サニー 永遠の仲間たち ★★★
正直言えば、よくある話じゃないかと思うけど、世代的に同じぐらい(向こうのほうが若いですけども!)と思うので共感する部分があった。気持ちのいいハッピーエンドで、見終えたときホッとできたのがいい。
カエル少年失踪殺人事件 ★★★
コメディ化と思うようなタイトルだけど韓国お得意の実話ベースのミステリー。カエルを探しに行った少年5人が行方不明になるという事件を映画化。
スコーンと突き抜けて「スッキリ」出来る話じゃないあたりが、韓国映画らしい気がする。なかなか後を引くラストだった。前半のあの流れ、アレはなんだったんだ??と、一瞬思ってしまったんだけど、そこにきっちり唸らせてくれるポイントが仕掛けてあって、それがあるからこの映画の面白さに繋がったと思った。でもやっぱり「殺人の追憶」とか「チェイサー」みたいなスピード感が欲しいよね。ちょっともったりしたかな。
ドン底女子のハッピースキャンダル
レンタル店で見つけて「おお!クリスチャンスレイターだ!」と思って借りてきたけど、主人公ではなくて脇役でした。。がっくし。男がいなくなった村で女たちのサバイバル的な生活が始まると言う話ですが、女ったって妙齢のセクシーな女しかいなくて(おばあさんとか子どもとかがいない)非現実的。コメディとして楽しむべきかもしれないけど面白くなかった。一応最後まで見たけど。神父さんが女性達のために発奮して疲れ果ててしまうのですが、ひょっとしてその代役をスレイターがやるのか・・???と思って心配したけど、そこはなんとか。ほっ。。
ヴァルハラ・ライジング ★★
よくわかりませんでした・・・・・・
アーティスト ★★★★★
[STORY] 物語の舞台は1927年のハリウッド。 映画界屈指の大スター、ジョージ・バレンティンは、新人女優ペピーを見初め、人気女優へと導いていく。 強く惹かれあう二人。 しかし、折りしも映画産業はサイレントからトーキーへの移行期。 サイレントに固執するジョージが没落していく一方で、ペピーはスターの座を駆け上がって行くこととなり…。 Amazon紹介文 [感想] おもしろかった!!なんちゅう分りやすい映画なんでしょうか。感動的でした。 せりふがないゆえに却ってストーリーが分りやすくなってる(まぁ分りやすいストーリーだろうけど)。 表情や流れで、感情や言いたい事がめちゃくちゃ伝わってきた。 主演俳優のクラシカルな上品さ、プライド、ダンス、とても良かったです。 犬がまた可愛い~~!!健気さに泣けました。 すごく良かったです!感動は何も複雑な物語の中にあるんじゃないと感じました。 ちなみに母親に貸したら「昔の映画はやっぱりいいねー」ですと。
ヘルプ~心がつなぐストーリー~ ★★★★★
<ストーリー> 作家志望のスキーターは南部の上流階級に生まれ、黒人家政婦の存在が当たり前の地域社会で育ってきた。だが、大学から戻った彼女は、白人社会で家政婦たちが置かれた立場が、もはや当たり前には思えなくなってくる。そして、身近な家政婦たちに現状に対しての想いをインタビューしようと試みるが、彼女たちにとって真実を語ることは、この南部という地域社会で生きる場所を失うことを意味していた…。 そんなある日、白人家庭に黒人専用トイレの設置を義務付けようと活動する、スキーターの女友達の家で働いていたミニーが、トイレを使用したため解雇されてしまう。誰もが口をつぐむ中、ミニーの親友のエイビリーンが勇気を出して、ついにスキーターのインタビューに応じた。 そしてその小さな一歩は数多くの勇気へと広がり、やがて彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していく…。 Amazon紹介文 <感想> とても心に残る物語だった。テーマの深刻さとユーモアがとてもバランスよくて、ただ重い気持ちだけでもなく茶化すこともなく訴えてくる。人間って立場が変われば差別される側にもする側にもなる。でも、その立場になって見ないと本当の気持ちは分らない。だからこういう映画や物語で想像するしかない。差別をしないスキーターやシーリアに頭が下がるとともにヒリーを憎んでしまうけど、自分はヒリーじゃないときっぱり言えないと思う。
猟奇的な彼女 ★★★
テレビ録画で。評判が良いのでいつかは見たいと思っていた。始まってしばらくは、そこまで面白いかなぁ・・・っていう感じ。あの女の子にも男子にもイライラさせられてしまった。最後まで見れば、まぁご都合主義ではあるけれど、ちゃんと伏線は張ってあるわけだし、何よりも見ている人たちをほっとさせるラストに、よかったな~~~って思えるから、それで何よりだった。確かに彼女は可愛い。チャ・テヒョンはイケメンじゃないけど優しそうだし彼を選ぶことで結果的に彼女にも好感が持てる。冒頭のゲロはイヤだった。
コクリコ坂から ★★★
テレビ録画で。正直に言って原作があまりにも面白くなかったので、映画はそこそこ面白いと感じた。随所にジブリ映画のあれこれ雰囲気が出ていて、エラソーですがオリジナリティがないんじゃないか?っていう気はしたけど。普通にそこそこ楽しめました。「ゲド戦記」は挫折したので。(そういえばどっちも岡田准一・・って皆さんとっくに気づいてた?)
ペパーミント・キャンディー ★★★
ソル・ギョングの代表作みたいに言われてるので必見!と思って見た。列車が逆行すると物語も時代をさかのぼり、冒頭の出来事がなぜ起きたのか、その原因に近づいていく設定。男がここまで壊れてしまった理由が徐々に明らかになり絶句してしまう。とても虚しくて哀しい物語だった。ただ、私にとってギョングさまの代表作は「公共の敵」かなぁ。あの作品のギョンさまが大好きです。
顔のないスパイ ★★★
そこそこかなぁ・・。リチャードギアがすごい腕利きのスパイに見えない。正体がばれそうになって必死でおたおたしているように見えた。それに、写真に写ってるって言うだけで正体に気づくとか、そんな簡単に割り出していいの??みたいな。あれやこれや突っ込みたくなってしまった。こういう仕事をしながら家庭ではよき夫よき父親でいられるなんて、なんという二重生活だろう。本当の善人にはできないと思うな。
幸せの教室 ★★☆
う~ん。予告編に惹かれて借りてみたんだけど、予告ほど面白くなかった。ジュリアロバーツの教授っぷりが第一印象でサイアク。あんな先生に教わりたくない。大学のシステムがあんまり分らないのも原因。カルチャースクールとどう違うのかな。。授業を受けてそれがすごく身についた!!っていう実感があまり伝わらなかったような。ラブストーリーとしても、なんだかあっけない気がした。
Soul Surfer ★★★★
2003年10月31日、ハワイに暮らす前途有望な13歳の少女ベサニーはサーフィンの練習中に突然サメに襲われ、肩の下から左腕を奪われるという悲惨な事故に遭遇する。かろうじて一命をとりとめた彼女は入院中も涙を見せず、家族の支援のもと、事故からわずか1カ月でサーフィンを再開する。しかし、復帰して最初の競技大会では思うような結果が出せず、サーフィンそのものをあきらめかけてしまう。彼女が本当の悲劇を乗り越えていくためには、心の変化が必要だったのだった―。Amazon紹介文抜粋 これが実話ということに、そもそも深い感動を覚える。ベサニーは事故にあったとき13歳だったらしい。13歳なのにあんなにも前向きで明るく周囲にも優しく出来るなんてひたすら頭が下がる。それとも13歳だったからだろうか?ともかく、不幸な事故によって不幸になるかどうかは本人しだいって言うことが伝わってきた。ハワイは美しく、サーフィンは迫力あって見応えがあり100分強あっという間。役者の皆さんもサーフィンの練習頑張ったみたいで、役者魂を感じた。
目撃 ★★★☆
テレビ録画。つまらなかったら見なくてもいいやと思ったけど、面白くて最後まで見た。泥棒のプロが空き巣に入ったら、そこでとんでもないものを目撃してしまう。その泥棒がクリント。で、「事件」が起きてる間に「困った」顔で隠れてるのが面白かった(笑)相変わらず娘とうまくいってなくて(そういうイメージだ)いかにもクリントイーストウッド!みたいな。カッコよくて渋くて面白かった~~。
少年は残酷な弓を射る ★★★
母親にまともな愛情を注がれずに育つと、子どもはモンスターになると言う物語。 といっても、ここに登場する母親が特段酷い母親とは思えない。 虐待するでもないし、逆に私なぞから見ればとても辛抱強く子どもに接している。 その少年はどこまでも母親を試すかのように、実に周到に…子どもとは思えないほど粘着に母親を困らせるのだけど、母親は実によく我慢していると思う。 いちど箍が外れたことがあるけれど、私に母親を責める気持ちになれない。私は悪い母親だろうか。 それよりも、母親だけが子どもの性格形成に大きな影響を与えると言う、その決め付けはどうなの? お父さんとはとてもうまくいっていた要に見えたけど。すくなくとも、父親はとても愛情深く子どもを育てていた。それでも、子供がモンスターになってしまったら、それは母親の責任ですか? どうして母親一人がその責めを負わねばならないの? たしかに犯罪者の生い立ちを読んだりすると、家庭環境が大きく影響している場合が多いけれど・・。 母親が酷いと言うよりも、途方にくれた表情が心に残ってしまった。 少年はとても美しかった。
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 ★★★
予告を見たとき、そのシチュエーションの不思議さと言うか、現実感のなさと、逆にとても迫真に満ちた少年とトラの表情に、なんとなく気になっていた作品。 ちょうど今朝フジテレビの朝の番組で監督インタビューがあり、ついついその足で見に行ってしまった。なんと、これが今年初の劇場鑑賞映画になった。 見終えて正直な感想は、想像以上でもなく想像以下でもない。物語も、可もなく不可もなく。 予告で見たとおりのことが本編でも過不足なく見せてもらえた…というところだろうか。 たしかに映像もCGもすごい。とても迫力があったし美しかった。 少年がたったひとり、家族も亡くして、孤独に海を漂う。 何日ももつまいと言う状況なのに、少年パイは驚くべき生命力と知恵を駆使し、前向きにしたたかに生き延びる。そのサバイバルは見応えあった。 しかし、途中で流れ着くミーアキャットの島など、あまりにもファンタジックで、この映画はやっぱりファンタジーなんだなと思った。 もともと、大人になったパイが作家にそのときの体験談を話すという設定なのだ。 パイの言っていることは真実なのか虚構なのか。 しかし、それはラストに明らかになる。 そのときこの物語の意味がわかった。 そして、だからファンタジーなのだ、ファンタジーであるべきなのだと深く納得したのだった。
ザ・レイド ★★★★
麻薬王の潜伏する30階の高層ビルに、SWATが攻撃を仕掛け、麻薬王もろとも壊滅させようとする。 と言う単純な物語。だけど、裏切りありーの、突然の邂逅ありーので、なかなか面白い展開だった。 なによりも、アクションがすごい~~~! かっこいい~~~~~!!! 最初はなんとなーく見ていた。じっさい、誰が主人公なのかもあんまりしっかり把握しないまま見てた。 と言うのは、これはツタヤのオンラインレンタルで借りたのだけど、オンラインだと予約したときのことを忘れてて、手元に届いたときには「これ、どんな映画だったっけ?」と思うことしばしば。この作品もそんな感じで見始めたので、ほとんど前知識もなかった状態。 しだいに、主人公が活躍するシーンが目立つようになると、「誰これ?強ぇぇ~~~~!!!カッコいい~~~~!!!」と釘付け。 ストーリー云々よりも肉弾戦のアクションを楽しむ映画。 なんせ、このビルの中から移動しないし、アクション映画にお決まりのカーチェイスもないんだもん。 他の人のレビューをつらつら見るに、格闘シーンが長すぎて飽きるとか、闘い過ぎて強さが逆に伝わらなくなってるとか書いてあるのを見た。それもそうかなと思ったけど、個人的にこういうのが私は好みなんだな。 カーチェイスよりも。 面白かったー。満足!!!
アウトロー ★★★★
彼の名はジャック・リーチャー。世界でもっとも危険な流れ者(アウトロー)。

