2012年 年間ベスト10 小説部門 | ||
1 | ソロモンの偽証 T U V/宮部みゆき | 久しぶりに宮部さんですっごく楽しませていただきました。長いのにちっともだれることなく、全体通してのものすごいリーダビリティはさすがとしか言えませんでした。文句なく面白かった!! |
2 | 64/横山秀夫 | 最初のうちはちょっととっつきにくくて、リーダビリティという点でやはり「ソロモンの偽証」のほうが勝ったかなと思うけど、でも読後の深い満足感と後半の目くるめく展開には、「このミス」1位は伊達ではないと感じました。しびれました。脱帽!! |
3 | 母の遺産―新聞小説/水村美苗 | 親の最期を看取るということの大変さがひしひしと伝わった。死に行くときに「別物」になってしまう人間の悲しみ、それを見送る側の気持ちに圧倒された。 |
4 | ひそやかな花園 紙の月/角田光代 |
角田作品から2作ランクインしました。読み応えはどちらも同じくらいあったと感じたけど、個人的に「ひそやかな花園」が好きでした。「紙の月」は現実味のないことをふわふわとやってしまう主人公を、とても現実的に描いてあって面白かった。そして怖かった。男はその後どうやって生きるのか、続編を書いて欲しいです。 |
5 | 七つの会議/池井戸潤 | これもすごく面白かった。社員は会社にとってちっぽけなねじなのだ。しかし、たかがねじ、されどねじ。ねじの反乱。「空飛ぶタイヤ」についで面白かったと思う。 |
6 | 147ヘルツの警鐘 法医昆虫学捜査官/川瀬七緒 | 虫を法医学に取り込んでミステリーに仕立てるなんて!!面白かった!!ただし虫の嫌いな人は要注意!! |
7 |
歪笑小説 禁断の魔術 ナミヤ雑貨店の奇跡/東野圭吾 |
ほんとは「歪笑小説」が一番面白かったけど、あとの2作品も面白かったので入れときました。歪笑小説は東野さんらしいユーモラスな物語で、もっとどんどんこういうの書いて欲しいな!!東野さんの本今年もたくさん読みました。これからも楽しみにしています! |
8 |
俺に似た人/平川克実 |
「母の遺産」と同じくこちらも親を看取る小説。こちらは男所帯の寂しさと言うか、とても淡々としてたけど、妙に胸を打つ作品だった。文中あちらこちらにハッとさせられるくだりがあって、また読み返してみたい本です。 |
9 | クローバー・レイン/大崎梢 | 気持ちの良い物語でとても楽しめた。。「出版」と言うひとつの目的に向かって、人の気持ちが寄り添うさまは、爽快で感動的だった。 |
10 | 舟を編む/三浦しをん | 三浦しをんさん、オタクを描くのがお上手!と思った。まさに言葉のあふれる様が海のように、宇宙のように感じて、この言葉の中で生きている自分の幸せを感じた。 |
2012年 海外編年間ベスト6 | ||
1 |
特捜部Q―檻の中の女/ユッシ・エーズラ・オールスン 特捜部Q―キジ殺し/ユッシ・エーズラ・オールスン |
面白かった〜〜。特に好きなのが「檻の中の女」で、 登場人物も、事件の凄惨さもその動機も、そして真実に近づく過程も、何から何まで面白かった。マールとアサドのコンビが絶妙。続きも追いかけたい!! |
2 | アイアン・ハウス/ジョン ハート | いやんもう主人公のマイケルがカッコよすぎる〜〜。惚れました!! |
3 | 開錠師/スティーブ・ハミルトン | ミステリーというよりも青春小説みたいな部分もあって2度美味しい作品でした。さくさくっと読めるよ。 |
4 | クリスマスに少女は還る/キャロル オコンネル | ドキドキハラハラ、グイグイと読みました!! |
5 | 荊の城 上・下/サラ・ウォーターズ | えええ〜〜??っていう怒涛の展開で、何度「なんと!!」と、のけぞったことか。ラストまで含めてとても楽しめました。 |
6 | 忘れられた花園 上・下/ケイト・モートン | 3世代の女たちの物語が現代にうまくまとめられていて、徐々に真実に近づいていく過程がスリリングで面白かった。 |
