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スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜 ★★★★
いわゆるストーカーものと言える。 アパートの管理人が変態で、その住人に夜な夜ないたずらをしていると言う恐ろしい物語だ。 最初はふたりでベッドに入る仲の恋人同士の物語だと思うのだけど、実は・・・。そして次第に明らかになっていく管理人の素顔。 むふ。こういうの好き。無論映画として・・の話。 エゲツない男のエゲツない行為。自分が眠ってる間にこんなことがあっては、おちおちアパートに暮らせないし、安心して寝られないじゃないか!! この男には「天敵」がいる。それが「向かいの部屋」に住む幼い少女なのだ。 観客としては、その少女がひょっとして管理人に天誅を与えるんじゃないかとか、あるいは、犬を飼ってるおばさんの反撃があるのかと思っていたら・・そんなスッキリした映画でもない。 本当に不気味。ひたすら怖い怖い。。。 これが現実なら、本当に恐ろしい・・・と言う物語。
サイモン・バーチ ★★★★
Amazonレビュー
生まれつき体が小さく、いつ死ぬかわからない奇病を抱えて生きるサイモン(イアン・マイケル・スミス)と、彼の用心棒的存在でもある親友のジョー(ジョゼフ・マゼロ)。やがて、ある事件をきっかけにジョーは自分の実の父親を探し、サイモンはこの世に生を受けた自分の使命とは何かを考えるようになっていく。 ジョン・アーヴィングの『オーエンのために祈りを』を土台に、脚本家出身のマーク・スティーヴン・ジョンソン監督が手掛けたヒューマン・ドラマ。いわゆる難病ものだが明るくウィットを利かせた作りになっているのがよく、また信仰に根差した神々の問題にも辛口で触れているあたりが妙味だ。ふたりの少年の好演も忘れ難い余韻を残してくれている。(的田也寸志)

どわーーー・・・・(T_T)泣けた!実は障害者の出てくる映画として少し敬遠する気持ちがあった。もしや申し訳ないような感想しか持たなかったらどうしようと言う気持ちだったと思う。でも、見たらとてもユーモラスで温かくて、想像していたよりもずっと愉快な映画だった。サイモンは障害児だけれどとても元気でパワフル。子どものパワーが伝わってきて元気になれる。そしてとても感動的だった。最後はちょっとつらくて泣けたけど、つらいだけじゃなくて、胸の中がじんわりと温かくなるような・・・。素敵な映画だった。見てよかった!
私が、生きる肌 ★★★☆
とあるお金持ち風の男が、一人の美女を軟禁している。 この二人の関係を紐解く物語。 次第に分ってくるのは、彼女は整形手術を施されていると言うこと。 主人公の男の亡き妻にそっくりに仕上げてあるらしい。 物語は過去に戻り、それがなぜなのか、彼女が誰なのか分ってくる。 分ればそれは衝撃!!
以下ネタばれです。




美女はなんと、男の娘を自殺に追いやった人間だったのだ。 男は復讐のために、その人間を監禁して、挙句の果てに整形手術を施したのだ。 そして、その美女を抱こうとする。 ここで、見ている私はビックリ。 復讐したい相手を、整形手術までは分る・・・気がする。 でも、なぜ抱こうとしたのか? その気持ちが分らなくて・・・・。 日本語は言葉に性別があるので、日本が舞台だと成立しないと思う。
人生の特等席 ★★★★
淡々とした展開で、思ったよりもドラマティックではなかったけど、飽きずに見せられたのはやっぱりイーストウッドの貫禄か。やっぱり彼自身の監督作品よりはパンチに欠けたのは否めない。ラストも「ハイハイお目出度いね」って感じだったけど、一緒に見に行った娘が面白かったようなので、それでOKです。でも「グラントリノ」みたいなのがまた見たいです!
007/スカイフォール ★★★☆
<ストーリー> トルコ イスタンブール。MI6(英国情報局秘密情報部)のエージェント007ジェームズ・ボンドは、各地で潜入捜査をしているNATOの諜報部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵を追跡し、その組織をあと少しのところまで追い詰める。しかし、あと一歩まで迫ったところで、先に潜入していた同僚エージェント ロンソンが傷を負ってしまう。そんな中、上司のMは非情にも敵の追跡を最優先にするよう指令を下す。後から駆け付けたアシスタントエージェント イヴと共に、敵を追跡するボンドだったが……。Amazon紹介文
悪の経典 ★★★★
感想 原作未読だけど、見てきました。 面白かった~~♪ 一見人望があるイケメンの高校教師、蓮見。生徒たちからは「ハスミン」と呼ばれて慕われている。 しかし、その実態は…という物語。 いろいろツボだった。 以下ネタばれ含みます。ご注意ください。




たとえば、伊藤英明がカッコよくてセクシーだった。 家の中ではいつも裸で、惜しげもなく裸体を晒していた。 女子高生とのキスシーンもあった。あの女の子は実際には何歳だろうか、気になった。 ちょっとオーバーアクションだなぁと思ったけどそれは蓮見の「演技」なのだ。 ライフルをぶっ放すシーンなどは本当にカッコよくセクシーで萌えた。 そのほかには、山田孝之もたいがいにしてほしい教師役だったけど、実は、セクハラはやってないのでは?と、一瞬思ったのだ。あんなにドラムが上手で、と、意外性を見せ付けられるので、セクハラじゃないよね?セクハラはあの女生徒の嘘だよね?と一瞬思う。。。。が、やっぱりやっとったんや~~っていう、あのシーンはひそかに爆笑した(^_^;)。 ほかの教師たちのキャラも立っていて面白かった。 生徒たちも印象的な子が多かった。 不謹慎なのだけど、ある意味爽快感を感じたし、ストレス発散になってしまった。 映画だから! あんまりマジメに考えて目くじら立てちゃ面白くない。。。と思わせてくれる、なかなかにぶっ飛んだ映画だった。私は好き。とても楽しめた。 よく「バトルロワイヤル」と比較して劣ると言うコメントを見たけど、「バトロワ」のように、殺人に対する躊躇や葛藤がまるでないので、その分深みがないように感じる部分があるのかもしれないけど、私はそこが良いと思った。躊躇も葛藤もなくバンバンと人を殺す。それがハスミンの魅力だ。 あくまで映画だから!!!の話!! 原作が未読だから結末を知らなかったのもよかったと思う。
最強のふたり ★★★★★
前から見たいと思っていた「最強のふたり」が、うちの近所のシネコンにもやってきた!! ありがとう!ワーナーマイカル!! 喜び勇んで見に行きましたが、予想通り、予想以上に面白かった! そしてとても素晴らしかった。 交通事故で全身マヒ状態の富豪のフィリップ、介護人を募集していた。 そこへいろんな男たちが仕事を求めてやって来るんだけど、異色だったのが、このドリス。 さっさと不採用にしてほしい、三箇所で不採用通知をもらい、失業手当てをもらうのだと言う。 その突拍子のなさが逆にフィリップに気に入られ、ドリスはフィリップの介護人になる。 しかし、街のごろつきだったドリス。介護の経験もスキルも皆無。 おまけに常識知らずで、フィリップとは環境も価値観もまるで違う。 全身麻痺のフィリップに対する心遣いも全然ない。「俺なら自殺する」と言い放ってみたり、わざと熱湯を足にかけたり、電話が掛かってきたらハイと差し出す。 だけど、フィリップにはそれが心地よい。 自分を特別扱いしない。そんな介護人に出会ったのは初めてだったろう。 ふたりの気持ちが友情に変わっていったのはとても自然なことに思えた。 ほんとうに相手に対してフラットでバリアフリーな気持ちと言うのは、とても難しいと思う。 それをドリスはとても自然に行う。それは彼が正直者で率直だから。 ときにそれは残酷なことだったりするはずだけど、フィリップの鷹揚さ(他の介護人は2週間もたないらしい)がドリスを柔らかく包んでいて、二人の掛け合わせがとても良い方向に作用したのだと思った。 全身麻痺の男とスラム街から来た介護人・・・ こういうととてもお涙頂戴の物語になるような気がする。 そうなのかな?と思っていた。 でも、違う。 ふたりのちぐはぐさが妙におかしくて、笑いが絶えない。 私も何度もドリスに釣られてフィリップに釣られて大笑いしてしまった。 (特に笑ったのは、オペラとしつけ) でも、写真のように、スピードアップした車椅子に載って心から笑うフィリップを見て、なんだか泣けてしまった。ドリスってなんてイイヤツなんだろう?フィリップじゃなくても大好きになる。 それが証拠に、フィリップの使用人たちもドリスといる時間は楽しそうなのだ。 笑って笑って泣いて…。 いい映画を観たなぁ…。 これが実話だというんだから、本当に世の中は良いものだなぁと思えてくる。 見てよかった。超オススメ!! 実話の映画で「良い物語」は「しあわせの隠れ場所」なんかもオススメ。 今回は同じぐらい感動した!
アルゴ ★★★☆
1979年11月4日、イランの過激派がアメリカ大使館を占拠! 混乱のなか6人が脱出、カナダ大使の私邸に逃げ込む。残る52人の大使館員を人質にとったイラン側の要求は、癌の治療のためアメリカに入国した前国王パーレビの引き渡しだった。 大使館員の写真付き名簿は、襲撃直前にシュレッダーにかけられたが、イラン革命防衛隊は、子供を使って断片をつなぎ合わせていた。名簿が復元されれば6人の脱出がバレ、捕まれば公開処刑されるのは間違いない。 国務省はCIAに応援を要請、人質奪還のプロ、トニー・メンデス(ベン・アフレック)が呼ばれる。トニーが閃いたのは、ウソの映画を企画し、6人をロケハンに来たカナダの映画クルーに仕立て上げ、出国させるという作戦。トニーの知人の特殊メイクの第一人者で、『猿の惑星』でアカデミー賞に輝いたジョン・チェンバース(ジョン・グッドマン)が協力を快諾する。Amazon紹介文より抜粋

CIAっていうとついついネイサン・ハントとかジェイソン・ボーンとか「96時間」のニーアムリーソンとか思い浮かべるしけど、実際はこの映画みたいに地味~な活動をしているのかもしれないと思った。地味なのにハラハラとさせられるあたりが凄かった。
南極料理人 ★★★☆
西村(堺雅人)は、ドームふじ基地へ南極観測隊の料理人としてやってきた。 限られた生活の中で、食事は別格の楽しみ。 手間ひまかけて作った料理を食べて、みんなの顔がほころぶのを見る瞬間はたまらない。 しかし、日本には妻と8歳の娘と生まれたばかりの息子が待っている。 これから約1年半、14,000km彼方の家族を思う日々がはじまる・・・・・・。Amazon紹介文

