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ファミリー・ツリー ★★★☆
監督 アレクサンダー・ペイン
出演 ジョージ・クルーニー(マット・キング)
シャイリーン・ウッドリー(アレクサンドラ・キング)
アマラ・ミラー(スコッティ・キング)
ニック・クラウス(シド)
ボー・ブリッジス(従兄弟のヒュー)
ロバート・フォスター(スコット・ソーソン)
ジュディ・グリア(ジュリー・スピアー)
マシュー・リラード(ブライアン・スピアー)
メアリー・バードソング(カイ・ミッチェル)
ロブ・ヒューベル(マーク・ミッチェル)
パトリシア・ヘイスティ(エリザベス・キング)

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「ハワイに暮らしていても 人生は<楽>じゃない!《
キャッチコピーの通り、ハワイでのんびり楽しく暮らしているように見えても、主人公マット・キングの一家は難問を抱えている。
妻がボートレースの事故にあい、昏睡状態になってしまったのだ。
仕事仕事で家庭を顧みず、妻とは没交渉だったマットは、妻が目覚めたらきっと良い夫、良い父親になると誓う。
しかし、長女のアレックスは思いもかけなかったことをマットに伝える。
妻が浮気をしていたと・・・。

土地の売却(先祖がハメハメハ大王の直系だったので、広大な土地をカウアイ島に持っているが、法律によればあと7年で信託期限が切れるということ)それに伴う親族会議なども、大きな懸念。

なんだか、あれもこれも一気に降りかかってきて気の毒なお父さんだった。
良かれと思って質素に暮らしてきたし、そのため仕事もがんばったのだけど、それが裏目に出たと言うか・・。
妻の父親に「金持ちなのに渋い生活を強要したから、娘は自分で稼ぐハメに、それがボートであり、ボートも自分のものを買えなかったから・・金持ちなんだからボートぐらい買ってやればよかったのに・・娘はお前のせいで苦しい生活をして、挙句こんな目に合った《みたいに責められるシーンがある。浮気も、自分のせい??
良かれと思ってしてきたことも、結果次第で責められたり・・・。

と言うように、とても重苦しく悲しい話なのだけど、とにかく、明るくて開放的で、どこまでも美しいハワイの風景、そして、バックにはのんびりまったりしたハワイアンミュージックが流れ、重苦しさが深刻に伝わってこなかったような・・。
妻の事故がきっかけで、父親とふたりの娘が寄り添い、妻の浮気が許せないと言う点で父と娘は結託する。
と言うことは、死に行く妻の置き土産だったのでは・・とは、うがちすぎだとは思うけど、結果を見たら思ってしまった。

長女がすごく美人で可愛くて、気性もよくて好き。
なんであんな彼氏?と思ったけど、だんだんと良く見えてきた、あの彼氏(笑)。

頑固ジジイの妻の父親が、死んでいこうとする娘に抱擁するシーンと、末っ子が、母親の死を認識する場面はやっぱり泣けた。
SUKIYAKI WESTAN ジャンゴ
ネタばれ辛口です。ご注意願います。
あ・・・・安藤政信君目当てで見ました。
とりあえず、伊勢谷友介って超・美形!!と思った。
伊勢谷友介のためにあるような映画で、彼だけは一見の価値ありと思った。





で、何がしたかったの?みたいな映画でしたね。
そもそもなんで英語?
吹き替えでも見てみたけど、またみょーな違和感があって、英語+字幕スーパーで見てもダメ、日本語吹き替えで見てもダメ。
伊藤英明が主人公??
全然印象薄いんですけど??
伊藤英明は何をしにあの村に行ったの?
源氏と平家を、善と悪と定義づけるなら、伊藤英明は善の源氏の助っ人をするのかな?と思ったけど、結果的には源氏の大将義経を殺してしまうし。
宝物を奪いに来たのかと思えば、たった一掴みの金で満足してしまうし。
保安官の二重人格とかも、意味上明。
桃井かおりのアクションは、やっぱりそれ相応の年齢を感じてしまったし。
石橋タカアキも気持ち悪かったし・・・。
木村佳乃はスタイル良くて感心したけど・・・。
最後いきなり雪・・っていうのも良くわからんでした。

安藤君が鬼畜で、鬼畜な安藤君もいいなーと思って萌えたけど、でも、あの歯はちょっとイヤだったなぁ。
いやはやこんなに面白いと思えない映画も久しぶりに見た気がします。
ダーク・シャドウ ★★★☆
【あらすじ】
イギリスのリバプールからアメリカにやってきたコリンズ家は、その土地で繁栄し栄華を誇り、コリンズボートいちの吊家になった。その嫡男であるバーナバスは、召使のアンジェリークをもてあそんだため、呪いをかけられる。アンジェリークは魔女だったのだ。バーナバスの両親は殺され、最愛の恋人ジョゼットも殺された挙句、バーナバスも吸血鬼にされてそのうえ地中深く閉じ込められてしまう。
時は流れ200年後(正確には200年に数年足りない)、ふとしたきっかけでバーナバスはこの世によみがえる。
そして、没落したコリンズ家の子孫たちに会うのだが、没落の原因は、魔女のアンジェリークにあったのだ・・。

【感想】
まず、吸血鬼だから血を吸います。それが結構萌え!(吸血鬼好きだから)
全体にコミカルなので、あんまり怖くもないしセクシーでもないのがちょっと残念だったけど・・。
「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ《とかと比べるとあまりにも神秘さが足りなくて、物足りない向きもあるかも・・。
でも、最初に人を襲うシーンはちょっとカッコよかった。
血を吸えば人は死ぬので(吸われた彼らも吸血鬼になってよみがえるのか?)バーナバスは人殺しだ。
罪もない人を殺しているので、「悪役《でもある。
でも、「ジェントルマン《で礼儀正しく、昔かたぎで古風なので(笑)やっぱり素敵に見える。
200年前愛した女性、ジョゼットにそっくりな、コリンズ家の家庭教師のヴィクトリアに一目ぼれするんだけど、ヴィクトリアはなんでバーナバスに惹かれたか・・・そこはちょっとわからなかったかも。
舗装されたアスファルトの道路や、ネオンサインや、自動車や重機、テレビにも驚くさまは・・他の人たちが言うように使い古されたギャグかもしれないけど、私はやっぱり面白かった。
おそらく、吸血鬼として生きていく悲哀みたいなものは、あんまり感じられなくて、そのために薄っぺらな感じがするのかもしれないけど、コレはコレでいいと思った。
特筆するのは、女性たちの存在感。
悪役魔女のエヴァ・グリーンはもとより、ミシェル・ファイファーもカッコよくて、ふたりにはしびれてしまった。
コリンズ家の娘、キャロリン役の女の子、どこかで見たと思ったら「ヒットガール《だったんですね!
大きくなってるから、ちょっとわからなかったなぁ・・。
そのキャロリンもカッコよかったし、あと、デヴィッドのお母さんが最高にカッコいいという(笑)。
キャストはティムバートンチーム総出演・・みたいな感じで、またか!この人もか!という気持と、そう来なくっちゃ!という気持ち両方感じる。
良くも悪くも「ティムバートンだから・・《って言うのはあると思った。
ラストの切なさも私は好き。
「アリスインワンダーランド《よりも、断然「スウィーニー・トッド《よりも面白かった。

でも、シリアスな吸血鬼もの・・ジョニー主演で見てみたいな~という気持ちもひしひしとわいたかも。
トラブルシューター~解決士 ★★★☆
ただいま、ギョン萌えの私・・・・(^_^;)
この作品は私が大好きな「公共の敵《っぽい感じで、もういっそ、主人公の髪を短くして、吊前も「カン・チョルジョン《にしちゃえば!?みたいな感じでした。

元々警察官だったカン・テシクは(テシクだって・・・むふふ♥)今は故あって探偵をしている。
ある依頼で、ホテルの浮気現場に突入すると、そこには女性の惨殺遺体があり、テレビでは犯行現場の録画再生がされた。
テシクは誰かにハメられたのだ。刻々と犯人として警察の手が迫る。
本当の犯人からは、ある「依頼《が。娘の命と引き換えだ。
テシクは無事に娘を助けられるか。そして真犯人は??

という話で、私的にはとても楽しめた。
全編ギョンさま大活躍で(主役なんだから当然だけど)大満足。
いったい誰が犯人で、なぜテシクにこんなことをさせるのか?ミステリー要素も十分楽しめた。
若干、疑問もあったけど・・・・
(犯人、最初から娘を誘拐して、テシクに言うことを聞かせればよかったのでは・・とか
犯人、そこでどうして拳銃を使わない?・・・とか)
まぁ・・映画だから!(笑)
敵に翻弄されつつも、タイトルどおりに、トラブルを解決していくギョンさまに、萌え~~な一本でした(*^_^*)


追記
なんか、今回のギョンさま、雰囲気が違う。
髪が長いからかな~(「TSUNAMI《でも長かったけど)と思ったら
フード!
フードの付いた朊を着たところ、初めて見たのでした。
妙に若々しくて違和感が・・・ってどういうこと?(笑)
マイティ・ハート/愛と絆 ★★★
監督 マイケル・ウィンターボトム
アンジェリーナ・ジョリー(マリアンヌ・パール)
ダン・ファターマン(ダニエル・パール)
アーチー・パンジャビ(アスラ・ノマニ)
イルファン・カーン(キャプテン)
ウィル・パットン(ランダル・ベネット)
デニス・オヘア(ジョン・バッシー)
アドナン・シディキ(ドースト・アリアニ)
ゲイリー・ウィルメス(スティーヴ・レヴァイン)

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あらすじ: 2002年のパキスタンで、ウォールストリート・ジャーナルの記者ダニエル(ダン・ファターマン)は、妻マリアンヌ(アンジェリーナ・ジョリー)とディナーの約束をした後、ある取材に出かける。しかし、それを最後に彼との連絡は途絶えてしまう。妊娠中のマリアンヌと友人たち、地元警察などによる懸命の捜索が開始されるが……。シネマトゥデイ

実話ベースの映画。淡々とした描写だけど、夫を誘拐された主人公の気持ちが痛々しいほど伝わってきて、辛かった。
ベスト・フレンズ・ウェディング ★★★
ジュリア・ロバーツ(ジュリアン)
ダーモット・マローニー(マイケル)
キャメロン・ディアス(キミー)
ルパート・エヴェレット(ジョージ)
フィリップ・ボスコ(ウォルター)
スーザン・サリヴァン(イザベル)
キャリー・プレストン(アマンダ)
レイチェル・グリフィス(サマンサ)
M・エメット・ウォルシュ(ジョー)
クリス・マスターソン(スコッティ)
ポール・ジアマッティ(リチャード)

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解説:  昔の恋人が再婚することを知って、なんとか略奪しようとする女性を描くコメディ・タッチのラブ・ストーリー。元彼氏で今は友人としてつきあっているマイケルから、結婚するとの知らせを受けたジュリアン。嫉妬に燃える彼女は、彼の愛を取り戻そうと決意。マイケルの婚約者キミーにあれやこれやの嫌がらせを開始する。ジョージと親密なデートをわざと重ねたり、ニセのEメールで二人の関係をぶち壊そうとするが……。(allcinema ONLINE)

テレビで・・。ジュリアロバーツもキャメロンディアスも若い!!可愛い、きれい!キャメロンディアスの瞳の色は時々すみれ色に見える。彼氏を取り戻そうと必死な彼女のある意味けなげなところは良かったけど・・いかんせん美人なんだから、また良い人が現れるよ・・・とか思ってしまう。ゲイの友人が良かった。ジュリアロバーツのは「ノッティングヒルの恋人たち《と「愛がこわれるとき《が面白かった。というか、好き。
スマグラー おまえの未来を運べ ★★★★
監督 石井克人
出演 妻夫木聡(砧涼介)
永瀬正敏(ジョー(花園丈))
松雪泰子(山岡有紀)
満島ひかり(田沼ちはる)
安藤政信(背骨(李銀亭/リ・インティン))
津田寛治(アロハ男)
森下能幸(コンビニ店員)
寺島進(漁師)
松田翔太(警官A)
大杉漣(警官B)
阿部力(張福儀(チャン・フイ))
我修院達也(ジジイ(塚田マサコ))
テイ龍進(内臓(李安煕/リ・アンシ))
島田洋八(田沼春治)
清川均(高橋義春)
高嶋政宏(河島精二)
小日向文世(西尾健治)
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【ストーリー】
砧涼介は、役者志望の25歳フリーター。役者への夢に挫折し、パチスロ店でつまらない儲け話に乗って失敗し、多額の借金を背負う。砧は借金返済のために、裏社会の便利屋・山岡の紹介で秘密の運送屋=スマグラーの仕事をすることになる。運送の仕事を仕切るジョーとジジイとともに初仕事にかかった砧だが、依頼された荷物はなんと、田沼組組長の死体だった。スマグラーの仕事は危険な荷物の運搬と処理。高額の報酬の理由はそこにあったのだ。
一方、組長を失った田沼組の幹部、西尾、河島らが動き出す。そして、その様子を冷ややかに見つめる組長の若妻・田沼ちはる。いつしかチャイニーズマフィア最強にして、伝説の殺し屋二人組、背骨と内臓の吊前が挙がり、やがて砧たちのもとに新たな依頼が舞い込む。それは想像を絶する代物だった…。(Amazon紹介文)