2012年 ノンフィクション部門年間ベスト4 | ||
1 | 聖の青春/大崎善生 | 読み終えて涙が一時止まらないぐらい感動した。 たった29歳で命を終えねばならなかった村山氏の無念と命のはかなさがともかく悲しい。師匠の森さんとの間にあるつながりにも泣かされた。 |
2 | 無菌病棟より愛をこめて/加納朋子 | 突然にして「急性白血病」というシビアな病気になってしまった作家の加納朋子さんの、闘病記。でもとても明るくて愛に満ちている。夫の貫井さんの存在感も大きかった。加納さん、病状はどうなのかな。 |
3 | どん底 部落差別自作自演事件/高山文彦 | 最初の犠牲者の中学教師が、中高生のときに自身の母親を蔑み罵倒して日々暮らしたエピソードがあった。しかし、後に悔い改めてお母さんに頭を下げたという。涙なくしては読めなかった。 |
4 | 木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか/増田俊也 | 力道山を知らない私が読んでも、とても胸打たれる面白い評伝だった。 ともかく、昭和を生きた格闘家たちの生き様にしびれた。 |
2011年 年間ベスト10 | ||
1 |
オーダーメイド殺人クラブ
/辻村深月 |
絶対に「ジェノサイド」が、今年一番と思っていたんだけど、思わぬ伏兵がいました。ものすごく深く好きになった作品。2週間のうちに3回読んで返しました。まだ読み足りない。登場人物たちが愛しくてたまりませんでした。 |
1 | ジェノサイド/高野和明 | 夢中になって読んだ。壮大で、まさにこちらの「思いを越える」内容。こんなに面白い本を今まで読んだか?と思ったぐらい。「オーダーメイド殺人事件」と、同点一位にしてみました。 |
3 | フクロウからのプロポーズ/ステイシー・オブライエン | びっくりするほど面白かった!メンフクロウの生態をとても読みやすく、かつ学術的に描いてある。それが自然とユーモラスにもなっている。著者もふくろうも身近にいるような臨場感。本当の愛情って、こういうものじゃないのか?おしまいのほうは涙が滂沱と流れてしまった。感動的な作品だった。 |
4 | 解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯/ウェンディ・ムーア | 「開かせていただき光栄です」を読んでその関連本として読んだ。史実だけあり、迫真の展開。今現在の医療の発達はこういう先人の努力や苦労があったからこそと、頭が下がり、主人公の変人っぷりには度肝を抜かれてしまった。 |
5 | 開かせていただき光栄です/皆川博子 | 実ははじめての皆川作品。すっごく面白かった!!「もっと死体を!!」ハンター先生、大好きだ。そしてサー・ジョンも素晴らしかった。もっとこの人たちの活躍を読みたいな!! |
6 | 西南シルクロードは密林に消える | 「ビルマ・アヘン王国潜入記」と同じぐらいに「まじめで」(失礼!)読み応えがあり、相変わらず面白く、個人的に高野本2トップ。 |
7 |
下町ロケット/池井戸潤 |
読了が3月で、ちょっと印象が薄れてしまったけれど、自分の感想文を見直してみて、やっぱり面白かったことが蘇り。キャラの揃った面白いストーリーで夢中で読めたっけ。今思うとやっぱり「空飛ぶタイヤ」のほうが面白かったとは思いまする。 |
8 | 地のはてから/乃南アサ | 北海道に入植した家族に育つ、とわの一生。ひたすら描かれたのは、ただ生きているとわの姿。シンプルなそのテーマに、どこまでも逞しく家族を守りぬくとわの生き方に、心から感動しました。 |
9 | 卵をめぐる祖父の戦争/デイヴィッド・ベニオフ | ドイツ占領下のロシア、主人公は死刑を免れるために「卵」を探す旅に出る。命と卵。そのアンバランスな滑稽さ。命が卵よりも軽々しく扱われる不条理がさらりと描かれていて、重い物語だけれど主人公たちのたくましさが感動的・・・。 |