南極観測隊というレアな仕事をする男たちの生活を淡々と描いた作品。大笑いはないけどクスクス笑った。食べることは人間の基本だなぁ。節水、とか、健康第一、とかあちこちに貼られた標語や、電話のところにある砂時計、娯楽室(リビング)に置いてある本や漫画やビデオがミョーに気になった。それよりも、観測隊は自衛官なのか、とか、観測隊の仕事内容とか色々トリビアでへぇ~と思うこと多々。 極限の生活なんだけどゆるゆるした感じがとてもよくて面白かった。
トライアングル ★★★★
【ストーリー】
生き残った彼女が見たものは、逃げ惑うもう一人の自分だった・・・
友人に誘われ、ヨットセーリングに行くジェス。
しかし、沖に出た途端、嵐に襲われヨットもろとも大海原へ投げ出されてしまう…。
命からがら助かった5人の前に、突然豪華客船が現れる。
救助を求めて乗り込み船内を調べてみると、たった今まで人がいた形跡はあるものの、なぜかその姿は全く見えなかった。
手分けして船内を探索していると、突然、覆面をした謎の人物が現れ、抵抗する間もなく一人、また一人と命を奪われていく…。
わけの分からぬまま逃げ惑うジェス。
ただ一人生き残り、船内からやっと甲板へと逃げ出した彼女がそこで見たものは、転覆したヨットから再びこの客船に向かって助けを求める自分たちの姿だった。
今、体験したことは夢なのか?それとも現実なのか?そして彼女はこのループする船から無事に脱出できるのか!?Amazon紹介文

【感想】
とても印象的な映画。
最初はわけが分らずとても不気味だ。見ているうちに分ってくるかと思うけど、なかなか分らない。 いつまでたっても何がなんだかわからないから、途中ものすごいストレスを感じた。 でも徐々に徐々に「どういうこと?」が「そういうこと?」に変わっていく、真実に誘導される感覚が面白い。
こんなややこしい作りの物語を、最後にはキッチリ分らせてくれるなんてすごい。 すとんと腑に落ちて「なるほど~」と言いたくなるのだ。 タイムループスリラーというジャンルらしい。インセプションなどがそうだって。でもインセプションよりも面白かったかも知れん。。。
処刑人ソガの凄まじい人生 ★★★
マニー・ペレスの母国での体験を元にしたクライムアクション。幼少時に父を殺されたルイシトは、将軍により国家警察の殺し屋に仕立て上げられ、処刑人・ソガとして恐れられていた。幼馴染みと恋に落ちた彼は、殺しの世界から足を洗おうと決意するが…。 「キネマ旬報社」データベースより ドミニカではアメリカで犯罪を犯して国外追放(自国へ強制送還)される犯罪者に手を焼いていると言うことだそうで、そういう社会問題に関して、知ることが出来た。豚を堵殺、解体するシーンがそのまんま出てきて驚いた。ここはしっかりと印象に残ると思った。
リンカーン/秘密の書 ★★
見てきた~。3D吹き替えしかやってなかった。大作って感じだけど個人的にはそれほど面白く感じなかった。見てて疲れてしまった・・・(^_^;)。な~~んにも残ってない。 ただ、パパイヤ鈴木に似てたってことぐらい。
クリスチャン・スレーター レイ・リオッタ in ザ・マーダー ★★★☆
連続猟奇殺人事件を題材にしたサイコサスペンスの傑作が新たに誕生! 刑事ジャックの回りで次々に起こる殺人事件。彼しか知らないはずの被害者との関係、そして自身の過去を暴く者とは?現場に残された数々の宗教的なメッセージ、その意味とは?Amazon紹介文より

実はあんまり期待していなかったけど、なかなか面白かった。犯人はいったい誰?レイ・リオッタのくどくどしい顔が100人うんぬんと言われて納得できるような(うん、好きそう…)「うそやろー」と言いたくなる(そんなにモテるの?)ような。猟奇度が高かっただけにラストはあっけなさ過ぎたけど、おおむね面白く見られた。。。。が!!!クリスチャン・スレーターを目当てに見たのにこれじゃ脇役ではないか!!!次は主役でお願いしますよ。せめてもっと核心に迫る役柄でお願い!!でも出演作がないよりはいいから、やっぱり見られて良かった♥
ドライヴ ★★★★
自動車修理工場で働く孤独で寡黙なその男は、卓越したドライビング・テクニックを買われ、映画のカースタントマンとして活躍する一方、夜には強盗の逃走を手助けする闇の仕事も請け負っていた。そんなある日、同じアパートに暮らす人妻アイリーンとエレベーターで遭遇し、一目で恋に落ちる。次第に距離を縮めていく2人。彼女の夫スタンダードは服役中で、今は幼い息子との2人暮らし。ほどなくスタンダードが出所してくるが、彼は服役中に多額の借金を背負ってしまい、強盗を強要されていた。男は妻子のためにスタンダードの強盗計画のアシストを引き受けることにするのだが…。 <allcinema>

目が離せない映画だった。どんな方向にストーリー展開していくのかよく分からなくて意外性があって面白かった。結構グロいので見る人を選ぶと思うけど私は好き。「ラースとその彼女」の人だったんですね。雰囲気がぜんぜん違うような、共通部分があるよう
捜査官X ★★★☆
アクションが超カッコいいドニー・イェン、通称ド兄さんのミステリーアクション映画です。 共演は金城武。。。というか、金城武が主演かな。
タイトルの「捜査官」は金城武なんですよ。でも、なんで「エックス」なんだろう??
貧しいけれど平和な村で、紙漉をして暮らしているジンシー(ド兄)。 あるときその村に暴漢がやってきて、両替商のところで強盗を働こうとした。 偶然その店で仕事をしていたジンシーは、弱いながらも強盗に立ち向かい、偶然の成り行きのように強盗たちを自滅に追いやる。結果強盗たちは死んでしまった。 事件を捜査しにやってきた捜査官のシュウ(金城武)は、強盗たちが死んだのは「偶然」ではないと推理。 ジンシーが只者ではないと判断する。シュウが出した結論は。ジンシーの正体は??

まぁド兄さんのアクションがやっぱりすごくて、とても楽しめました。金城武も男前っぷり全開で、主演二人のおかげもあってとても満足な作品でした。 金城武演じるこの捜査官、最初の雰囲気はちょっぴりジョニーのイカボード先生みたい。おどおどした感じが可愛い。しかし推理はさえまくりで、そこまで分かっちゃうの???っていう慧眼はシャーロックホームズみたい。
冒頭では、よき父、よき夫のジンシーが、シュウの目から見ると「悪人」なんですよ。 元悪人だったかもしれないけど、今はおとなしく平和に、善人として生きてるんだから、ほうっておいてやりなさい…と言いたくなるけれど、シュウにとっては法律がすべて。法を犯したものはたとえ悔い改め、心を入れ替えていても許せないのです。
話の流れとしては、ド兄さんと金城武のバトルになるのかと思ったら、そうじゃない。 もっと強い「敵」が出現しました。 前半では、「今回はド兄さんのアクション、あんまり見られないのかな。こんな普通のおじさんじゃ・・・。」と思ったのですが、とんでもない。アドレナリン噴出もののすごいアクションシーンが満載で、それでいて主演二人の心理合戦も見応えありで、とても面白かったです。 子役の子もまたとても可愛かった。映像もきれいで、中国映画と言うよりもフランス映画みたいなおしゃれな感じもしました。そのせいで全編飽きずにぐいぐい釣り込まれました。 ド兄さんファンは必見ですよヽ(^o^)丿
人生、ここにあり! ★★★★
【ストーリー】
舞台は1983年のイタリア―ミラノ。型破りな活動で労働組合を追い出された熱血男・ネッロが行き着いた先は、精神病院の閉鎖によって社会に出ることになった元患者たちの協同組合だった。オカド違いな組合の運営を任されたネッロは、精神病の知識が全くないにも関わらず、持ち前の熱血ぶりを発揮。個性が強すぎて社会に馴染めない元患者たちに、“シゴトでオカネを稼ぐ”ことを持ちかける。すぐに手が出るキレやすい男、彼氏が100人いるという妄想を持つ女、UFOが年金を支給してくれていると信じる男… そんな一筋縄ではいかない面々とネッロは、ドタバタなトラブルを巻き起こしながら、無謀ともいえる事業に突っ走っていくが―。Amazon紹介文

面白かった!まぁああなってこうなって…なんとなく想定内、みたいな気はしたけど、悲しい出来事もお涙頂戴じゃなく淡々と描いていたので、不必要に号泣などはなく全体的にユーモラスな仕上がりになっている。実際にはどうだったんだろう…と考えてしまう。登場人物がみんなよく描けていてそれぞれを好きになってしまう。でも、自分だったらどう向き合えるんだろう?と思うとジージョの彼女のことは他人事じゃないと思う。 すごく考えさせられる映画。
世界でいちばん不運で幸せな私 ★★★
子どもの頃からのゲームで人生を生きている二人のカップル。 自分達だけならまだしも、周囲を巻き込んでの人生ゲームは悪趣味。 Amazonのカスタマーレビューが概ね好評なので面食らった(^_^;)。 確かに面白い映画ではあったけど、ラストを含めて色々納得できない。 主婦目線だろうか? 主人公たちは大人になりきれず、自分の気持ちに素直になれず、大切な愛情を逃がしてしまう。 もどかしいし切ない。でも、家族はどうなるの?と思ってしまうんですよ。思ったらダメなんだろうな、この映画に関しては。

私生活では主役二人がパートナーになったって。それを知り胸がほっこり。それが映画の本当のラストみたいに感じたわ。
トランジット ★★★☆
【あらすじ】
現金輸送車が襲われた。武装した犯人グループは奪った現金を隠すため、あるファミリー・カーに目を付ける。 キャンプに向かう途中で突然ターゲットとなってしまった一家四人。 実は不動産サギで仮釈放中の男(ジム・カーヴィーゼル)が家族との絆を取り戻したい一心でキャンプに向かっていたのだった。 しかし、現金に気付いた妻は夫の仕業だと思い逆上、夫と現金を残し車で去ってしまう。 執拗なまでに追い回す犯人グループから、男は家族を守ることができるのか…。 Amazon紹介文

【感想】
普通の一家が凶悪犯罪に巻き込まれる展開。いきなりお父さんがカッコよくなるわけでもなくおかーさんがパワフルになるわけでもなく、その点結構現実的だったかも。メリルストリープの「激流」なんかをちょっと思い出した。面白かったけど木曜洋画劇場的かな?
ボーンレガシー ★★
冒頭しばらくして意識がなくなっていた(^_^;)。いつの間にかレイチェル・ワイズが大変な目に!そこからは面白かった。でもアクションシーンに至っては、アルティメイタムと酷似しているしカーチェイスも既視感いっぱい。もう斬新なアクションを望むのは無理なの?そしてラストは「え?これで終わり?」みたいな。こうしてみるとなぜこのシリーズをこういう形で続編にしたのか、解せない気がするな~。それにしてもパメラ・ランディが気の毒な…。そこはどうなるのか気になった。
永遠の片思い ★★★★☆
ネタバレあります。ご注意願います。


泣けてしまった。
知りあった3人の男女が何気ない日常をやり取りするという、ごく普通のドラマだったのに…。
ただ、5年後の現在と、主人公の回想の過去、ふたつの物語が交錯して、次第に「なにがあったのか」が明らかになるという仕掛け。その仕掛けもなかなか凝っていて、「いったい何があったのか早く知りたい」とじれったさを増していた。(手法的にちょっと「NANA」を思い出したけど…(^^ゞ)
「私たち頭が悪いから」ということで、高校を卒業してから進学もせず、かといって仕事もせず、ただぶらーーっとしているスインとギョンヒ。
「親に反対されたから家出して旅行に行きたい」「私たち、旅行もしたことが無いの。」という世間知らずっぷり。
「子どもの頃に入院していた。」
「そこで知りあった男の子と名前を交換した」
などなど、後から思うと「そういうことか」と納得できるエピソードがあちこちにある。
手紙のエピソードは印象的だった。
それゆえ「永遠の片思い」なのだから…。
とても切ないし哀しいのだけれど、ジファンとスインとギョンヒ、3人がお互いを思う気持ちがとても美しく、心地よく泣かされた。
ジファンのキャラがとてもいい。
平行して現在、ジファンの妹の初恋物語も進行するが、それもお兄ちゃんのキャラをますます引き立てる良いアクセントになったと思った。

