2005年の読書記録*4月



コールドゲーム/荻原浩
講談社
高校3年生、甲子園を目指した最後の地区予選は6回コールド負けだった。
そんな光也の町に、不気味な事件が続発。中学時代に苛めの標的となっていた「トロ吉」が仕返しに来た?幼馴染のヤンキーたちと、真相を探る光也。次第に自分たちがトロ吉こと廣吉にした事がよみがえり居たたまれなくなるのだが…。
むむむ…。
「血みどろスプラッター」「グログロ」の好きな私がこう言うことを言うのは多分矛盾してるんだろうけど「虐め」ものは苦手。荻原さんのでなかったら途中で止めてたと思う。
苛めた側が、罪の意識を持ってるという(少なくとも主人公の少年は)ところが、救いではあったが、過去の虐めの内容はやはり読んでいて、暗くなってしまった。
ラッキーなのは、この本を荻原作品としては、一番最初に読まなかったこと。もしも読んでいたら、次の作品に手が伸びなかったと思う。よかったよかった。



ダレン・シャン12/ダレン・シャン★★★★
小学館
ついに来ました。最終巻。
もう、ダレンとは会えないのですね。寂しいなぁ。
ラストを読んだ感想は…そう言うことだったのか!という驚きと納得、そして感慨。おお!ダレンよ…!!

11巻を読んだときは、どうなるのか、きちんと収集がつくんだろうか?子供向けなのに戦争奨励してるんじゃないか、などなど、いろいろ思ったが、作者もこう言うオチをちゃんと用意していたのね。
ラストにふさわしい、心に残る終わり方だった。
満足です。
さよならダレン…。今までありがとう。



バッドブラッド/山本甲士★★★
角川書店
マラソンのオリンピック代表選考レースで、ルポライターの弟が転倒した。ルポライターは転倒は人為的なものではないかと疑い、ラビットと呼ばれるレース撹乱役の選手を問い詰める。ところがその後、殺人事件が起こる。犯人は誰か。元女子プロレスラーと、マラソン選手がタッグを組んで事件の真相に迫る。
ちょっと前、こう言うタイプの推理小説を読み漁ったなぁ…と思う。
ミステリーとしては強引な感じがしたんだけど、全体的にテンポ良く、読みやすく、登場人物の魅力もあり、結構おもしろくサクサク読んでしまった。
なんと言っても女子プロレスラーの、しかも、ヒール(悪役)のさくらが良い。好感度高しなのだ。もう一人の主人公の秋葉にしてもドレッドヘアらしいし、ビジュアルにしたら面白いものが出来そうな感じで、想像するのも楽しかったし二人の会話もおもしろかった。
スポーツにかんする薀蓄なども読み応えがあった。「ラビット」なんて、ほんとうにいるのでしょうか。今度レースを見るときに念頭においておこうと思う。
★は3つでも、かなり楽しめました。



死亡推定時刻/朔 立木★★★★★
光文社
誘拐事件の容疑者として誤認逮捕された小林昭二は、警察側の思い込みで犯人に仕立て上げられ、死刑判決を受けてしまう。 小林のために、立ち上がった若き弁護士の真摯な情熱は、判決を覆せるのだろうか。
すっごく、のめり込んで読んだ!!!
バカ刑事!バカ弁護士! 他にも「バカ」のつくヤツらがたくさん出てきて、読んでる最中にどれほど腹が立ったことか!
「誰か!なんとかしてあげて!」と、フィクションと思っていても、ついつい熱くならずにいられなかった。

前半は、小林が逮捕され、信じがたいような取調べを受け、死刑判決が出るまでが描かれている。「冤罪」って、こう言う風に出来ていくのね、という驚きと憤り、そして恐怖。いつ自分がその立場になるかわかったもんじゃない。怖い怖い。