10 | 白人はイルカを食べてもOKで日本人はNGの本当の理由 /吉岡 逸夫 | いるかを食べるのは残酷でいけないことなのか・・・・日本の食文化は世界に認められないのか?だんだんと自信がなくなってきたけれど、この本を読んでその点はすっきり納得。食べてヨシ!! |
2010年 年間ベスト10 | ||
1 |
収容所から来た遺書/辺見じゅん |
心の底から「この本を読めてよかった!!」と思う本。極限の中で「生きるために」こそ「愉しみ」を感じることの大切さ。ダモイ(帰還)を切望して止まない人々の姿に感動そして涙。絶対的おススメの一冊。 |
2 | 昭和十七年の夏 幻の甲子園 | 戦争と言う過酷な日々の中でなお野球をすること、観戦すること、それが人々にどんなに希望であったか。死と向き合いながら試合をする選手の姿に涙涙。 |
3 | 天地明察/冲方丁 | 今年読んだ小説の中で、文句なく、一番面白かった! |
4 | サラの鍵/タチアナ・ド・ロネ | 知らなかったときには戻れない。知らないほうが良かった。いいえ、知っていなければならなかったのだと、読みながらいろいろな感情に揺れ動きました。 そして、結末。泣きました。 読み終えても余韻が後を引く物語でした。 |
5 |
夏草の記憶 沼地の記憶/トマス・H. クック |
今年初めてこの著者の本を読み、ハマりまくりました。記憶シリーズはどれも「何があった?」「誰が何をした?」「何をされた?」とワケが判らないんだけど、だんだんと判ってくるスリルとサスペンス。特にこの2冊が印象的で好きです。 |
6 | 巡礼/橋本治 | 「孤族」の時代だとか「無縁社会」だとか色々問題になっているけれど、この本もそう言うこと。なぜだかわからないけど、いつの間にかそうなってしまった・・誰のせいでもなく気がついたらこうなっていた・・・と言うことがすごい説得力があった。人事じゃない。怖くて切なかった。 |
7 | 七人の敵がいる/加納朋子 | とても上手い小説と思う。著者の意見に100%同意は出来ないし、やっぱり主人公の気性や思考には反感があるけど、そう思う私もだんだん主人公が好きになるし、物語も面白く感じたし・・・。お見事と思えた。 |
8 | 下流の宴/林真理子 | 上流バーサス下流。だけど、結局何が「上流」で何が「下流」なのか? |
9 | 逝かない身体/川口有美子 |
「大切な肉親を『生きていては哀れな存在』と思い込む」過ち
「あるがままの生を肯定する思想」の欠如
「患者を哀れむのをやめて、ただ一緒にいられることを喜び、その魂の器である身体を温室に見立てて、蘭の花を育てるように大切に守ればいい」 生きることの意味を問われ、生命の神秘に圧倒されました。 |
10 | 死刑の基準―「永山裁判」が遺したもの/堀川 惠子 | 「法は全ての被告人の前において平等でなければならない、裁く人によってその生死が左右されてはならない。死刑宣告は裁判官全員一致の意見によるべきである」死刑は是か非か・・・・揺れまくる私です |
2009年 小説部門ベスト10 | ||
1 | メタボラ | ものすごく感情移入しました。「おいてけぼり」にいつも不満を抱かせられる桐野作品ですが、「ダーク」(こちらは去年のマイベスト)と「メタボラ」に関してはそれさえも感動的でした。生涯のベスト本とも言えるほど、大好きです。 |
2 | オリンピックの身代金/奥田英郎 | 主人公への感情移入はそれほど強くなかったけれど、面白い構成の作品でドキドキハラハラ感を増していてのめりこみました。これに比べたら「無理」は、いまいちムリがあったかな(笑) |
3 | 水神/帚木蓬生 | 帚木さんらしい、とても誠実で高潔な人物描写に胸打たれました。リアルな風景描写も相変わらずお見事で、元助と伊八のふたりが堤防の上で働く姿が目に浮かびます。でも実は「国銅」のほうがやっぱり好きだったりして。でもでも、こちらもとてもヨロシです。オススメ!! |