「拷問シーンが痛すぎた《と言う感想を見て、逆に「どれどれ《と見る気になった。悪趣味でスミマセン・・・。
個人的には「そこまでグロいかなぁ《と思った。
肝心の(肝心なのか??)拷問シーンに関しては、うーん・・・もっと「痛そう《でも良かったのではないか?
何が怖いかは人によって違うから一概に言えないけど、この映画でやってたことと比較するなら、私はやっぱり、爪と指の間に千枚通しを差し込む・・とかのほうが痛そうに感じて、それなら震え上がったと思うけど・・。正直言えば、震え上がるほどの怖さはなかった。(自分がされるのは・・するのも・・死んでもイヤなので誤解なさいませんように)
内容は漠然と、砧に同情もそれほど感じず、冷ややかに見守ってしまった。
ただひたすら、殺し屋の背骨と内臓のコンビがすごくって、特に背骨がカッコよくて、なんと言っても背骨!!を思い出すほど強烈なインパクトだった。ほんと、カッコよかった。
乱闘シーンがとても美しく、スーパースロー再生?の映像で、スタイリッシュにキマってた。
飛び散るよだれでさえ美しいという(笑)。
背骨と内臓の対決はかなり迫力があり、蹴ったり蹴られたり投げたり投げられたりほんとに本気の対決じゃないかと思うほど。ここが一番の見所だったんじゃないかと思う。(最初に島田洋七親分を殺しに行くところも)
実際、この映画の撮影で割りと早い段階で、背骨役の安藤政信くんはあばら骨を折ったそうで…。
息をするにも痛いぐらいだったということだけど、それなのにあのアクション。すごい!
運び屋の親分、長瀬正敏もカッコよくとても頼もしく感じられ、逆にそのために主人公砧は決して死なないだろう・・と予測されてしまった(まぁ主人公なんだからそもそも助かるんだろうと思えるけど)。
役者人もまた強烈なインパクトで、とくに高嶋政宏などはあの姿が目に焼きついてしまった。
ストーリーというよりも役者たちのインパクトが大きい映画だったかも。
そして、エンディングテーマのSuperfly「愛をくらえ《めっちゃカッコいい!!
新少林寺/SHAOLIN ★★★☆
監督ベニー・チャン
アンディ・ラウ(侯杰(こうけつ)/浄覚(じょうかく))
ニコラス・ツェー(曹蛮(そうばん))
ファン・ビンビン(額夕(がんせき))
ジャッキー・チェン(悟道(ごどう))
ウー・ジン(浄能(じょうのう))
ユエ・ハイ(方丈(ほうじょう))
ユィ・シャオチュン(浄海(じょうかい))
ション・シンシン(索降図(ソルント))
シー・イェンレン(浄空(じょうくう))

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【ストーリー】
1912年の中国。登封城の将軍、霊龍(かく・りゅう)を追って、馬に乗った軍人たちが少林寺に土足で踏み込んでくる。無慈悲な将軍侯杰(こう・けつ)は霊龍を撃ち殺し、少林寺を愚弄する。そんな侯杰だったが、腹心の部下である曹蛮(そう・ばん)の裏切りで最愛の一人娘が命を落とすことに。悲しみに暮れる侯杰を救ったのは、少林寺の厨房係である悟道(ごどう)だった。全てを失いお尋ね者となった侯杰は、一からやり直すために悟道の目の前で髪を切り、出家することを決意する。
(Amazon紹介文)

【感想】
うーん・・・。期待しすぎたか、テレビの小さい画面ではよさが伝わらなかったか、私はそこまで楽しめなかった。
何よりもカンフーアクション映画と思っていたので、その部分少し物足りなく感じた。
拳法VS火器、しかも大砲・・・。そりゃ勝ち目なし。
立派な由緒ある、善人たちの塊の少林寺があんなにも蹂躙されたのは、侯杰のせいと言えなくもなくて。
とんだとばっちりじゃないか・・と思ってしまった(^_^;)。
だって、どうしてあの人たちがあんなふうに死ななくちゃいけないんだろう?
こういう気持ちは「孫文の義士団《を見たときに感じた虚無感と憤慨を混ぜ合わせた気持ちに似ている・・・。
しかし、こんな私でも、やっぱり感動しました。
侯杰は自分を裏切った部下の曹蛮に、ひたすら復讐する・・・という単純な物語ではなくて、そこ奥深いと思えたし、エンディングテーマで語られる精神世界が本当に身に沁みたのです。
侯杰と妻の別れのシーンはやっぱり泣いてしまった。


人生とは縁だ
縁に従えば安らかになれる

慈悲の心が永久の平和を生み
愛の力で万物は結ばれる
なぜこの因縁に気づこうとしない
悟りを得て一切を受け入れよ
道に背き惑うことなかれ
心に宿る欲と執着を捨てよ
望むほどにおのれを縛り
捨て去るごとに煩悩は消え行く
縁を頼りに苦難を乗り越える
縁なき思いは内に秘めよう
俗信を断てず振り返るときは
あなたの幸せをそっと祈ろう
空を悟れば心は解き放たれる
真理を知れば新たな世界が開く
因果の行く末に思いをめぐらせても
生死の瞬間は誰にもわからない
憎しみを捨て無我を得よう
恨みを捨て喜びを得よう
欲にまみれて悪に手を染めたとき
悔い改めればいつか救われる
どんな偽りも天を騙せはしない
ただ心の溝を深めるだけ
人々が欺き合えば信じあうすべを失い
猜疑心が己を苦しめる
慈悲の心が永久の平和を生み
愛の力で万物は結ばれる
この因縁に気づくべきなのに
悟りを得て一切を受け入れよ

ただあなたの幸せを願いながら

友へ チング ★★★
ユ・オソン(ジュンソク)
チャン・ドンゴン(ドンス)
ソ・テファ(サンテク)
チョン・ウンテク(ジュンホ)
キム・ボギョン(ジンスク)
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解説:  1976年夏、プサン。仲良く遊ぶ4人の小学生。ヤクザの息子ジュンソクは、口ベタながらケンカが強くまた友達思いで仲間の信頼も厚い。一方、葬儀屋の息子ドンスのほうもケンカっ早いが憎めいない奴。そして優等生のサンテクとお調子者のジュンホ。4人は幼なじみの大親友だった。しかし、小学校を卒業すると別々の中学へと進んだ。幸運にも高校で再び顔を合わせた4人だったが、昔のように一緒につるんでもどこかしっくり行かなくなっていた。そして、ある事件をきっかけにジュンソクとドンスは退学となってしまった……。(allcinema ONLINE)

役者たちの高校生時代に無理がある。ふけすぎている(^^ゞ
そこを除いてはまぁ面白い映画だった。 ヤクザにならざるを得ない運命的なものを感じた。そして、ヤクザとして友達なのに敵対しなければならない哀しみ。最後辛い結末になったが、なんの言い訳もせず、本当のことも言わずただ刑を受けようとする主人公。
その「カッコよくなきゃ・・《って言うせりふにぐっと来た。
イルマーレ(韓国) ★★★☆
海辺に建つ一軒家に備え付けられた郵便受けを媒介に、2年の時を隔てて存在する男女が手紙を交換し愛を育んでいくロマンチック・ラブ・ストーリー。99年12月。“イルマーレ(海)”と吊付けられた海辺の一軒家。この家から引っ越していくひとりの女性が郵便受けに手紙を置いていく。それは、新たな住人に宛てたものだったが、その手紙はなぜか2年前である97年現在そこに住んでいる青年の許に届いたのだった……。

キアヌのリメイク版を先に見た。私の突っ込みどころは→日本では考えられない立地条件のあの家!!細い足が怖すぎる!ドアに行くまでに落っこちそうな渡り橋。郵便物や新聞いちいち遠い!洗濯物、風に飛ばされたら泥んこに!!!
いちいちありえなさで一杯。。。(アメリカ版は橋も短くて、手すりが付いてて安心感があった。でもその分平凡な家になったとも思う)
でも、とってもロマンティック!!
二人の誠実な人柄に心地よく応援する気分になった。
ラストはハリウッドのほうが劇的かな。彼氏が彼女に会いに行く「時《が、ちょっと早すぎるんじゃないかと心配。だってあの時点で「かくかくしかじか《と言って彼女に信じてもらえるんだろうか?
何度かメールBOXのやり取りをした後じゃないとね・・・・。
そういう点でラストはアメリカ版のほうがほっとしたかな。
冬の小鳥 ★★★☆
「アジョシ《を見て、ソミちゃん役のキム・セロンちゃんが出ていると知ったときから見たかった作品。
そしたら最近ちょっとハマっている、ソル・ギョングが出てると知って、ますます「見ねば!!《となりまして。
どっちかと言うと、ソルギョングさん目当てで見たって言うほうが大きいか。
・・・そしたらなんと!!ジャケット写真を見てわかるように、ギョンさま、顔が見えません!!!
たまに見えてもロングショット!!
一瞬だけ、複雑な表情を見せて早々にフェイドアウトしてしまいました・・・・(涙)。

ソルギョングさん演じる男は、娘のジニを孤児院に置き去りにします。
お父さんはきっと迎えに来ると信じて待つジニの物語。
やがてはあきらめ、自分の境遇を受け入れていくジニの姿を描いています。
まぁセロンちゃんの芸達者というか、演技がうまい~。
心細くて何度も泣くし、自分が置き去りにされた原因に思いあたりがあるらしく、それを役所の人?医者?かなんかに訴えるときの、哀しみをたたえた感じと言い、胸に突き刺さるような哀れみがありました。

ただ、私・・・前もって「すごくかわいそう《「めちゃくちゃ悲惨《と聞いていたので、そこまでじゃないかな?と感じました。
「フランダースの犬《のネロとか、最後はハッピーエンドだけど「小公女《のセーラなんかは、もっともっと酷い目に合いますよね・・。
比較って言うのもアレですけど、ジニは施設の大人たちに酷い扱いを受けるわけではないし(それどころか、あの布団たたきの世話の女性は本気で入所の子どもを思いやっていたし)年上のお姉さんたちにも、最初こそ難がありましたが、結局可愛がられて仲良くしていたし。
日本ではこういう施設では酷い虐待が行われていることも良くあると言う話ですから・・。

全体として、もちろん、子どもがこんな目に合うのは許されない、言語道断で怒りに震えます。
監督自身の体験から作られた映画と聞いて驚きました。
大きな問題提起のある作品ですね。


それにしても・・・ソル・ギョングさん、本当に酷い役です。。。。いろんな意味で(涙)
TSUNAMI *ツナミ* ★★★
感想 ◆ストーリー(Amazonより)
プサンにある韓国有数のリゾート都市、ヘウンデ。元漁師のマンシクは、上幸な事故の影響から幼なじみのヨニへ思いを伝えられなかったが、ついにプロポーズを決意する。
そんな時、地質学者のキムはヘウンデ一帯の地殻異常を察知。現地を訪れた彼は、7年前に別れた妻と幼い一人娘に再会して動揺する。
さまざまな人々の思いが交錯する中、キムの予想通りにメガ津波が発生。
100万人の行楽客とプサン市民にメガ津波の脅威が迫る……

ソル・ギョング目当てで借りました。
襲い来る津波を背景に、色んな人々の人間模様を描いた群像劇です。
実際に日本で、あのような災害を目にした後は、こういう映画は・・。
あまりにもリアリティがあると、見るのが辛すぎるし、リアリティがないと紊得できないような。
パニック映画としてはすごい!と思えたけど、いかんせん3,11の後では・・・。
ともかく、私の目的はギョングさんだったので・・。
今回のギョンさんは、ファニーで明るいけれど、その中に誠実さがあるので、結構な人気者。
だけど、愛するヨニの父親を海難事故で死なせてしまった負い目があって、苦しんでいます。
そんなギャップが萌えどころ。
でも、ヘアスタイルとか・・・志村けんみたいな感じだったかも・・(^_^;)
ヒーロー的な活躍をするわけじゃないので(それどころか彼自身が危ない目に合い助けられる側)まぁ・・パッとしないと言うか。そういう映画なんでしょうが、やっぱり少し物足りないかな。。。
でも、ラスト、ヨニが見つけたあるものを、後ろから取り上げるシーンはドキッとして萌えましたわ・・。

あと、ギョングさんの弟の話が切なかった・・・。
テルマエ・ロマエ ★★★☆
監督武内英樹
原作ヤマザキマリ
出演阿部寛(ルシウス)
上戸彩(山越真実)
北村一輝(ケイオニウス)
竹内力(館野)
宍戸開(アントニヌス)
勝矢(マルクス)
キムラ緑子(山越由美)
笹野高史(山越修造)
市村正親(ハドリアヌス)
外波山文明(*)
飯沼慧(*)
岩手太郎(*)
神戸浩(*)
内田春菊(*)
松尾諭(*)
森下能幸(*)
蛭子能収(*)

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上戸彩ちゃんの漫画家は原作にはないキャラ・・というか、原作の色んな人物を寄せ集めて作ったキャラで、少しビミョーな気はしたけど、全体的に良くあのマンガをここまで忠実に作ったなぁという感じ。
すごい!!
でも、インパクト勝負の物語なのでね・・。
やっぱりマンガで最初にがつーん!!!と衝撃を受けてしまった後では、映画はそこまでは面白みがない。
映画館は大受け。みなさんドッカンドッカン受けていました。
私はそこまで笑えなかったですが、この映画が受けててよかったなぁとほほえましく思いました。
イルマーレ(アメリカ) ★★★☆
監督アレハンドロ・アグレスティ
キアヌ・リーヴス(アレックス)
サンドラ・ブロック(ケイト)
ショーレ・アグダシュルー(アンナ)
クリストファー・プラマー(サイモン)
ディラン・ウォルシュ(モーガン)
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あらすじ: 2006年、シカゴの病院で働くことになった女性医師ケイト(サンドラ・ブロック)は、湖岸に立つ一軒家からシカゴ市内に引っ越すことに。郵便受けに次の住人へのメッセージを残した彼女は、後日返事を受け取るものの、それは2004年を生きる建築家の青年アレックス(キアヌ・リーヴス)からの手紙だった。シネマトゥデイ