そして、後半。「正義の味方」の弁護士がやっと登場。彼が判決を覆せるかが見ものなのだが、それだけではなく、彼の目を通して法曹界の矛盾や問題を追求しており読み応えがあった。
弁護士そのひとも、とっても魅力があり、いい男指数95%って所でしょうか。読みながら「頑張って!どうか頑張って!!」と、応援せずにいられなかった。成り行きから目が離せず、ラストまで時間を忘れて読みふけってしまった。

著者は、「現役の法律家」だそうです。「著者あとがき」に書いてあるけど、まったくのフィクションと言う事はなく、いろいろな事実を引用してあるらしい。なのですごく説得力があった。「お眠りわたしの魂」でも、信じられないような裁判官の実態を描いてて衝撃を受けたが、今後もこのような作品を期待するものです。ブラボー!

個人的にツボだったのは、小林の母親が「自分の葬式代を弁護費用に…」というくだり。泣けました。警察が憎かった!そして、ラストの小林がリンメイ先生に宛てた葉書がまたツボで泣けました。
リンメイ先生、いいです〜〜! シリーズ化してくれないかなー。



地下鉄に乗って/浅田次郎★★★
講談社文庫
クラス会に出席した主人公はその帰りに、地下鉄の乗り場で中学時代の担任「のっぺい」に出会う。久しぶりのふたりの会話は主人公に不本意にも自殺した兄の話に…。兄の自殺は自分の人生の転機になった出来事であった。その事で母親は今でも苦しみ、父親とは断絶している。
そんな思いを抱えた主人公が、おかしな出入り口を発見する。そこから主人公が垣間見た世界は。父親を憎む主人公が見た父親の姿とは。
誰にも過去はあるので、後から生れた子供などは親の過去は教えてもらわない限り知る由も無い。
こんな風に、憎む父親の愛すべき姿を見ることができれば人生はそこからまた違う色合いを帯びるのではないだろうか。
個人的には→主人公、不倫してるんだよね。それがちょっと…。結局相手は半分血の繋がった妹だったと言う事で、その設定に必然性はあると思うけど、その部分はどうも、自分には受け入れられませんでした。



かび/山本甲士★★★★
小学館
市内のトップ企業「ヤサカ」で、研究部に勤める働き盛りの夫が脳梗塞で倒れた。会社は表面上は取り繕いながらも、「労災」を申請させないつもり。そしてゆくゆくはやめさせるつもりだと言う。そんなことはさせるか!と、立ち上がったのはその妻友希江。彼女のやり方は…?
この主人公、友希江には全然好感が持てなかったのだが、ストーリー展開が面白くて引き込まれました。病気になった途端、社員を「切る」という残酷な会社に、主人公でなくても憤りは感じるだろう。しかし、大抵の人は泣き寝入りに近い状態になるのが普通なのでは?それがこの主人公は「一介の主婦」にして、何事かしでかそうと言うのだ。その心意気は買いたい。
彼女のやる事なすこと「そこまでするか?普通!」という驚きがいっぱい。次は何をするんだろうという好奇心でずっとお仕舞いまで来た感じ。ほんと「普通」じゃないと思う。この人。でも、それが結構リアリティがあり読んでても突拍子が無いとは思えなかった。
彼女はいつも心の中で毒づいている。私も狭い道ですれ違う対向車のマナーが悪かったらつい睨んでしまう(睨み返されたら目をそらす!)。彼女もいつも「ボケ」「死ね」などと、毒づいててちょっとゲンナリしたが、自己を反省する材料にも…(苦笑)。
彼女の人間関係も(夫、姑、妹、友達…)無駄なく絡められてて、読み応えは充分。しかし、彼女を応援する気持ちが100%と言う事は無かったな。どっちかと言うと「やめときなさい、そこまでしなくても」って言う気持ちが強かった。子供がかわいそうだよ。
とは言え、先を急がせるエンタメ性に、★4つです。
※読み終えて「爽快♪」って感じではないので、コンディションが悪い人にはオススメできません。 私の好みではありました。