面白かった。
テレビや予告編では、トムさんが体を張ったアクションを、スタントなしでこなしたことばかりが大きく取り上げられていて、イメージしたのは相当ど派手なアクション映画。たとえば、M:Iシリーズのような…。
だけど、いざ見てみたら、思いのほか地味なしっかりとしたサスペンス映画だった。
白昼5人を無差別に狙撃した殺人事件の容疑者ジェームズ・バーが呼んだ、軍隊時代の知り合い?(この辺、実は寝てしまったので良く分らない…)それがジャックリーチャー。
彼は事件の真相を探るうちに、バーが犯人ではありえないと思い立つ。そうして真実に近づいていくのだけど、その過程はなかなかサスペンスフルで見応えのある展開だった。
盛大に宣伝していたカーアクションなども確かに見応えがあるのだけど、個人的にはミステリー部分にこそ面白みを感じた。
またトムさん演じるリーチャーは(本名じゃない辺り…)結構とぼけた部分もあって、笑いを誘う場面もちょくちょく。本人がいたってマジメなので余計に面白かったりして。
スマートすぎず完璧すぎず。結構泥臭くって、私はイーサンハントよりもこちらのほうがスキだな!
どうやって生活しているんだろう?って気はしたけど(笑)、貧乏臭くて、孤独で、でも自由で…。友達もないし財産もない、家もない。携帯電話も免許証も、煩わしいものだから持たない。いっそ潔く清清しい。ひとつ間違えばホームレスなんだけどな。でも不思議と羨ましかったりもする。
トムさんはもう50なのに、そりゃ確かにある程度衰えた感じがあるのかもしれないけど、あの肉体や運動量はとても50には思えない。
私は却って最近のトムさんのほうが好き。
それと、こちらもトシ取ってしまったなぁって感じがしたけど、ロバート・デュバルがとっても渋くてカッコよかった~~!!!
映画館で見て満足できました。
ヘッドハンター ★★★★
たしか、クリスチャン・スレーターの出演作品にも同じタイトルの映画があるけれど、こちらはミレニアムでおなじみ北欧はスウェーデン発の作品。

主人公のロジャーは身長168センチ。美人でスタイル抜群の妻がいる。金回りがよく、妻にも贅沢をさせている。大企業のヘッドハンター(引き抜き屋)をやっている。
しかし、それは表の顔。
彼は実は、美術品専門の「泥棒」だったのだ。。

美術品専門の泥棒なんて、ちょっとエロイカを彷彿としてしまった(笑)。
作品としてとても面白かった。
誉められたものじゃない、泥棒家業。でも、ロジャーに肩入れして見てしまった。
敵もさるもの。こんなのが相手じゃ助からないよ・・とドキドキハラハラさせられた。
ニコライが好きなのと、予告編を観て面白そうに思えたので観てみたけど、予告が面白いと中身が大したことないケースが多い。でも、これは期待を裏切らなかった。とても面白いサスペンスだった。

ネタバレはしませんが、見て損はないですよ。
ただし、一部、げーっとなりそうなほど苦手な描写があったので、ご注意を。
私はどんなにグロくても、人間がミンチになっても(映画ではね!)平気で見ていられるけれど、これだけは・・・思い出してもげーーーだわ。必要な描写だったから仕方がないね(^_^;)
チャット ~罠に堕ちた美少女~
ネットは便利だし今の世の中不可欠なアイテム。ただ、付き合い方はきちんと学習するべき。家族を大事にしてきちんと向き合っているように見えたあの家庭で、14歳の少女の個室に個人のPCなんて、そもそも与えないと思うけど・・。後半は「犯人を早く捕まえてくれよ」と言うじれた感が大きくなってだれてしまったのが残念。最後にわかる犯人の正体(学校教師??)、絵空事と思えないのが怖い。こんな娘がいたら気が休まらないなと思ったけど(^_^;)問題が表面化していたのが救いか。親の知らないところでこんな話はごまんとありそう。

ただ、だまされるのが怖いところだけがネットの恐怖じゃない。単なる表面的な恐ろしさで終わってしまった。もうちょっと問題を深く追求して欲しいというのが正直なところ。
ニーチェの馬 ★★★
ものすごい映画だった。
そこは嵐のような風が吹きすさび、歩くのもやっと。そんな荒野のあばら家に、父と娘の二人が住んでいる。娘は井戸の水を汲み、父親の着替えを手伝い、馬の世話をする。食事はいつもゆでたジャガイモだ。
そんな生活が、ただ、そんな生活が描かれている。それだけの映画といえばそれだけだ。
この映画を見ていて私は大昔に読んだ長塚節の「土」を思い出した。
戦争とか災害とかの中ではなく、単なる「日常」なのに、それがもう想像を絶する過酷さ。
「こんな人生はイヤだ」と思わずにいられない日々の暮らし。
淡々と、単調な生活が描かれているだけ。それなのに、絶望を感じてしまう、それが似ていたように感じた。
正直言えば面白くない映画だ。単調なので見飽きるし眠気に襲われる。
でも、見終えた後、忘れがたい感慨がある。
10年たっても20年たっても覚えているような気がする。「土」と同じように。
裏切りのサーカス ★★★
シャーロックくんが出てると聞いて鑑賞♥ 映画自体は難解。一度見ただけじゃ全然分からないよう~(^_^;)また見なくっちゃ!!で、肝心のシャーロックくんは今回そんな活躍した感じがしない。でも相変わらず背筋がぴんと伸びて素敵な立ち姿。シャーロックのほうが若く、きゃしゃに感じるなぁ。。。って、そんなとこばっかり見てた。ゲイリーはヅラでしょ??参照「ザ・コンテンダー」

かならずやリベンジしなくっちゃ!!(^_^;)
王になった男 ★★★★
とくに、イ・ビョンホンが好きと言うわけではないけれど、いま、韓国時代劇にハマっているので(「王女の男」→「宮廷女官チャングムの誓い」→「善徳女王」→いまは「トンイ」と「太陽を抱く月」を見ている)時代劇を劇場で見たくて出かけました。

とっても面白かった!!

やっぱり劇場で見る時代劇は迫力があったし、何よりも物語が面白い!

李氏朝鮮第15代国王(在位:1608年 - 1623年)公海君。夜ごと暗殺におびえる彼は、影武者を必要としていた。白羽の矢が立ったのは、宴会のたいこもちのハソン。王とそっくりな上に宴会芸で王を揶揄していた。
王が病気になったため、ハソンはその間、王の代役を勤める。

ありがちと言えばありがちな設定だけど、庶民(文字が読めるのである程度の階級はあったらしい)が王宮に入り、最高地位の王様として暮らすギャップ・・・たとえば、大便ひとつ自由に出来ないとか←見ているこちら側もへぇ~!!そんなことまで!!みたいな驚き・・あるいはハソンを影武者に仕立てた長官のホ・ギュンとのやりとりなど、笑えるシーンが満載。