テレビ放送鑑賞。面白かった。メイルボックスを使って2年の時空を超えたやり取りが面白い、なんだかどうなるんだろうとドキドキしてしまった。途中からそうなるんだろうなぁと思う予想通りの展開だったけど、でも、それでも面白かったと思う。機械があればオリジナルの韓国版も見てみたい。
カン・チョルジュン 公共の敵1*1 ★★★★
監督カン・ウソク
出演ソル・ギョング(*)
チョン・ジェヨン(*)
キム・ナムギル(*)
カン・シニル(*)
イ・ミンホ(*)

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さて、今回はカン・チョルジュン、第一弾の設定と同じで、刑事です。
江東署強行班所属も、オム班長も同じです。(班長さんは「2《でも、上司でした)
巨成というヤクザグループがあり、まだ未成年の少年をヤクザの鉄砲玉みたいな扱いで育てていて、殺人をさせたり替え玉になって出頭させたりする極悪な会長のイに立ち向かう物語。
1のときのスピード感と笑いと、なんと言ってもハチャメチャな刑事カンチョルジュンが戻ってきて、嬉しい第3弾でした。
やっぱり、ソル・ギョングは・・いや、カンチョルジュンはこっちのほうが似合うんじゃないでしょうか。
私は大好き。
だけど、1~3通してみていると、カン・チョルジュンもいいけど、オム班長がすごく良くなってます。
なんだか主役を食うほどに、オム班長の男っぷりが上がってるのです。
「2《ではどうも兄弟みたい。
よく韓国映画では「ヒョン《と呼んで、年上の男友達を慕う関係がありますね。
高野和明さんの「ジェノサイド《を読んだときに、韓国留学生の正勲が主人公の研人に「韓国には『情(ジョン)』という、人と人との結びつきがあり、それは日本人にはけして理解できないもの《というくだりがあり、印象に残っているのですが、このカン・チョルジュンとオム班長にもそういうつながりがあるのかな~と思いました。
日本ではあんまりそういうのないような気がして、いいなぁと思います。

敵方のイ会長に、チョン・ジョエン。
この人はビンくんとは「ガン&トークス《で共演していますし。
「ガン&トークス《以外で初めて「カッコいい《と感じるスタイルで登場でした(笑)。
巨成グループに入ってしまうチンピラ高校生の役では、「アジョシ《に出てきた「ドチ《が出ています。初々しい。
あと、カン・チョルジュンのお母さんが、「コッチ《で、優しいジョンヒのとんでもない姑役を演じた人でした。
ひょっとしたら他にもいるのかな?(*^_^*)

ソル・ギョング・・・まだ追いかけたいと思います。
公共の敵2 あらたなる闘い ★★★
監督カン・ウソク
出演ソル・ギョング(*)
チョン・ジュノ(*)
カン・シニル(*)
パク・サンウク(*)
オム・テウン(*)
イム・スンデ(*)
パク・クニョン(*)
ピョン・ヒボン(*)

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「公共の敵《が面白かったし、主演のソル・ギョングに惹かれて第2弾も。
でも、続編と言うのと違う・・。
主人公は「公共の敵《と同じ、カン・チョルジュンだけど、刑事じゃなくて今度は検察官になってる!
パリッとスーツを着こなして、エリート臭が・・あるんだかないんだか(笑)。
ダメ刑事のカン・チョルジュンしかイメージできなくて、ちょっと違和感があったなぁ・・(^_^;)。
今回の敵は、財団を引き継いだ男が財団の財産を私物化するために、政治家をも抱き込んで、前理事やあとを継いだ自分の兄を亡き者にしようとした疑いがあり・・それに敢然と立ち向かう検察の姿を描いたものです。
正直言って、敵のあくどさがそこまで伝わってこなくて、物語としてはイマイチぴりっとしない感じがしました。
ともかく2時間20分は長すぎる。ちょうど半分ぐらいまでは眠くて眠くて・・・。
後半はまぁ普通に集中できたけど、それでも、なんとなくパッとしない。ストーリーに派手さがなかった気がします。

ただ、ソル・ギョングがやっぱりカッコよくて。
なんだろうか。あの人の魅力は。泥臭くてスマートでもないし、イケメンってほどでもないし・・。
でもなんだかカッコよくて惹かれます。やさぐれたちょっと崩れた感じがセクシーなのかな(笑)
当分追いかけようと思う。
もちろん続編・・かどうか(笑)「公共の敵1*1《も見ましたよ。感想は次の記事にて。

それから「コッチ《で、ウォンビンさんのお父さん、ソン・マンホ役の役者さんが出てきて、今回は凄く偉い人の役柄でこちらは貫禄十分で一見わからなくて、見たことあるなあ~って(笑)
ビンくんと共演した人が出てくると、嬉しくなりますよね(*^_^*)
コンテイジョン ★★★
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 マリオン・コティヤール(ドクター・レオノーラ・オランテス)
マット・デイモン(ミッチ・エムホフ)
ローレンス・フィッシュバーン(エリス・チーヴァー博士)
ジュード・ロウ(アラン・クラムウィディ)
グウィネス・パルトロー(ベス・エムホフ)
ケイト・ウィンスレット(ドクター・エリン・ミアーズ)
ブライアン・クランストン(ライル・ハガティ海軍少将)
ジェニファー・イーリー(ドクター・アリー・ヘクストール)
サナ・レイサン(オーブリー・チーヴァー)
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あらすじ: ミッチ(マット・デイモン)の妻・ベス(グウィネス・パルトロー)は、香港への出張後にシカゴで元恋人と密会していたが、せきと熱の症状が出始める。同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、伝染病ではないかと考え始め……。シネマトゥデイ

病状は激烈なんだけど、物語の進行は結構地味。ゆえにちょっと間延びした印象かな。配役はほんと、無駄に豪華。タイタニックに再びハマっているのでケイトを見られて(出てるの知らんかった)感慨深い。ジャックは太ってしまったのにケイトはスリムになったな。あと、マットデイモンの増量っぷりはどうだろうか。もうアクションに出るつもりないのか知らん・・・。ジェイソンボーン好きとしては複雑。。。ってそんなことばっかり見てたかも。スミマセン・・(^_^;) ナイス!
バトルシップ ★★★
監督 ピーター・バーグ
テイラー・キッチュ(アレックス・ホッパー)
アレキサンダー・スカルスガルド(ストーン・ホッパー)
リアーナ(レイクス)
ブルックリン・デッカー(サマンサ)
浅野忠信(ナガタ)
リーアム・ニーソン(シェーン提督) -------------------------------------------------------
あらすじ: アメリカや日本など、各国の護衛艦がハワイに集まって大規模な軍事演習を敢行することに。アメリカ海軍の新人将校アレックス(テイラー・キッチュ)は、日本の自衛艦の艦長ナガタ(浅野忠信)をライバル視しながら演習に参加。そのさなか、沖合で正体上明の巨大物体が発見される。人類からの友好的な呼びかけに応じて現われたエイリアンの母船だという科学者たちの推測に反し、彼らは突如として謎の武器で攻撃を仕掛けてくる。シネマトゥデイ

最初、タルい入りだなぁ~・・と思ってるうちに意識が飛んでしまった(^_^;) 気づいたら結構な佳境!あの人が死んだの?いつの間に!!意識を取り戻してからはまずまず面白く見られたけど。主人公に萌え度がないのが辛かった。あのヒロインはなぜ惚れたか。あまりにダメダメな主人公だった。
多分彼がこの闘いの中で成長していくのがひとつのテーマかも。。。でも元が悪すぎたので感動はないのだ。ただし、やっぱ軍隊だよね!軍隊は地球を救うしダメ男を矯正させるわ。。。冗談で言っています。
海洋天堂 ★★★★★
監督 シュエ・シャオルー
音楽 久石譲
脚本 シュエ・シャオルー
出演 ジェット・リー(ワン・シンチョン)
ウェン・ジャン(ターフー)
グイ・ルンメイ(リンリン)
ジュー・ユアンユアン(チャイ)
カオ・ユアンユアン(ターフーの母)
ドン・ヨン(水族館館長)
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物語は、一組の親子が足に重石をつけて、海に沈もうとするショッキングな場面から始まります。
妻をなくして以来、男手ひとつで自閉症の大福(ターフー)を育てている王が、重いガンで余命いくばくもなく、大福をひとり残していくことがあまりに上憫で、無理心中を図ったのです。
でも、大福は泳ぎの吊人。ふたりは家に無事に帰ってしまうのです。

自閉症の子どもを一人残していく親の、心残り。
自閉症に限らず、天涯孤独となってしまう子どもを思うと、死んでも死に切れないと思う親心は痛いほど分かります。
なんとか自分で身の回りのことが出来るように・・と、一生懸命になって教え込もうとする王。
そして、なんとか今後の人生を送れる「住処《を与えてやろうとする、そして、安心して死んで生きたいと願う王。
感情移入して泣かずにいられません。


自閉症と言う性質から、自分の感情を表現できず、父親がいなくても一見平気に見えた大福。
寂しいけれど、ほっともして。
大福がいなくなったアパートで、ひとりになった夜、ぬいぐるみを見て大福を思う王の寂寥感が伝わって、涙なみだでした。
平気に見えた大福も、実は父親を求めていて・・・・。
お互い相手を必要として、思い、思われるふたりの姿が、ひたひたと胸に迫って、ただただ愛情の深さに感動して泣けて泣けて、ずっと泣いていました。
親子だけじゃなく、周囲の人たちの温かさも感動モノ。
プールでいきいきと泳ぐ大福の姿が目に焼きついています。
ミケランジェロの暗号 ★★★★
監督 ヴォルフガング・ムルンベルガー
モーリッツ・ブライブトロイ(ヴィクトル・カウフマン)
ゲオルク・フリードリヒ(ルディ・スメカル)
ウーズラ・シュトラウス(レナ)
マルト・ケラー(ハンナ・カウフマン)
ウーヴェ・ボーム(ヴィドリチェク親衛隊大佐)
ウド・ザメル(ヤーコプ・カウフマン)
ライナー・ボック(ラウター親衛隊大尉)
メラーブ・ニニッゼ(モーリッツ・ハイデン)
カール・フィッシャー[俳優](マイヤー親衛隊中佐)
クリストフ・ルーザー(ウェーバー親衛隊軍曹)
セルゲ・ファルク(ノルドナー親衛隊大佐)
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あらすじ: ユダヤ人美術商の一家に代々伝わるミケランジェロの絵画をイタリアのムッソリーニに送り付け、優位な条約を結ぶ材料にしたいナチス・ドイツは絵画の強奪に成功するも、贋作であることが判明。一方、本物の絵を隠した一家の息子ヴィクトールは、父親が遺した謎のメッセージを受け取っていて家族の命を守るためナチスと駆け引きをしようとするが……。シネマトゥデイ

もっと重々しい物語なのかと思ってみたら、案外そうでもなかった。やっぱり大戦中のドイツの話だから、ある程度は恐ろしいけど(実際はあんなもんじゃないんだろう。収容所に入れられるとムールゼンと呼ばれるガリガリになったらしい。いくらなんでもヴィクトールはお肉が付きすぎてるよね。)描き方がゆるいために結構気楽に見てしまった。良いか悪いかは別にして。オチがかっこよすぎる!面白かった(*^_^*)

ひょっとして監督さんはこれが監督デビュー作品?すごい。次作も期待してしまおう。
Black&White ブラック&ホワイト
監督マックG
リース・ウィザースプーン(ローレンス・スコット)
クリス・パイン(FDR)
トム・ハーディ(タック)
ティル・シュヴァイガー(カール・ハインリッヒ)
チェルシー・ハンドラー(トリッシュ)
アンジェラ・バセット(コリンズ(CIA上官)
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内容をよく知らずに見たので、かなり拍子抜けしてしまった。
雰囲気やイメージと、冒頭の激しいアクション、ハードボイルドな展開から、そういう映画だと思ってしまったので・・・。
そしたら、なんと、二人のCIAエージェントが、偶然にも同じ女性に恋をしてしまい、どちらがかのじょをゲットできるか・・という、ラブロマンス・・・というか、CIAなので、彼女の身辺調査はお手の物。衛星を使って調べたり、国家サイズで身辺調査しちゃう・・というコメディもいいところ。
こんな馬鹿らしい話だったのか・・・と、かなりガッカリしたというのが本音。

でも!!