で、ジファンは「ReadyGo!」のチャンギ役、チャ・テヒョン。
ギョンヒは「ブラザーフッド」の義理のお姉さん役のイ・ウンジュ。
そして、ジファンの妹には「秋の童話」で幼い頃のウンソちゃんを演じたムン・グニョン。
と、ウォンビンさんの共演者さんたちがたくさん出ていて、別の意味でも嬉しかったです(*^_^*)。
思えば去年の今頃、ウォンビン中毒で色々見まくっていましたわ。
先日見た「ハウスメイド」でも、「コッチ」のお母さんとサンランさんが出てたし、そんなところに1年目の因縁をこじつけたい気分です(*^_^*)。
1周年記念に「アジョシ」も見たりしました。

あ、「永遠の片思い」とは関係ない話になってしまった。失礼しました(笑)。
瞳の奥の秘密 ★★★★★
サスペンスでありながらしっとりとした切ない大人のラブストーリーでもある、とても良い映画を見た。

年老いて刑事裁判所を引退したベンハミンは、昔の上司、イリーナを尋ねる。
そして、二人が25年前に関わった事件を小説に書きたいという。
それは新婚の妻が惨殺された、惨い事件だった。
事件を振り返り、過去に思いを馳せるベンハミンとイリーナ。
過去に起きたこととは・・・。

地味な映画だと思ったけど目が離せない。
事件の真相自体はわりと早めにわかるのだけど、そこからがまた見ごたえある展開だった。
主人公のベンハミンは見た目、オッサンで私にはイマイチ萌えはなかったのだけど(^_^;)でも、誠実で実直な人柄がとても好ましく、内に秘めた恋にもときめきを感じる。切ない恋の行方には胸が締め付けられた。中年の恋を生々しくない、ロマンティックに描いていて素敵だった。
また、同僚のパブロは(一応部下らしい)アル中で、何かにつけ彼を探すと姿が見えず、いつもいつも「パブロは?」「バーに行きました」という会話が、あきれるぐらい繰り返されて苦笑してしまう。
ベンハミンにとっては苦笑なんてものじゃなく、手に負えない飲んだ暮れなんだけど、でも、そのパブロに対する態度も、あきれつつ慈愛が垣間見え、ますますベンハミンが好きになった。

あちこちに、いろんな伏線が置かれてて、あとで「なるほど」と思うところが多く、そういう点でもうまく出来た物語だった。あのときのあれが、これか…みたいな。たとえば、ドアの開け閉めにしても。
130分くらいの物語で長いのだけど冗長と思わない。各エピソードに無駄が無いと思った。

事件の顛末は…とても考えさせられた。
最愛の妻を殺した相手をどうするか…。

贖罪については考えたことがあるけれど、復讐か赦すかと言うことについてこんなに考えさせられたのは初めてのような気がする。復讐の顛末をまざまざと見せ付けられて、とても印象深かった。いろんなことを感じた。忘れられないシーンになったと思う。かなり辛く、哀しい気持ちが残った。
ベンハミンはモラレスの姿を見て、「過去にとらわれる」ことの愚かさや哀しみを感じたのだ。

過去からの開放と閉じられたドア。余韻が後を引くとても良い映画だったと思う。個人的に大好きだ。
未来を生きる君たちへ ★★★★
デンマーク、郊外―。学校で執拗なイジメに遭うエリアスは、医師としてアフリカの難民キャンプに赴任している父親アントンが心の支えだ。
ある日、エリアスのクラスに転校生のクリスチャンがやって来る。クリスチャンのイジメっ子への復讐に救われたエリアスは、彼との距離を急速に縮める。
アフリカ、紛争地帯―。アントンは、自身の離婚問題や毎日のように搬送される瀕死の重傷患者に苦悩していた。
そんな時、“ビッグマン”と呼ばれる男が大ケガを負ってキャンプに現れる。彼こそが子供や妊婦までをも切り裂くモンスターだった。(Amazon紹介ページより)

地味な映画ながら心にジワーッと来る。
母を亡くした少年が転校先で友達になったのは虐められてる少年で、その父親アントンは内戦のキャンプの国境無き医師団、みたいな。二つのシーンがどうつながるのか?と思ったけど。
どちらも「暴力」に苦しめられる。
エリアスは学校で「いじめ」という暴力に会い、アントンは見ず知らずの男の言いがかり的暴力に会い、キャンプでも日々ビッグマンから暴力を受けた瀕死の重症患者を診ている。
では復讐するのか?どうやって?暴力で?
暴力では何も解決しない、復讐はするなと、アントンは、エリアスたちの前では、非暴力、否復讐、を貫く。
けれど、エリアスの友達のクリスチャンは納得しない。
とんでもない方法で復讐することに躍起になってしまう。
じつはクリスチャンは母親を亡くしたことが、見た目よりもずっと深刻なダメージになっていて、傷ついているのだ。それでこんな突飛な行動をしてしまうんだろう。大人びていてもまだ子どもだから。
その辺はとても切ない。
エリアスの父親の気持ちがクリスチャンに届かないのも…。
結局そのことがエリアスを傷つけ、ひいてはクリスチャン自身も傷つく。
でも、何か犠牲がないと真実に気づくことができないのかも知れない。
これは子どもに限らず大人もそうだものね…。
エリアスの父親アントンは、ビッグマンと対峙する。自分ならどうするんだろう。ものすごく考えさせられた。ヤツを生かしておいてはいけない。でも殺すことは出来ない。自分は医者だから。命を救うのが仕事だから。
かと言えば、ビッグマンを生かしておけば、またぞろ罪も無い人たちが惨殺されてしまうだろう。
こんな場合はどうすれば良いのか。
この映画のアントンの選択が正しいとも思えないし、間違っているとも思えない。
答えはあるんだろうか?
特別なことじゃない。誰にも起き得ることだから。じっくりと考えさせられる良い映画だと思った。

でも、エリアスの強さに感動した。
この二人がこれからもまっすぐに育って欲しいと思わず願ってしまった。
ハウスメイド ★★★
上流階級の邸宅で、メイドとして働くことになったウニ。家事全般、そして双子を妊娠中の妻ヘラと6歳になる娘ナミの世話が彼女の仕事だった。
古株のメイド・ビョンシクの厳しい指導のもと、ウニは明るい笑顔を絶やさず、一所懸命に働く。
ある日、主人のフンに求められたウニは、己の欲望に素直に従い、関係をもってしまう。やがて妊娠をしてしまったウニに、目ざとく気づいたビョンシシクが、妻の母親に密告する。
邸宅を出て一人で産もうと決意するウニ、残酷な手を使ってでも出産を阻止しようとする妻と妻の母、ビョンシクの謎の行動…
各々の欲望で破裂しそうな邸宅で、遂に事件が起きてしまう。
(Amazon紹介ページより)

もっとサスペンスフルな映画かと思ったけど、どちらかというと陰湿なカンジの人間ドラマ。
ハウスメイドとしてその家で、その家族とどう接しているか。
だんなに要するに手篭めにされ(って言い方は古いかしら(^_^;))妊娠までしてしまう主人公。
その彼女に対する、女主人たちの仕打ちが見ものというか…。
あんまり意外性も無く、恐ろしさも感じず。主人公も手篭めというよりも自ら抱かれた印象があるので、自業自得的な部分も感じた。もっと手篭め感が強かったら主人公に同情できたんじゃないかと思うけど、私って古い?(^_^;)

オチは後味悪いし、インパクトが強い。このオチゆえにしっかりと記憶に残りそう。
主人の家の娘がかわいそうです。娘は純粋に主人公を好きで、娘には罪もないのに…きっとすごいトラウマになるんじゃないかな。

「シークレットサンシャイン」の主人公、「イルマーレ」の彼氏、ウォンビンさん主演のドラマ「コッチ」の強烈お母さん、と、年上の彼女サンランさん…と、知った顔がたくさんで、そこは楽しかった。
ホームランが聞こえた夏 ★★★☆
中学時代、天才ピッチャーと称されながら、試合中に突然聴覚を失ったミョンジェは、聴覚障害者学校へ転校、二度と野球はしないと誓う。その高校にも野球部はあったが、部員はわずか10人、ハンディもあって中学生と同レベルの弱小チームだった。 ある日、暴行事件を起こして謹慎処分になった国民的スター投手キム・サンナムが野球部のコーチとしてやってくる。初めは嫌がりながらも、チームを厳しく指導するサンナム。(Amazon紹介ページより抜粋)

弱小チームが練習をして強くなって試合に勝つ!
というのなら、とてもありがち。
そこに、聴覚障害者のチームということと、新監督がワケありプロ野球選手というおまけが付く。
物語はあまりにも想像通りに進む(1点を除いて)ので、パンチに欠けるきらいはあったかも(^_^;)。
でも、たとえ想定どおりに進んだとしても、だからこそ感動的な物語もある。まさにこれがそう。
気持ちよく感動できる作品だった。

「公共の敵」シリーズの、オム班長(カン・シニル)がとても温かい役で登場。似合っている!
オム班長も好きだけど、この先生もよかった(*^_^*)
チョウ・ジョエンもイメージがぴったりの役で似合っていた。(ちょっと華奢すぎるかな)
選手たちもけなげで可愛かった。
アシュラ ★★★
感想
サラの鍵 ★★★★☆
原作を読んでいて、分かっていたが、緊迫した内容に胃が痛くなる心地で見てしまった。

主人公のジュリアはジャーナリスト。
引越し先のアパート(夫の祖父母の代から住んでいる)に、ある秘密があることを知る。
それは、1942年に行われた「ヴェルディブ」という悲惨な事件に関することだった。
フランス警察による、ユダヤ人の一斉検挙。
惹かれるように、過去を探るジュリア。
いったい何があったのだろうか。

映画を見て内容的な感想は、原作を読んだときとほとんど変わりないような気がした。
でも、映像で見せ付けられると、ヴェルディブの様子が生々しくて、よりショッキングである。
特にトイレに行きたいとサラが言うのだけれど、それさえ許されないシーン。
そして・・・・・・。
冒頭からサラの状況があまりにも重苦しく、見続けるのが辛くなるほど。フィクションと分かっていても涙があふれて止まらない。幼い少女にこの試練は・・。絶句するのみだった。

原作を読んだときにも、主人公のジュリアにイマイチ共感が持てなかったけど、映画でもそれは同じだった。
映画を見て思ったけれど、彼女は「知る必要があるのか?」「知らせる必要があるのか?」という逡巡する様子も見せず、自分も知ろうとするし関係者にも突きつける。
たしかに、歴史の闇に埋もれさせてはいけない事柄だと思う。
でもそれと、個人の歴史をむやみに掘り起こすのとは、別の話なのではないかと思う部分もあった。
そっとしておいたほうがいいのでは?余計なことをしてるんじゃないの?と思ってしまう。
それはおそらくジャーナリストとしてのサガというか、業というか、そうせずにいられない衝動のようなものだったんだろう。(実際、これだけのことを調べ上げるとはジャーナリストとして天晴れだと思うし)
結果的に、「知ったほうがよかった」と関係者たちは納得する。
そうじゃないと命を落とした者たちが報われない。
その命に光を当てること。
生きた証を残すこと。
それすらなかったらあまりにも哀しい。
だからラストのシーンではやっとジュリアに共感することが出来て、切なくて哀しいんだけれど・・でも「命」の愛おしさを感じることが出来て・・泣いた。