4 | 乱反射/貫井徳郎 | 個人的に、3年ぶりぐらいに読んだ貫井さん(多分・・・)。これは面白かった。今まで失礼ながら★4つ止まりの感想しか抱いた事がなかったけど(わ〜〜ごめんなさい、ナニサマ発言で)今回は最高に面白く読みました。「愚行録」「空白の叫び」よりも好きでした。で、その3年前に読んだのが「プリズム」と言う作品で、「乱反射」とは連想される感じがします。次の作品の「後悔と真実の色」がちょっと残念。次作に大いに期待しています。 |
5 | ベイジン/真山仁 | お初の作家さんだったのですが、とても面白くてグイグイと読まされました!北京五輪までに原発運開と言う巨大プロジェクトを背景に、男同士の火花散る戦いや友情、中国と日本の国民性の違いとか・・ともかく盛りだくさんだけど飽きさせず。真山さんのほかの作品、たとえば「レッドゾーン」や「ハゲタカ」も読まなくっちゃ! |
6 | 輝ける闇/開高健 | すばらしかった。文体の迫力、これぞ純文学。打ちのめされました。今年はこの続編と言われる「夏の闇」や、「ベトナム戦記」そして開高さんの人気の高い「日本三文オペラ 」などに挑戦したい。(ムリかも知れないけど・・) |
7 | いのちの初夜/北条民雄 | 高山文彦の「火花」を読んだときから、読もうと思っていた。自分のやがて確実に来る未来を目前にしながらの生活の中で、生と死の間で揺れる著者の気持ちが伝わり泣けます。巻末の友人光岡氏の寄稿文がまた泣かせる。胸にずしりと響く一冊。 |
8 |
ミレニアム 1:ドラゴン・タトゥーの女 2:炎と戯れる女 3:眠れる女と狂卓の騎士/スティーグ・ラーソン |
久しぶりに、めっちゃくちゃ面白いエンタメミステリーに出会った感じで、のめりこむように読みました。著者急逝で物語が途中で終わってる感じなので寂しいです。自分なりの「結末」こうなったらいいなぁと言う「妄念」を抱いて読んでいたので。。。翻訳が苦手でもグイグイ行った。凄かったです。 |
9 | 贖罪/イアン・マキューアン | この辺になると、翻訳だし、自分的に「背伸びして読んだ」感がありますが、頑張って読んだ甲斐のある素晴らしい本でした。映画が先だったんだけど、映画も良かったし本も良かった。 |
10 | 悪党/薬丸岳 | 心にズシンと来る一冊。赦すとはどういうことか、赦されていない状態とはどう言う状態なのか・・グルグルと考えながら読みました。著者の作風はテーマが一貫しており真摯な姿勢に好感が持てる。次作にも期待しています。 |
2008年 年間ベスト6:フィクション部門 | ||
1 |
ダーク 桐野夏生 |
桐野さんを見直した作品。めっちゃすごい吸引力!!桐野作品、マイベスト!と思った。(後に「メタボラ」こそ、マイベストof桐野となります) |
2 |
告白 湊 かなえ |
2008年一番注目を浴びた作品と作家さん。めくるめく「陰」の世界へ連れて行ってくれる凄い作品。面白くって一気読み。 |
3 |
茶々と家康 秋山香乃 |
「茶々と信長」「茶々と家康」に続く三部作の完結編。「信長」から読んでみて下さい! |
4 | 歳月の梯子 アン・タイラー |
お初の作家さん。 結婚のアマチュアも面白かったです。 |
5 |
石の猿 ジェフリー・デイーバー | 今年はディーバー祭りで「コフィン・ダンサー」「エンプティー・チェア」「魔術師」も読んだけど、一番は「石の猿」。世間的には不評だけど・・・。きっと読む順番が大事と思う。読みすぎて最後はおなかいっぱいになり、「12番目のカード」や「ウォッチメイカー」は、ほとぼりが冷めてから読みます |
6 | エンブリオ 帚木蓬生 |
インターセックスと二部作ですが、インパクトがあるのは断然「エンブリオ」。久坂部羊の「廃用身」を読んだ時の衝撃に近いものがありました。 |
2008年 年間ベスト10:ノンフィクション部門 | ||
1 |
そうだ、葉っぱを売ろう!