脇役たち、そのホ・ギュン、宦官のチョ内官、毒見役のサウォル、正室の王妃(これが、今見ている「トンイ」だったので驚いた)などなど、彼らとのやり取りがとても楽しい。

★★★★☆

ここから先はネタばれです。







ある意味天真爛漫なハソンは魅力的で、それだけでも見ていて楽しかったのだけど、たった15日間と言う間にハソンは宮廷に渦巻く権謀を知り、政治を勉強して、「それらしく」なっていく。
元が庶民なだけに、庶民の立場から政治を見る。
それはハソン自身の成長物語でもあり、大変感動的だった。最後の謁見の場で叫ぶように語る「王」としての気持ちには泣かされてしまった。
ハソンに惹かれていくホギュンやチョ内官たちの気持ちがよく伝わったし、サウォルにいたっては最後は身を挺して忠誠を守る。サウォルと護衛官の最期は涙なくして見られなかったし、彼らに対して涙を流すハソンにも泣けた。王としては、どうしてもハソンを殺さねばならなかったのか。悲しかった。
でも、最後にホギュンが・・・。
見詰め合う二人の姿にまたもや感動せずにはいられなかった。
無言歌(むごんか) ★★★
「ニーチェの馬」と同時期に借りてしまい・・・(^_^;)中国のスケールはなんにせよハンパない。広大な砂漠、そこを耕地にする?機械もなしで?人命使い捨て?ただひたすら唖然とした。ひどいよ、モータクトー!!個人的に一番ショックだったのは、人様の吐き戻しさえもご馳走って言う・・・。
ミッドナイト・イン・パリ ★★★☆
パリってほんとうに綺麗なんだなぁ。。どのシーンもとても絵になっていた。タイムスリップ、発想が面白かったけど私自身、こういう意味では過去に戻りたいと思わないので・・・。。。ヘミングウェイがカッコよかった~!役者さんコリー・ストールの画像検索してびっくりした。イケメンなのに隠してるのか?
ネイビーシールズ ★★☆
戦闘シーンはリアルで迫力があったけど、正直言って誰が誰やら・・・(^_^;)主人公はそもそも誰?みたいな。最後も、ああいう風に持っていくんだね・・やっぱりね・・みたいな。アメリカ人が作ってるんだからね。。。感動!!しなくっちゃ・・・っていう押し付けが・・・苦手。 ナイス!
デーヴ ★★★★☆
1993年公開のアメリカ映画・・という、かなり前の作品だけど、テレビ放映があり見てみた。
今までこの作品の存在すら知らなかったけど(^_^;)どうして知らなかったんだろう?と思うぐらい、私は気に入ってしまった。とても面白かった!!
アメリカ大統領が影武者を探すと言う設定で、そっくりさんとして物まねを得意としていた、派遣会社を経営しているデーヴという男に白羽の矢が当たる。まったくの庶民がいきなり国政のトップに!そこに生じるギャップを笑いにして、そして、感覚の格差が却って善政を導くと言う流れは、先日見たばかりの「王になった男」にそっくりだ。やっぱり「パクリ説」「元ネタ説」色々あるようだけど、そこはまぁ置いておくとして。
こちら「デーヴ」はとても気持ちのよい映画だった。
主役を演じたケビン・クラインがとってもキュートで人柄のよさそうな感じが伝わってきて、実に好感が持てるのだ。脇を固める役者さんたちもみなキャラが立っており、とくに悪代官というか、根性のいかにも悪そうな大統領補佐官がスパイスになっていた。またコンビを組む、ぎゃくに人のよさそうな報道官、ファーストレディのシガニーウィバーなど、登場人物の絡みも見ごたえがあった。(なんとシュワちゃんやオリヴァーストーンなど本物の登場に驚き。他にも私の知らない「本物」がたくさん出ていたようだ)
なんといってもやっぱり庶民の気持ちは庶民にしかわからないんだ、本当の善政はこういう人物にこそ出来るんだ・・(本当はじっくりと政治学を学ばないと難しいと思うけど)っていうのが説得力豊かに描かれていて感動的。
惹かれていくファーストレディ、シガニーウィバーの気持ちもよく伝わった。
「王になった男」はどちらかと言うと悲しい部分もあったので、ラストは切ないものだったけど、こちらはアメリカ映画の良い部分が出たカラリとした明るい幕切れになっていて、見終えた後も本当に気持ちがほっこりとしたのだ。古い映画だけど、見てよかったと思う。大好き!★★★★☆

ケビンクラインって、「ソフィーの選択」「アイスストーム」「インアンドアウト」など、いまいち胡散臭い感じがあったんだけど、去年見た「海辺の家」やこの「デーヴ」などでちょっとファンになってしまった。とても優しい雰囲気をかもし出す人だなぁ。。。
親愛なるきみへ ★☆
男、軍隊の休暇中にふるさとで美少女と出会い恋に落ちる。
結婚を意識していたが男が残りの軍役を果たしに軍隊に帰り、しばらくはラブラブモードの手紙のやり取りを続けるも、いきなり他の男と結婚してしまう。
しかし、その相手は、余命いくばくもない男やもめで、自閉症の子どもがいたため、女は同情心から男と結婚したようだ。かくして、そのやもめが死んだ後で、二人は晴れて結ばれる・・・。

テレビで。何でもかんでも見るもんじゃない。全然好みじゃなくて残念。ラッセハルストレム監督作品だったから見たのだけど、こういうこともあるね(^_^;)アマンダちゃん、顔が好みじゃないうえに行動と選択が理解できず、まったく・・見ないほうが良かった。
ジャンゴ 繋がれざる者 ★★★★
西部劇だし、夫もイケるかなーと思って、夫婦で見に行ってきました。
でも、思ったよりも血ドバが激しくて、閉口・・・。
私はグロ平気人間ですが、もういいよ~~と思ってしまった。夫は気が弱い人なので、気分が悪くならないか心配になってしまいました(^_^;)。
「デス・プルーフ」(私が見たのは短縮版)みたいな感じ??そこまで血を出す(飛ばす)必要があるの?と思った。
それと、3時間ぐらいの上映時間、長~~~~い!!!
中盤は盛り上がりも感じられず、なんとも退屈な時間帯があった。飽きたというか。
しかし、それでも、後半の盛り上がりがその退屈を払拭したかな。
奴隷のジャンゴがめきめきとガンマンとしての腕を上げ、妻を取り戻そうとする。
普通に「売ってくれ」と言えば済みそうなのに、そうはならないのが、人間を奴隷とする商品に見て売買し、所有する人間の傲慢さか。(レオさまのほうですが)
人種差別について考えさせられると言うよりも、単にジャンゴの活躍を楽しんだ。
やっぱりどうしても、奴隷制度について訴えているものとして「ルーツ」を超えることはないでしょ。
「ルーツ」の印象があるので、この映画でもものすごく激しい奴隷の扱いを見ても、エグさをそこまで衝撃的には感じない。
とにもかくにも、ジャンゴがとてもかっこよかったのだ。
妻に対する再会の言葉とか・・・心臓にズギューン!!っていう感じ(笑)。
でも、でも、それよりも何よりも誰よりも、今回はドクター・シュルツ!!
賞金稼ぎの元歯科医。
いうなればやっぱり「人殺し」なんだけど、どうしても憎めない。
黒人に対する差別偏見がなく、とても紳士。優しく愛情溢れた、気品高い男なのだ。
(「賞金稼ぎ」という仕事がちょっと結びつかない気もするけど、細かいことは気にしない)
この映画の主人公はひょっとして、シュルツじゃないのか??なんて思ったり。
ともかく、大好きだった。。。シュルツ。。。。。
イングロリアスバスターズなんかでは冷酷非道なナチス将校がとても似合っていた。
イメージが一新されてしまった。
大好きなレオくんも出てるんだけど、熱演だけど、でも今回はクリストフ・ヴァルツに軍配!!

★★★★(ドクターシュルツの分☆をプラス)
ラビット・ホール ★★★★
西部劇だし、夫もイケるかなーと思って、夫婦で見に行ってきました。
でも、思ったよりも血ドバが激しくて、閉口・・・。
テレビ(スターチャンネル)放映で鑑賞。

4歳の子どもを突然の事故で亡くした夫婦の悲しみを描いた作品。
ただひたすら哀しい。子どもを亡くすとはどんな場合にだって哀しいけれど、それが4歳だったら・・。
まだまだ可愛い盛り、明るい家庭の中でこれから成長を楽しみにして、あれもしてあげよう、これもしてあげたい・・そう思っている矢先に、あっけなく死んでしまったら・・。
そんな風に想像しただけでも、泣けてしまう。
母親も父親も、自分を責めたり、お互いに相手から責められているように感じたり。
あのときこうしていたら、自分さえああしていたら・・・。
考えたところでいまさらどうしようもないことをひたすら思わずにいられない。
前に進めず、とらわれた日々、それはもう地獄のような日々になるだろう。
家のあちこち、そこここに子どもの面影がある。冷蔵庫に貼った絵、ドアに付いた指紋。外に行けば同じ年頃の子どもを見てわが子を思い出さずにいられない。
日々の中で、夫婦はギクシャクし、家族にも当り散らす。
そんな夫婦の日常が、ほんとうにリアルに描かれていて胸を衝かれた。
タイトルのラビットホールというのは、ある少年が書いたコミック。
平行宇宙=パラレルワールドの物語だ。
今この世で自分が不幸だとしても、宇宙のどこかにまったく同じ自分が、そこではとても幸せに暮らしている。
その「想像」に、ほんの少し救われる母親。
何もかも、哀しかった。親の愛を感じた。



ネタばれです↓





















そのコミックを書いた少年は、坊やを轢いてしまったのだ。
自分の可愛い子どもを殺した少年に、母親はどうして近づいたのかな~と思う。
でも、少年は自分がしたことに、とても苦しんでいた。
苦しむさまを見て、母親はどこか「納得」したんじゃないかな。
そうでなければやりきれないものね・・。
でも、楽しそうにブロムに出かける少年の姿を見てしまう。
自分に見せていた「苦しんでいる」姿は、一面であり、他の一面では青春を謳歌してる。
これも一種のパラレルワールド?少年の中にあるパラレルワールド?
ショックを受けてしまう母親が、また痛々しい。

前に進む決意をした夫婦の姿で、最後は終わる。
悲しみを押し隠し、よその子どもを抱いて、楽しげに振舞う姿に泣かされた。
子どもを亡くしたという事実は、夫婦にとって同じ出来事なのに、感じ方はまるで違う。だから悲しみの共有と言うのも簡単じゃない。夫婦でさえそうなのだ。

お互いの思いを受け止めて、それぞれの悲しみを尊重することができたら、夫婦は一緒に前を向いて歩いていけるのかもしれないと感じた。
辛かったけれど、感動的な映画だった。
ペイド・バック ★★★★
【ストーリー(Amazon)】 1965年、偽名を使い産婦人科医として生き延びているナチスの戦犯ヴォーゲルを誘拐し裁判にかけるため、イスラエルの秘密諜報機関モサドからレイチェル、スティーヴン、デイヴィッドの3人の工作員が東ベルリンに潜入する。彼らに囚われたヴォーゲルは逃亡を試みてレイチェルに射殺され、ヴォーゲルを連れ帰ることには失敗したものの悪魔に正義の鉄槌を下した3人、特に顔に大きな傷を残すことになったレイチェルは英雄となる。 1997年、モサドの長官となっているスティーヴン、スティーヴンとの間に一児をもうけたものの離婚したレイチェルは、デイヴィッドが不穏な死を遂げたことを知る。その背後には、30年前のあの作戦にまつわる重大な秘密が関与していた。そして今、その陰はレイチェルとスティーブンにも忍び寄ろうとしていた。

テレビで。面白かった。スパイものは面白いなぁ・・。地味ながらハラハラさせられたし、ロマンスの切なさも好みだった。サム・ワーシントンがよかったなぁ。ヘレンミレンの若いときの女優さん、そっくり!と思った。ステファンはどうも、バナナマン設楽に見えてしまいました。。。最後まで見て、もう一度最初からチェックした。それで「なるほど~」って言う感じ。
ぼくたちのムッシュ・ラザール
もっとほのぼの系の映画かと思ったら、とてもシリアスでヘヴィな物語だった。
のっけから、11歳の小学生シモンは、牛乳当番で一番先に教室に行くと、そこには首吊り死体が・・!!
驚愕の導入部でのけぞってしまった。
死んでいたのはなんと、子どもたちの担任だった。
急ぎ後任の先生を探す校長。そこにやってきたのが、ラザールと言うアルジェリアからやってきた教師だった。
慣れないカナダでの授業、前の先生を慕う子どもたちは、なかなかラザール先生の授業になじまない。
そのうえ、ラザール先生には秘密があった。
そして子どもたちは担任の自殺という出来事に、深く傷ついていて、心を回復できない子どもも多い。
そんな教室の中で、ラザール先生と子どもたちは次第にお互いの心を寄り添わせていくのだが・・・。