重い映画ですが、オススメです。
スペイン一家監禁事件 ★★★
思ったほどじゃなかった。マジメに考えたらものすごく悲惨で救いが無い話だけど、なんだか想像の範疇を出てない感じ。意外性が無いというか。はじめて「ファニーゲーム」を見たときの衝撃には遠く及ばなかった。でもだからといってつまらないわけじゃなくて、そこそこグロテスクで残忍。見てるときはハラハラもした。でも、後々まで深く印象に残らないような気がした。
世界で一番パパが好き ★★★
テレビ録画。可もなく不可もなく。娘ちゃん、可愛い!娘が聞き分けよすぎるよね。リヴタイラーが最初非常にウザかった⇒後半高感度アップ。見終えてなぜか、すっきり爽快な感じがしない。アグレッシブに生きたいという願望は抱いてはいけないのかなぁ。でも、オチとしては私の好みなんですけどね。テレビだからカットされてたかな?おじいさんの友達関係なんかはもっとエピソード欲しかった。 ナイス!
シャーロックホームズ シャドウゲーム ★★★☆
ホームズのワトソンへの気持ちが切なさ倍増していてキュンキュンした(笑)。そこに尽きる作品と言っても過言じゃない。ミステリーは・・・なんか真剣に見てなかったのでなんとも・・・アクションは2作目になると新鮮味に欠けるしね。寝ては巻き戻し、また寝てしまって巻き戻し・・・見るのに5時間かかった私です。(^_^;)
宇宙人ポール ★★★★
面白かった!
SFオタクの二人連れが、エイリアンを拾う。エリア51から逃げてきたという宇宙人を。
母船が迎えに来る場所まで送り届けることになってしまった2人に、なぜかキリスト原理主義者の女性まで一緒になって、4人の珍道中が始まる。
エイリアンものといえばETですが、ETみたいに可愛げのある宇宙人じゃないのね。
いかにも被り物然としていたETよりも、遥かに表情が豊かで、ちょっと違和感がある(笑)。
私にとってはやっぱりエイリアン=被り物=無表情なんだろうか??
下品だし世慣れしすぎているポールは最初なじめないけど、次第になじんできた。
それどころか憎めない面白いヤツ。
4人のチームワークが、だんだんと整ってくるあたりの過程がとても自然でよかった。
あの映画やこの映画、あのひとこのひと、お楽しみもてんこ盛り!!
結末はほぼ予想通りだけど、それまでちゃんとハラハラさせてくれたし、分かっててもラストはジーンとしたし、愉快で面白かった。
私もポールに知識を授けてもらいたいな!
気持ちのよい映画だった(*^_^*)
(言葉が汚いというか下品というか、その点はご注意です)
震える舌 ★★★
これ、子役は大変だっただろうなぁ・・。 子どもが破傷風になった夫婦の苦しみを描くんですが、病人が子どもだから見てて辛いの何の。 1980年の映画だそうで。あの当時でも破傷風ってあったのかな?三種混合を打った長男は85年生まれなので意外。この父親もジフテリアにかかったというし。ちょっとびっくりした。 時代としてウェッジソウルの靴懐かしかった。 売店のマンガや雑誌に目を凝らしてしまった(^_^;)週刊誌の表紙明菜ちゃんかな~とか思いつつ見てしまった。
リアル・スティール ★★★☆
大体予告編からの想像の範疇だけど、それでも面白かった。 父親は最初のうちは、どーしよーもなくて好きになれないが、子どもが父親に負けておらず小憎らしいため健気さが薄くて、いいバランス(笑)。二人の息が合っていくところやアトムの活躍に胸が踊る。まあ、基本的にロッキーだわね。映画としてとても楽しんだ。親子で安心して見られます。見てソンは無いと思う。
デンジャラス・ラン ★★★★
感想
ダーク・フェアリー ★★★☆
ホラーでギレルモ・デル・トロと冠に付けば見ますよ。 すごく怖いわけじゃなかったけど、子どもが主人公だしグロさも抑え目で安心して面白く見た。 主人公はまだ幼い少女サリー。 両親が離婚して、母親と一緒に暮らしていたけれど、なぜか父親(ガイ・ピアース)の元へ。 (どうも、サリーの情緒不安定に母親が付き合いきれなくなったか) しかし、父親には新しい恋人がいて、家族はギクシャクしてしまう。 3人が暮らし始めた家は、古い家で、映画の冒頭にて、ワケありの様子が映し出される。 件の地下室は隠されているが、サリーがその地下室を見つけてしまい・・・。 「封印」を知らずに解いてしまって、得体の知れないモノたちが、サリーの周辺をうろつき始める。。。。 全編飽きずに見られたので、面白かったと思う。 ただ、あのお化けはちょっと趣味じゃなくて、冒頭で(姿を早いうちからさらすので)ずっこけた。 冒頭でずっこけたので却って期待しないで見たのが良かったかも。 期待してて最後にアレが出てきたらかなり萎えてガッカリ感ハンパないので(^_^;) あの女の子は「テラビシアにかける橋」でお気に入り。 演技がうまいですね。子役は今どこへ行っても演技派揃いなのかな? ブサ可愛いと思っていたけど案外化けるかも(失礼な!)。 ケーティとホントの親子のように似て見えたのは気のせい? やっぱりデルトロ関連作品では「パンズラビリンス」「永遠の子どもたち」「ロストアイズ」が好き。
サトラレ ★★★☆
サトラレ・・・・それは、自分の思念が周囲のすべての人に伝わってしまうという、特殊な能力を持つ人間のこと。外科医を目指す若い新米医師、里見健一というサトラレをめぐる物語。
日本に7人だけいるという「サトラレ」。
彼らは非常にIQも高く、各分野で抜きん出た活躍をしている。国家として彼らを大事にしていて、サトラレに関する法律があるほどで、国家でサトラレを保護している。
人の思念が読める能力の持ち主をテレパスという。
・・が、コレはその逆。自分の考え、自分の気持ち、すべてが周囲にダダ漏れ状態。
ちょっと考えただけでも、あれこれいろいろ大変で・・もしも自分だったら・・生きていられない~~~!!!
実際映画の中では、サトラレ第一号は自殺したという設定だ。
だから決して本人にサトラレであることが分からないように徹底的に保護されている。
里見本人も自分がサトラレだと分かってないけれど、周囲の気の使いようやストレスはハンパない。
ばれちゃいけない。彼の思念がどんなにわかっても、それをサトラレ本人に悟られちゃいけない。悟られるようなことをしたら刑罰が待っている。周囲はみんな迷惑顔だ。
里見が少しでもイレギュラーな行動をとろうものなら、すわ国家の一大事とばかりに軍を上げての(軍じゃなくて自衛隊だけど)緊急体制。
そんなことがコミカルに描かれていて笑える。
サトラレに医者は出来ない。深刻な病状が本人に伝わるだけでなく周囲のすべてに分かってしまう。(それは病気だけじゃないけど)
能力が高い点から見ても、外科医をやるよりも新薬開発のプロジェクトに参加させたい意向から、心理学者の木村洋子(鈴木京香)が里見の病院に派遣される。
国家から厳命を受けているにもかかわらず、この木村洋子が「思ってることが顔に出る」という意味で、これまたサトラレみたいな人物で、そこも笑いの要素大。
そんな二人が次第に気持ちを通わせるようになっていくのだけど、恋人になるのはやっぱり躊躇があるよね。やることなすこと周囲にダダ漏れじゃ・・・・(^_^;)。
そんな折、たった一人残っている肉親の祖母が健一の勤め先に入院することになり・・・。
国としては健一に新薬開発のほうで手腕を発揮させたいから色々と画策し、健一の気持ちとは裏腹に物事が進んでいく。健一がかわいそうだと思ったのはこのときだなぁ・・・。

気持ちがダダ漏れで、私みたいな人間だと、見られて恥ずかしいところばかりなんだけど(^_^;)健一のように優しい部分が見えたら、却って「惚れてまうやろ~~!」みたいな。
この健一の「気持ち」に終盤は泣かされてしまった。
おばあちゃんの八千草薫さんが適役。かわいいおばあちゃんだからね。
私が若いときには「優しそうなお母さん」って言うイメージだったけど、いまや「おばあちゃん」ですから。それがまたいい感じで。
桜並木の中で言う「健一がいい子だってことは、みんな知ってるから。大丈夫よ。」というセリフ、ジーンと胸に響いた!
終わってみれば胸がジンワリと温かくなるよう物語だった。
ただ、「思念」ってこの映画ではきちんとした文脈になってる「言葉」だったんだけど、実は思念というのは「五感」全部じゃないかと思う。それを映像化するのも大変かな。
ビー・デビル ★★★
【STORY】
本当の悪魔は誰なのか?
ソウルの銀行に勤める独身女性ヘウォン(チ・ソンウォン)は、トラブル続きの都会生活から逃れるように、子どもの頃に暮らした思い出の島にやってくる。
そこは、たった9人の住民が暮らす絶海の孤島であった。彼女を出迎えたのは、生まれてから一度も島を離れたことがない幼なじみのキム・ボンナム(ソ・ヨンヒ)。
人なつっこい笑顔でヘウォンの帰郷を喜ぶボンナムだったが、その表情の陰には、地獄のような苦しみに耐えてきた日々があった。
昼は村の老人たちに奴隷のようにこき使われ、夜は男たちの慰み者になり、夫からの暴力も日常茶飯事。ボンナムは、ヘウォンに「ソウルへ連れていって」と
懇願するが、面倒事を避けようと島を訪れたへウォンにとって、それは単なるわがままでしかなかった。そんなある日、ついに取り返しのつかない悲劇がボンナムを襲う。
その瞬間、美しい島を地獄絵図に変える悲劇の幕が開いた・・・・。(Amazon内容紹介)

韓国発の暴力映画はとっても迫力があるので期待して観た。
たしかに面白かったけど、そこまでは・・・・と思う。
ただ、この銀行員の女がとってもイヤなカンジで、嫌い。それが製作側の目論見なら成功している。

島から出たことが無く、外の世界を知らない場合、どんな生活でもそれが当たり前だと思って受けてしまうのではないかと思う。
テレビもないし本も読まない。
たまに島の外からだんなが娼婦を呼び、妻の目前同様に娼婦を買う。
その娼婦から外の様子を聞くことぐらいが、せいぜいなんじゃないかと思うのだけど。
それだと、自分のおかれた立場の不条理さを認識できないかも知れないので、イマイチ、リアリティが薄いかな?
ダークナイト ライジング ★★★
監督
クリストファー・ノーラン