過疎の町、どん底からの再生 横石知二 |
元気に暮らそう。それは「気持ち」から。 |
2 |
自閉症ボーイズ ジョージ&サム シャーロット・ムーア (相原 真理子訳) |
親として見習うべき所が山盛り |
3 |
ピンポンさん 城島充 |
凄い人がいたものです |
4 |
明日もまた生きていこう 十八歳でがん宣告を受けた私 横山友美佳 |
ひたすら頭が下がる |
5 |
誘拐 本田靖春 |
名著! |
6 |
シズコさん 佐野洋子 |
母と子の確執は一言では言い表せず |
7 |
あの戦争から遠く離れて
私につながる歴史をたどる旅 城戸久枝 |
戦争を知らない世代は読むべき一冊 |
8 |
性犯罪被害にあうということ 小林美佳 | この本の意義。 |
9 |
なぜ君は絶望と闘えたのか 門田 隆将 |
死刑は是か非か・・・・深く考えさせられる。 |
10 |
氷上の光と影 知られざるフィギュアスケート 田村 明子 |
選手だけじゃなく、コーチ、振付師、ジャッジなどの影で支える人たちにも目を向けられ、知らなかった事がたくさんで面白かった |
2007年 年間ベスト10 | ||
1 |
火花―北条民雄の生涯 高山 文彦 |
はハンセン病患者の作家、北條民雄の生涯を描いたもので、 人物伝としてかなり優れていると思うので、良ければ手にとって下さい。打ちのめされました |
2 |
少年にわが子を殺された親たち 黒沼 克史 |
文章にも魅力が! |
3 |
フリーダム・ライターズ エリンとフリーダムライターズ |
映画もあわせてすっごくオススメ。気持ちよく感動できます!! |
4 | 神戸大学院生リンチ殺人事件―警察はなぜ凶行を止めなかったのか 黒木 昭雄 | こんなひどい事件があろうか・・・ |
5 |
朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 NHK「東海村臨界事故」取材班 | 文明と言うものを過信して良いか |
6 | 三面記事小説 角田 光代 |
大好きな分野の小説 |
7 |
十九歳の無念 三枝玄太郎 |
本当に無念です |
8 |
家日和 奥田英朗 |
奥田さんは良いなぁ!! |
9 |
でっちあげ 福田ますみ |
衝撃の一冊 |
10 |
悪人 吉田 修一 |
小説としては2007年で一番だったかも |
2006年 年間ベスト10 | ||
1 |
空飛ぶタイヤ
池井戸潤 |
わたしが一番好きなタイプの「小説」。読み終えた後の満足感からして、トップにさせていただきました。 |
2 |
ヴィーナスという子 トリイ・ヘイデン |
ともかく、トリイの子どもへの情熱と懐の広さ深さに頭が下がる。この感動は忘れられません。「愛されない子」「よその子」もともによかったです。もっと読みたい! |
3 |
小説 上杉鷹山 堂門冬二 |
日本にこんなすばらしい人がいたんだという嬉しい驚き。いまどきの政治家たちはもっと鷹山を見習ってもらいたいですな。 |
4 | 未亡人の一年 ジョン・アーヴィング | 長いんだけどつり込まれてしまう。ラストに待ち受けるパンチの効いた感動に読んでよかったと言う満足感と充実感、そして、作中人物たちとの分かれに寂しさを味わいました。 |
5 |
佐賀のがばいばあちゃん 島田洋七 | タレント本だと思って敬遠してたらもったいないです。物質的に豊かであっても、心の持ち方によって人は決して幸せにはなれません・・・そんなことをつらつら考えさせられた。もちろん「がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!」「がばいばあちゃんの幸せのトランク」も重ねておススメ! |
6 | 砂漠 伊坂幸太郎 |
まさに、寝食ネットよりも優先させて読みたい!と言う気持ちにさせられた。登場人物たちの心意気みたいなものに清々しさと爽やかさを感じ、読後感がものすごく良かった。 |
7 |
ガール 奥田英郎 |