子どもたちが担任の自殺で、深く傷ついているのに、学校側はおざなりのカウンセリングで済ませようとする。学校側も、イマドキは大変で、たとえば、体罰はもちろん禁止だしハグも禁止、体に触れることを一切禁じているのだ。それでは体育の授業にも差しつかえ、子どもたちに能無しのように思われている体育教師は、その「禁止事項」のために、たいした授業ができないという。
この「禁止」が、担任の自殺に大きく関わっているのだけれど、教育現場の戸惑いや混乱が伝わってきた。
うーん・・。日本は「ハグ」文化がないからいいけど、そういう文化の国で禁止にされると辛いものがあるのじゃないかと思うけど、でも、イマドキの教育現場を思うと「そういう」先生が多すぎるもんなぁ・・。


教育のことだけじゃない。
ラザール先生の抱える過去が次第に明らかになって行き、これまたとても重い。
こんな辛い過去を抱えていたの?先生が気の毒でならない。


最後に生徒たちに別れの挨拶代わりに寓話を贈る。
涙なくしていられなかった。
辛い物語だけど、優しいものが心に残った。
ブリッツ ★★★
【ストーリー(Amazon)】 ロンドン市警の刑事ブラント(ジェイソン・ステイサム)は、妥協を許さず、犯罪を犯すものには徹底的に制裁を加えてきた。ある時、ロンドン市内で警官ばかりを狙った連続殺人事件が発生。タブロイド紙の記者ダンロップは“ブリッツ”と名乗る男から通報を受けるが、その情報提供者こそが殺人鬼であることを知る。彼は記事を書かせ、予告殺人を行うことで有名になろうと目論む愉快犯だったのだ。次々と消されていく仲間たち、そして最後の標的となったのは・・・。最凶の二人の電撃戦(ブリッツ)は、衝撃のクライマックスを迎えるー!

ジェイソンステイタムがすごい乱暴な刑事だったので、最初は「うーん」と思ったけど、次第に面白くなった。新上司(ボーンアルティメイタムの新聞記者だよね)とのコンビもよかったし、ラストもあれでいい。こういうの好き。ちょっと「チェイサー」と「公共の敵」を思い出したけど。。。ありふれた内容って言うことかな?
ナニーマクフィーと空飛ぶ子ブタ ★★★
1作にも増してハリーポッターか!!吹き替えで見ると都会の少女の声がハーマイオニーだし!!・・・と言う点で楽しめたりして。ま、前作のほうが断然良かったけど・・。ナニーの活躍にひねりがなかったかな~みたいな。一番印象に残ってるのはヴォルデモードに対して息子が「家族が離れ離れになるのは・・うんぬん」と言うせりふで、胸を衝かれてしまった。都会の子どもたちが田舎暮らしになじむのにあまりにあっけなかったが子どもたちが仲良くなるのは見てて気分が良かった。豚のシンクロはちょっとやりすぎな気がした。
新・明日に向って撃て! ★★★★
テレビ放映(スターチャンネル)があったので、見ました。
すっごく懐かしい。大好きな映画です。
かの大名作「明日に向かって撃て!」の続編・・は、作ることができないので、その前日譚と言う形の、ふたりの若き日々出会いの頃を描いた作品です。
おそらく、オリジナル作品を愛する人たちから見たら「なんであの作品の続編を作るんだ!」と言う向きもあったんじゃないかなと思う。オリジナルがあまりにも偉大な作品なので、悪く言えば「無謀」って言う感じも無きにしも非ず?この作品はちょっとB級かな?みたいな感じもしますし・・・。
でも、これ、私は大好きです。。
二人が出会って、次第にコンビとして息が合っていく過程が描かれていて、まだまだ無名の二人は血気盛んで無鉄砲な、やんちゃ坊主って言う感じ。
「明日に向かって撃て!」がああいう最後になっていて、それは感動を呼ぶものの、哀しい気持ちも残したのです。でもこの作品では、このふたりは遠い未来にそんな結末を迎えることを知る由もなく、ひたすら能天気だったり「有名になりたい」一心だったりして。
初めての銀行強盗、初めての列車強盗、血を流し命を奪うことを避けたいブッチ。西部劇としては全然血なまぐさくなくて、ひょっとして生ぬるかったりするのかも。
でも、その優しさや明るさが大好きです。
高校当時、劇場で2回続けて見ました。
今回見て、ブッチに子どもがいたことを覚えてなかったので、驚きました。
子どもとの別れのシーンが切なくて。子どもがいるなら堅気になれよ~~・・なんて、思ってしまいました。
ジャンゴ 繋がれざる者 ★★★★
西部劇だし、夫もイケるかなーと思って、夫婦で見に行ってきました。
でも、思ったよりも血ドバが激しくて、閉口・・・。
私はグロ平気人間ですが、もういいよ~~と思ってしまった。夫は気が弱い人なので、気分が悪くならないか心配になってしまいました(^_^;)。
「デス・プルーフ」(私が見たのは短縮版)みたいな感じ??そこまで血を出す(飛ばす)必要があるの?と思った。
それと、3時間ぐらいの上映時間、長~~~~い!!!
中盤は盛り上がりも感じられず、なんとも退屈な時間帯があった。飽きたというか。
しかし、それでも、後半の盛り上がりがその退屈を払拭したかな。
奴隷のジャンゴがめきめきとガンマンとしての腕を上げ、妻を取り戻そうとする。
普通に「売ってくれ」と言えば済みそうなのに、そうはならないのが、人間を奴隷とする商品に見て売買し、所有する人間の傲慢さか。(レオさまのほうですが)
人種差別について考えさせられると言うよりも、単にジャンゴの活躍を楽しんだ。
やっぱりどうしても、奴隷制度について訴えているものとして「ルーツ」を超えることはないでしょ。
「ルーツ」の印象があるので、この映画でもものすごく激しい奴隷の扱いを見ても、エグさをそこまで衝撃的には感じない。
とにもかくにも、ジャンゴがとてもかっこよかったのだ。
妻に対する再会の言葉とか・・・心臓にズギューン!!っていう感じ(笑)。
でも、でも、それよりも何よりも誰よりも、今回はドクター・シュルツ!!
賞金稼ぎの元歯科医。
いうなればやっぱり「人殺し」なんだけど、どうしても憎めない。
黒人に対する差別偏見がなく、とても紳士。優しく愛情溢れた、気品高い男なのだ。
(「賞金稼ぎ」という仕事がちょっと結びつかない気もするけど、細かいことは気にしない)
この映画の主人公はひょっとして、シュルツじゃないのか??なんて思ったり。
ともかく、大好きだった。。。シュルツ。。。。。
イングロリアスバスターズなんかでは冷酷非道なナチス将校がとても似合っていた。
イメージが一新されてしまった。
大好きなレオくんも出てるんだけど、熱演だけど、でも今回はクリストフ・ヴァルツに軍配!!
ラビット・ホール ★★★★
4歳の子どもを突然の事故で亡くした夫婦の悲しみを描いた作品。
ただひたすら哀しい。子どもを亡くすとはどんな場合にだって哀しいけれど、それが4歳だったら・・。
まだまだ可愛い盛り、明るい家庭の中でこれから成長を楽しみにして、あれもしてあげよう、これもしてあげたい・・そう思っている矢先に、あっけなく死んでしまったら・・。
そんな風に想像しただけでも、泣けてしまう。
母親も父親も、自分を責めたり、お互いに相手から責められているように感じたり。
あのときこうしていたら、自分さえああしていたら・・・。
考えたところでいまさらどうしようもないことをひたすら思わずにいられない。
前に進めず、とらわれた日々、それはもう地獄のような日々になるだろう。
家のあちこち、そこここに子どもの面影がある。冷蔵庫に貼った絵、ドアに付いた指紋。外に行けば同じ年頃の子どもを見てわが子を思い出さずにいられない。
日々の中で、夫婦はギクシャクし、家族にも当り散らす。
そんな夫婦の日常が、ほんとうにリアルに描かれていて胸を衝かれた。
タイトルのラビットホールというのは、ある少年が書いたコミック。
平行宇宙=パラレルワールドの物語だ。
今この世で自分が不幸だとしても、宇宙のどこかにまったく同じ自分が、そこではとても幸せに暮らしている。
その「想像」に、ほんの少し救われる母親。
何もかも、哀しかった。親の愛を感じた。



ネタばれです↓





















そのコミックを書いた少年は、坊やを轢いてしまったのだ。
自分の可愛い子どもを殺した少年に、母親はどうして近づいたのかな~と思う。
でも、少年は自分がしたことに、とても苦しんでいた。
苦しむさまを見て、母親はどこか「納得」したんじゃないかな。
そうでなければやりきれないものね・・。
でも、楽しそうにブロムに出かける少年の姿を見てしまう。
自分に見せていた「苦しんでいる」姿は、一面であり、他の一面では青春を謳歌してる。
これも一種のパラレルワールド?少年の中にあるパラレルワールド?
ショックを受けてしまう母親が、また痛々しい。

前に進む決意をした夫婦の姿で、最後は終わる。
悲しみを押し隠し、よその子どもを抱いて、楽しげに振舞う姿に泣かされた。
子どもを亡くしたという事実は、夫婦にとって同じ出来事なのに、感じ方はまるで違う。だから悲しみの共有と言うのも簡単じゃない。夫婦でさえそうなのだ。

お互いの思いを受け止めて、それぞれの悲しみを尊重することができたら、夫婦は一緒に前を向いて歩いていけるのかもしれないと感じた。
辛かったけれど、感動的な映画だった。
ペイド・バック ★★★☆
【ストーリー】 1965年、偽名を使い産婦人科医として生き延びているナチスの戦犯ヴォーゲルを誘拐し裁判にかけるため、イスラエルの秘密諜報機関モサドからレイチェル、スティーヴン、デイヴィッドの3人の工作員が東ベルリンに潜入する。彼らに囚われたヴォーゲルは逃亡を試みてレイチェルに射殺され、ヴォーゲルを連れ帰ることには失敗したものの悪魔に正義の鉄槌を下した3人、特に顔に大きな傷を残すことになったレイチェルは英雄となる。 1997年、モサドの長官となっているスティーヴン、スティーヴンとの間に一児をもうけたものの離婚したレイチェルは、デイヴィッドが不穏な死を遂げたことを知る。その背後には、30年前のあの作戦にまつわる重大な秘密が関与していた。そして今、その陰はレイチェルとスティーブンにも忍び寄ろうとしていた。