 噂 /荻原浩★★★★
講談社:2001年
「レインマン、それは晴れていても真っ黒なレインコートを着て、女の子をさらい足首から先を切り落とす。しかし、『ミリエル』の『ローズ』をつけてさえいれば狙われずにすむ」
噂が現実となったような連続殺人事件が起きる。被害者の一人は担当する刑事・小暮の娘の友達であった。
本庁の警部補…と言っても一見かわいい若い女性とコンビを組んだ小暮は、事件を追ううちに「レインマン」と言う言葉にたどり着く。

冒頭の「レインマン」の噂、よくある「口裂け女」なんかの類から一転ビジネスの場面に。が、荻原さんの作品は、ご本人がその業界の出身だと言う事で広告業界のことが描かれている事が多いんだけど、どうも専門用語が私は苦手で。今回も話に入り込むまでに苦労しました。
しかし、そこに描かれている宣伝の「やり方」は!!こんなのあり?
かたや、事件を追う刑事たちの視点に立ってからは面白くなって一気に読めた。主人公の小暮が、以前は本庁の敏腕刑事だったんだけど、妻の死をきっかけに県警に転属希望を出し、今では娘との時間を大切にしたいために「制服」に戻ろうかとさえ考えている。この刑事と、人前では捜査経過を発表さえ出来ない女性警部補・名島とのコンビがいいのです。最初は戸惑いながら距離を置いているんだけど、段々と息が合ってくる。今回のキーポイントはコスメなので、女性刑事名島ならではの着眼点が目を引いた。登場人物の設定が上手い、と思いました。
噂って、ほんとうに怖いもの。「ミリエル」の宣伝公告を手がけている広告代理店の、この本にあるようなやり方は本当にあるのではないだろうかと思う。私たちって、つくづく「情報」に踊らされてるんだ…と、自戒の念を呼び起こされた。
ミステリーとしても面白かったが、ラストの一行が怖かった。これって、これって…????



オロロ畑でつかまえて/荻原浩★★★★
集英社:1998年1月
牛穴村、日本最後の秘境といわれる(奥羽山脈の一角にあるらしい)人口わずか300人の(この20年で3分の1に減った)65歳以上が30%を占める典型的な過疎の村。
その村の青年団(と言っても大半は30過ぎ)が将来を憂えて一大決起?「村おこし、すべ」
請け負った広告代理店は「ユニバーサル広告社」。バイトも入れて総勢4人、今にもつぶれそうなきわどい会社だった??
私の住んでるところもかなりな田舎だが、ここまでではない。しかし、青年団の会合の様子など目に浮かぶように分かるのである。青年団、と言いつつ内実は「中年団」だもんね。実際にこんな『村』に住んでいたら「馬鹿にされた」って感じるかも知れないが、余裕で笑える。でも、目く○鼻○そを笑う…ってヤツか知らん(笑)
その「青年」たちの東京に出てきたときのオドオド感とか、勘違いとか、方言が通じなくて外国人扱いされたりとか、もろもろの描写が面白い!見る見る引きこまれて一気に読めました!
ユニバーサルの杉山(主人公)たちも、クセモノ揃いでいつも限りなく金欠。だからこそ、破格の報酬(逆の意味で)のこの仕事に飛びついたわけだが、結構真剣に取り組んでる様子が微笑ましいよね。相手は世間知らずの田舎ものだけど、それで騙そうとしたり馬鹿にしたりしていないところが良かった。
章ごとのタイトルも、業界用語になってて著者なりの注釈がついてて面白い。
ほのぼのとして、かなり好きです。このお話。好み好み♪