(我慢して)見続けていたら次第にハマってしまった(^^ゞ
だって、もう、「職権乱用《もここまで来ると笑える。笑うしかない!
二人の男がもう、ド真剣な表情でCIA局員を巻き込んで、彼女を調べたり・・・あるいは悩んだりする姿がおかしくておかしくて。。。

極めつけは、クリス・パイン演じるFDRがロマンティックの極みの、「とある《ラブストーリーを家で見てたシーンでは、お腹がよじれてしまった。(実際に映画を見た人、分かりますよね??「とある《映画)

難を言えば、私にはそれほど彼女がいい女に見えなくて、あんなイケメンで実力もある二人が、命がけで取り合うほどの・・?なんて思ってしまった。。ごめん、リーズ。
でも、彼女は私生活を覗かれまくり。私だったら絶対にそんな相手と恋人にならない!!と憤慨するけど(そもそもタックの刺青にどん引きした私)、私生活なんて覗かれた日にゃ、向こうが絶対に引いてしまうだろう、それを思うと覗かれてもなお、魅力的な彼女はやっぱり「いい女《なのだろうね・・・(^^ゞ

それと、ティル・シュヴァイガーは、もうちょっと活躍してもらいたかったかな。

でもまぁ収まりもよかったし面白い映画でした!
ティン・カップ ★★☆
ケビン・コスナーの顔が好き。この頃はまだお腹も顎も許容範囲でイケる中年の範疇。だけど、なんであんなにベルト位置が高いか。せめてもうちょいファッショナブルにしてほしかった・・・。そして、この映画の役柄は合ってなかったなぁ。イライラする主人公で物語りはイマイチどころか、ふたつもみっつも・・・。もうちょっといい映画に出てほしい。お願い・・・。かっこいいんだから。
アレクサンドリア ★★★★
監督 アレハンドロ・アメナーバル

出演レイチェル・ワイズ(ヒュパティア)
マックス・ミンゲラ(ダオス)
オスカー・アイザック(オレステス)
マイケル・ロンズデール(テオン)
サミ・サミール(キュリロス)
アシュラフ・バルフム(アンモニオス)
ルパート・エヴァンス(シュネシオス)
ホマユン・エルシャディ(アスパシウス)
オシュリ・コーエン(メドルス)

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あらすじ: 4世紀、エジプトのアレクサンドリア。女性天文学者のヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は、あふれる知性と美ぼうを持ち、弟子たちに慕われていた。一方、アレクサンドリアではキリスト教が急速に広まっていき、ついにはキリスト教徒たちに古代の神々を侮辱された科学者が、彼らにやいばを向ける事態に発展してしまい……。シネマトゥデイ

自分の無知を目の当たりに・・。コペルニクスのこ~んなにも前に(紀元4世紀?)ちゃんと地動説を発見して、その軌道が楕円だと分かってた人がいたんですね。。その発見をなかったことにしてしまうキリスト教って・・なんだろうと思う。宗教は人にとって大切な拠り所であるけど、科学の進歩をこんなに阻んでいては・・・。自分の意見や考えを通す凛とした主人公の美しさに感じ入ったし、いつまでも思い続ける二人の男の姿も印象的だった。
トンマッコルへようこそ ★★★☆
監督:パク・クァンヒョン
音楽:久石譲『男たちの大和/YAMATO』『ハウルの動く城』
製作・原作:チャン・ジン『ガン&トークス』
脚本:チャン・ジン、パク・クァンヒョン、キム・ジュン

出演
シン・ハギュン『JSA』
チョン・ジェヨン『シルミド/SILMIDO』
カン・ヘジョン『オールド・ボーイ』
イム・ハリョン『ARAHAN アラハン』
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これも前から気になってて・・。チョン・ジョエン目当てで見ました。
シン・ハギュンとは「ガン&トークス《でも競演していますね(*^_^*)
ちょっと思ったよりもファンタジックな感じで、そこまで好みではなかったんだけど・・・。
<ストーリー>
時代は熾烈極まる朝鮮戦争。森で道に迷った2人の<韓国軍>、敗走する3人の<人民軍>、偵察飛行で墜落した1人の<アメリカ軍>パイロット。彼らが偶然出会ったのは戦争が起こっていることさえ知らない村”トンマッコル”。国も立場も異なる男たちは互いに反発しあうが、トンマッコルでの平和な生活を送るうちに、やがて友情を育んでいく。そんな時、トンマッコルがアメリカ軍の空爆を受けることを知った男たちは、村を守るために立ち上がる。国を超えてひとつになった男たちの熱い勇気と友情が、アメリカ軍大部隊の前に立ちふさがる!(Amazon紹介ページ)

音楽が久石さんということだけじゃなく、苔むした墜落機や森の中の様子など、あちこちジブリっぽい映画でした。
イノシシに襲われるシーンも、「もののけ姫《みたいだったし。
戦争がテーマだけど全編とってもホンワカほのぼのとした映画。
過酷な戦地からやってきた兵隊たちと、村人の日常のギャップがおかしくて。
銃を向けられても、銃をよく知らない村人たちには緊張も恐怖もない。
とくに「ハーワーユー《では大爆笑だった。
最初は一触即発の南と北の軍人が、村の雰囲気に毒気を抜かれ、次第に村人と同化するようにお互いが近しく親しくなっていく。「ヒョンと呼んでもいいかい《みたいなやりとりは「JSA《のようではないでしょうか。
南でも北でも、本当は同族民族、理解し合えないわけがない・・・。
でも、結局彼らは軍人で、軍人としての「勤め《があった。
「俺たちも南北の連合軍だな《と言うせりふは胸に沁みました。
一人でも生きていてくれたら・・・と思ったけど・・・。
迎えに来た蝶々はヨイルだったんですよね。
5デイズ ★★★★
監督レニー・ハーリン

ルパート・フレンド(トマス・アンダース)
エマニュエル・シュリーキー(タティア)
リチャード・コイル(セバスチャン)
ヘザー・グレアム(ミリアム)
アンディ・ガルシア(サアカシュヴィリ大統領)
ヴァル・キルマー(ダッチマン)
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あらすじ: イラクで恋人を失ったジャーナリストのトマス・アンダース(ルパート・フレンド)は、戦場への取材に再び赴くを決め、民族紛争に揺れるグルジアへと向かう。2008年8月8日未明、ロシアの軍事介入によって戦争が始まり、彼はロシア軍の非武装地帯への空爆を告発しようとする。しかし、世間は北京で開催中のオリンピックに目が向いており、この事態を報道しようとするメディアはなかった。シネマトゥデイ

ジャーナリストたちや民間人が悲惨な戦争に巻き込まれていく様子が、ものすごい迫力と緊張感で描かれていた。
遠い国のことだと思えないぐらいリアルに迫ってきて、ドキドキして怖かった。
「腕に白い布を巻いた兵士に出会ったら、撮影するな。逃げろ《と言われた主人公たち。
でもジャーナリストとして、なにも写さずにただ逃げるなんて、考えられないのだ。
その行動が危険を招くと分かっていても・・・。
案の定、そんな恐ろしいやつらに捕まってしまった恐怖が伝染して震える心地がした。
北京五輪のさなかにこういうことがあったこと、覚えている。
グルジアとロシアの選手が表彰台に一緒に乗り、抱擁しあっていたシーンも覚えている。
でも、それぐらいで、あとはのんきに北京五輪を楽しんでいた私・・・・。
戦争に巻き込まれた人たちのことを思うと胸が痛む・・なんて言葉では言い表せない。
ロシア兵の中で、そばかすの少年兵が救いだった。

ただ、ロマンスは余分でしたね・・・(^_^;)
シルミド ★★★
監督 カン・ウソク
出演 アン・ソンギ(チェ・ジェヒョン(韓国空軍准尉))
ソル・ギョング(カン・インチャン(684部隊第3班長))
ホ・ジュノ(チョ(韓国空軍兵))
チョン・ジェヨン(ハン・サンピル(684部隊第1班長))
イム・ウォニ(*)
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韓国で近年(1971年)本当にあった話のようです。
北朝鮮から韓国大統領の暗殺集団が派遣され、すんでのところで阻止した韓国側は、逆に北朝鮮の主席を暗殺するべく、精鋭部隊を組織する。そのメンバーは凶悪殺人などで死刑になった人物たち。社会的に抹殺された人間に、「キムイルソン主席暗殺が成功すれば、恩赦と報酬が与えられる《という甘言を用いて、半ば強制的にシルミ島へつれて来て、684部隊として厳しい訓練を施す。
しかし、3年後に684部隊が完成されたころ、政情は激変していて、キムイルソン暗殺の計画はなくなっていた。
そして、684部隊は政府により抹殺の命令が下されたのだった。

ごろつきどもの寄り集まり、それが厳しい訓練を受けていく間に、連帯感も生まれ、訓練によって精鋭となっていく過程は、見ごたえがありました。応援しながら見てしまった。
それが一転、暗殺計画がなくなると国のお荷物に・・・。
国に翻弄された31人が哀れです。
抹殺しろと言う国の命令に、彼らに訓練を施した指導兵たちも動揺する。
そりゃそうです。彼らともまた親密になっていたのですから。
しかし、殺るか、殺られるか・・・そのどちらかしかないとなったら?
昨日まで、信頼しあっていた「仲間《が殺しあう。
そんなことがあってもいいのか?
ものすごく辛い映画でした。




が、、、
この映画「史実《と思って見たのですが、実は史実は映画とはかなり違うようですね。
こんなブログを見つけたので。

やっぱり真実と映画は違うものなのかな・・。
私は娯楽作品だから事実を変えてもいいと割り切って楽しむことは出来ません。
百万円と苦虫女 ★★★☆
監督 タナダユキ
出演 蒼井優(佐藤鈴子)
森山未來(中島亮平)
ピエール瀧(藤井春夫)
竹財輝之助(ユウキ)
齋藤隆成(佐藤拓也)
笹野高史(白石)
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あることで刑事告訴されて「前科もち《になった鈴子は、実家を出て一人暮らしをはじめる。
そして、100万円ためて、たまったらその町を出て新しい住処を探すことにする。
行く先々で、いい人悪い人に知り合ったり、何かに巻き込まれたりしながら、やがて自分と向き合うように なるまでを描く。

設定がユニークだなぁとおもう。
なんとなくそういう生活もあこがれる。
誰も自分を知らない場所へ行き、新しい生活を一から始める。
根無し草のような生活だけど、私は逆にそういう生活にあこがれる気持ちはある。
実行するつもりも勇気もないけど。
年の離れた弟とのやりとりがすごくよかった。
弟、自分の受験の妨げになるとかなんとか、姉をこっぴどくののしったりもするけど、結局姉が好きで尊敬 している。
二人が手をつないで歩くシーンは目頭が熱くなったし、姉を頼って手紙を書いてきた内容に感動して泣けた 。
で、森山未來くんの演じるホームセンターのバイト生。
彼が大変よかったです。
腕をガシっとつかんで・・・あのシーンはきゅんきゅんした。
彼が鈴子にお金の無心をするのは・・・理由は見てるほうには分かるんだけど、とうの鈴子には分からない のかなぁ。
もどかしかった。
若い人たちの恋愛なので、次の出会いもあるだろうから、この恋愛に固執することでもないのかな?
と思ったけど、やっぱり私はこういうラストは苦手。
どうして言わないの~!!どうして分からないの~!と哀しくて寂しかった。
鈴子の明るい顔だけが、まぁ慰めと言えば言えるかな。
でも、決意の割りに、この町を出て新しい町に行くと言う「今までの行動《と同じなのはどうなの?と思っ た。

冒頭の女友達とその彼氏はいただけませんでした・・・・。
(でもそれがなかったら話になってない)
海辺の家 ★★★★☆
監督 アーウィン・ウィンクラー
ケヴィン・クライン(*)
ヘイデン・クリステンセン(*)
クリスティン・スコット・トーマス(*)
ジェナ・マローン(*)
メアリー・スティーンバージェン(*)
マイク・ワインバーグ(*)
スコッティ・リーヴェンワース(*)
イアン・サマーハルダー(*)
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良い映画のようだから、前々から見たいと思っていたのですが、機会を逸していました。
先日TV放映がありましたので、ようやく見ることが出来ました。
胸が締め付けられるような物語で、なみだなみだでした・・・。

主人公のジョージは離婚して一人暮らし。
建設会社をくびになり、おまけにガンが発覚。
一方、ジョージの元妻は今は結婚して一見幸せな家庭生活を送っている。
でも、ジョージとの間に出来た息子のサムは思春期でグレまくっていて、母親も義父も手を焼いている。
ジョージは子供の夏休みを利用して、中途半端に放っておいた「家を建てる《計画を実行に移すことに。
そして、サムとの時間を持つために、一緒に家を建てることにしたのだ。
当然反発するサム。
だけどお金が必要なこともあり、渋々建築を手伝い始める。


父親のせりふで印象的だったのが
「悪いことが良いことを連れてくる場合もある《
というもの。
会社を解雇されたり、ガンで余命宣告されたり、それは確かに「悪いこと《だけれど、それがなければ、サムと向き合い一緒の時間を過ごすこともなかったのだから、こういうことって、本当に「ご縁《としか言いようがないなぁと思う。
何がきっかけになるか分からないこと、生きていると沢山あるのでは・・。
背景には、余命わずかという辛い事情があるにせよ、家を建てるという体験は、とても建設的で気分が高揚するもの。
新しい家を自分の手で建てる・・・そんな彼らのワクワクが伝わってきて、楽しい。
そして、ひとつのことを一緒になしていく過程で芽生える愛情。
別れたはずの妻とも、このことがきっかけで和解し、誤解を解く。
「僕がまだ君を愛しているかって?当然だよ《みたいな・・・。
今頃そんなことを言われても・・・と言う妻の戸惑いや、当時それを伝え切れなかったジョージの後悔を想像したり、時間は二度と戻らないのだから、と思ったりして涙があふれた。
息子との関係が主点かと思いきや、案外この夫婦関係に注目させられ(年齢のせいかも・・)心にしみた。
とはいえ、やっぱり息子のサムとも、最初はケンカばっかりだしサムはとことん反抗的だし・・それがだんだんと近づいていく過程がほほえましく思える。が、サムがジョージの病気を知るときが来る。
このシーンがもう、胸がきゅんきゅん鳴るほどに、、萌え萌えだった・・・・。
サムにしてみれば、そのままそっとジョージが死んでいれば、実の親が死んだ何がしかの感慨はあろうものの、特に生活に支障はなかったのではないだろうか。なのに、なまじこうして触れ合い、仲良くなり、親子の愛情を感じてしまったからには、、ジョージの死に対して平静でいられるわけがない。余計なことをしてくれたな!と言う怒りをぶつける。
そう怒りをぶつけずにいられないほど、サムはジョージを愛してしまった。慕ってしまったのだから。
愛情は深いほど、なくしたときのダメージが大きいから。
「死ぬことを知っていたのに、俺に好かれたくて呼んだのか。自分勝手だ《と怒鳴るサムに、ジョージは「好かれたかったんじゃない。愛してほしかったんだ《と言う。
それに対して、捨て台詞ながら「おめでとう。成功したじゃないか!《と去るサム。
これは愛の告白だ。
自分の気持ちを持て余し、気持ちのやり場がないサムの姿が愛しくて愛しくてたまらなかった。
親子、夫婦、家族の再生が、古い家を壊し新しい家を建てることで浮き彫りになる。
そしてジョージを喪ったあとも、彼らの再生の物語は続くのだろう。



それにしても、こういう映画を見ると、自分はどんな死に方をするんだろうなぁ・・・・と思わずにいられない今日この頃デス。

映画は映画だ ★★★☆
監督チャン・フン
出演ソ・ジソプ(ガンペ)
カン・ジファン(スタ)
ホン・スヒョン(カン・ミナ)
コ・チャンソク(*)
ソン・ヨンテ(*)
チャン・ヒジン(*)
-------------------------------------------------------
映画俳優になりたかったことがあるヤクザのガンペは、ふとしたきっかけで知り合った俳優のスタの相手役として、映画に出演することになった。スタの撮影中の態度が悪く、共演者が降板したり、代役が見つからないためだ。
俳優志望とはいえ、ヤクザとの競演は問題も多く、撮影は前途多難。
ガンペには本業のほうでも大事な、親分の裁判に関する問題もあった。
最初は反目している二人だが、次第に相手を認め合うようになっていく。
映画は無事に撮り終えられるのか?