面白かった。スパイものは面白いなぁ・・。地味ながらハラハラさせられたし、ロマンスの切なさも好みだった。サム・ワーシントンがよかったなぁ。ヘレンミレンの若いときの女優さん、そっくり!と思った。ステファンはどうも、バナナマン設楽に見えてしまいました。。。ちょっと分かりにくかったので、最後まで見て、もう一度最初からチェックした。それで「なるほど~」って言う感じ。
ぼくたちのムッシュ・ラザール★★★★
もっとほのぼの系の映画かと思ったら、とてもシリアスでヘヴィな物語だった。
のっけから、11歳の小学生シモンは、牛乳当番で一番先に教室に行くと、そこには首吊り死体が・・!!
驚愕の導入部でのけぞってしまった。
死んでいたのはなんと、子どもたちの担任だった。
急ぎ後任の先生を探す校長。そこにやってきたのが、ラザールと言うアルジェリアからやってきた教師だった。
慣れないカナダでの授業、前の先生を慕う子どもたちは、なかなかラザール先生の授業になじまない。
そのうえ、ラザール先生には秘密があった。
そして子どもたちは担任の自殺という出来事に、深く傷ついていて、心を回復できない子どもも多い。
そんな教室の中で、ラザール先生と子どもたちは次第にお互いの心を寄り添わせていくのだが・・・。










子どもたちが担任の自殺で、深く傷ついているのに、学校側はおざなりのカウンセリングで済ませようとする。学校側も、イマドキは大変で、たとえば、体罰はもちろん禁止だしハグも禁止、体に触れることを一切禁じているのだ。それでは体育の授業にも差しつかえ、子どもたちに能無しのように思われている体育教師は、その「禁止事項」のために、たいした授業ができないという。
この「禁止」が、担任の自殺に大きく関わっているのだけれど、教育現場の戸惑いや混乱が伝わってきた。
うーん・・。日本は「ハグ」文化がないからいいけど、そういう文化の国で禁止にされると辛いものがあるのじゃないかと思うけど、でも、イマドキの教育現場を思うと「そういう」先生が多すぎるもんなぁ・・。


教育のことだけじゃない。
ラザール先生の抱える過去が次第に明らかになって行き、これまたとても重い。
こんな辛い過去を抱えていたの?先生が気の毒でならない。


最後に生徒たちに別れの挨拶代わりに寓話を贈る。
涙なくしていられなかった。
辛い物語だけど、優しいものが心に残った。
ブリッツ ★★★
【ストーリー】 ロンドン市警の刑事ブラント(ジェイソン・ステイサム)は、妥協を許さず、犯罪を犯すものには徹底的に制裁を加えてきた。ある時、ロンドン市内で警官ばかりを狙った連続殺人事件が発生。タブロイド紙の記者ダンロップは“ブリッツ"と名乗る男から通報を受けるが、その情報提供者こそが殺人鬼であることを知る。彼は記事を書かせ、予告殺人を行うことで有名になろうと目論む愉快犯だったのだ。次々と消されていく仲間たち、そして最後の標的となったのは・・・。最凶の二人の電撃戦(ブリッツ)は、衝撃のクライマックスを迎えるー!

ジェイソンステイタムがすごい乱暴な刑事だったので、最初は「うーん」と思ったけど、次第に面白くなった。新上司(ボーンアルティメイタムの新聞記者だよね)とのコンビもよかったし、ラストもあれでいい。こういうの好き。ちょっと「チェイサー」を思い出したけど。。。
ナニーマクフィーと空飛ぶ子ブタ ★★★
1作にも増してハリーポッターか!!吹き替えで見ると都会の少女の声がハーマイオニーだし!!・・・と言う点で楽しめたりして。ま、前作のほうが断然良かったけど・・。ナニーの活躍にひねりがなかったかな~みたいな。一番印象に残ってるのはヴォルデモードに対して息子が「家族が離れ離れになるのは・・うんぬん」と言うせりふで、胸を衝かれてしまった。都会の子どもたちが田舎暮らしになじむのにあまりにあっけなかったが子どもたちが仲良くなるのは見てて気分が良かった。豚のシンクロはちょっとやりすぎな気がした。
追憶 ★★★★
【ストーリー(Amazon)】
1937年、大学のキャンパス。
政治運動に没頭するケイティーにとって、育ちが良くハンサムなハベルはひそかな憧れの対象だった。
やがて二人は、第二次世界大戦中のニューヨークで再会、いつしか愛し合い結婚する。
ハリウッドでの生活は平和で幸福そのものだったが、幸せは長くは続かなかった…。


赤狩りとか、その時代背景がイマイチ私にはピンと来ないので、本当の意味では全然理解できてないんだろうと思う。
でも、ケイティーが愛と主義の間で揺れつつも、愛よりも主義を選んだところに、この映画の感動の一端があるのかなと思う。普通(普通ってなんだか分からないけど(^_^;))なら、自分の主義を曲げても、男を選ぶような気がするけど、ケイティーはそうしなかった。出来なかったし、したくなかったんだと思う。
そんなケイティーが切なくて愛しい。
自分だったら、ケイティーみたいな女性は敬遠してしまうと思うけど(^_^;)。
愛しながら別れていくハベルには、ちょっと唖然とする。
子どもまで出来たのに。子どもはどうするんだ!
でも、このふたりなら、その結論を選んだのもなんだか納得してしまう。

ラスト、久しぶりに出会った二人。
「うちに来て」と言うケイティに「I can't」と言うハベル。
それはまだ愛してる・・という意思表示。
時を経て愛し合う二人なのに、やっぱり結ばれることは出来ない。
切なくて、哀しいけど、とても美しいシーンだった。
バーバラの歌声がまた泣かせる。

高校時代好きだったレッドフォード、若くて美しいですね。
ジェームズウッズがまた若い!そして、陰キャラで出ててちょっと笑った(笑)。
シュガー・ラッシュ ★★★★
トイストーリーがおもちゃたちの「真実の姿」を描いていたなら、こちらはゲームキャラの真実の姿を描いていると言えるでしょう。
ゲームの中では敵キャラ=悪者のラルフ。ゲームセンターの営業時間が終わり、ゲームキャラたちがそれぞれ自分の家に帰るとき、ラルフには家がなく、ゴミ溜めが自分のねぐら。30周年記念のパーティにも、自分だけは呼ばれず仲間はずれ。そんな生活に嫌気がさして、敵キャラが決してもらえることのない「メダル」を勝ち取りに、他のゲームの中に入っていくのだけれど・・・。

ともかく、絵が美しい。
そして相変わらず発想が斬新!キャラクターたちがゲームセンターを、実は自由に行き来できて、他のゲームのキャラたちと交流を持ってるとか。悪役商会(笑)たちはみんな、同じように悩んでいて、自助の会みたいなのを開いているとか。
そこでは、おなじみのクッパ大王もいて嬉しい限り!(あんた、悩んでたの?悪役がイヤだったの?!!)
ソニックだとかザンギエフだとかパックマンのグズタは(名前まで知らなかったけど)自助の会の司会者だったり!誰もが一度は目にした事のあるキャラがいて、ファンにはたまらないのでは?

それぞれのゲームの世界観も完璧!!
そして、ラルフがメダルを追いかけて入り込んだシュガーラッシュの世界のカラフルでおいしそうで楽しそうなこと!!そこで出会った不良プログラム少女のヴァネロペの躍動感!
彼女はノイズのためにレースに出られないのだけれど、レースに出ることを夢見て一生懸命。
最初は彼女がちょっとうっとおしかったけれど、その健気さに心を打たれてしまうのです。

実は半分ぐらいまでは、歴然とした「敵キャラ」がいなくて、ちょっとハマれなかった。
ゲーム世界の敵キャラのみんなは、全然「悪者」じゃないからです。
でも、シュガーラッシュの世界に入ってからはもう目が離せない!
ラルフとヴァネロペの間で深まる友情、ヴァネロペのノイズ、レースに出られるのか否か。
ラルフとサイバグを追いかけてやってきた美しい女性軍曹とフェリックス、その二人の恋は?

とくにヴァネロペのまっすぐで一生懸命さに引き込まれた。
彼女がレースに出られるように心から応援した!
自分の事しか考えていなかったラルフが、ヴァネロペとの出会いによって、思いやり深いキャラに変わって行ったり、ラルフとフェリックスがお互いの立場を思いやることが出来るようになったり。
キャラたちが内面的に成長していくのが、見ていてとても気持ちが良く感動的だった。

中盤までは「イマイチだなぁ」と思ってみていたんだけど、最後のほうはもう、面白くて感動的で、見終えたときは涙が・・・・(笑)。とてもよかったです。
結局「自分の役割」みたいなことを確認するラルフだけど、そうだよね、クッパ大王がいてこそマリオの世界も面白いんだもん。いてくれなくっちゃ困るよ!
本気で敵キャラを憎んでるわけじゃない、ゲーマーは敵キャラを含めて、登場キャラを愛してるんですよ。


で、シュガーラッシュのレース場はまるでマリオカートだったし、エンドロールにはマリオブラザーズとか・・いろいろマリオっぽいゲームが出てきたし、そもそもラルフがドンキーコングに見えたし。
個人的には、本当のドンキーとマリオでこの映画を作ってもらいたかったぐらいです。



TIME/タイム ★★★
<ストーリー> 科学の進化により老化を克服した近未来、そこでは"時間"が"通貨"となり世界を支配していた。人間の成長は25歳で止まり、余命(時間)は労働により稼がなければならなかった。そして街は"タイムゾーン"という境界線により、貧困層が住む〈スラム・ゾーン〉と〈富裕ゾーン〉に明確に分けられ、その行き来は禁止されていた。ある日、ある男から100年の時間をもらったことで殺人容疑をかけられた貧困層の青年ウィルは、スラムゾーンに別れを告げ、富裕ゾーンに逃げ込む。そこで彼は、贅沢な生活に永遠の命を無駄に費やす人々の中にいた大富豪の娘シルビアと出会い恋に落ちるのだが、間もなく時間監視局員レオンに追い詰められてしまう。窮地のウィルはシルビアを人質に取り、自由を求めて逃避行を続けるのだが、二人の余命は残りわずかとなっていた……。果たして二人の運命は? 彼らを待ち受ける衝撃の結末とは!?