なかよし小鳩組/荻原浩★★★★
集英社:1998年10月
「オロロ畑でつかまえて」の、続編。ユニバーサル広告社は、「オロロ」の時よりももっと金欠で困っている。そこに飛び込んできたのはピースエンタープライズと言う会社のCI計画…という喜ばしい依頼…のはずが、実はこの会社は「指定暴力団」小鳩組だったのだ。
小鳩組のブレーン鷺沢の罠に嵌るようにズルズルと仕事を断れないまま、ヤク○に振り回される毎日。そんなユニバーサルの面々と小鳩組との戦い??
実は、私にはこの「小鳩組」の「CI計画」というのが、何なのかさっぱりわからなかった。何がしたくてどうなりたいのか。分かったのはこの小鳩組のロゴを作り、テレビCMを作る…と言う事ぐらいかな。でも、「影で親分の糸を引いてる人物」の話が出てからやっと分かったけど。

今作品は「オロロ」よりも、主人公杉山の私生活にも重点が置かれている。離婚して妻に引き取られた娘の早苗(7歳)が新しい父親「カビゴン」と折り合いが悪く、杉山のところに夏休みの間居座るのだ。そこにヤク○たちとの異常な日々… で、その中で離婚の原因などにもやっと、思いが及ぶダメ夫の杉山。この設定なんだかジム・キャリーの「ライヤー・ライヤー」を思い出した。ヤク○たちとの「ふれあい」は杉山の気持ちを荒廃させていくようなものだったが、流されずにふんばり、早苗のために頑張ろうとする気持ちの「逆転」がとっても良かった。ラストは涙が出ました。荻原作品、これで7作品目だけど、泣いたか泣かないかで言うとこの作品が一番泣けた!好きです。



殺戮にいたる病/我孫子武丸★★★★
講談社
連続猟奇殺人事件の犯人と思われる蒲生実が殺人の現行犯で逮捕される。物語はそこから遡り、「蒲生実」と、自分の息子の行動に不審を抱く母親である「蒲生雅子」そして、妻を亡くした孤独な元刑事の「樋口」の3人の視点で逮捕までの出来事が語られていく。
樋口は妻が入院している時に、世話になった看護婦が、妻亡き後も自分に何かと世話を焼いてくれるのが彼女の「愛情」からであることを、知っていながら知らない振りをしていた。樋口に受け入れられずに傷ついた彼女が、一連の連続殺人で殺された。その遺体は胸を切り取られ、下腹部も裂かれているという凄惨なものだった。彼女の死に責任を感じた樋口は、「犯人を突き止めたい」と言う彼女の妹と行動を共にするのだった…。
この作品は、1992年の作品だそうだが、今読んでもかなり面白かった。「猟奇もの」ということでは「殺人鬼(綾辻行人)」「家族狩り(天童荒太)」「OUT(桐野夏生)」なども読んでいるので、さほど驚く事も無かったんだけど、3人の視点でテンポ良く進んでいく展開に目が離せず一気読みした。
ラストの意外性も、今でならありそうな展開だと思ったけど見事に「え?」と思わせられたし。多分出版されてすぐの頃に読んでいたらもっと面白く読めたんだろうな、と思う。
かなり陰惨な描写があるので、きらいな人は読まれませんように。



九月が永遠に続けば/沼田まほかる★★★
新潮社
8年前に別れた夫の事が忘れられない主人公。今は、15歳も年下の自動車講習所教官・犀田と不倫関係にあった。ところが、とある情事の日の夜、息子の文彦がなんの前触れもなく唐突に失踪してしまう。ゴミを出しに行ったきり帰ってこなかったのだ。次いで、自分の情事の相手の犀田が電車のホームで転落して死んでしまう。二つの事に関連はあるのか。文彦を探して歩くうち、ある少女と文彦の関係に行きついた。彼女は別れた夫が再婚した相手の連れ子・冬子だった。ふたりの関係は…?
「ホラー・サスペンス大賞」ということで、読んでみたけれど「ホラー」と言う感じはほとんどなくて、それが理由ではないけれど私にはちょっと合わなかったかなぁ、と思います。
息子に失踪されて、髪振り乱して探す主人公には同情するけれど、全体的に登場人物の誰にも好感が持てなかった。特に冬子が好きじゃなかった。服部も、確かにこんな人がいたら困るかもと思ったけど、主人公の態度もどうかと思ったし。好感が持てたとしたら、文彦の担任ぐらいだろうか。
ストーリー展開としては、前半はかなり一気に読み進み、先が気になって仕方がなかったのだけど、後半は「一生懸命走ってるのに進んでない!」みたいなじれったさがあったような気がする。だんだんと文彦の失踪の理由から興味が逸れてしまった。
大賞を取るぐらいなので、絶賛されてるというのもわかる気がするが、私にはピンとこなかった。決して「つまらない」と言う事はなかったのだけど。