出演
クリスチャン・ベイル(ブルース・ウェイン/ダークナイト=バットマン)
マイケル・ケイン(アルフレッド)
ゲイリー・オールドマン(ジェームズ・ゴードン市警本部長)
アン・ハサウェイ(セリーナ・カイル)
トム・ハーディ(ベイン)
マリオン・コティヤール(ミランダ・テイト)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット(ジョン・ブレイク)
モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス)
マシュー・モディーン(フォーリー市警副本部長)
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前回の「ダークナイト」から時は8年。
ゴッサムシティは、デント検事が残していった「デント法」によって、平和が続いていた。
よって、主人公ブルースも、バットマンになる必要もなく、傷めた足をかばいながら隠れるようにして暮らしていた。しかし、そこへなぞの美女セリーナが入り込み、ブルースの真珠と指紋を盗んでいった。
同じころ街にはベインという悪者が現れて街を蹂躙し始めていた。
ブルースはふたたびバットマンとなり、ベインに立ち向かおうとするのだが。。。。

ネタバレあります。


実はイマイチ敵の目論見が良くわからなかった。
あのマスク男のベインは何のためにあそこまで壮大な仕掛けをしてまで、街を破壊しようとしたのか。
核を奪って爆発させるつもりなら(脅しや取引の道具にするのじゃなく、純粋に爆発が目的なら)何のために前もってあんなに面倒なことをして街を混乱させたのか。
黒幕が理由や背景を説明してもイマイチ腑に落ちないのだった(^_^;)。


核は、たとえエネルギーとして使うために開発していても、いつ何時「兵器」になるかわからない。だから持つことは大変危険だ・・・・というメッセージだっただろうか?
街中でブンブンとアレを振り回し、あちこちにゴンゴンぶつけても爆発しないのは、どういう事情だったんだろうか。なぜもうちょっと慎重に扱わないんだろう。いちばん恐ろしい場面だった。


ま、文句言いつつ、迫力あったし面白かったんですけど。
ラストの、シリーズ通してのオチのつけ方とか(つなげ方とか)、キャットウーマンが欲しがった物の使い方とか。

でも、世間的に大好評なのに個人的にはそこまで・・っていう感じだった。
おおかみこどもの雨と雪 ★★★★☆
大学生の花は、講義に出ていたその男に出会い(大学の学生ではなかった)、二人は急速に惹かれて行く。あるとき男は自分が、日本オオカミの血を引く最後のおおかみおとこだと打ち明ける。しかし花はそんな彼を愛して、ふたりの間には子どもが生まれる。
子どもは二人。雪の日に生まれた女の子は雪、雨の日に生まれた男の子は雨と言う名前。
しかし突然、おおかみおとこは帰らぬ人となり、二人の子どもは花の手に託される。
嘆きながらも花は「しっかり育てる」と、おおかみおとこに誓うのだった。



ともかく、花がひたむきでその姿のひとつひとつに胸が熱くなった。
大学での聴講シーン、日々の暮らし、何気ない日常を丁寧にまじめに生きている、その姿がひたむきだなぁと感じた。そしておおかみおとこと出会い惹かれて行く。最初はその事実を知らないけど。ふたりが一緒にいるシーンもひたむきさを感じ、お互いの気持ちが伝わりコレも胸が熱くなる。
そんな風に最初からなんだかジーンとしてしまうのだった。
夫に先立たれた哀しみ、子どもを抱えてひとり収入の当てもなく(しかも子どもはおおかみ!!)生きる困難、子どものために何もかも捨てて田舎へ引っ越す決意、子どもと大自然の中でいきいきと暮らす様子・・・何もかもダイレクトに感動がつたわってきた。
子どもたちがとてもかわいい。
初めて雪を見た彼らの姿が印象的。おおかみって犬だもんね、犬は雪を見てはしゃぐもんね・・・と納得してしまった(笑)。美しかった。
子どもが成長する中で、それぞれの道を歩き始める。花は「人と同じように」生きようとして、時にはトラブルも起こしてしまう。雪は人の中の暮らしになじめず学校をサボりがち。
人間として生きるのか、おおかみとして生きるのか。どちらにもなれるように・・・と、この田舎に引っ越してきた花。
だけど、いざ、選んぶときになり、母として一瞬不安になり悲しみに襲われる。
雨はいつのまにか、おおかみの父親にそっくりに成長していた。あんなに弱々しく、そして愛らしかった雨。
母として子どもを手放したくない気持ち、いつまでも子どもを幼いものと思い込み、自分が守ってやらねばならないと思う、それが母としてのアイデンティティだもの。母はもう必要ないよと言われるとどうしていいか分からない、そんな戸惑いに共感した。
でも、迷いはすぐに振り切る花。そこに花の母としての愛情の強さを感じた。
「しっかり生きて」
花のその言葉は、親が子どもに願うただ一つの願いだ。
もちろん幸せになってほしい。だけど、幸せなときだけじゃなく、何かが起きても、たとえ不幸せに襲われても、どんなときも「しっかり」生きて欲しい。ときどき親は自分でも忘れるけれど、誰もが子どもに願っているのだ。「しっかり生きて」と。
それを再確認させられた。
最後に二人の子どもを手放した花。その潔さは最強の愛情だと思う。

とても「美しい」映画だった。

追記
監督がテレビのインタビューか何かで「本棚の本のタイトルにこだわった」と言ってたけど、なるほど納得。
本好きは、本棚チェックは必ずする。本棚があればタイトルを見ずにいられない。
タイトルの遍歴もお見のがしなく!
それと、韮崎のじーさんは、声を聞く前に菅原文太さんだと思った(笑)
タッカーとデイル 史上最悪にツイてないやつら ★★★☆
ふむふむ。なかなか面白く鑑賞。でも、最初のほうはなんだかイライラ。大学生たちのバカっぷりがどうにも許せず腹立たしくて。タッカーとデールは不憫で気の毒。本物のサイコキラーは誰?というところで、なるほどーと思った。まぁあんな凄惨な体験をしたら、普通じゃいられないし、思い出すような人物とは関わりたくないと思うと思うけどね。デイルがだんだんカッコよくなっていくのが楽しかった。
パーフェクト・センス ★★★
パニック映画みたいな設定なのにパニック映画になってない気が…。。ものすごい終末的状況なのにそんな雰囲気はあまり感じられず現実感もなく地味すぎる。設定はまあ面白かった。こんな病気あったら怖いな。原因はなんだろう。
アメイジング・スパイダーマン ★★★
ピーター・パーカーはちょっと冴えない高校生。両親はピーターが子どものころに謎の失踪をとげ、おじ夫婦に育てられている。あるときピーターは地下室で父親のかばんをみつけ、その中の資料から父の失踪の謎を解く手がかりを見つけ、オズコープ社に入り込む。そこで父親の友達であり共同開発者だったコナーズ博士の実験中のクモにかまれて、スパイダーマンになっていく。
最初は自分の能力を面白く感じて街でせっせと悪人退治など、ヒーローとして活躍するのだが(例によって警察や新聞には悪役、犯罪者として扱われる)コナーズ博士の実験に関与した挙句、街に化け物が出現する羽目になった。



前の、サム・ライミ版をずっと見ていて、まだあちらが中途半端で完結してない印象なので、また新たにシリーズが始まったことに戸惑いを覚えた。
でも、新しい技術で3Dのスパイダーマンを見られるとなれば、やっぱり期待してしまう。
今回新設定としては、両親が死んだのではなく、謎の失踪を遂げたと言う点。コナーズ博士がその失踪に関与しているのではないかと思う点。そして、ピーターが大学生ではなく高校生。自分でつくったマシンからクモの糸が出る点・・などなど。
冴えない高校生がクモ男になったことで強さと同時に自信も得て、カッコいい男に変わって行くという基本は同じ。
でも、トビー・マクガイヤが本当に地味で今で言う「インキャ」なのに対し、アンドリュー・ガーフィールドって最初からちょっとカッコいい。ハンサムだし。
おおむね話の展開が同じなので、設定が多少違っていても、目新しいと感じなくて、そこまで魅力的な物語に思えなかった。クモの糸をつかってビルの谷間を飛び回るシーンも、技術は向上して(先日改めてテレビ放映の「スパイダーマン」を見たけど)比較してみると歴然と迫力ある映像になっているんだけど、やっぱり初めてサムライミ版を見たときのインパクトには叶わなかった。
期待しすぎたか。そこまで楽しめなかったのが残念。
でも続きが出たら見ると思う(^_^;)ミーハーだから。

ピーターのおじさんがマーティン・シーン、おばさんがサリー・フィールドで、ちょっとびっくりした。
バーン・アフター・リーディング ★★★
テレビ吹き替え版で。CIAがらみって時点でもっと大きな、例えば国家保安に関するトラブルに巻き込まれるのかなと思ったのに…。それはそれで面白かったし、終盤のクローゼットのブラピにはぶったまげた。
キナタイ マニラアンダーグラウンド ★★★★
よく「トラウマ映画」とか「見たあと落ち込む映画」とか「気が滅入る映画」とかのランキングがあるけど、これはそういう類の個人的なリストにランクインしそう。


タイトルから分かるように、舞台はフィリピンのマニラ。
とある若者カップルが結婚式を挙げるところから物語がスタート。実はもう子どももいるんだけど、子どもはおばさんと言う人に預けて、親族が見守る中で、裁判所?みたいなところで簡素な式を挙げるのだ。
夫はとてもハンサム。かわいいタイプの純朴な好青年で、警察学校で授業を受けながら、妻からのメールを見たり、楽しそう。
こういう感じのとってものどかで、まったりとして、いったいこの調子で何が起きるのか?と、少しじれったく感じながら見てました。

夜になって、この主人公は、友達と一緒に屋台の売り上げのピンはねをしている。
おやおや。純朴な好青年なのに、どうしたの?警察官になるはずの「正義の人」ではないの?
どうやら、マニラでは警官が賄賂をもらったりするのは当然のことみたい・・・?
ピンはねなどに対する罪の意識はないみたいで、実にあっけらかんとしている主人公。
そのピンはね仲間に、主人公は「ボスに会っておけよ」と連れて行かれ、ボスなる人物の乗るバン(これが三菱のバン)に乗せられるのですが、そこからこの物語、怒涛の急転直下。
バンのドアはマニラアンダーグラウンドへの扉だったと言うわけだ。

ここから主人公青年の恐怖の一夜が始まるわけだけど、いったい何が起きるのか?それを観客も主人公の目線で見ていくことになって。まったく主人公と同じ気持ちになってしまった。
「どうしよう?」「何が起きるんだろう?」「彼女をどうするんだろう?」「彼女を逃がしたほうが良いんじゃないか」「いや、そんなこと出来ない」「俺も逃げなくちゃ・・」「こんなところにいちゃいけない」「妻と子どものもとへ帰らなくっちゃ」「イヤ、ダメだ、俺が誰だか知られている」「だめだ・・・」「逃げるなんて出来ない」「どうしたらいいんだ・・・」「こんなところに来るんじゃなかった」
主人公の気持ちがあふれんばかりに伝わってきて、こちらまで息苦しく恐ろしくなって来て・・見るのを止めたいぐらいだったけれど、それなのに目が離せなかった。

これがマニラの現実なのか?なんと言うアンダーグラウンド・・・。と言う部分よりも、そして、残酷描写は見慣れているから、それがそこまで衝撃的ではなくて。やっぱりこれだけ主人公の気持ちに寄り添い、いやな気分を味わわされたことに驚きと感心がある。そういう点でよくできた映画だと思う。