酷評を見ていたので、思ったよりも面白いと感じた。時間が最大の価値を持ち、お金のように流通すると言う発想は斬新。お金と違って、時間はなくなることと死が直結するので、切迫感が強い。ちょっとそういう世界をリアルに自分の身の上には想像できなかったけど。永遠の命を持つことが幸せではないんだ、与えられた時間の中で一生懸命に生きようというメッセージは伝わったと思う。タイムキーパーがなぜあそこまで?彼の父親とは何があった?ってことが消化不良だったかな。
ディア・ブラザー ★★★
<ストーリー> 貧しい家に生まれ、どんな時でも寄り添って生きてきたベティ・アンと兄のケニーは、大人になった今でも仲の良い兄妹だった。だがある日、突然ケニーが殺人容疑で逮捕されてしまう。終身刑を言い渡されたケニーの無実をただひとり信じるベティ・アンだったが、厳しい生活の中、弁護士費用を工面できるはずもなかった。何としてでも兄を救いたい彼女は、すべてを投げうって弁護士資格を取る決意をする。それは、想像を絶する戦いの始まりだった――。

実話らしい。すごいと思う。感動的ではある。でもこのテーマなら、もっともっと感動しても良いのでは?と思ってしまった。そこまでの感動がなかったのはなぜか?自分でも良く分からない。映画としては面白く見ることが出来たし、実話なのでこれでいいんだと思うけど、でも、たとえば裁判で丁々発止のやり取りがあったらもっと盛り上がったかも。見て損はないと思うし、映画と事件を覚えておきたいと思うけど、思ったよりも淡々としていた。子役のベイリー・マディソンちゃんは好きだ(*^_^*)
熱血男児 ★★★☆
【ストーリー】 兄貴分を殺され、復讐を誓ったヤクザのジェムン(ソル・ギョング)。彼は、弟分のチグク(チョ・ハンソン)を伴い、復讐相手デシクの周辺の下見を始める。そして、デシクの母親(ナ・ムニ)が経営する食堂に出入りするようになるが、デシクの帰りを待つうちに、次第に母と息子のような感情を持ち始めてしまう・・・。

ソル・ギョングの魅力が詰まった一作。
とても面白かった。

ストーリーは少々分かりにくかった。
なぜ、主人公ジェムンが、デシクという男を狙おうとしているのか・・と言う部分が分からず、ただ、ジェムンの人間性の悪さ(舎弟のチグクに態度も横柄だし卑怯なことするし、子ども相手にも大人気ないし・・最低やなこいつ・・みたいな)ばかりが目立ってしまう。
でも、食堂のおばちゃんとの触れ合いを経て、ジェムンの優しさみたいなものが伝わってきて、同時に、どうしてジェムンがデシクを狙っているのかも分かってくる。
最後の最後には、また、その「事件」の陰にある「真実」も明らかに。
ヤクザなんかになっちゃダメだよ、ヤクザってこんなものだよ・・というメッセージが伝わった。

ソル・ギョングが嫌悪感から好感を抱かせるヤクザを好演していたと思う。
こういう役はとても似合う。ヘアスタイルも良かった。(長髪はイヤ。短くして欲しい)
役柄としては「公共の敵」の、カン・チョルジョンの次に好き(*^_^*)

ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー ★★★
一人のアイドルが出来上がる過程のひとつ。こうやって出来上がるのか~と思うし彼の才能の豊かさをじっくりと見た。いちばん驚いたのはルービックキューブを初めてながら前面クリアしたことだったけど。遊びたい盛りの少年には過酷だなぁとか、子どもでもプロだなぁとか、色々と感想はあるけど日本人の感覚としては、あんなにも幼い子どもがファンとして熱狂してるんだからタトゥーはやめて・・。
光のほうへ ★★★★☆
デンマークの映画だそうです。泣けた・・!

冒頭、年端も行かない兄弟が二人で赤ちゃんの世話をしている。
どうやら赤ちゃんはふたりの末の弟らしい。母親はと言うとアルコール中毒で、この二人の兄弟も含め、赤ちゃんである弟さえも世話を放棄している。だからこの兄弟は必死にちいさな弟を育てている。時には万引きまでして・・。名前も親はつけないので、兄弟が命名。。。
そうまでして育てていたのに、小さな命ははかなく散ってしまう。

衝撃の導入部だ。なんせ赤ちゃんが死んでしまうなんて、正視に耐えない。あまりにも哀しすぎるのだ。

時は一気にワープ。兄弟が大人になった生活が描かれている。
ふたりとも、幸せそうでもないし、ちゃんとした社会人として生活しているように見えない。
しかし、兄ニックはそんな境遇にありながらも、元恋人の兄(短気で手が早く精神的にもややこしそうな男である)にたいして、ぶっきらぼうでありながらも気遣いが優しい。
方や弟は、麻薬中毒。幼稚園児の息子がいるが、とてもまともに育てているとはいえない。
言えないのだが、息子への愛情だけは本物だと感じられる。
ぎりぎりの中での二人の生活は危うくも愛情が感じられてしみじみとしてしまう。
どうしようもない父親だけど、そうせずにいられない父親(弟)の切羽詰った感じが伝わる。

兄弟二人が「きちんと」大きくなれなかったのは、明らかに子ども時代の影響だ。
母親に自ら虐待されながら、弟を死なせてしまったと言う罪悪感、トラウマ。
そんな過酷な過去を抱えて、まともに生きていけるだろうか。
私は少なくとも、この兄弟の成長した姿に納得を感じたし、また逆に、こんな風に過去にとらわれていることに、いとしさ・・みたいなものを感じた。
さっさと辛い過去は忘れ幸せになる・・そんな器用なことが出来れば、幸せだったのかもしれないけど、出来なかったところに人間らしさを感じるんだと思う。
もちろん、乗り越えていくに越したことはないし、弟の選んだ結末は哀しすぎたのだけど・・。

刑務所の中で再会した二人が、初めて「話す」シーンは胸を衝かれた。
マーティンの名前の由来、マーティンが大事に持っていた「Z」の書かれた紙切れ・・それらに涙を誘われた。

重くて辛くて暗い物語だったのだけど、不思議と見終えた後に一抹の明るさを感じる。
それがタイトルの「光」なのだろうか。
どうかこの二人が、マーティンが幸せになるように、願ってやまない。

きっと、幸せになるよね。
グレッグのダメ日記 ★★★
内容(「Oricon」データベースより) 世界的ベストセラーを完全映画化!笑って泣いて元気が出る“ダメダメ”コメディ!イケてる中学生を夢見るグレッグ。だが、現実はイジワルな兄にいたずらされたり、両親に怒られてばかりと全然サエない。しかも学校では、イケてない親友ロウリーのせいでグレッグまで恥ずかしい目に。でもある日、ひょんなきっかけでロウリーだけが人気者になり…。
ロラックスおじさんの秘密の種 ★★★
内容(「キネマ旬報社」データベースより) ロラックスおじさんが守る“秘密の種”をめぐる冒険を描いたアトラクションムービー。人工的な街に住む少年・テッドは、好きな女の子・オードリーに本物の木をプレゼントするため“秘密の種”を手に入れようとするが…。志村けんらが吹替を担当。

娘がサントラまで買う入れ込みようだったから期待したけど、ちょっとまったりしすぎてたかなぁ・・。まず関西弁はなんで??志村けんもイマイチ。悪役があっけない。え?それだけ?それで終わり?みたいな感じがした。でも、テーマは深かった気がする。本当の悪役はあのオカッパじゃなくて、人間が起こす「自然破壊」というか、自然を破壊しても自分の欲を満たそうとする私たちの心だと思った。ただ、CGアニメとしては最近で言うと「シュガーラッシュ」とか、去年だけど「ヒックとドラゴン」のほうがよかった。
プンサンケ ★★★☆
韓国映画ならではの作品だった。
主人公の男は、南北朝鮮を秘密裏に行き来する「配達人」を生業にしている。
想像できるとおり、とても危険な仕事だ。しかもたった3時間で成し遂げると言う。
それをなぜ彼がやってるのかも分からないし、彼が何者かもまったくわからない。
彼は失語症のようで、聞こえはするがまったく言葉を発しない。
韓国政府は、この男、プンサンゲ(吸っているタバコの銘柄がニックネームに)に、北から亡命した高官の愛人を連れてくるように依頼。高官の要求を呑みつつ、闇の仕事人プンサンゲの逮捕という両得をたくらむ。
男は無事に女を連れてくることが出来るのか・・・。


南北朝鮮の分断と言うのは、私たちには想像もつかない悲劇をはらんでいるんだと思う。
同じ民族でありながら憎み合う人たちの姿は、イヤと言うほどこの映画でも描かれる。
北のひとたちは、南をうらやみながらも、北に忠誠を尽くす。
それが大きな悲劇につながっている。

哀しくて切ない映画ながらも、突っ込みどころも多いのだけど、エンタメとしてはかなり楽しめた。
なんせ、主人公の男がカッコいい。顔はそれほどでもないけど(ゴメンナサイ)ガタイもいいし。
アクションもいい。飛び道具は殆ど使わず、ナイフを少し使ったか・・肉体で強い!・・のが素敵!
泥臭いこういう強さが私の好みだった(*^_^*)。
女との間に芽生えた愛情・・だかなんだか分からないぐらいの仄かな思いも、切なくてよかったし、直接的なシーンはないけど妙にエロティックな感じがした。キスシーンなんかも効果的!
あと、容赦ない残酷なシーンが程よく織り込まれていてグッド。
あの拷問シーンは、たとえば中にトゲトゲの付いた鉄仮面だとか万力だとか、そういう道具を使うよりも痛々しかったし・・・。身の毛がよだった。レベルが高い!・・・と思う。
舟を編む ★★★★
原作がとても良かったので、映画を見に行ってきました。
映画も原作に忠実で丁寧に作られていて、見ごたえがありました。
感想は、ストーリー的には、本と同じ感想になります。