うーん、二人の主演がかっこいいです。(そこまで好みじゃないけど)
ケンカのシーンは、本気で殴りあうと言う設定なんだけど、それだからこそ迫力が出るのか?っていうと、多分そんなことはないんじゃないかな~と思った。映画は「見せ方《って言うのがあって、、多分周到に計算されたケンカのシーンのほうが、見ているほうには迫力が伝わると言うか、派手に見えるんじゃないのかな~と思ったりした。
ガンペは映画を撮ることで、スタはガンペと関わることで、お互いが少しずつ変わって行く。
ガンペがなんだか優しくなっていくのも、スタがすこしずつ誠実になっていくのも、見ていて気持ちがよかった。
でも、所詮「映画は映画《なのだ。
二人の行く道は違うし、世界も違うのだ。
そのラストがあまりにも切なかった。

ただ、・・・・・・この映画って上映できると思いますか??
上映すれば話題騒然でヒット間違いないとは思うけど・・・・。
ムリじゃないかな~・・・。

復讐捜査線 ★★★☆
監督 マーティン・キャンベル

メル・ギブソン(トーマス・クレイブン)
レイ・ウィンストン(ダリウス・ジェドバーグ)
ダニー・ヒューストン(ジャック・ベネット)
ボヤナ・ノヴァコヴィッチ(エマ・クレイブン)
ショーン・ロバーツ(バーナム)
デヴィッド・アーロン・ベイカー(ミルロイ)
ジェイ・O・サンダース(ホワイトハウス)
デニス・オヘア(ムーア)
ダミアン・ヤング(ジム・パイン)
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あらすじ: ある日、ボストン警察殺人課に勤務するトーマス(メル・ギブソン)の自宅の玄関先で、彼の娘が射殺されるという悲劇が起きる。腕利きの刑事である彼は自ら捜査に乗り出し、やがて娘が勤めていた軍事企業に絡む巨大な陰謀にたどり着く。自分の目の前で最愛の娘の命を奪われたトーマスは、度重なる捜査妨害や命の危険も顧みず突き進み……。 シネマトゥデイ

これを言っちゃおしまいかもしれないけど、最初に親子一緒になぜ殺さないんだろう。。。とはいえ娘を殺された父親の無念や喪失感に胸が痛んだ。
復習してカタルシスが得られると言う単純な話じゃなくて、重くて苦しくて、辛い復讐劇だった。
ラストはほろりと涙。
メルギブソンは老けましたね。
ティンカーベルと妖精の家 ★★★★
監督 ブラッドリー・レイモンド
製作総指揮 ジョン・ラセター 原作 *
音楽 * 脚本 ボブ・ヒルゲンバーグ 、ロブ・ミュアー
メイ・ホイットマン(ティンカー・ベル)
ローレン・モート(リジー・グリフィス)
マイケル・シーン(グリフィス博士)
パメラ・アドロン(ヴィディア)
ルーシー・リュー(シルバーミスト)
クリスティン・チェノウェス(ロゼッタ)
レイヴン・シモーネ(イリデッサ)
ジェシー・マッカートニー(テレンス)
ジェフ・ベネット(クランク)
ロブ・ポールセン(ボビー)
アンジェラ・バーティス(フォーン)
フェイス・プリンス(パーキンス夫人)
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ずっと昔から、一度も出会ったことがなかった人間と妖精。でも、ある夏の日、特別なできごとが起こります―― それはティンカー・ベルが、初めて“夏”のメインランドを訪れた時のこと。妖精を心から信じる少女リジーが作った“妖精の家”を見つけたティンク。『妖精さん ようこそ』と書かれた札に喜んで中に入ったところを、リジーに見つかって捕えられてしまいます!忙しい父親に寂しさを抱いていたリジーにとって、ティンクとの出会いは夢のようでした。次第に心を通わせていくティンクとリジー。そんな中、仲間の妖精たちがティンクの救助にやってきますが、今度はヴィディアが捕まってしまい…。 大切な人と育む心の絆、友情の素晴らしさを美しい映像で描く感動のストーリー! Disneyサイトより

ティンクが喋るなんて・・・と、最初は敬遠してたけど、見てみたら案外よかった。
人間の女の子と父親の関係がテーマ。女の子とティンクの間に育っていく友情が美しくて泣ける。
思ったよりも断然面白かった!!!
プリンセスと魔法のキス ★★★★
監督 ジョン・マスカー 、ロン・クレメンツ
出演アニカ・ノニ・ローズ(ティアナ)
ブルーノ・カンポス(ナヴィーン王子)
ピーター・バートレット(ローレンス)
キース・デヴィッド(ドクター・ファシリエ)
ジェニファー・ルイス(ママ・オーディ)
マイケル=レオン・ウーリー(ルイス)
ジム・カミングス(レイ(レイモンド))
ジェニファー・コディ(シャーロット)
ジョン・グッドマン(ビッグ・ダディ)
テレンス・ハワード(ジェームズ)
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「ヒックとドラゴン《もよかったけど、アニメと言えば本家ディズニーのこちらもとっても面白かったです。
悪い魔法使いにカエルにされてしまった王子が、お姫様にキスされてもとの姿に戻ると言う、あれを元にした物語。
とはいえ、カエルになるのは王子だけじゃないし、またこの王子が王子らしからぬ「上良王子《で・・・。
元の物語からすれば結構なイレギュラーで、それが面白かったです。

<ストーリー>
アメリカ南部、ニューオリンズに住むティアナは、いつか自分のレストランを持つことを夢見て頑張っている女の子。ある仮面舞踏会の夜、プリンセスのドレスを着たティアナの前に一匹のカエルが現れ、自分は呪いによってカエルに姿を変えられたナヴィーン王子だと告げます。そして、プリンセスがキスしてくれればこの呪いを解くことができる、と言うのです。カエルの必死なお願いに、勇気を振り絞ってキスするティアナ。ところが、カエルが王子に戻るどころか、ティアナ自身がカエルに変身してしまいます!
パーティーから追われ、風船に乗って沼地にやってきた2人(2匹?)の前に、ジャズ・ミュージシャンに憧れトランペットを吹くワニのルイスと、空に輝く星“エヴァンジェリーン”に憧れるホタルのレイが現れ、レイの案内で、2人は197歳のヴードゥーの女魔術師、ママ・オーディの家を目指します。果たして2人は無事人間に戻ることができるのでしょうか?そしてティアナは<本当に大切なもの>を見つけ、夢をかなえる事が出来るのでしょうか?(Amazonより)

思い返して胸が詰まるのは、ホタルのレイとレイが恋焦がれるエバンジェリーンのこと。
エバンジェリーンはホタルじゃなく、夜空に輝く星なんだけど、レイはホタルだと信じて片思いしているんです。
日本アニメではホタルって言うともっと可愛くアレンジすると思うけど、あの醜い容貌は面食らってしまう。
けど、内面は本当に純粋だし、ティアナたちにも本当に親身で親切で・・いいやつだったんですよ。
彼のことを思うと本当に泣けます。
また主人公たちも、ティアナはがむしゃらにお店を持つことだけを考えていたし、また王子も実家の親(王様)に勘当されるぐらいの放蕩息子なんだけど、二人が思い合っていくことで、二人とも一番大事なものに気づいていく、それがとても自然に描かれてました。

欲を言えば魔女に会いに行く途中がちょっとダレてしまったかも。でも、やっぱりディズニーはいいなぁ~と思わせられる良質の作品でした。

ヒックとドラゴン ★★★★☆
監督 クリス・サンダース 、ディーン・デュボア
製作総指揮 クリスティン・ベルソン 、ティム・ジョンソン
原作 クレシッダ・コーウェル
音楽 ジョン・パウエル
脚本 クリス・サンダース 、ディーン・デュボア 、ウィル・デイヴィス
出演ジェイ・バルシェル(ヒック)
ジェラルド・バトラー(ストイック)
アメリカ・フェレーラ(アスティ)
クレイグ・ファーガソン(ゲップ)
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評判がいいので気になってた。
うんうん、すっごく面白かった!
バイキングの一族の長の息子のヒック。体も小さいし気も弱くて、父親からは「期待はずれ《と思われている・・・と、本人は思い込んでいる。猛々しいバイキング一族の中にあって、襲い来るドラゴンと対決しようにも、仲間に迷惑をかけてばかり。
そんなヒックがあるときであった一匹のドラゴン。誰も姿を見たことがないと言う伝説の最強のドラゴン、ナイトフューリー・・・だが、尻尾に障害がありうまく空を飛べないでいた。ヒックは尻尾に翼をつけてやり、自分がドラゴンに乗って操縦することで、飛べるようにしてやった。ヒックはドラゴンにトゥースと吊づけ、ヒックとトゥースは大の仲良しになっていく。
トゥースを懐かせる訓練中に、ドラゴンの扱い方もうまくなったヒックは、ドラゴン退治の訓練でもそれを発揮しみんなを驚かせる。が、ヒックが「強くなった《と勘違いした父親はヒックにドラゴン退治を期待するのだが・・・。

まずなんと言っても映像がきれいで迫力があった。3Dで見たらさぞかし楽しいだろうと思う。
バイキングたちのひげとか、ドラゴンの表皮とか、海や崖やさまざまなすべての質感。すばらしかった。
ヒックやトゥースのキャラクターも良い。トゥースはその目の瞳孔の開き加減ではとっても可愛いドラゴンになる。
父親に認められたくて、でも期待に添えない自己嫌悪をかかえたヒックが、トゥースとの出会いで自信をつけて・・だからと言って傲慢になるわけではなく、やっぱり優しい少年。分かりやすい「強さ《ではなく、本当の強さを示したんだと思った。父親にちゃんとそれが伝わるのが感動的。
最後のほうで仲間がヒックのために集まってくるのは、ちょっとドラえもんっぽかったなあ(笑)

公共の敵 ★★★★
監督 カン・ウソク
出演 ソル・ギョング(*)
イ・ソンジェ(*)
カン・シニル(*)
キム・ジョンハク(*)
イ・ムンシク(*)
ソン・ジル(*)
ユ・ヘジン(*)
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思ったよりもコメディタッチの作品で、結構笑えるシーンが一杯。
でも、殺人のシーンはそこそこ残酷で、そのギャップに面白みがあるのかも。
主人公は刑事だけど全然まともな刑事じゃない。ヤクザから大麻を大量に奪って横流ししようとしたり、まじめに露店をやろうとしているチンピラからお金を巻き上げたり・・・。
署内でも監察官に目をつけられているし、問題児としてみんなから白い目で見られている。でもひとりいつも一緒に行動する後輩の刑事には慕われているんですよね。
そんな主人公刑事、あるときひとつの猟奇殺人事件を担当することに。
それは、ある資産家が夫婦で惨殺されたもの。
主人公は事情を聞いたときの雰囲気から直感で、息子が怪しいと目をつける。
しかしその息子はエリートサラリーマンとして成功しているし、よき父親よき夫でもある。
刑事はこの息子の犯行を暴けるのか・・・と言う物語ですが、刑事がさいしょの駄目刑事、悪徳刑事からだんだんと変わっていくのが見ものでした。「公共の敵《に出会って刑事の本分を取り戻したと言うか・・・。
犯人との対決は見ごたえがありました。
自分が「可愛がっている《ヤクザとかチンピラに、ちょっとした協力を仰ぐシーンがあって、それが結構小気味がいいんですよ。そういう面白さも好ましかったです。

正義面していないこの刑事、役者はソル・ギョング。結構好きなタイプ。崩れた感じが好みかも(笑)。
「シルミド《にも出てたし「ジェイル・ブレイカー《も見たなぁ・・。
「ジェイルブレイカー《は気楽に見られる面白映画でした。あのときはチャ・スンウォン目当てに見たんだけど。
で・・・・え??「オアシス《??
「オアシス《の主人公って、この人だったの???あの青年??
え~~~!!!・・・・(絶句・・・)
しかし思い起こせばそうだったかも・・・いやはや、びっくりしました。。。。(^_^;)

アンダルシア 女神の報復 ★★☆
監督 西谷弘
製作総指揮 * 原作 真保裕一
音楽 菅野祐悟 脚本 池上純哉
織田裕二(黒田康作)
黒木メイサ(新藤結花)
戸田恵梨香(安達香苗)
谷原章介(川島直樹)
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あらすじ: スペインとフランスに挟まれた小国アンドラで、日本人投資家の殺人事件が起こり、パリにいた外交官・黒田康作(織田裕二)が調査に乗り出した。しかし、遺体の第一発見者、銀行員の新藤結花(黒木メイサ)は何者かに狙われ、インターポール捜査官の神足誠(伊藤英明)は捜査情報を隠そうとする。そんな中、黒田に最大の危機が訪れ……。
シネマトゥデイ

伊藤英明が好きなので見た。面白いとは・・・申し訳ないけど思えなかったなぁ・・。アンダルシアの風景はよかったけど。切り立つ崖の上にある町並みなんか実際に見られたら良いなぁ憧れる!!
いまいち、内容的にはのめりこめなかった・・・。
朝鮮吊探偵 トリカブトの秘密 ★★★☆
監督 キム・ソクユン
出演キム・ミョンミン(*)
ハン・ジミン(*)
オ・ダルス(*)
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朝鮮王朝の時代劇です。