担任/新津きよみ★★★
角川文庫
角松直子は臨時採用の教師としてあるクラスの担任になった。そのクラスでは、浜野明日香という児童が行方不明になっていた。しかし、母親の知子は、学期が変わるごとに新しい学用品を学校に届ける。そして、産休に入った本来の担任がいつも、明日香の事を「○○でしたよね」などと、過去形で話したことに対する強い不満を直子に訴えるのだった。
そんなある日、浜野明日香の席に女の子が座っているのが直子には見えた。しかし、その姿は直子の他には誰にも見えないらしい…。少女は明日香の「幽霊」なのだろうか。だとしたら、明日香の命は…。
私はホラーが好きだけど、体験談はあまり好きではない。ホラーに関しては「創作」が好きである。なぜなら、「人が怖いと思う事の『ツボ』」を押さえようとしている、その心意気が好きなのだ。もちろんその「ツボ」が、外れていたらNGなんだけど、「体験談」っていうのは「ツボ」など関係なく「体験した事だから怖いのだ」という押し付けた感じが好きじゃないのだ。本作も「ツボ」はかなりしっかりと押さえてあって、ちょっとゾクゾクさせてくれて嬉しかったです。それに、ただのホラーじゃなく「幽霊と向き合おう」とする主人公に好感が持てたし、その前向きなところ?には感動も覚えた。
母親と同居しながら教師をしていくことの、便利でありながら甘えた自分の生活への自己嫌悪、職場の同僚との確執など、ホラー以外のところでも読みどころがあり、面白かった。
これで、もっと怖かったら言う事ナシです(←何さま?)



同窓生/新津きよみ★★★
角川文庫
離婚後、キッチンのインテリア・コーディネーターとしてキャリアを築き上げて活躍中の史子。あるとき、大学時代の同級生から電話で同窓会の誘いがあり出かけた。そこで、同席の同窓生たちが「鈴木友子」と言うクラスメートのことを話し始めた。が、史子には一切記憶がない。同席の友達たちは口をそろえて「史子さんの親友だったじゃないの」と言う。前日記憶に関して自信を無くす出来事があったばかりの史子は、不安を募らせる。本当に鈴木友子と言う人はいたのか、自分の親友だったのか、何故それを忘れているのだろう…。
「あの人は今どうしているの?あなたの親友だったA子さん」と言われて、その名前も人物も全然覚えてなかったとしたら、それを素直に「自分が忘れているのだ」と、信じるだろうか。「あなたは何か勘違いをしているのでは?」と思うだろう。しかし、集団でそれを言われたら、覚えてないのは自分だけだと言う状況になったら…どんなに不気味な気持ちがするだろう?それがまず既にホラーな感じだ。その設定が面白かった。
そして、5にんのおんなたち。彼女たちこそ「怖い」!。
いじめって、自分でも知らないうちに加害者の輪に加わっていってしまうかと思われるが、せめて大人になったら分別を持って、冷静な行動を取りたい物ですね。
新津さんの作品はホラーとは言え、幽霊?にたいして優しい気持ちになれ、後味がよい。もの凄く怖いのをお望みならちょっと物足りないかも。