ただ、やっぱり映画にしたとき、原作のよさがそがれてしまう部分って言うのはどこかしらにあるんじゃないかな。
私は作者の三浦しをんさんが、その道のエキスパートと言うよりも「オタク」部分を描くのがとても巧いなぁと感心させられたんだけど、映画ではその辺が表現不足に感じられた。
自分の感想にも書いてあるけど、原作では冒頭、監修の松本(映画では加藤剛)と定年退職する編集の荒木(映画は小林薫)が、常人から見れば奇天烈な感じすらするような、言語オタクっぷりを披露して、読者を感心させるやら唖然とさせるやら・・と言うシーンがあったりするのだけど、映画ではそこまでは描かれていなかった。まぁオタクの感じは良く出ていたけど。
それと、大海原と言うか、大宇宙と言うか、言葉の無限の広がりみたいなものを本を読んで感じた。
その広大さ、砂浜の砂の数のような膨大さに、自分の想像が及ばない。及ばないところに却って「無限」を感じたのだけど、映画ではそこまでの「広がり」は感じることが出来なかった気はする。
残念と言えばそれぐらいで、キャストも良かったし、まとめ方もそんなに違和感が無く、原作の雰囲気を壊すことなく巧く映像化していたと思った。
特に良かったのが、原作でもとても気に入った西岡。オダジョーが好演していた。
マジメさんの入居しているアパートなんかも、雰囲気があってよかった。
原作ほどじゃないけど、きっちり泣いてきました!
くまのプーさん 完全保存版 ★★★★
プーさんの可愛さって、実は良く分からない(^_^;)確かに可愛いけど娘のように悶絶するほど可愛いとは思えない??娘いわく動きや質感が可愛くて溜まらないのだそう。私にとっては、そういう娘を見るのが楽しい映画かも。それでもこのまったりした世界に浸るのは気分が良い。郷愁を感じるし、ラストは泣いてしまう。どうして?もっと遊びに行けば良いじゃない?でも時間を延ばしてもいつかは・・。それがまた寂しくて涙。プーさんは相も変らぬ生活をしながら待っててくれるよね。
声をかくす人 ★★★☆
【ストーリー】 南北戦争終結から間もない1865年のワシントンで、アメリカ合衆国大統領リンカーンが暗殺される。 すぐさま犯行グループは拘束され、その一人として下宿屋を営む南部出身のメアリー・サラット(ロビン・ライト)も捕らえられる。 罪状は犯行グループへのアジト提供であったが、彼女は一貫して無実を主張。メアリーの担当弁護士を引き受けることになったフレデリック(ジェームズ・マカヴォイ)は、 北軍の英雄であったこともあって彼女と向き合うことに抵抗を覚えるが、実際に無実で何かの事情から自身を捧げようとしているのではと考える。

よかった。レッドフォード監督は地味ながらも心に残る映画を撮ると思う(そんなに見てないけど(^^ゞ )主人公の弁護士は北軍で活躍して大統領の暗殺者を憎み最初は母親を疑いながらも正義を貫こうとする姿がひたむき。軍人たちが私利私欲でやってるのかと言うとそうじゃない。そうじゃないけど法律や正義よりも「都合」を優先する。何が何でも!!対照的だった。タイトルの意味は母の愛なのだろう。トラベリングパンツのレーナちゃん、久々見て嬉しかった!
リンカーン ★★★☆
一足先に見に行った母親が「寝てしまった・・・」と言っていたので、そっかー、そんなに難しいのか・・・と思い敬遠していたんだけれど、この直前偶然に「声をかくす人」を見たのです。 「声をかくす人」は、見るまで知らなかったんだけど、リンカーン暗殺に関わったとして下宿屋のおかみさんが罪に問われる物語。 なんとなく縁を感じて(そんなものはないと思うけど)決意して見に行ってみた。 私の「リンカーン」や南北戦争に関する知識なんて、「若草物語」とか「風と共に去りぬ」とか・・と言うお粗末さ。予備知識があったほうがいいらしいとは分かっていても、何をどう勉強していったらいいのかも分からず、もう素のままで見に行ってしまった。 うーん、やっぱり難しいって言うか。 恥を忍んでザックリ言うと、私の認識では、奴隷解放のために憲法を改正しようとして、賛同する議員定数を獲得するためにあれこれ画策すると言うのが本筋のようです。 つまり「票を獲得する」話になっていました。 南北戦争って言うんだから、南軍と北軍が戦争する・・と思いきや、北軍同士でも共和党と民主党では意見が違うし、共和党の中でも憲法改正に賛成反対で割れているし、戦争が終わってしまう前に憲法を改正しないと奴隷解放は遠のくので、和平交渉に訪れた南軍の使節団をどこかに連れて行っては「ここには来ていない」とか誤魔化し、大慌てで足りない議員数の獲得に奔走・・・・。 決議の日までに票は集まるのか。集まるんだろうけど、分かっていながらもなかなか緊迫感に溢れていた。 そして、リンカーンは大統領であると同時に家庭を持つ一人の男で、息子の入隊志願に反対する妻との間で軋轢が生じるし、息子は入隊を強く志願するし、それを許すことで妻はヒステリックに(もう一人の息子が死んでいるので)大統領をなじるし、もう、あっちでもこっちでもタイヘン!!タイヘンすぎる!! ・・・と、見ているだけでも途方にくれてしまう有様でした。 これだけの大きな出来事なので当然だけど、歴史の教科書やネットで説明してあるように、簡単な話じゃない。 戦争に勝ったからといってそれでメデタシ・・では全然ないわけで。リンカーンも言っているように、むしろそこからがタイヘンなんだろうな。 そんな矢先に暗殺されてしまったんだ・・・と思うと、気の毒だけど、でも生きていてももっとしんどかったんだろうなぁ。。。だからってあそこで死んでよかったねと言う意味ではないけど。 それにしても、リンカーンがカッコよかったのは、軍隊に志願したいと言う息子に入隊を許さないシーン。息子は「父親の許しなんか無くても入隊する」と息巻くのだが、それに対してリンカーンは「すべての息子が『父親の許しなど要らない』と言うだろうが、私は他の父親と違いただひとりのこの国の最高司令官だ。最高司令官の許可なくして軍隊には入れないのだ」と、言うんだけど、なぜか私としてはそこがツボってしまった。カッコいいわ~~。お父さんが大統領なんて息子も何かとタイヘンだろうけど、でも、カッコいいと思ってしまった。 そのあと「母さんが怖いんだろう」と言われてキレてしまうんだけど(^_^;)。 あとでウィキペディアで見たら、リンカーンはもとより、妻のメアリーもソックリ! サリーフィールドが巧く老け役をこなしてた。トミーリージョンズももちろんのこと。
戦火の馬 ★★★
<ストーリー> 第一次大戦前夜のイギリスの農村、貧しい農家に引き取られた一頭の美しい馬ジョーイとこの家の息子アルバートはかけがえのない絆で結ばれる。だが、開戦によってジョーイはアルバートから引き離され、英国軍の軍馬として戦場の最前線に送られてしまう。その後、数奇な運命に導かれるようにジョーイが巡りあったのは、家族のような絆で結ばれる少年、軍馬を誰よりも大切にするイギリス人将校、ドイツ軍を脱走した幼い少年兵、両親を亡くしたフランスの少女、そして、死と隣り合わせの戦場ですれ違う、数々の名もなき兵士たち・・・。 敵、味方の区別もない極限状態の中で、過酷な運命に立ち向かう人々との出会いと別れを繰り返しながら、ジョーイは彼らから希望を託され、やがて≪奇跡の馬≫と呼ばれていく―。

良い話だったけど・・予想以上ではなかった。馬は本当に可愛いかった。演技力にびっくり(あと、ガチョウ!!)少年に懐いていく様子や、別れのシーンなどは感動的だったけど、その後馬目線で描かれているのでなんだかハマれなかった。話が細切れに感じ感動が持続しないと言うか。馬のワイヤーを切るところなんかはよかったけど。うーん。もっと感動したかった。あと、全編英語だったので違和感があった。ドイツ人はドイツ語をしゃべって字幕にして欲しかった。敵味方の区別が付きにくかったんですよ。。。いい話だったけどねぇ。
アラジン ★★★★★
テレビで。久しぶりに見たけど、VHS持ってて子供たちと暗記するほど見た。懐かしい。山ちゃんの神業が光る作品で、私は山ちゃんのお仕事の中でこのジーニーが一番好き。とくに冒頭の初登場シーンが大好き。いつも思うけど1万年もじーっとしてたのに、じゅうたん君とは1000年ぶりって矛盾。でも突っ込まないでおこう。(*^_^*)アラジンの声が変わってたので最初違和感があったけど、慣れたい。
私にも妻がいたらいいのに ★★★☆
内容(「Oricon」データベースより) 30歳代の平凡な銀行員。彼は遠くから熱いまなざしで自分を見つめる、とある女性の存在にまったく気付かず…。何気ない日常をとおして男女の心が揺れる様子を、ユーモラスなタッチで描いたラブロマンス。

15年ぐらい前の作品なのかな?決して若くない男女の可愛いラブロマンス。ギョンさまの全然違う顔が見られる逸品。逆に他の人だったとしても、面白かっただろうか?と思った。銀行員のギョンさまが、塾の講師にだんだんと惹かれていく過程が丁寧に描かれてて、私は面白く見た。やっぱ、防犯カメラの映像を見るシーンが一番胸キュンだったな~。
マイ・ルーム ★★★★☆
ザックリとあらすじを言うと(昔の映画だからいいよね)疎遠で遠方に暮らしている姉妹がいました。
あるとき、姉が白血病になりました。ドナーが必要です。それで20年ぶりに姉が妹に連絡しました。
久しぶりに会った家族はギクシャクするけれど、次第に打ち解けていこうとする。
そこに、超反抗的な17歳の少年がいたり、ボケて寝たきりのおじちゃんがいたり、今は自分の事は出来ているけれど、まもなく介護が必要になるだろうと思う伯母さんがいたり・・・。
なんか、ものすごくタイヘンな状況なんだけど、そこから家族の愛を取り戻していく家族の再生物語・・と言うところでしょうか。

ありがちといえばありがちな内容なんだけど、なんと言っても役者が豪華!!
とんがった妹にはメリル・ストリープ、白血病の姉にはダイアン・キートン。その主治医がロバート・デ・ニーロ。そしてそして、メリル演じるリーの反抗息子が、レオ君と来た!
うーーーーーん!レオくん、キュート!!!❤❤❤❤
なんで今まで見てなかったんだろう。不思議・・・・。

役者が豪華な割りに、演出と言うか演技?が地味と言うか抑え気味と言うか、すごく心地よかった。
リーはエキセントリックなまでに息子を支配しようとして、息子はそれに反抗して、もはや犯罪者の域。
これって、やっぱり「毒親」になってしまってると思う。
リーの姉ベッシーに対しても心を開こうとせず、でも、徐々に打ち解けていくさまが、なんともカワユイのだ!
リーとベッシーと言う姉妹も、馬が合わずに疎遠になってしまったんだけど、でも、心の底ではお互いを思い合っているというのが分かってきて、胸がジーンとした。
とくに、美容師見習いのリーがベッシーのカツラをカットしてみるというので、ベッシーはためらいながらもカツラを取る。化学療法によってベッシーの髪は抜け落ち、とても哀しい状況になっている。
リーはそれを見て絶句してしまう。たぶん、このとき本当に「目の当たり」にして、衝撃を受けたんだろう。やっと深刻さが実感できたのかもしれない。
リーは「ブラシを取ってくる」と別室に行き、呼吸を整えショックを押し隠す。
本当はブラシはポケットに入っていたんだけども。
このシーンがとても印象的だった。
重苦しい内容かと思えば、とってもユーモラスなシーンも満載。
ドラマ好きのおばあちゃんは面白いし、医者の弟もとぼけてるし、レオくんの弟君も可愛くて面白いし、ディズニーランドへ行って深刻な事態に陥ったときも、助けてくれたのが、あのキャラクターだった!とか、随所にくすくす出来るシーンがあったし、また、優しさに満ちた映画だった。
人を愛することは、自分の人生を豊かにするということが描かれていた。
ただ、やっぱり、これから介護だの病気だのと、絶対に向き合う未来が来るわが身としては、こんな風に、ベッシーのように「愛する人がいて幸せ」と言えるのかなぁ・・なんて思ってしまったけど。
映画は映画として、素直に感動できた。