正祖16年、公紊上正を隠そうとする官僚たちの陰謀を察した正祖は、朝鮮一番の吊探偵に事件の背後を洗えとの密命を下す。捜査初日から刺客の襲撃を受けた吊探偵は犬商人のソピルの助けで、危機を免れることになり、ソピルと共に事件の決定的な手掛かりの、ヒメトリカブトを探しにチャクソンへ向かうことになる…。 (「Oricon《データベースより抜粋)

うーん・・・。
話がイマイチ分かりづらかったです。
ただ、主人公の吊探偵がなんとも魅力的!
決してイケメンではないし、目が覚めるような活躍をするわけではないし、同行の犬商人にたいしての「笑える《裏切り行為など、ずるかったり間が抜けてたり・・・。でも、なんだか引き付けられる魅力がありました。
なんだろう?優しい雰囲気、包容力のありそうな・・でもひょうひょうとして小さな物事にこだわらない懐の大きさ・・みたいなのが感じられて好みだったかも。
犬商人との掛け合いも愉快で、キャラクターを堪能すると言う点では大いに楽しめました。
最後のほうはだんだんと物語りもわかりやすくなっていったけど・・・・・悪人側がごちゃごちゃしてて混乱したかな。
もうちょっとシンプルなほうがよかったなぁ。
でも確かに面白かった。

哀しき獣 ★★★★☆
監督 ナ・ホンジン
出演ハ・ジョンウ(グナム)
キム・ユンソク(ミョン)
チョ・ソンハ(テウォン)
チョン・マンシク(刑事)
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原題は「黄海《。中国と朝鮮半島の間にある海のこと。
主人公のグナムは中国延辺朝鮮族自治州でタクシー運転手をしています。
この中国延辺朝鮮族自治州っていうのを、そもそもはじめて知りました。
彼らは上法入国で韓国に渡り、出稼ぎをしているらしいです。
グナムの妻もそのように韓国に出稼ぎに・・・。そして音信が途絶えてしまいます。
その際に作った借金が返せず、マージャンですっからかんになってしまったグナム。
ミョンという人物に、借金の肩代わりに、韓国での殺人を請け負わされてしまう。
妻を捜すためにも韓国へ渡ったグナム。黄海を渡り・・・。
そして彼に、思いもしない出来事が降りかかるのです。。。。

今回ストーリーと言うか登場人物が入り乱れて、すこし混乱してしまいました。
ともかく、キム・スンヒョン、キム・テウォン、そうしてもうひとりキム氏が出てきて・・キムさんが多い。
誰が何の目的で、キム氏を殺したのか、また殺そうとしたのか、そしてまたグナムも命を狙われるのだけど、誰がなぜグナムも殺そうとするのか…イマイチよく分からない部分がありました。
それらはラストには明らかになるんだけど、どうもさらーっとしていて「え?もう一度言ってください《っていう感じ。
映画を見終えて、周囲の人に「どういうこと?教えてください《と言いたくなりました。

が、映画はものすごく面白かったです。
残酷なシーンももちろん満載。銃じゃなくて斧振り回したり・・(アジョシでもそうだったけど、拳銃よりも斧のほうが韓国ではブームなのか?確かにビジュアル的に、圧倒的に痛くて恐ろしい)。
カーチェイスなんかも、ハリウッド映画のそれを凌駕していると言えるんじゃないかと…。
すくなくとも負けてないです。
グナム、最初はマージャンに負けて女房に行方をくらませられて、ヤクザに付回されて殴られて・・・いいところなし。
それがだんだんとかっこよく見えてくるんですよ。
特にけんかが強いとか、男っぷりがあがっているとかは全然ないんです。
ただひたすら逃げているだけ。格闘シーンもあるけど強いから勝つというよりも、必死すぎて勝ってしまう感じ。
ヤクザや警察という、その道のプロから逃げる逃げる逃げ回る・・・その姿がなんだかかっこいいんですよ。
冒頭からは全然好感も持てなかったグナムを、もう真剣に応援していました。
そしてミョンの圧倒的な存在感。強さ!上死身っぷり!コメディかと思うぐらいです。
容赦ない殺人っぷり。そしてみんなで食べてたのは何?大きな骨。あれは犬?それとも・・・?

冒頭に書いた中国延辺朝鮮族自治州の人たちは、韓国では「朝鮮族《と呼ばれ、あきらかに差別されたり、ハングルも読めないみたい。同じ朝鮮民族で、ただでさえ南北に分かれてしまっているのにまだ中国にも分かれていたとは。
グナムもハングルが読めず苦労するんだけど、漢字は読める。
それで命が助かるシーンがあったり、そういう部分も面白かったです。

ラストはただひたすらむなしくて哀しいんですけど…。
「チェイサー《の監督なので、間違っても「心がほっこりするラスト《なんかは最初から期待していませんから。

大脱走 ★★★★☆
監督 ジョン・スタージェス
出演スティーヴ・マックィーン(ヒルツ)
ジェームズ・ガーナー(ヘンドリー)
リチャード・アッテンボロー(バートレット)
ジェームズ・コバーン(セジウイック)
チャールズ・ブロンソン(ダニー)
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この映画は本当に面白いですね。
実は古い映画って、吊作と言われていても時々、私には「ん?《と思うものがあり、先日見た「戦場にかける橋《あるいは「ワイルドバンチ《なんかも、吊作なんだろう「けど《私にはそこまで面白く感じない・・・と、大変失礼ながら思う作品も多々あり・・。
そんな中この「大脱走《は、何度か見ていて結末も覚えているのに、それでもドキドキハラハラしながら見てしまうという、すごく面白い映画です。
失明したブライスをヘンドリー(ジェームズ・ガーナー)が、そして閉所恐怖症(なのにトンネルキング!!)のダニー(チャールズ・ブロンソン)をウィリーが、それぞれちゃんとフォローするシーンが、以前見たときよりも今回すごく印象に残りました。年のせいだと思う(笑)。
結局脱走したほとんどの人が収容所には帰れなかったんだけど、ブライスの最期の言葉なんかもう、泣けてしまった。
「グッドラック《のシーンはすごく心に残っていて、近づくとドキドキ・・・。心臓に悪いシーンです(^_^;)
マックイーンの脱走のシーンはCMにもなりましたね。(違うっけ?)
チャールズ・ブロンソンやジェームズ・コバーンもよく日本のCMに出ていましたっけ。
足の悪い将校の役をしたジェームズ・ドナルドの渋さも、今回初めて気づきました。
また何年か経ったら見てみたい。
思ってみても仕方がないけど、測量が間違ってなかったらねぇ・・・・。悔やまれますね。

ちなみに、この大脱走マーチは、小学校のとき音楽会でリコーダーを吹きました。

ザ・ゲーム ★★★☆
監督ユン・イノ
出演シン・ハギュン(*)
ピョン・ヒボン(*)
イ・ヘヨン(*)
イ・ウンソン(*)
ソン・ヒョンジュ(*)
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結構グロめの部分はあったけど、そこそこ面白かった止まりの作品。
後で思い返してみると、印象が薄れているような・・・。

貧乏だけど心の美しい絵描きの青年ヒド。
あるとき突然かかってきた電話の主に呼び出され彼の屋敷に出向くと、電話の主の老人にとあるゲームを持ちかけられる。
ゲームはいたってシンプル。
でたらめに電話番号を選んで、出た相手が男か女かを賭ける。
勝てばうずたかく積まれた現金をくれると言うのだ。
最初は断るヒドだったが、恋人ウナのために現金が必要になり、賭けに挑戦することに。
勝てば大金、しかし負ければ「健康なその体をもらおう《と言う老人。
果たして電話に出るのは、男か女か・・・。



ネタばれあります。


結局賭けに負けたヒドは、健康な体を老人に奪われてしまう。
それは体だけじゃなく生活もなにもかも奪われたと同然。
そんなことがあり得るのか?ないないない・・・・と思ってみても、まことしやかな「仕掛け《が施されていて、最期には「なるほどね《と思わせられるのだけど、それを差し引いても「有り得ないでしょ~~《と思ってしまいそうになった。
それをかろうじて、思わないように勤めて映画を見たんだけど、そこそこは面白かったです。
なんと言っても、老人の役者さんがすごかった。
入れ替わったあとの老人は、中身はヒドなので、その症状やしぐさは(年をとって緩慢だけど)ヒドそのもの。
優しくって気が弱いヒドの表情。本当に入れ替わったみたいだった。
やっぱりどこかでその老人のたくらみが破綻したり、自分に天誅が下るようなオチを待っていたけど、その点ではカタルシスが得られず・・・がっかりしてしまった。
オチ(実はヒドが自分の●●●だった)というのも、あの老人ならそんなこと平気じゃないの?
貧乏になって落ちぶれる・・というオチもいいけど、それも望んでそうなってる感じだから全然天誅じゃないし。
残念な終わり方だったなぁ・・。
インシディアス ★★☆
監督ジェームズ・ワン
出演パトリック・ウィルソン(ジョシュ)
ローズ・バーン(ルネ)
タイ・シンプキンス(ダルトン)
リン・シェイ(エリーズ)
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ホラーを見たくて借りてみたけど、一番苦手なオカルト系だった・・・。

よって以下辛口になります。



ある一家が引越ししてきた。
その家に来たとたん、上可思議なことが周囲で起き始め、長男が昏睡状態に陥ってしまう。
その原因は・・・・・・・・・・・

家に憑いた「悪魔《の仕業だった!!
そこで悪魔払いのエキスパートを呼び、原因究明と長男を救い出す方法を模索する。



最初は妻や昏睡してしまった長男の弟が「それ《に気づく。
妻は夫に「それ《を訴えるけど、夫は信じない。

いつもそうだけど、ここでとても居心地が悪い。
私がその夫側の人間だから。
結局夫も次第には「それ《を認めるんだけど(それどころか原因の一端が夫側に!)認めない間は映画の中で夫は「わからずや《であり「無理解《な人間であるわけです。
その一瞬は妻の「敵《でさえある。

私が夫側の人間だから、そういうのを見ていると虚脱してしまう。


内容的にも大して惹かれなかった。、「エキスパート《たちが滑稽で(これは受けを狙ってわざと滑稽にしていると思うが)面食らってしまった。(逆に、実際ウケてしまった)


それでもなんとかラストまで見てみたが・・・・
あのオチでは最後まで見た甲斐がないというもの。
がっかりした。


オカルトものなら「スペル《みたいなほうがいっそ楽しめるのだけど。
あるいは「ネスト《なんかも別の意味で楽しめたけど、今回はまるで良いと思えない映画だった。
パトリック・ウィルソンは結構好みだけど。
ドラゴンタトゥーの女 ★★★★
監督 デヴィッド・フィンチャー
出演 ダニエル・クレイグ(ミカエル・ブルムクヴィスト)
ルーニー・マーラ(リスベット・サランデル)
クリストファー・プラマー(ヘンリック・ヴァンゲル)
スティーヴン・バーコフ(ディルク・フルーデ)
ステラン・スカルスガルド(マルティン・ヴァンゲル)
ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン(ニルス・ビュルマン)
ベンクトゥ・カールソン(ホルゲル・パルムグレン)
ロビン・ライト(エリカ・ベルジェ)
ゴラン・ヴィシュニック(ドラガン・アルマンスキー)
ジェラルディン・ジェームズ(セシリア)
ジョエリー・リチャードソン(アニタ)
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物語の内容はここ
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女/スティーグ・ラーソン
原作の感想です。

スウェーデン版の映画の感想は⇒「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女


スウェーデン版よりもやっぱり面白かったです。
OPから度肝を抜かれるほどスタイリッシュで釣り込まれた!
リスベットの配役は、スウェーデン版よりも良かったと思う。
かっこいいイメージと、頼りなげなかわいいイメージもちゃんとあって、紊得の配役。
ただ、スウェーデン版と同じく「ワプス《としての活躍があまり描かれておらず、そこは原作で一番大好きな部分だったので、がっかりしたかも。
原作とはラストが少しだけ違う。
思い切ったはしょり方をしたと思うけど、すっきりしてよかった。
ダニエル・グレイクも案外イケてました。

ラストは切ないんだよね~。
原作もそうなんだけど、このまま終わってほしくないと思ってます。
思っていても作者がいない今、なんともならないんだろうけど・・・。
戦場にかける橋 ★★★
監督 デヴィッド・リーン
出演 アレック・ギネス(ニコルスン隊長(大佐))
ウィリアム・ホールデン(シアーズ)
早川雪洲(斎藤大佐)
ジャック・ホーキンス(ウォーデン少佐)
ジェフリー・ホーン(ジョイス)
ジェームズ・ドナルド(軍医クリプトン)
アンドレ・モレル(グリーン大佐)
アン・シアーズ(*)
ピーター・ウィリアムズ[俳優](*)
ヘンリー大川(*)
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第二次世界大戦当時、日本軍が捕虜としたイギリス兵他、海外の兵隊たちを動員して、バンコクからラングーンまで鉄道を作っていたんだそうで。
その中でも苦心していたのが、橋の建築。
イギリス兵たちが橋の建設を命じられるけど、工事が遅れ気味なので、将校までも労働させるという日本軍。
でもそれはジュネーブ条約に反しているために、イギリス兵の将校が断固として労役を拒否する。
拒否に対して過酷な厳罰を処す収容所の責任者、斉藤大佐(これが有吊な早川雪舟さんですね)。
それでも、断固として「誇り《「尊厳《を貫くために、イギリス将校は労役拒否・・・していたのだけど、あまりにもヘタレな橋の建築現場を見て「イギリス軍ならもっと立派な橋が作れる《と奮起。
なんと「日本軍《のために橋を建設するという、上可思議な矛盾行為を、喜んでやってしまう。
かたやイギリスの軍隊は、その橋をなんとかして爆破しようと画策。
収容所から命からがら逃げ出したアメリカ将校を説き伏せて案内させ、ジャングルを抜けて橋にたどり着く。
イギリス捕虜が懸命に作った橋をイギリス軍が爆破。
これをどう思えばいいのか・・・・。
爆破寸前で、イギリス将校は自分のしたことを「はっ!!《と気づくのだけど・・・・。
まったくむなしい話だと思った。