「ファニーゲーム」ほどじゃないけど・・・まぁ準ずるぐらいイヤ気分になったかな。
かもめ食堂 ★★★★
テレビ放映を見ました。地味な映画ながら面白かった!特に大きな事件が起きるわけでもないゆるゆるした日々なのに目が離せなくて飽きない。冒頭のガッチャマンで掴まれたな~。「私が歌ってあげるのに!!」ってじれったくて(笑)。みんな善人で、みんなとぼけている。でもお父さんのお握りのエピソードはジーンと来た。見知らぬ土地で孤独だろうし描かれてない苦労もあるはず。でも、ちょっとあこがれる。
赤影 ★★☆
安藤政信君フェア(もう終わりそう…)で見た。子どものころ赤影って大好きだった。ひょっとして子供心に「ハンサム」と認識した最初の人物がこの赤影か、銭形平次です。思い入れはかなりあるからね。別物としてみましたよ。コメディだもんねこれ。キャストが豪華なのはいいけど、やっぱりアクションがあまりにもしょぼすぎ。フミヤ、忍者のクセに足全然上がってないやん。安藤君は忍者の扮装も含めてとても良かったけど…。一番のツボはやっぱり舞の海かな。こんなことをしていたなんて、キョーガク!!! ナイス!
スノーホワイト ★★★☆
魔法のキスでお目覚め、結婚してハッピーエンド…という定番の物語ではない。いきなりロックな革パンツ穿いてるし、幽閉されていたわりに世間知らずでもないし体力もある…そして監督さん、ジブリファンでしょ??と、突っ込みどころもあるけどそれも含めてまぁまぁ楽しめた。ウィリアム、どこかで見たなぁと思ったけど、パイレーツの4の・・。あんまり好みじゃないのが残念。シャーリーズセロンはキレイだなぁ~。大好きな女優さんです。一緒に見に行った娘は喜んでたけど、私はま、そこそこかな。
太陽がいっぱい ★★★★☆
先日テレビ放映をしたので、録画していて、やっと見ました。
昔々、おそらく日曜洋画劇場かなんかで見たっきりだと思う。
何歳のころに見たのか…覚えてないけど、その当時の私にアラン・ドロンの美しさは、理解できてなかったと思う。
一世を風靡していたのは知っていたけど(ダーバンのCMも懐かしい。ウチに確かカレンダーがあったと思う)特に胸ときめかせた覚えもなく。ああいうくどい顔は当時は好みじゃなかったのかな?(^_^;)
改めて見てみると、本当に美男子だわ~~。若いし!
金髪に碧眼は結構普通だそうで。でもアラン・ドロンは黒髪に碧眼なのが魅力のひとつだと何かに書いてあったのを覚えてます。言われて見れば、アラン・ドロンが金髪だったらきっと魅力が半減していたように思いますね。

古い物語なのであらすじも書いてしまうと、トム・リプリー(アランドロン)は放蕩息子である友人、フィリップを連れ戻しに、アメリカからやってきたが、フィリップはそれを無視し、挙句トムを徹底的に馬鹿にし、蔑む。
トムはフィリップを殺し、自分がフィリップに成りすまそうとするが、フィリップの友人に嗅ぎ付かれてしまい、その友人をも殺してしまう。そしてその罪をフィリップになすりつけ、彼の恋人マージュを奪おうとするのだったが・・・。

フィリップを殺す段階で、マージュとの間に軋轢を作っておくなど、色々と小細工をしているようだけど、いまいち完全犯罪には程遠く、あらがいっぱい。
貧乏青年が間近でリッチでセレブな友人のろくでもない生活を見れば、なにかしら動揺するものがあろうというもので、その上に根性の悪い道楽ボンボンのフィリップに、あそこまで馬鹿にされたら、さすがに見ているほうもトムに同情してしまう。ホントいやらしい。ナイフフォークの使い方まで「卑しい」とか言って。ねちねちとまったくゲスな男である。
トムがフィリップに殺意を抱くも、それを応援する気持ちが沸いてしまう(映画の中だし!アラン・ドロンだし!)。

でも、いくら小細工しても犯行はどちらかというと行き当たりばったりの杜撰さで、見ているほうはハラハラしてしまう。
嬉々としてフィリップに成りすましている(ように見える)のも、危うくて。
さっさとどこかに逃げればいいのに・・・フィリップの友人を殺したときなんかも、あまりのおバカさにこっちの胃が痛みそうだった(^_^;)

結局、物語は「天網恢恢疎にして漏らさず」の典型例ですね。
どの道彼の犯行は露見しただろうと・・・。
自分の完全犯罪を信じ、安穏と「自分が得た」と思った世界で、太陽をいっぱい浴びてニヤケていた最後のトムの笑顔が、もう、切なくて切なくて。そこに聞こえるニーノ・ロータのテーマ曲が切なさを助長して、トムは二人も殺した極悪人だけど、エンド後のトムを思うと哀れで・・・思わず涙がわいてくるのでした。
日の名残 ★★★★☆
まさに滅私奉公の典型の執事の生涯を描いた作品。
ものすごく地味な映画だけど、超多忙な執事やメイド頭の仕事を通して描かれる毎日がスピーディーで飽きさせない。
時代背景含め、荘厳なお城で暮らす貴族の生活は見応えあるし、近づく大戦、ナチスに利用されていくご主人様の不穏など、スリリングでもある。
とにかく。ご主人様にひたすら仕えるだけの毎日。
私なんて自分の家を「ハウスキーピング」するのもたいていしんどいと思うのに、この人はあの立派なお城を守っている。なんと言う手腕。
何人もの使用人たちを束ね、家中ぴかぴか。お客様が来たら(それも何十人もやってくる!!)粗相がないように細心の気配り。晩餐の準備も抜かりなく、ナイフやフォークの位置はメージャーできっちりと測る!
自分の粗相はご主人様の恥。そんなことがないように、そのためには自分の父親さえ犠牲にしてしまう。執事魂というものがあるとすれば、この人物にこそあると思った。
そんな中で反発しあいながらも、実は惹かれあっているのが、女中頭のエマ・トンプソン。
なんせ「滅私」の二人だから、恋はちっとも進展しない。しないどころか、彼女は別の男性のもとへ…。
主人公はそうなってもあくまで滅私。自分を出さない。執事魂は、彼に「人間としての普通の幸せ」さえも与えないと言うのだろうか。それとも彼にはそれが「幸せ」だったのだろうか。「普通の幸せ」なんて、誰にも同じものはないからに・・。
物語は、その当時から20年の時を経た今、女中頭との再会を描く。
すべては過去の物語なのだ。
そして、再会した二人は・・・・。
切なくて切なくて。こんなに切なくて涙が出る物語とは思わなかった。
すごく心に残る物語でした。

雨の中で・・・・ちょっとだけ「マディソン郡の橋」のラストシーンを思い出しましたね。
ラストの鳩はきっと自由にあこがれる執事の代弁では・・。
お城を出てどこかへ行きたい、そんな気持ちもきっとあるんだろうなと思う。
それもまた切ない。
クィーン ★★★★
英国王室には殆ど興味がないけど、先日「英国王のスピーチ」を見たので、あの「娘」がこの女王であり、あのときの「奥さん」がこの「皇太后」なんだな・・とか、ちょっと感慨深く見た。
ともかく、こんな風にあけっぴろげに映画の題材になること事態、日本の皇室と比べて違いに驚く。
女王って4WDで荒道を一人で乗り回したり・・・え~~女王が一人で運転、おつきのものは一緒に行かないの??みたいな(笑)それでエンコして「シャフトが壊れた」などと…。シャフトって~。そんなことまで良くご存知で。と思った(^_^;)。
また、ブレア首相の食卓やベッドルームがあまりにも庶民だったり、ポイントで「へぇ~」と思う。
私などはマスコミに扇動されたら、ついつい真に受けてしまうのだけど、女王が「国民を信じている」ということをブレアに言うシーンで、やっと女王の真意が分かる。
女王は王室の格式やしきたりと、国民感情の間に挟まれて苦んでいたので胸を衝かれた。
女王の孤独がひしひしと伝わる。

幼いころから女王となるべく教育を受け、国民と国家に仕えると誓った。
ダイアナの死で崩れた王室の威厳と信頼。
花束のメッセージに打ちのめされ、そのあと子供に花束をもらう女王というシーンが印象的。

最初は女王にたいして革新的な立場のブレア首相は、その人柄に触れ、だんだんと女王を崇拝するようになる。
そして、女王を深く理解し始める。
一番女王を理解するのが、作品の中ではブレアなので、彼に好印象をもたずにいられなかった。
幸せへのキセキ ★★★☆
夫にとっては最愛の妻、子供たちにとってはなくてはならない母親、大事なその人が死んでしまった喪失感から、息子は問題児になってしまうし、夫は仕事をクビになってしまう(自分からやめた体ではあるけど)。
そんな家族が再出発するために決めた新居には、なんと、動物園が付いていた!
オーナー亡き後閉園に追い込まれた動物園を、立て直す主人公一家。
動物園の再建はたやすくないけれど、その再建に、妻の死がきっかけでばらばらになった家族の絆の再生を重ねる感動の物語。。。。。


うん、感動的な話です。
動物もいっぱい出てきて楽しかった。
が、映画としては可もなく不可もなくみたいな感じだったかなぁ。
個人的な感想だけど、何もかもが想像の範疇でしかなかったような気がしました。
とはいえ、妻を思い恋う主人公ベンジャミンには、ほろりとさせられるし、お兄ちゃんも将来有望のイケメン君だし(見ているうちにだんだんと、マット・デイモンに本当に似ているような気がしてきたから不思議!)末っ子妹の可愛いことなど、見応えいっぱい。
一番印象に残ったのは、お兄ちゃんディランの反抗振りが痛々しくて哀しくて、それを父親が理解できないのがまた(父親も自分の悲しみや、動物園のことでいっぱいいっぱいなものだから)哀しかったし、「お父さん、分かってあげて!!」と思いながら見てしまった。
またそのディランにしても、動物園で働く同じ年頃のリリーの気持ちが分からなくて、知らないうちに傷つけてしまったり。
色々と気持ちが素通りしたのが印象的。
お父さんと息子、たったあれだけの言い合いで一瞬で仲良くなれるなんて、ちょっと出来すぎと思う。(まぁディランのためにはそれでいいのだが)でも、父親が息子に与えるアドバイス「20秒の勇気」は心に残った。
日本語で言うと「知るは一時の恥」ってやつ、・・・ちょっと違うか(笑)。

まぁともかく、原作も読むつもりです。
原作は、映画とは別物らしい。というか、映画が原作とは別物という話です。
菊次郎の夏 ★★★★
最初のうちは、北野武演じるチンピラおやじのバカさかげんにイラッとしたけど、正男を大切にしていることが伝わってきて、好感に変わって行った。こんな夏をすごしたら一生の思い出になるだろう。

