最後まで、とても面白い、大人も充分に楽しめるサスペンスアクションのような映画になっています。
今回は、前回「謎のプリンス」のラストの衝撃もさめやらぬまま、ヴォルデモード卿の魂の入った「分霊箱」を探すために、例の3人で出発します。
さまざまなピンチや仲間割れの果てに・・・・・
ともかく全編はらはらドキドキ!一気に運ばれてしまった2時間半でした。
今回、涙の出るようなシーンがいくつか・・。
それから、ハーマイオニーの可愛さに、今更ながら釣り込まれました。
だいたい、子役時代に可愛いと、成長しては「むむ〜・・・」って言う感じになる子が多いように思うのだけど、ハーマイオニーは時とともにキレイになっていく感じです。
ロンやふたごの兄弟、ウィーズリー家の子達が我が家では人気度が高いんですけど、ロンはずいぶん大きくなりました。たくましくなったと言うか、固太り?筋肉質?ごついです、はっきり言えば。
ハリーは、途中で役者を替えるとか言う話もあったような気がするけど、ずいぶん老け込んだけど(笑)そのままダニエル・ラドクリフが演じきりました。(まだ終ってないけど)
老け込んだけど(しつこい!)これでよかったと思いました。
それにしても、あのひとはいつどの映画に出ても強烈ですね・・・。
今回も一番強かったのがあの人だと思うな・・・。
ヘレナ・ボトム・カーター!(笑)
それよりも強いのが実は●●●だったとは、意外な誤算でしたけどね(笑)。
今回は、ともかく続きが早く観たい。
観たいけど、観たらそれで終わりだと思うと残念だから、観たくないような。
観たいような観たくないような。
終ったらすごーーーーく寂しいです。
ちょうど、長女がハリーと同じ年なんですよ。
だから、映画の中の子どもたちの成長が、そのまま長女の成長や、二女の成長に重なってしまい、本当に感慨深いです・・・・。
それにしても、出演陣の豪華なことと言ったら・・・(^^ゞ
ロビン・フッド★★★★☆
監督: リドリー・スコット
製作: ブライアン・グレイザー
リドリー・スコット
ラッセル・クロウ

出演: ラッセル・クロウ ロビン・ロングストライド
ケイト・ブランシェット マリアン
マーク・ストロング ゴドフリー
ウィリアム・ハート ウィリアム・マーシャル
マーク・アディ クック修道士
オスカー・アイザック ジョン王
ダニー・ヒューストン 獅子心王リチャード1世
アイリーン・アトキンス アリエノール・ダキテーヌ
これ、昨年末ギリギリに見に行った映画です。
一年の〆がラッセル・クロウとは・・・
と言うぐらい、ラッセル苦手だったのですが、作品自体は結構見ているので・・
だんだんカッコよく見えつつあるのでした。
男臭さがちょっと枯れてきていい感じになってきたのかな。
リドリースコット監督とのコンビ映画も好きです。

ロビンフッドと言うと、ケビン・コスナーのやったのが良かったですね。
ケビンコスナーもカッコよかったし、ショーンコネリーもクリスチャン・スレーターも出ていて、好きな映画です。
こちら、ラッセルのロビンフッドは、伝説になる前の物語。
だから、ケビンコスナー以前のロビンフッドということ。
それにしちゃ、老けていますけど(笑)

十字軍遠征で疲弊しきったイングランドにフランスは隙あらば攻め入ろうとして、現国王の弟王にスパイを送り込み意のままに操ります。兄王が戦死すると王の資質がない弟王が王位についてしまい、いよいよフランスの思うつぼ。内乱を引き起こしその混乱に乗じてイングランドの制圧を画策します。
戦死した兄王の王冠を送り届けようとするマーシャルが、闇討ちに合う場面に遭遇したロビンは、マーシャルからふたつのものを託されます。
ひとつは国王の王冠、もうひとつはマーシャルが父親から黙って持ち出した家法の剣。
ロビンはマーシャルになりすましイングランドに帰還、マーシャルの遺言を果たします。。。

ケビンコスナーのロビンフッドを見ていたら、ラッセルのロビンなんて〜と思っていたんだけど、思いの外カッコよかった。寡黙で男くさいロビン。何よりも「強い」!!強い男はカッコイイ。
強いだけじゃなく賢くてたくましい。頼もしいのです。
それにジェントルマンだし・・・ケビンコスナーなら強引に女性に迫っても「セクシーでいいわ〜」と思うけど(笑)ラッセルはやっぱり、無骨なほうが似合うと思う。
危険なときに颯爽と現れて救ってくれたらもうそれでオッケーですよね(笑)。

あと、私が好きだったのは老マーシャル卿。
老いて目が見えず、20年近く戦争に行ったきりの息子。自分の意に反して戦地に行き、家法の剣を盗むようにして持ち出した不良息子。だけどやっぱり息子の帰りを待っていたはず。それがかなわないと知ったときの悲しみの表情はとても胸を衝かれました。その後ロビンをわが息子のように迎えたり、城を死守しようとしたり・・・もう老マーシャルには本当に泣かされた。
妻のマリアン(ケイトブランシェット)はわずかな結婚生活のあと、老マーシャルとふたりで城と領地を守ってきた。二人の間に漂う絆に、ジーンとさせられました。