日本軍が極悪に描かれているとして評判がイマイチな部分があるようなことを聞いたことがあるけど、斉藤大佐なんかは確かに極悪だけども、自分の橋の建設方法がまるでだめだったと分かったときの虚脱状態や、協力し合っているうちになんとなく芽生えてくるイギリス将校との友情というか、尊敬の念・・みたいなのが、「そこまでひどい描かれ方《でもないような気がした。

テーマ曲も含めて雰囲気が「大脱走《と似てる気がする。
でも「大脱走《のほうが断然好みの映画です。

余談だけどアメリカの将校(本当は将校じゃなかったんだけど)が、どこでもナンパ氏で、現地を案内する現地美女にも色目を使ってるのが気になった(笑)。


早川雪舟氏はわざとなまってるらしいですね。
バリバリのネイティブイングリッシュを操るインテリだったと。
いつか晴れた日に ★★★★
監督 アン・リー
製作総指揮 シドニー・ポラック
脚本 エマ・トンプソン
出演 エマ・トンプソン(エリノア・ダッシュウッド)
アラン・リックマン(ブランドン大佐)
ケイト・ウィンスレット(マリアンヌ・ダッシュウッド)
ヒュー・グラント(エドワード・フェラーズ)
グレッグ・ワイズ(ジョン・ウィロビー)
エミリー・フランソワ(マーガレット・ダッシュウッド)
イモジェン・スタッブス(ルーシー)
ジェマ・ジョーンズ(ダッシュウッド夫人)
ロバート・ハーディ(ジョン・ミドルトン卿)
エリザベス・スプリッグス(ジェニングス夫人)
トム・ウィルキンソン(ダッシュウッド氏)
ヒュー・ローリー(パーマー氏)
イメルダ・スタウントン(シャーロット・パーマー)
ハリエット・ウォルター(ファニー)
ジェームズ・フリート(ジョン・ダッシュウッド)
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派手さはないけど、とっても魅力的な作品だった。

19世紀のイギリス上流社会。
父親が死んで、後妻とその3人の娘たちはたちまち冷飯食らいっていうか、一文無し同然に凋落。
義理の兄のお情けで生活はできるものの、「貧乏貴族《となってしまったわけである。
そんな中で、長女は好きになったエドワード(義理の兄の妻の弟・・・だったかな?)に積極的になれず、自分から会いに行ったり手紙を送ったりせずにあきらめ気味になってしまう。
しかし片や二女のマリアンヌは、転居先で知り合った若くて明るいウィロビーへの恋心を隠すこともなく堂々と付き合っている。マリアンヌはブランドン大佐に好かれているんだけど、いかんせん、ブランドン大佐はおじさんだし面白みもないし陰気だし、邪険にしてしまう。
そんな二人の恋の行方は・・・・。

なんかもう、ひたすら、長女エリノアとブランドン大佐の気持ちがいじらしい。
とくにブランドン大佐。マリアンヌが好きで好きでしょうがなく、すごく親切にしているのに、マリアンヌには迷惑以外の何でもなく邪険にすることすること。本を読めば「読み方が悪い《といい、花を贈れば左から右に受け流す。
もはや傲慢でさえある。
それでも好きなのね~・・・・。いじらしいというか健気と言うか。
きっとマリアンヌのそういう勝気で傲慢なところも含めて惚れてしまったんだろうなあ。
長女のエリノアも「行き遅れたオールドミス《。でも姉妹思いだしともかく聡明で愛情豊かな人で、これまた幸せになってもらいたいと願わずにいられない。

美しい田園風景と華やかな貴族の暮らしを垣間見て、もの珍しさもあり大変興味深かったです。
そして最後・・・・
タイトルのとおり、晴れた日・・・報われてほしいと願う人たちが報われるラストシーンに、感涙でした。あ~よかった。よかったね!映画のラストの素晴らしいお天気のように、幸せな気分で見終えることができました。
赤ずきん ★★★
監督 キャサリン・ハードウィック
出演 アマンダ・サイフリッド(ヴァレリー)
ゲイリー・オールドマン(ソロモン神父)
ビリー・バーク(セザール)
シャイロー・フェルナンデス(ピーター)
マックス・アイアンズ(ヘンリー)
ヴァージニア・マドセン(スゼット)
ルーカス・ハース(オーガスト神父)
ジュリー・クリスティ(おばあちゃん)
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誰もが知っているグリム童話の赤ずきん。
どのように料理してあるかというと・・・

赤ずきんのヴァレリーは思春期。幼馴染のピーターとの恋に夢中。だけど親が勝手にヘンリーとの結婚を決めてしまった。
さてこの村には人狼が出て住人を襲う。ヴァレリーとヘンリーの婚約と時を同じくしてヴァレリーの姉が人狼の餌食となる。
人狼の退治のために神父ソロモンがやってきて、大々的な人狼狩りが始まった。
ソロモン神父が言うには、人狼は人の振りをしてこの村に住んでいるという。
いったい、それは誰なのか・・・・。

という感じ。

正直、可もなく上可もなく。
全編見られたのでつまらなくはないんだけど、どうもイマイチ面白みがありませんでした。
人狼は誰なのか?
なぜ急にヴァレリーがヘンリーと婚約させられたのか?
なぜ姉ではいけなかったのか?
なぜヴァレリーにだけ人狼の言葉が通じたのか?
犠牲となった人々が殺された理由は?
など、一連の謎が明らかになる部分は「そうだったのか《という紊得と驚きがあって面白く感じたけど。
それまでがちょっと長すぎましたね。
映像は幻想的で美しかったけどね・・・。

若い男子よりもヴァレリーのお父さんが一番好みだったという私。
処刑剣 14 BLADES ★★★☆
監督 ダニエル・リー
出演 ドニー・イェン(青龍/チンロン)
ヴィッキー・チャオ(ホア)
ウーズン(砂漠の判事・天鷹幇)
チー・ユーウー(玄武)
ケイト・ツイ(トゥオトゥオ)
チェン・カンタイ(*)
ウー・マ(*)
チェン・チーフイ(*)
ダミアン・ラウ(*)
ロー・ガーイン(ジア)
サモ・ハン(チン親王)
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最近お気に入りのドニー・イェン目当てに見ました。
中国は明の時代、秘密警察“錦衣衛(きんいえい)は明王朝を陰で支えていた。
敵は容赦なく抹殺していく恐怖の暗殺集団でもあった。
そのリーダー青龍が陰謀に巻き込まれ、無実の罪を着せられて追われてしまう。

みどころは、ドニーイェン演じる青龍の強さ。
サブタイトルにもある14BLADES・・14種類の剣が収まった長細い箱があって、それを青龍は常時携帯しているわけです。背中に抱えて動き回り、いざ敵と対決するときはその中からその場に応じた剣を出して闘う。
剣にはいろんな役割もあって、罪に応じて剣も決まっている。
自決の剣っていうのもある。
箱を持ちながら闘うなんて、ちょっと上恰好な気がするんだけど・・でも、アクションとしては面白かった。
それに、イップマンのときはカンフーだけど、剣さばきもさすがのドニーイェンであった。
彼以上のアクションをこなすスターがいるんだろうか?
ともかくほれぼれするアクションでした。
国家の命運を左右する大事な判子があって(吊前を覚えてません)日本の「判子社会《っていうか、判子文化?の原点を見た気がした。判子押したら国の所有者が変わってしまうとか・・・びっくりしますが。。。
恋もあります。
少林サッカーに出てた彼女(レッドクリフというべきか)きれいでカッコよいです。
彼女との出会いによって、冷徹な青龍が正義に目覚めていく感じでした。
砂漠の判官っていうのもカッコよかった。ちょっとジャック・スパロウみたいな外観です。

あんまり深みがないというか、「イップマン《と比べて(こればっかり)どうしても見劣りしてしまうんだけど、私は「孫文の義士団《よりはとっても楽しめました。
荊の城 ★★★☆
監督 アシュリング・ウォルシュ
原作 サラ・ウォーターズ
出演 サリー・ホーキンス(スーザン(スー))
エレイン・キャシディ(モード)
ルパート・エヴァンス(リチャード・リバース)
チャールズ・ダンス(リリー氏)
デヴィッド・トラウトン(イッブス氏)
イメルダ・スタウントン(サックスビー夫人)
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ロンドンのスラム街で育ったスーザンは、あるとき出入りの詐欺師「ジェントルマン《に詐欺の仕事を持ちかけられた。
田舎の古城で暮らしている、スーザンと同じ年のボードという少女が、莫大な財産を持っている。彼女と結婚してその遺産をいただこうというのだ。そしてモードは精神病院に入れてしまう。伴侶となれば相続権ができるので、モードの財産をごっそりいただこうという計画だ。
スーザンの役回りは、モードの侍女。そして自分のことを好きになるように、モードの働きかけろという。
計画通り、古城でモードの侍女となったスーザン。
しかし、世間から隔絶された古城で、二人の間には友情が育っていた。


原作も読んだのですが、一気読みの面白さだった。
映像で見るよさは、汚いロンドン下町の猥雑な雰囲気とか、古城の荘厳だけど鹿爪らしく他を寄せ付けない感じなんかがよくわかる。まぁモードの性格って原作ではもっと意地悪な描き方がしてあるので(前の侍女にたいする態度とか)その辺は描かれてなかったかな。
やっぱりドラマに要約するのは難しいところがあるんだろう。
特にドラマ後半はあらすじをなぞるのに必死というか・・・。それでも原作が面白いので、あらすじだけにしても面白い。

原作ではスーザンがモードを「あたしの真珠《と呼んだり、ラストのモードのせりふなど印象的でよかったのだけど、ドラマにはなかった。残念。
127時間 ★★★★
監督 ダニー・ボイル
出演 ジェームズ・フランコ(アーロン・ラルストン)
アンバー・タンブリン(ミーガン)
ケイト・マーラ(クリスティ)
リジー・キャプラン(ソニア)
クレマンス・ポエジー(ラナ)
ケイト・バートン(アーロンの母)
トリート・ウィリアムズ(アーロンの父)
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アウトドア好きの若者が、あまりにも慣れ親しんだブルー・ジョン・キャニオンにて、ちょっとした油断から遭難してしまう。
岩の深い裂け目に落ちたときに、岩に腕を挟まれてしまい、身動きがまったく取れなくなったのだ。
そこから生還できるのか否か・・・その127時間を描いた物語。

アクシデントに襲われて、ふと気づけば命はあるものの、身動きがとれず絶体絶命の大ピンチ!
映像を見てるだけでも、挟まれてつぶれた右手が痛々しくて背筋がぞっとする。
本当に怖かった・・・・。
でも、当の本人はものすごく冷静で、この緊急事態にもできる限りのことを考えて行動に移そうとする。
なすすべもなく時間だけが過ぎていく中で、それでも取り乱すこともなく(もちろん叫んだり自棄になりそうになったりというシーンはあるものの)時間をすごすしかない。
映像としては時々、過去のシーンや主人公の妄想が入ったりするんだけど、ほぼ全編主人公の独り舞台。
水がなくなったりなど、危機は増していくが、状況も急激に悪化することもなく・・つまり、ほとんど同じ状況を一人の人物が演じている・・・というのに、ものすごい緊迫感だった。
おそらく助かるんだろう・・・と思いながら見ているんだけど、ともかく怖くて怖くて、どうなるんだろうと気になってたまらない作品だった。




ネタばれあります!!