おばあさんと暮らす小学生の正男(小太りでいじめられっこ)は、夏休みに入った日に、おばあちゃん宛に来た宅急便の送り主に、母親の名前を見た。その住所をメモして、正男はひとりでお母さんに会いに行こうとする物語。
最初は一人で行こうとするんだけど、保護者としてチンピラのおじさんが付いていくことに。
おじさんの奥さんが心配して、おじさんにそう進言してお金を渡した。
でも、おじさんはそのお金を競艇で使ってしまう。最初こそ、正男の勘が当たって儲けることが出来たんだけど、ビギナーズラックと言うヤツである。二人はたちまちに困窮し、ヒッチハイクをしたり歩いたり。そしてその道々でいろんな人と出会いながら、ようやく正男はお母さんの家まで行くことが出来る。
でもそこには、別の家庭を持ち、幸せそうにしているお母さんの姿が・・・・。正男にとってはつらい事実を確認したわけだけど、その哀しみを包み込み癒してくれるのが「おじさん」だった。
おじさんの周囲には変な人が集まってきてそれなりに楽しい道中になったし・・・。
おじさんも長い間会わない母親がいて、会いに行ったりもする。
正男の母親、自分の母親、二人の母親を見つめる武の視線が印象的だった。
ろくでなしのおじさんだけど、正男を思う気持ちは本物で、短い間に二人の間には奇妙な愛情が生まれていて、旅が終わるラストは泣かされてしまったわ。
映画は見てなくても、誰もが知っている久石譲の「summer」がとても良い。
夏に見るとなお、よいでしょう。
ドライブ ★★★
内容(「Oricon」データベースより) 銀行強盗の犯人たちがジャックした車は、制限速度40kmを確実に守る男が運転していた…。

ほんとなら「見たいアンテナ」にかすりもしない映画だけど安藤政信君が出ているので見てみた。途中でフェイドアウトしてしまうのが残念だけど、準主役級の立ち位置だった!ちょっとやんちゃでバカっぽくて若いフリーター風の安藤君もかわいかったな。物語は色々突っ込みどころが満載。特にラストなんか。それだけで済むとは思えない~!でもま、いいか・・って言う感じでまずまず楽しかった。最近邦画をこうして見続けてるけど、どの映画にも大杉漣と寺島進が出てる。松雪泰子どこ?二度見して探した。大森南朋どこ?ホンの一瞬過ぎてびっくりした。
ストロベリーショートケイクス ★★★
【ストーリー】
魚喃キリコの同名コミックを原作に、『三月のライオン』などの矢崎仁司監督が現代を生きる4人の女性の姿を描いた佳作。大失恋を経てデリヘルの電話番を務める里子(池脇千鶴)、そのデリヘルで働いている秋代(中村優子)、一方イラストレイターの塔子(岩瀬塔子)と、その同居人で結婚願望の強いOLのちひろ(中越典子)。それぞれの愛や仕事、友情などに対する姿勢の違いなどが切なくも興味深い。観る人によって共感や反感、それぞれ抱かれそうなヒロインたちではあるが、監督のキャメラアイそのものは全てに対して等しく優しいのもいい。ただし、皆、心の弱さというよりも、どこかまだ大人になりきれていないような頼りなさ感を抱いてしまったのは、観ているこちらが既にトウの立った世代だからだろうか。(増當竜也)Amazon.co.jp紹介ページより


【感想】
安藤政信君フェアに付き、安藤君を目当てに見たので、その方面からの感想をば。
安藤君が演じているのは、【ストーリー】に書かれたデリヘル嬢の秋代の専門学校時代の友達で、今はフリーターのキクチという男子。ときどき、秋代と二人でご飯食べたりお酒を飲んだりする仲。
秋代はキクチを呼び出すのに、「田舎から野菜を送ってきたからお裾分け」などと嘘を言って呼び出す。
ひた隠しにしているけれど、秋代はキクチが好きで好きでたまらないのだ。
それが菊池の前では、デリヘルのときの秋代とは180度違って、女性らしさを一切捨てたさばさばした感じにしている。わざとなんだろう。そのさばさばが却って女性らしくていじらしい。
キクチは彼女持ちだけど、おそらく彼女には聞かせないだろう愚痴を、秋代には聞かせる。
弱い面を見せて平気な相手として、気楽に愚痴れる相手として、一種の都合のいい女として…?
さて、秋代はデリヘルの仕事に行き詰まりを感じたのか(客に無体なことをされるし)、もはやキクチに胸のうちを明かさずにいられなくなったか、ある夜唐突にセックスをねだる。
キクチには彼女がいて、要するに「不自由」してないから、最初は彼女を拒むんだけど、秋代も強く迫ったので、結局受け入れてしまう。
私はこのキクチが嫌い。せっかく大好きな安藤君なのだけど、正直言ってトラウマキャラだ。
絵面としては、濃厚な・・・びっくりするようなラブシーンが展開されて、目がくらんでしまうと言うか、正視できないというか(^_^;)・・まぁ好きな俳優のそういうあられもない姿に、おおお~~~♥・・なんて一瞬思ったんだけど(笑)
でも、好きでもない女を、いくら迫られたからといって抱いて、そして、結局「ごめん」とひたすら謝る姿には、嫌悪感しか沸かなかった。(その前に「ゴムないよ」と言うのである!!!彼女との時はどうしているんだ!!秋代は妊娠したかったのかもしれないけど…)
ただ、「友達」でしかない女の子に「セックスしよう」と言われたら、男子は困るんだろうな。
迫った女の子に恥をかかせないためにも、抱くのが礼儀とか優しさだとか思ったのかな。
してもしなくてもどっちにしろ、迫られたその時点で、もう友情は終わりだと思う。違うだろうか?
それなら、「しない」と断固とした態度をとるのが男らしいし優しいって言うもんじゃないかな?
女性にしたって、そんな風にエッチして、それで「ごめん」って心底自己嫌悪にまみれるように謝られて、それが「目的達成」と喜べるものなのか?却って落ち込むんじゃないだろうか?
デリヘルという仕事柄、彼女はちょっと炎症を起こしている。だからこの行為のときも出血する。
きっと痛かったんじゃないだろうか。
それでも抱かれたかった彼女の気持ちを思うと切なくなるんだけど、でも、キクチは嫌いだわ。。。

そんなわけで、映画自体は地味なんだけど、割りと飽きさせず、面白く見ることが出来たけど・・。
安藤君への熱がすーーーっと冷めてしまった気がします(^_^;)。

安藤君よりも加瀬亮の役がもっといやな男でしたが。。。。

女性たちもみんな、実際に身近にいたら好きになれないタイプばかりだと思うのだけど、でも映画の中の彼女たちに共感を感じることが出来た。デリヘルなんてやってる秋代も、プライドばっかり高いイラストレーターの塔子も、そして恋愛依存のちはるも。(主人公の里子は最初から好感が持てる感じなので)
男は総じていい感じでないんだけど、女性たちに愛しさを感じる作品だった。

ある戦慄 ★★★☆
新作・・・・の銘打ってあったので、借りたんだけど、恐ろしく昔の映画でした。
今回「奇跡のソフト化」した作品だそうで。全然知らなかったです。
「マーティン・シーン」の名前があってびっくり!!
若くてハンサムですね~。極悪チンピラの役だけど。

<ストーリー>(Amazon紹介文)
ニューヨーク・ブロンクス。夜の街を闊歩するジョーとアーティのチンピラ二人組は通行人を暴行して小銭を巻きあげると、マンハッタン行きの地下鉄に乗車する。そこには幼い少女を連れたウィルクス夫妻、アリスとトニーの若いカップル、年老いたベッカーマン夫妻、教師のパーヴィスと美人の妻バーサ、白人を憎んでいる黒人アーノルドとその妻、同性愛者のケネス、休暇中の陸軍一等兵などが乗っていた。ジョーとアーティは乗客をからかい始める。ドアが故障して他の車両へ移動できないため誰も逃げられない。すると乗客はチンピラに挑発され、日ごろの鬱憤を爆発させ、感情をむき出しにし、互いにののしり合い始める。調子に乗った2人は少女に手を出そうとする。そのとき、ついに立ち上がって彼らに対決を挑んだのは意外な人物だった……。

感想(ネタばれ含みます)

ならず者・・・狼藉者・・極悪チンピラ・・ほんとに、こんなやつらとこんな状況で電車に乗り合わせたら、不幸としか言いようがないです。閉鎖空間で、彼らの味わった苦痛や恐怖がものすごくリアルに感じられて、本当に不快で不愉快。
乗客が全員一致団結して立ち向かえば、多勢になるから何とかなったんじゃないかと思うけど、それすらしない。他人がやられているときは我関せずと見て見ぬ振り。それがまた不愉快を助長させる。
やっぱり軍人さんたちでしょう。彼らは訓練を受けた兵隊なのだから、こういうときは乗客の代表としても立ち上がって欲しかった。(もっと早い時点で)
極限状態だと本心が出るし、エゴイズムも出る。内面を抉り出されてしまうことになる。
何もかもが不愉快だった。
恋人や妻がならず者に嬲られても、パートナーはちゃんと助けられなかったり、それどころか「お前が悪い」と言い出して仲間割れをしたり・・・。面白がって見物していた黒人は、公衆の面前で罵倒され屈辱を与えられたり・・。
警察がやっと入ってきても、最初に黒人の乗客が拘束されてしまう。何も確認せずに。
そういう一つ一つが印象深いです。
しかし、最初から最後まで寝てた乗客は?アレはどういうこと?寝てる振りでやり過ごしたんでしょうかね・・・・。
不愉快で不快なのだけど、目が離せず引き込まれてしまいました。
69 sixty nine ★★★
ベトナム戦争と学生運動に揺れた1969年、基地の町・佐世保の高校に通う、高校三年生の矢崎剣介<あだ名はケン>(妻夫木聡)がいた。彼は退屈とレールに敷かれた人生を何よりも嫌う自分を含めた生徒達を管理の檻に押し込めようとする教師達に反抗するため(本当は同級生のマドンナ、「レディ・ジェーン」こと松井和子(太田莉菜)の気を惹くため)に、親友の「アダマ」こと山田正(安藤政信)らと共に映画・演劇・ロックがごちゃ混ぜになった一大フェスティバルの開催を企画する。人生は楽しんだ者勝ちというモットーの具体的意義もあったが、“レディ・ジェーン”松井和子を主演女優に据えれば自分は主演俳優兼監督として堂々と彼女とイチャつけるという煩悩に塗れた野望もあった。更には彼女の発した「デモやらバリケードやらする人の気持ち、分かるような気がする」という言葉を勝手に脳内妄想で肥大化させ、「デモやらバリケードやらする人大好き」という彼女の理想(本当は違う)を叶えるために、校内の全共闘を言いくるめて学校をバリケード封鎖する事に決めたのだが、話はどんどん膨れ上がり、テレビ局や報道陣まで出動する騒ぎになる。


見ているときは、あれよあれよと怒涛のごとく主人公たちの行動が進んでいくので、あれ?なんでバリケード封鎖までしたんだっけ?みたいなところもあったけど、テンポも良くて愉快で(一部非常に不愉快なところがあった)とても楽しめた。
なんと言っても安藤政信君の佐世保弁。妻夫木演じるケンにも
「お前は喋らないほうがいいね」
と言わしめた(笑)。
でも、そのギャップが見てるほうは面白いよね。
若いうちはバカなことにも一生懸命で、がむしゃらで、思い立ったら途中で止められないというか、そんな青さが充分出ていて、ちょっと恥ずかしいような、でもほほえましいような、そんな気持ちで見た。

69年って言う雰囲気が出てるかというと、妻夫木くんはカッコよくって現代風だし、安藤政信くんも言うに及ばず。
昔の高校生って言う感じがしなかったので(もっとダサいよね?)、69年って言うのも、とってつけたような感じがしたかも。
でも、カッコもよくない主人公たちが演じても、見てる分の楽しみが減るから、やっぱりそこはカッコいい子達の青春物語で正解なんだと思う。不細工くんたちがあんなことやってたら、ひたすらイタくて目も当てられないでしょ・・・(^_^;)