12世紀の戦争は火薬もなく、本当の肉弾戦。その迫力も大きかったし長い映画だったけど見ていてとても面白かった。ラッセルクロウがキライだ・・・と思っていたのが過去のことになりつつあります(笑)
變臉〜この櫂に手をそえて〜★★★★☆
監督: ウー・ティエンミン
製作: ウー・ティエンミン
原作: チェン・ウングイ
出演: チュウ・シュイ
チョー・レンイン
チャオ・チーカン

四川の歌劇“變臉”の名人、變臉王。老いた彼の悩みは、妻も子も失い、この芸の後継者がいないことだった。彼はある日、人買いから子供を買い、狗娃と名付けて芸を教え始める。變臉王は狗娃を溺愛するが、実は、狗娃は後継者になれない女の子だったのだ……。老人と少女の絆を描いた作品。(allcinema)

友達から「名作!」と聞いていていつか絶対に見たいと思っていました。
でも、DVDになってないし、レンタルにも当然ない。
そこで動画サイト。今探したらyoutubeにもありました!
こちらです。「Bian Lian (The King of Masks)」英語字幕ですが、なんとなく判るかなーって感じで(^^ゞ見てみました。
そもそも「変面」って言うのは中国の国宝級の芸で、一瞬で顔を何通りにも変える、見事な手際とその神秘的な技が見事な芸です。
主人公のワンは変面の達人。しかし後継者がなく、芸が途切れてしまうのを憂いて、子どもを買い付けます。それがクーワー。英語字幕ではdoggieです。
変面の技は男子にのみ受け継がれる、女の子は忌み嫌われていますが、実は男の子だと思って買い付けたこの子は女の子だったのです。
中国では断然男子のほうが大切らしく、女の子は蔑まれていて、ワンも烈火のごとく怒りますが、なんでもしますというドギーの言葉に、彼女を育てることにします。変面の芸は教えなくても、大道芸を仕込んで、ふたりで道端で演じたりもします。
しかし、あるとき、ドギーがワンのお面を見ていて、火事を出し、ワンの住まい兼移動手段、全財産の船を燃やしてしまいます。。。。。
お話はベタと言えばベタなのですが、ドギーちゃんの可愛いこと、健気さに胸を打たれます。
孤児の彼女が初めて知った家族の愛情、それがワンとの生活だったんですね。
自分のせいで火事は出すわ、子ども誘拐の罪を擦り付ける羽目になってしまうわ、ドギーはそれはもう命がけでワンの潔白を証明しようとします。ドギの唯一の理解者が、歌劇の女形、リャオ。彼の誠実な人徳は頼もしく優しく心が深くて、人物が素晴らしいです。彼が将軍に、ドギーの気持ちを訴えたときは本当に胸がいっぱいになりました。

ドギーちゃんを演じた子役の演技がまた素晴らしい。あの子が泣いていると本当に泣いてるとしか思えない。こちらにも迫真の演技が伝わってきます。
最後に二人が見せる姿と笑顔には泣かずにいられないものがあります。
DVDにならないなんてもったいないですね〜!
おくりびと★★★★
★★★★
テレビ放映を録画したのを最近になってようやく観た。良い映画だと思いました。映画館で見たらきっとあちこちからすすり泣きが聞こえたんだろうな。その仕事を汚らわしいと思う妻の心境がとても印象的だった。死は穢れだと思われているのだなぁとしみじみ思った。「石」はわかっていたけど泣けましたね。
ディファイアンス★★★★☆
監督: エドワード・ズウィック
出演: ダニエル・クレイグ トゥヴィア・ビエルスキ
リーヴ・シュレイバー ズシュ・ビエルスキ
ジェイミー・ベル アザエル・ビエルスキ
アレクサ・ダヴァロス リルカ
アラン・コーデュナー ハレッツ
マーク・フォイアスタイン イザック
トマス・アラナ ベン・ジオン
ジョディ・メイ タマラ
ケイト・フェイ ロヴァ
イド・ゴールドバーグ イザック・シュルマン
1941年、ドイツ軍に侵攻され、ナチス親衛隊と地元警察によってユダヤ人狩りが始まったベラルーシ。両親を殺されたトゥヴィア、ズシュ、アザエルのビエルスキ兄弟は森の中へ逃げ込み、生きる手立てを模索していた。すると彼らの周りにはやがて、逃げ惑っていた同胞のユダヤ人が次々に合流してくるのだった。またそんな中、トゥヴィアは両親を殺した犯人を突き止め、復讐を果たす。日に日にユダヤ人が集まり、食料や武器を調達しながら共同体を築いていくトゥヴィアたち。やがて、彼らは“ビエルスキ・パルチザン(民衆による非正規軍)”を名乗り、銃を手にドイツ軍への抵抗を始めるのだが…。(allcinema)

みてから、大分日がたつので忘れてしまった感じがするけど、すごくカッコよい映画でした。
3人の兄弟の絆とか、ナチスに抵抗する人々の気概とか結束力とか、見ていて感動的でした。
ともかく、ダニエルグレイクがカッコよかったし、危機に駆けつける弟もカッコイイ。
ゾクゾクする映画でした。
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