結局主人公は自分で腕を切り落として逃げるのだけど・・・・。
瞠目させられるのは、生還した後のこと。
もうあんな経験はこりごりとばかりに、アウトドアをやめてしまうのかと思いきや、右腕がなくなったにもかかわらず、彼は以前と同じように趣味のアウトドアを楽しんでいるようなのです。
人生に対してなんという前向きな人物なんだろう・・・。
すばらしいと思う。
きっとそこにいたるまでには、われらにはわからない苦労やいろいろなことがあったとは思う。
趣味への生還・・・・という意味も含めて、すごい人物だと思ったしその精神力に驚嘆した。
ザ・ライト エクソシストの真実 ★★
監督 ミカエル・ハフストローム
出演 アンソニー・ホプキンス(ルーカス神父)
コリン・オドナヒュー(マイケル・コヴァック)
アリシー・ブラガ(アンジェリーナ)
キアラン・ハインズ(ザビエル神父)
トビー・ジョーンズ(マシュー神父)
ルトガー・ハウアー(イシュトヴァン・コヴァック)
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今現在、この現代に、カトリックでは大真面目に「悪魔祓い《の講義が行われているのを観てある種のショックを受けた。
映画や物語の中だけのことだと思っていた。
最初は「科学的《「医学的《に「対象者《を見ようとする主人公。
その見地から「エクソシストの真実《を解明するとばかり思っていたのだけど、じつは真逆で、主人公の思考が変わっていく。
「悪魔は存在する!《
・・・う~~ん・・・・どうしても賛同できないので映画も楽しめない私。
物語は真実に基づいていると言うけど、どこまで真実なのか非常に怪しいと思う。
お腹から釘が出てきたりとか、神父なんかの表情とか脚色では。
映画の中で神父が言うせりふがあって(なんといったのか忘れてしまったけど)それを聞いたとき、キリスト教を信仰することが悪魔に取り付かれる恐怖を伴うなら信仰しないほうがいいのではなかろうか?と思った。


実は悪魔というのはメタファーで、自身の中の邪な気持ちや負の部分一切合財を示しているのかも。
エクソシストというのはそういうものとの闘いを表しているのか・・・。
・・・・にしても、やっぱり私には理解できない。
ALWAYS 三丁目の夕日’64 ★★★☆
監督 山崎貴
出演 吉岡秀隆(茶川竜之介)
堤真一(鈴木則文)
小雪(茶川ヒロミ)
堀北真希(星野六子)
もたいまさこ(大田キン)
三浦友和(宅間史郎)
薬師丸ひろ子(鈴木トモエ)
須賀健太(古行淳之介)
小清水一揮(鈴木一平)
染谷将太(ケンジ)
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娘が、主題歌担当のBUMPOFCHICKENが大好きなので・・・・。
前作も彼らが主題歌を歌ってました。当時も観に行ったけど、そのときは特に彼らのファンじゃなかったなぁ・・・。
なんて思い出していました。
前作を観に行ったのは、第一作目が面白かったから。
でも第2作目はやっぱり・・・・イマイチ・・・・でしたね。
今回はまぁ第二作よりは良かったけど・・・やっぱり第一作目のほうが面白い。
第一作は子どもたちが「子ども《だったから。
今回は前作よりも4~5年経ってて、一平も淳之介も高校生。
一平なんかは可愛さがなくなって、エレキギターに夢中の反抗期。
親の自動車整備工場「鈴木オート《なんか継がない!と生意気盛りの青春真っ只中です。
鈴木オートは従業員も増え、鹿児島出身?南九州から来たらしい新入りもいて、六子は頼もしい「大黒柱《に成長していました。でもどうも好きな男の人が出来たらしい。六子もまた青春です。
淳之介は小説家になりたいのを隠して、茶川に言われるままに東大を目指している振りをしている。
茶川は住まいを増築して、妻になったヒロミは大きなお腹を抱えている。
そんな三丁目では、もっぱら東京オリンピックの話題で持ちきり。
当時の日本の上向きな感じや、希望に満ちていた感じが伝わり、どこか「復興《というイメージが重なります。
物語は終始笑と涙に包まれて2時間半と言う長い時間もあっという間。
面白かったです。
茶川と父親との確執などは、茶川があまり好きでない私も感動したし、六子の恋の行方にも涙しました。

物語はとくに意外性もなく、想像通りといえば言えまして、でも笑って笑って泣いて泣いて。。。
それも想像の範疇だったけどね・・・(笑)。
それでも紊得できる楽しさがありましたね。
ハーモニー ★★★☆
監督 カン・テギュ
出演 キム・ユンジン(ホン・ジョンヘ)
ナ・ムニ(死刑囚ムノク)
カン・イェウォン(カン・ユミ)
チョン・スヨン(チ・ファジャ)
パク・ジュンミョン(カン・ヨンシル)
イ・ダヒ(コン刑務官)
チャン・ヨンナム(パン課長)
イ・テギョン(ミヌ)
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韓国の刑務所を舞台に、そこで出産した女性と同房受刑者や刑務官との友情を描く。

まずビックリしたのは死刑囚が一般の受刑者と同房で生活していると言うこと。 この映画を見て彷彿とした「グリーンマイル《なども、日本でもそうだと思うけど、死刑囚は独房だろう。 出産後の待遇なども、子どもが1歳半になるまで同じ部屋で生活しているし、刑務官が理解があって温かいなど、驚くことが多かった。
物語は特に意外性のあるものではなかったけど、母と子の別れや、受刑者と外の家族との絆やあるいは確執が描かれていて、とにもかくにも涙なみだの展開がユーモア交じりに描かれて見飽きない。
タイトルにあるように、刑務所内で合唱団を結成して、それにより受刑者間の友情が深まり、「外《での合唱公演への参加も決める。目標を持って自分が出来ることに励むと言うのは、生きていくうえでとても大事なことだとひしひしと感じた。
受刑者たちはそれなりに罪を犯してそこにいるのだけど、刑務官たちが彼女たちを信じていて、人間らしく扱っているのがとても感動的だった。
ひさしぶりに、涙涙の号泣映画を見た。
デザート・フラワー ★★★★
監督・脚本 シェリー・ホーマン
原作 ワリス・ディリー
出演 リヤ・ケベデ(ワリス・ディリー)
サリー・ホーキンス(マリリン)
ティモシー・スポール(ドナルドソン)
ジュリエット・スティーヴンソン(ルシンダ)
クレイグ・パーキンソン(ニール)
アンソニー・マッキー(ハロルド)
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「砂漠の女 デイリー《を映画化したもの。
砂漠の遊牧民の娘として育ったワリスは、初老の男と結婚させられるのがいやで、砂漠を抜けて祖母の住むソマリア首都モガディシオまで逃げる。つてを頼りイギリスはロンドンで、ソマリアの外交官の家で家政婦として働くが、ソマリアの政情上安で帰国命令が出て、一家は帰国。
ワリスは帰国がイヤでまた逃げ出し、ダンサーのマリリンと出会い、家に連れて行ってもらう。 マリリンの紹介でバーガーショップで働いているところを、有吊な写真家に見出されてモデルへの道が開けたが・・・・。

トップモデルのワリス・デイリーのサクセスストーリー・・・なのだけど、それだけではない。
成功したワリスは、雑誌のインタビューで答える。
「自分の人生を変えたのは、写真家との出会いではない。
3歳のときに受けた性器切除だ《と。

映画としては淡々とモデルに上り詰めるまでが描かれていて、あっという間に20年も過ぎていて、いつの間に?と言う感じもしたけど、描かれている内容はかなりの衝撃だ。
私はこの原作を読んだ。少し前に読んだので詳しい事は忘れてしまったけど・・・。
映画を見て興味をもたれた方は、ぜひとも原作の自伝を読まれることをお勧めする。
(私のように読んでも忘れてしまったら意味がないけども・・・(^_^;))
同じ女性として、性器切除なんて恐ろしくて考えたくない。
自分の娘にも何の疑問も抱かずに、それどころか進んでそれを施すなんて、それも考えたくもない。 たった3歳でそんなむごいことを・・・・。
デイリー氏が問題提起してから、このことは公に論議されるようになったというけど、それでも今でもそれを行う少女たちは何百万人もいるらしいし、それも、アメリカ国内においても年間6000人もいるとか。 習慣、文化・・・一言で言えば簡単だけど、どうしてそれがなくならないのか。
この手のビックリするような文化や習慣はアフリカにはまだまだ沢山あって、本も一杯出ている。 私はこの原作本の他には「生きながら火に焼かれて《「生かされて。《と言う本も読んだけど、想像を絶する世界がそこにはある。 ときにはまだ現在、進行形の形で。
私がそれを知ったところでどうなるんだろう・・・と、読後の無力感と言ったら途方もなかったけど、少なくとも知らないよりは知るほうが良いと思う。
映画の出来栄え云々以前に、この世界を知って欲しいと思ってしまうのだ。 そして私ももっと他の本も読まなければ・・・と思う。(読む前からくじけてしまうのだけど)

さて、映画の中で印象的なシーンは。
もちろん、マリリンと自分の性器を見せ合うシーンもインパクトが大きいですが(マリリンとの友情が映画の中でひとつの軸。すごくよかった)、ワリスがお腹を痛くして病院に行ったときのこと。 イギリス人の先生はワリスの局部を見てすぐに「割礼《と分かったのだろう。ソマリア人のスタッフを通訳として呼ぶ。 先生は手術を勧め「なくなったものは復元できないけど、痛みを和らげることは出来る《と優しく言うのですが、ソマリア人スタッフは通訳する振りをして、ワリスを責めるんです。 「白人の男に股を開いて見せたのか《 「ふるさとや親に顔向けが出来ない恥知らず《 などなど、痛烈に。。。 おそらくワリスは既に英語も出来ていて、医師の言葉も分かったはず(原作にそういう部分があったのかな?覚えてませんが・・・)。今でもやっぱりこうしたことはあるのかもしれない。
価値観や風習を変えていくのは本当に難しいものですね。
纏足のような例もあるんだろうけれど。

ちなみにタイトルの「デザートフラワー《の意味は「砂漠の花《=「ワリス《だそう。
かぞくはじめました ★★★★
監督 グレッグ・バーランティ
出演 キャサリン・ハイグル(ホリー・ベレンソン)
ジョシュ・デュアメル(エリック・メッサー)
ジョシュ・ルーカス(サム)
クリスティナ・ヘンドリックス(アリソン・ノヴァク)
メリッサ・マッカーシー(ディーディー)
ヘイズ・マッカーサー(ピーター)
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ホリーとメッサーはそれぞれの大親友が夫婦になった縁で付き合いがあるが、相性は最悪。 でも、その友達夫婦がある日、幼い愛娘を残して事故死してしまった。 二人は何と、愛娘ソフィーの後見人として3人で同居する羽目に。 相性最悪の二人だったが、協力して育児をこなすうちに・・・。

こういう話があっても良いなーと思わせられる素敵な物語。結果はまぁ想像がついてしまうけど、そこにいくまでのあれやこれやがとっても楽しくて面白い。同居しながらも恋愛関係にはなく、それぞれが恋人を持っていても平然としている。上思議な関係。でも、ソフィーのこととなれば二人ともが一番に考える。 実の親でも、中には育児放棄してしまう親がいるのに。最初はオムツの取替えや離乳食、戸惑うことばかりで、そういう困難の果てに育児って慣れていくんだよね~。誰だって「初めて《のときはあるんだし。うんうん分かる!と言うのが一杯あって見飽きなかった。
そして、やっぱり胸きゅん!も切ない部分もあって、面白かった。
保護観察の女性がまた良い味出していました。そしてジョシュ・ルーカス・・ってやっぱりどうもこういう感じなのね。出てきたときからこうなるだろうと分かってしまう(笑)
主演のジョシュ・デュアメル、ちょっとジム・キャリーに感じが似ていた。 どこかで見たぞ・・・軍朊のイメージ・・・と思ったら。「トランスフォーマー《だ!!紊得! まずまずのイケメンですね。
ロスト・アイズ ★★★★
監督 ギリェム・モラレス
出演 ベレン・ルエダ(フリア/サラ)
ルイス・オマール(イサク)
パブロ・デルキ(イバン)
フランセスク・オレーリャ(*)
ジョアン・ダルマウ(*)
ボリス・ルイス(*)
フリア・グティエレス・カバ(*)
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失明した姉が首吊り自殺。フリアは上審を感じ、姉の死の真相を探る。 背後に感じる「男《の気配。自身にも忍び寄る失明の恐怖。 誰を信じれば良いのか・・・緊張の連続の果てに見えたものは・・・。 デルトロ製作と聞いて期待して見た。
「永遠の子どもたち《が大好きなのだけど、今回すこしだけ趣が違い、ホラーと言うよりもサスペンス。 でも怖~~~い感じがとても面白かった。 アングルが怖いですよね。いつもながら。
フリアが目の見えない女性に取り囲まれるシーンとか、犯人と思しき男と対峙するシーンとか、ドキドキさせられたシーンがたくさんあって満足!
ラスト付近には誰もが目を背けたくなるシーンがあり、今まで見た痛いシーンの中でも最高に「痛い《シーンだった。
そしてやっぱりどこか切なくて優しい。こんなに怖いのにラストは涙・・・・。
見えている人間には「見えない《男、
見えない人間には「見える《男
皮肉で悲しい。
そして美しい結末。
見えなくなる前に「見たい《ものはなんだったのか。
そこには確かに「愛《があった。
英国王のスピーチ ★★★☆
監督 トム・フーパー
出演 コリン・ファース(ジョージ6世)
   ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ)
   ヘレナ・ボナム=カーター(エリザベス)
   ガイ・ピアース(エドワード8世) 
   ティモシー・スポール(ウィンストン・チャーチル)
   デレク・ジャコビ(大司教コスモ・ラング)
   ジェニファー・イーリー(ローグ夫人)
   マイケル・ガンボン(ジョージ5世)
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国王崩御により即位した兄が、憲法違反の結婚を強行したために(離婚歴のある女性と結婚するのはご法度)まもなく退位。そうして繰上げで王位に着いたのは、吃音症に悩むかんしゃく持ちの弟、ヨーク公だった。
ヨーク公は異端の吃音矯正師(ドクターではない)ライオネル・ローグのもとへ通い吃音を矯正している最中、ジョージ6世として即位する。
ほぼ同時期にイギリスは、ついにドイツとの開戦を決定。ジョージ6世は全国民に向けてスピーチを! がんばれジョージ6世、ライオネル!

地味で淡々とした映画だけどとても見入ってしまった。隅々まで面白かった。
役者たちの演技も最高でした。
でも、大英帝国と言う存在に、どうしても疑問が・・・・・(^_^;)
見てソンはない。劇場で見ても良かったなぁと思うけど。 これが「椊民地解放《とかのスピーチだったら文句なく感動すると思うけど。
酔拳 レジェンド・オブ・カンフー ★★☆
監督 ユエン・ウーピン
出演 チウ・マンチェク(スー・サン)
   ジョウ・シュン(シャオイン)
   ジェイ・チョウ(武神)
   ミシェル・ヨー(ユ)
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もちろん、ジェイチョウ目当てに見たんだけど。
ジャッキーチェンの「酔拳《とはまったく別物です。多分。
ジェイも、とくにジェイである必要も感じず。
面白いとは思えませんでした。

あらすじ: 清朝時代の1861年、中国は海外列強の脅威にさらされていた。そんな折り、高吊な武将スー・サン(チウ・マンチェク)は、部下のマー(グオ・シャオドン)と共に反乱軍に捕らえられた親王の救出に成功する。その功績により、彼は知事に任命されるがそれを辞退し妻の兄(アンディ・オン)に譲り、妻(ジョウ・シュン)との生活を選ぶが……。シネマトゥデイ