とにかく、目当ては安藤くんだったから、充分楽しめました!
安藤くん、すらっとして足が長くてカッコいい~。6年前だから30歳過ぎての高校生役??(笑)
ちょっと高校生にしては大人っぽいですね(笑)
妻夫木くんは当時24歳か?充分高校生に見えます。

柴田恭平さんが、主人公ケンの父親役ですが、これがカッコいいお父さんで!
親子関係がとってもいいんですよ。
さすがの存在感でした。
他にも加瀬亮、井川遥、水川あさみ、桐谷健太などなど、豪華キャストです。
さくらん ★★★☆
安藤政信君フェア 励行中!
なん作品目かな?「スマグラー」でハマって→「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」→「キッズ・リターン」→「悪夢探偵」→「さくらん」ですか・・・。いまのところ網羅するつもりはないのですが(^_^;)もうしばらく続きますよ♥


で、この「さくらん」
原作はコアなファンが多い印象の安野モヨコさんの同名マンガ。
原作ファンにとっては、映画のほうはあんまり評判が良くないですね。
でも私は原作は未読なので(安野さんの作品にも特に思い入れがない)映画は案外楽しめました。

幼いときに遊郭に売られて、遊郭で育ち、やがて遊女に…そして花魁になっていく、きり葉(土屋アンナ)を描いてあります。
色彩がきれいというかヴィヴィッドというか、悪く言えば「どぎつい」です。
遊郭通りの雰囲気、幼い遊女見習いがみんなでいっせいに雑巾掛けをする様子など、全然関係ないけど「千と千尋の神隠し」を髣髴としました。やっぱりあの作品って、こういう世界を描いてあったのですかね(という説を良く見かけた)。

目当ては当然安藤君ですから、その目線で言わせていただくと・・・。
安藤君の清次、ほんと~~~~~~~~~~・・・に、カッコよかった!!!
時代劇で、町人風情がめっちゃ似合ってて、もう色っぽいの何の!!!
悶死しそうでした~!!!


以下ネタばれを含みます。ご注意願いいます。






ストーリーはやっぱり多少難があると思います。
結局、清次ときよ葉は思い合っているという設定なのですが、どうもそれが唐突な気がします。
もっと前触れと言うか布石と言うか、もうちょっと分かりやすく描いて欲しかった。
欲を言えば、もっと清次がきよ葉(の仕事)に対して、嫉妬心を燃やすと言うのを見せて欲しかった。
嫉妬に苦しむ安藤君を見たかったなぁ~~。きっと萌えただろうな!
それと、きよ葉は17~18歳って言うことだけど、全然見えません。
この役を未成年女優にさせるのはムリがあると思うけど、でも、アンナちゃんはちょっと年齢行き過ぎと思います。
ラスト、ふたりは逃亡してしまうけど、それも皆さんの感想を見てると「安直過ぎる」と。
私もそう思った・・・・けど、それについては安直でもいいじゃない?
あの二人がそうしたのは、それはそれでいいと思う。
でも、多分追っ手がやってきて、捕まえられて・・・清次は殺されて、きり葉は座敷牢とか?
なんて想像してしまいます。
倉之助は良い人みたいだから、きっと許してくれたと思うんですけどね。

と言うことで、思ったよりも楽しめたし、何よりもカッコいい安藤君を見ることが出来、眼福至福!
見てよかった~~~(*^_^*)
ソナチネ ★★★☆
北野武監督の結構初期の作品。
1993年、4作品目。
暴力団の抗争を描いてあるんですが、なぜか沖縄に行って、バカンスをエンジョイ(表現が古いですね)してしまうと言う、ちょっと滑稽さが漂う内容。
助っ人として赴いた沖縄で、歓待されるわけでもなく、辺鄙な海岸のぼろい一軒家で、電気ガス水道というライフラインがなく、当然テレビもなく、お風呂もシャワーもなし、娯楽もないので紙相撲やったり・・・砂浜でほんとの相撲とって見たり、花火やらなんやら・・・子どもの遊びのようなことで暇をつぶしているヤクザたちの姿が滑稽でした。
滑稽だけど、なんとなく哀愁が漂うし、そういう彼らに共感と言うかちょっとした好感を覚えていく。 ヤクザを美化するような物語だと鼻持ちならないと感じるけれど、「アウトレイジ」のように徹底的にダークな面だけを描いてあっても、共感するところがなくて「映画」としては・・うーん・・となってしまうのだけど、こちらは、そのバランスが良かったと思う。
あまりにも平和な時間が長くて、見ているうちに「そろそろこの時間も終わりだろう」「いつ殺されるか」「誰から殺されるか」と言う緊張感がみなぎってきてドキドキさせられた。
あとは火急の展開となり、言っては悪いけど爽快感さえある。
たとえヤクザとはいえ、ラストはやっぱり物悲しい。
悪夢探偵 ★★★
安藤政信君フェアにつき鑑賞。
ネタばれあります。ご注意願います。




松田龍平くん演じる黒沼は、他人の夢に入り込むと言う能力がある。
あるとき、2件の残酷な自殺事件があり、共通するのは、死ぬ前に「0」と言う相手にケータイ電話をかけていること。
自殺の現場を目撃した、その妻の証言で「夢を見ながらわが身を切り刻んだ」ことが分かる。
捜査本部では、刑事がおとりとなり、0に電話してみることに。
最初に電話をした若宮刑事は、0の犠牲に・・・。
霧島刑事(hitomi)は自分が0に電話するから、夢に入り込んでくれと黒沼に頼んでみるが、大変危険を伴うため、黒沼は乗り気ではない・・。



なんか、よく分からない映画でしたが、なんとなくノスタルジーを誘う感じで、胸が切なくなりました。
安藤君を目当てに見たので、安藤君さえ見られればいいわ・・と思ったけど、その割には良かったかな。
何が良かったかと訊かれればよく分からないけど・・・(^_^;)。
でも、自殺シーンの恐ろしさや、「テケテケ」みたいな何者かが迫ってくる緊張感は伝わってきました。
で、肝心の安藤くんは、なんと、半分ぐらいのところで0の犠牲に・・・。
ショックでした~~~(^_^;)



現在進行中のフェア
・安藤政信フェア
・ソル・ギョング
・ドニー・イェン
・北野武監督作品
です。
一番の安藤政信フェアが私の中では一番関心が高いです。
(ビンくんや、ジェイも大好きですが、作品としてはもう見尽くしたのでね・・)
ワンスアポンアタイムインチャイナ 天地大乱 ★★★★★
安藤政信君祭りのほかに、地道に継続している(つもり)ドニー・イェン祭り。
ドニーさんの最高のアクションを!と言うことで、リンチェイ大好きの千華さんに、この映画を教えていただきました。

周知の通り、ジェット・リーの若きころ、リー・リンチェイとして見事なまでのカンフーアクションを披露している作品です。
これは3部作なのですが、その中でも特にオススメと言うことで、いきなり2の「天地大乱」を見ました。
リー・リンチェイの敵として闘うのが、ドニーさん。
二人の対決シーンは、本当に本当~~~~~~~に、すばらしかった!!
ドニーさん祭りなのだけど、やっぱり主役のジェット・リー、いやここではリンチェイと呼ぼう・・・がすごい・・・。
リンチェイの役柄としては、「イップマン」にも通じるところのある、高潔で清廉で静に強い男。洪家拳の達人として伝説的に語り継がれている黄飛鴻という、実在の人物。
内容的にも、カルト教団「白蓮教」(これも実在の宗教集団らしい)に席巻され、苦しんでいる(恐れている)町の人々を救い、清の朝廷から抹殺されようとしている孫文を救ったり、すばらしいアクションシーンに加えスピーディーな展開にしびれてしまいました。
秘めた恋も、ちょっとしたアクセントで、かわいいリンチェイさんの一面が見られてにやけてしまいます。
(叔母との恋愛は中国では許されているの?それとも義理の関係なの?)

しかし、しかし、今までこれを見たことなかったとは、なんとももったいない…と思うぐらい、カンフー対決、見事でした。
棒術が主流なんですかね。布さえも棒のように扱うドニーさん。
竹が組くまれた「物置」(中国ではああいう納屋は普通なんですかね)での、閉鎖空間での立体的な戦術。
どこをとっても見応え充分。ほれぼれしました。

ドニーさんはこの作品にしか出てないようですが、やっぱり「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」1も3も見るべきですね!!
キッズ・リターン ★★★★★
安藤政信君祭り開催中に付き、鑑賞(*^_^*)
実は今まで北野武監督の作品って、見たことがなかったのです。
去年「アウトレイジ」を劇場まで見に行きましたが、それが初めて。
で、今回そういう事情から本作を見たんですが・・・。
大変良かったです~~~~~!泣けた~~~!
北野武、こんな素敵な映画を撮る人だったんですね。
ゴメンナサイ、今まで見なくて・・・。
安藤君のデビュー作らしいですが、本当に可愛くて・・
(やっぱりちょっとビンくんに似てると思う・・!)
主人公の若さ、青さがまぶしくて、愛しくて、胸が締め付けられるような余韻を引く作品でした。


あらすじ
学校をサボったり、教師をバカにしたり、カツアゲで小遣いを得たり、ともかく「やんちゃ」でどうしようもない崩れた高校生活を送っているまーちゃんとシンジ。(まーちゃんは留年してるんだろう)(カツアゲされてる生徒は、なんとクドカンだ)
あるとき、カツアゲした相手がボクサーを呼んできて、復讐されてしまう。
まーちゃんは一念発起して、そのボクサーにお返しをするために、ボクシングジムに入会。
シンジも道連れに入会したが、シンジのほうが素質があったので、まーちゃんは早々に挫折してしまう。
シンジはそのままボクシングを続け、まーちゃんはヤクザの道へ…。


感想
・冒頭の、回想シーンの入り方が良かった。自転車の二人乗りの背中、なんだか、それを見ただけですべてがわかったような気になって胸が熱くなってしまう。
・ヤクザというのがどういうものか、ものすごく端的に描かれている。(石橋凌も寺島進も若い!)
・ボクシングジムで、シンジに何くれと、悪い方向に世話を焼いてくるおっさんボクサー・・。すごくイライラする。会長とかスタッフはなぜ彼をもっと監督しないんだろう?
・シンジはあまりにも主体性がない。まーちゃんがやると言えばカツアゲもするし、ボクシングもやる。まーちゃんがいなくなればおっさんボクサーの言いなり。イラッとするときもあった。
・でも、まーちゃんのことが大好きで、彼がいないときの寂しそうな表情が、とても愛しく感じられる。
・まーちゃんの背中の刺青が悲しい。あんなの彫ってしまったら、将来結婚して子どもができたとき、子どもと一緒に銭湯も行けないし、プールにも行けない。映画なんだから・・・と思うけど、人の親として、やっぱり辛すぎる。刺青入れた人間=悪人 って言うことではなくて、やっぱり、取り返しの付かないことのひとつではあると思う。
私は、そういう人を見て「怖い」と思う。世の中おそらく私みたいな人のほうが多いと思うので。
・ふたりがどうやって大人になり、生きているのかな・・・と思わなくて良い映画だと思うから敢えて思わない。
・ハッピーエンドじゃないけど、しみじみ琴線に触れたようで切なくなり、泣かされた。
・音楽がとても良かった。(久石譲)



引き続き、安藤政信君祭りもしたいけど、北野武作品ももっと見たいと思います(いまさら…(^_^;)