「妻よ!」
わが愛と希望と戦いの日々
河野義行
松本サリン事件から早や6年半。この本が書かれたのは事件から4年経つころだ。
前書き読んだだけで、涙が出ます。オウム真理教という集団の狂気の犠牲になったばかりか
犯人扱いされてしまった、河野さんの戦いと奥さんに向ける大きな愛が描かれています。
オウム真理教を恨んではいない。自分の生活を破綻させたと言う意味においては
オウムも警察もマスコミも同じように反省してほしいだけ。…と言う言葉が印象的。
何事も前向きにとらえる人生でありたい。そんな思いが胸を打ちます。
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「ぼっけいきょうてい」
岩井志麻子
ある雑誌のコラムで読んだけど、この人の妹って美人で賢くて明るくスポーツも出来て
その上それを自慢しないとっても性格のいい子で、当然友達も多くて、
姉からすればイヤーーーーーな存在だったんだって!
でもご両親が、「妹のようになりなさい」とは一言も言わず、「志麻子はきっと偉い小説家になる」
ってずっと言ってたんだって。でも別に、作文が上手いとかそういうことは少しもなくて、
ただ単に本を読むのが好きな子供だっただけなんだって。
でも、親のその一言が心の支えになってて、妹に対してひがむこともなく
現にこうして作家になった。もしも、「シマ子も妹のように勉強がんばりなさい。」とかいわれてたら
今日のこの人はいなかったかもしれないわけで、それを思うとこの人の親御さんは
偉大な人であったんだなあと思うのです。ア、作品の紹介が。。。怖いよ!
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「無間地獄」新藤冬樹
絞れるものは、とことん絞れ!!とばかりに、他人のお金をむしりとる事を生業にしている
2人の似たもの同士の男が、主人公。ひとりは街金に借金のあるひとから
なんでもかんでも取ってくる人。なければ自殺に追い込んでその保険金を取り立てる。
もしくは、肝臓でも取り上げて換金させる。
もうひとりはエステの勧誘員。絶世の美男子で、そのマスクを生かして女から
貪るように取る。どっちも聞いたような話だよね、、、、
その二人が対決するとどっちが勝つ?その結末は?。。。。あんなんでいいのか?
ちょっとびっくり!
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「感情教育」中山可穂
これって実話に基づいた話らしいんだけど。。。。
親に捨てられて孤独だった那智は、理緒と知り合う。お互い惹かれあうが、理緒はレズビアンだった。
しかし二人は、肉体よりも精神的にお互いを求め合う。。。。二人は一緒になれるのか?
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「戦慄の脳宇宙」川田弥一郎
脳の障害はその部位によってぜんぜん違う症状を引き起こす。研究者にも良くは分からないらしい。
この本を読んで、「戦慄」というよりは「神秘」を感じた。ミステリーとしても、はらはらして堪能できた。
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「マダムの幻影」藤本ひとみ
藤本さんは(知り合いか?)歴史小説を多くかかれる方です。
特にヨーロッパが多くて、フランス革命の著書が多いです。
ベルばらFANの私としては見逃せない存在なのです。
この本のマダムとは、マリーテレーズ、かのマリーアントワネットの
娘に当たる人のこと。
その弟ルイシャルルの出生の秘密を絡めて、ミステリー仕立てになってて
一味違うフランス革命が見られます。
ちなみにこの人の本でフランス革命ものでおすすめは、
小説じゃないけど、「王妃マリーアントワネット」!!!
ベルばら神話がひっくり返っちゃうけど、興味あるひとは是非!!
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