奥田さんのユーモア小説を敬遠していたのだけど、読んだらものすごく面白かったので、この後伊良部シリーズも「サウスバウンド」も読みました。2006年は奥田YEARと言ってもいいぐらい奥田作品を読んだ気がする。 |
8 |
愚行録 貫井徳郎 |
わたしにとってはすごくツボだった。そうとしか言えません。 |
9 |
トラベリング・パンツ アン・ブラッシェアーズ |
映画「旅するジーンズと16歳の夏」の原作本。 「セカンド・サマー」「ラスト・サマー」も重ねておススメ。 |
10 |
なぜ家族は殺し合ったのか 佐木隆三 |
世の中にこんなに恐ろしい犯罪があったのか、と思う。いや、こんな恐ろしい犯罪を行う人間がいることが、恐ろしいのです。本を持つ手が震えるほどに怖かったのは初めてです。 |
2005年 年間ベスト10 | ||
1 | 火怨 | のた打ち回るような感動に襲われました。思い出しても泣ける。生涯の一冊(上下2巻だけど)になりました! |
2 | 破軍の星 | 全身を包み込むような深い感動。これもすばらしい作品です。「火怨」の主人公アテルイと並ぶほど、主人公顕家はすばらしい男性でした! |
3 | 死亡推定時刻 | 感動のミステリー。弁護士のリンメイ先生もすばらしかった。最後は泣けました。 |
4 |
容疑者Xの献身 さまよう刃 |
ふたつ作品を揚げるのはずるいけど、同時期に読んだし、どちらも捨てがたく魅力的。やっぱ東野圭吾はすばらしい♪ |
5 | 天使のナイフ | 前半のまったり感は否めないが、後半の展開はその「欠点」を補っても余りある。ミステリーとしては歴史に名を残しそう? |
6 | 僕たちの戦争 誘拐ラプソディー 母恋旅烏 |
これも、ずるいかも知れないけど、荻原浩に明け暮れたこの1年で、わたしが一番すきなのがこの3作品。今後も追っかけますよ〜〜♪ |
7 | 夜市 | 不思議世界にトリップ!浮遊感のある読み心地。 |
8 | ボーイズ・ビー | 心地よい感動と読後感。オススメです! |
9 | なんて素敵にジャパネスク | 全10冊の迫力。このシリーズを読んでやっとわたしも氷室ファンを名乗れそう。やっぱ、ツボ♪ |
10 | 竜馬がゆく | 竜馬もいいおとこでした♪ |
2004年 年間ベスト10 |
1 | 国銅/帚木蓬生 |
2 | 幻夜/東野圭吾 |
3 | 幸福な食卓/瀬尾まいこ |
4 | 愛犬家連続殺人/志麻幸永 |
5 | 明日の記憶/荻原弘 |
6 | 漂流/吉村昭 |
7 | スメル男/原田宗典 |
8 | ナンシー関の記憶スケッチアカデミー1,2/ナンシー関 |
9 | 天璋院篤姫/宮尾登美子 |
10 | 総統の防具/帚木蓬生 |
2003年 年間ベスト10 |
1 | アンクルトムズ・ケビンの幽霊/池永陽 |
2 | 火の粉/雫井脩介 晩鐘/乃南アサ クライマーズ・ハイ/横山秀夫 |
3 | ハンニバル/トマス・ハリス |
4 | ドロレス・クレイボーン/スティーブン・キング |
5 | 冴子の母子草/氷室冴子 |
6 | ワイルド・ソウル/垣根涼介 |
7 | 玄治店の女/宇江佐真理 |
8 | 檻の中の子/トリイ・ヘイデン |
9 | ジャンヌ・ダルク暗殺/藤本ひとみ |
10 | 永遠の出口/森絵都 |
2002年こんな本読みました |
今年もいっぱい本を読むことが出来ました。 それだけでも幸せを感じる私です。 今年はなんと言っても特筆すべきは、海外ブーム!!(笑) いえ、決して今まで海外モノを読んだことがない、というわけではありませんよ。念のため。 でも、まぁ、ほとんど海外ビギナーって感じでしょうね。 その私が今年ほど海外モノを読んだのは初めてです。 ひとえにホラーシスターズ妹たち、そしてその他にもお勧めしてくださったみなさんのおかげです。 他の本も、薦めてくださったみなさんに感謝します。 2002年のベスト3と一覧です。 作品レビューへはリンクしません。ごめんね。 フレーム右の「あいうえお順(作品名一覧)か「作家別(作家別一覧)」から飛んでください。ごめんね。 |