もう、レオくんが可愛すぎて!
私が親なら、こんな息子がいたら猫可愛がりしてべたべたと仲良くするね、絶対にね!
藁の楯 ★★★☆
私は、内容をなーんにも知らずに見に行きました。
チラシにしっかり書いてあるやん!!(^_^;)
「この男を殺してください。御礼に10億円差し上げます」と。
そう、この男(藤原竜也)は、幼女を暴行の上惨殺すると言う、卑劣でサイテーの凶悪犯。
政界の実力者でもある、殺された子どもの祖父が、上記のような広告を新聞の一面に掲載した。
すでに逮捕されている犯人を、九州から東京まで移送するのに、この広告のせいで、困難を極める羽目になってしまった。なぜなら、10億円欲しさに官民一体となり、犯人を狙っているのだ・・。
と、こういう導入部で、あまりにもリアリティのない設定だと思った。
しかし、そのリアリティのなさをゴリ押しで納得させるようなパワーがあって、引き込まれて見てしまう。
10億円のためなら誰もが何でもやってしまうのかも知れない。。。たとえ警察でも。
1億円なら、やらない!と言える人でも、10億ってなると、別なのかな~と。
想像の範囲を超えた金額に、そんなもんかな、と、納得するしかなかった。
新幹線もなんだか変わった色形で、九州地方の新幹線はこんな色なのかしら・・と思ってしまったけど←あほか(^_^;)、ロケは台湾で行われたらしい。(先日読んだ、吉田修一さんの「路(ルゥ)」を思い出した)
移送班は警視庁から4名、福岡県警から1名、計5名。だけど、警視庁でも部署が違うので2対2で反目がある。
反目しながら、こいつも10億円を狙ってるんじゃないかと疑いながら、博多から東京へ。
しかし、いろんなアクシデントが生じて、警察のメンバーも一人減り二人減り・・。
新幹線も降車を余儀なくされたり。。。犯人清丸は道中もその「悪」振りを全開で発揮するし・・と、見てるほうの気持ちもノンストップ。
全体的に「いや、あり得んだろう、こんなの」と思いながらもあっという間の2時間半だった。
特に好きな俳優も出てないし、この人が良かった!と思うこともなかったけど(大沢たかおは「おおかみこどもの雨と雪」の狼さん役だけど、この映画を見ながら「ちょっとおおかみの『彼』に似てるな」などと思ったりはした)最後はちょっと、ホロリとさせられてしまった。
まさかこの映画で泣けるとは最後まで思わなかったので不意を衝かれてしまった(笑)
カムイ外伝 ★★☆
内容(「キネマ旬報社」データベースより) 白土三平原作による名作漫画を松山ケンイチ主演で映画化したアクション時代劇。掟に縛られた忍の世界を抜け、真の自由を求めてさ迷うカムイは、ある日藩主の愛馬を殺した漁師・半兵衛の命を助けたことで、彼の家に迎え入れられるが…。通常版。

テレビでやってたので見た。CG多用で違和感があったし、アクションもイマイチな感じで好きになれなかったけど、次第にハマった。ストーリー的にカムイでなくても良かったと思ったけど、でも、カムイが半兵衛の一家と仲良く、娘たちに慕われたりしながら平穏に暮らしている姿を見るのは嬉しいことだった。よかったねーと言う気持ちになった。このまま貧しいながらも平和な生活を続けてあげさせたかった。
ラストスタンド ★★★★
いやー、シュワちゃん、お帰り!っていう感じで、ものすごく楽しめた!!
シュワちゃんはものすごく平和で平凡な田舎町、メキシコとの国境の街ソマートンの保安官だ。
そこに、移送中の麻薬王が逃げてきて、シュワちゃんたちはそれを阻止すると言う物語。

見所はなんといっても、シュワちゃん健在って部分でしょうか。
もちろん、ターミネーターなどの全盛期から見れば、ものすごく年をとった。
でも、「上手に年をとった」と言う感じがする。無理に抵抗してないと言うか。
だから、映画の中でアクションを演じても、息切れしてるし「トシかな・・」なんて言ってしまう。

物語は単純で、ド派手で、勧善懲悪で、スカッとする。
他の人たちもたくさん言っておられると思うけど、ほんと、現代の西部劇なのだ。
これがアメリカ人VSヒスパニックかと言うとそうじゃないので、いつもの「またアメリカ万歳なのか」と思わずにすむ。シュワちゃんも移民だし副保安官もヒスパニックだし。


カーチェイスもすごい!

麻薬王コステロは名レーサーでもあり、ものすごいスポーツカーで逃げる。
私はどっちかと言うとカーチェイスはあんまり好きではないのだけど、今回はものすごく面白かった!
なんせ、スピードがすごい。時速300キロとか!!
時速300キロと言うと、1時間で300キロも走るのだ!(その割りに街に着くのが遅いんでない?と思ったりもしたけど・・・)
敵ながら、運転がものすご~~~~く巧く、思わず「カッコいい!!」と思ってしまった。

ユーモアも散りばめられていて、とても楽しい。
あ、こんな田舎町になぜか武器オタクが!!みたいな。
あ、こんなところになぜかカマロが!!みたいな。
やたら都合よく出来てるところも、思わず笑ってしまったり。

キャビン ★★★☆
感想
王の男 ★★★
【ストーリー】 旅芸人チャンセンとコンギルは、横暴な座長の率いる一座を逃げ出して2人で旅へ。やがて2人は、史上最悪の暴君といわれた王ヨンサングンとその妾ノクスの関係を皮肉った芝居を演じて人気を集めるが、王を侮辱した罪で役人に捕らえられてしまう。しかし、王は2人の芝居をおもしろがり、2人は宮廷に住むことになる。やがて王ヨンサングンは芸人コンギルを寵愛するようになり、王の妾ノクスはコンギルを陥れる陰謀を画策。王を取り巻く重臣たちも旅芸人たちを追い出そうとする。また、芸人チャンセンは弟分のコンギルと王の関係について複雑な思いを抱くようになる。そして、華麗な王宮に、愛と嫉妬、陰謀と策略が渦巻いていく。

王さまの寵愛を受けてしまったコンギルは去り行くチャンセンを留めようとしたけれど、チャンセンはコンギルを残して去っ・・・って、いやいや、なんでコンギルが二人の間で揺れ動くのか分からないでしょ~。当然チャンセンでしょうがっ!!そこがどうも分からなかったな。ただいまテレビで「トンイ」を見ているので、チョン・ジニョン王様のあの笑い声を聞いたとき、仰け反ってしまった。オーラスのみんなのシーンが良かった、ジーン。人気のイ・ジュンギ、私はそうハマらないけど「光州5・18」は見たいと思う。
カールじいさんの空飛ぶ家 ★★★★
<ストーリー> カール・フレドリクセンは78歳のおじいさん。風船売りの仕事も引退し、亡き妻エリーとの思い出が詰まった家で、一人きりで暮らしていた。 ある日、カールはトラブルを起こし、老人ホームに強制収容されることに。その時、彼はエリーとの「いつか南米を冒険しよう」という約束を果たすため、人生最初で最後の冒険の旅に出ることを決意する。そして、大切な我が家に無数の風船をつけて、家ごと旅立った。目指すは南米の秘境、伝説の場所、パラダイスの滝! 苦々しいこれまでの生活からようやく離れられ、久しぶりに穏やかな表情を取り戻したカールだったが、空を飛んでいる家の外からドアをノックする音が。空けてみるとそこには「お年寄りお手伝いバッジ」を手に入れて自然探検隊員のランクアップを目指す少年ラッセルがいた。やっかいなことになった、と思いながらも、カールはパラダイスの滝を目指す。思いもよらぬ運命が待ち続けているとも知らずに・・・。

雰囲気で敬遠してテレビ録画も前半見て途中で止めてた。でも実は後半はすごく面白かった。とにかく、絵が綺麗。。洋服や椅子の布目や、髪や眉毛や無精ひげ!!とくに、「柔らかそうなもの」の質感がすごい!!メガネのレンズに物が反射してたり・・。とにかくそういう細々した物の描写に目を奪われた。頑固爺さんと少年の友情、ちょっと「グラントリノ」を思い出したりして、やっぱりこの手のストーリーは胸を打たれるな・・。最後は泣きましたです。気持ちの良い映画だった。敬遠してて御免なさい。
荒野の用心棒 ★★★★
「夕陽のガンマン」なんかも見たけど、私は「荒野の用心棒」のほうが分かりやすい気がする。黒沢作品のリメイクなので、やっぱり日本人向きというか、日本人にも分かりやすいのか?
「用心棒」は見てないか、見たとしても覚えてないんだから比較も何も出来ないんだけど。
この映画のイーストウッドは、そんなに分かりやすい「善人」とか「正義の味方」ではない。
お金さえもらえればどっち側についてもいい・・みたいな感じで、最初は拍子抜けしてしまう。
二つのグループを対立させるあたりは姑息な悪知恵って感じだし(^_^;)。
圧倒的に強いかと言えば、中盤ボコボコにやられてしまうし。
でも、ロホに囚われている「主婦」マリソルを助けようとするあたりからは、正真正銘の正義漢として臆面もなくカッコいいですよね。惚れた女を助けるために、と書いてあるのを見たけど、あれって一目惚れでもしちゃったのか?惚れたと言うよりもほだされたと言うほうが合ってる気がする。
ラストのシーンの「あれ」は、若い人たちには「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」でより知ってるかも?
・・・・っていうか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ってすでに「若」くないか(^_^;)。

しかし、この映画はなんといってもテーマ曲!!
「さすらいの口笛」、ものすごくカッコいい!しびれるんですよね!

実は私はイーストウッドのカッコよさってイマイチ分かってなくて、そんなにカッコいいとか思ってませんでした。好みじゃないって言うのが大きかったかな。私は甘いイケメンが好きだったから、こういう辛口の泥臭い男は好きになれなかった。トシを取ってきてだんだん良さが分かってきたけど、もうイーストウッドは「おじいちゃん」になっていました。(マディソン郡の橋・・あたりからかな)
人生はビギナーズ ★★★
感想
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